改訂版 初めての建築積算




まえがき

西日本工高建築連盟は、工業高校建築科の生徒が自主的に学習を行い、建築に関する基礎知識の修得のための手引き書となるように建築のテキスト編集委員会を編成し、「建築環境」、「建築一般構造」、「建築構造設計」、「建築積算」、「建築製図」の5巻を発刊することになった。

内容は、工業高校建築科の生徒はもとより、専門学校、短大、大学の建築関係の学生および若い実務家に至るまでの幅広い読者層を考慮したものとなっている。

「建築環境」は、建築物をとりまく自然環境と都市環境に関する基本的な要素と、その中で快適な室内環境をつくりだすために必要な方法をわかりやすく解説している。

「建築一般構造」は、木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造を中心に、建築物の骨組みや仕上げの構成を、多くの図を用いてわかりやすく解説している。

「建築構造設計」は、安全な建築物を設計するための基本的な考え方を対話形式で解説するとともに、鉄筋コンクリート造と鉄骨造の小規模なオフィスビルの構造計算書を例示して、構造計算の具体的な手順を詳細に解説している。

「建築積算」は、建築数量積算基準にもとづく土工、躯体、仕上げの数量を、鉄筋コンクリート造鉄骨造、木造の設計例を用いてわかりやすく解説している。

「建築製図」は、木造と鉄筋コンクリート造の各種図面の作図順序を色分けをして示し、はじめて建築図面を描く場合の基本事項をわかりやすく解説している。

最後に、本シリーズは、日頃建築教育にたずさわる本連盟の会員が知恵を出し合い、多くの図版を用いて初学者の皆さんが楽しく学べるように工夫し、編集したものである。皆さんが多少の努力をおしまず根気よく学べば、建築に関する基礎的知識が必ず修得できるものと確信している。

発刊にあたり、貴重な資料の提供と適切な助言を賜った関係各位に深い謝意を表するとともに、出版を引き受け積極的な援助をいただいた(株)学芸出版社社長をはじめ、編集部の諸氏に厚くお礼申し上げます。

建築のテキスト編集委員会

〈建築のテキスト〉編集委員会 (編集)
出版社: 学芸出版社; 改訂版 (2018/11/29)、出典:出版社HP

目次

まえがき

1章 積算の概要
1・1積算の種類
1概算積算
2明細積算

1・2工事費の構成

1・3積算方式

1・4数量の計算
1数量計算の流れ
2数量の種類
3単位と数値
4積算の区分と順序

2章 土工・地業
2・1積算の区分と順序
1積算の区分
2積算の順序

2・2設計例

2・3土工の数量
1土工の細目
2数量算出の共通事項
3各部の数量

2・4地業の数量
1地業の細目
2地業の数量

3章 鉄筋コンクリート造の積算
3・1積算の区分と順序
1積算の区分
2積算の順序

3・2設計例
1設計例の概要
2使用材料

3・3コンクリート数量
1コンクリート数量の表示例
2基礎(F)
3基礎梁(-G)
4柱(C)
5大梁(G)、小梁(B)
6床板(スラブ:S)
7壁(W)
8階段
9その他

3・4型枠の数量
1型枠数量の表示例
2基礎(F)
3基礎梁(-G)
4柱(C)
5大梁(G)、小梁(B)
6床板(スラブ:S)
7壁(W)
8階段)
9その他

3・5鉄筋の数量
1鉄筋の定着・継手・フックの長さ
2鉄筋数量の表示例
3基礎(F)
4基礎梁(-G)
5柱(C)
6大梁(G)、小梁(B)
7床板(スラブ:S)
8壁(W)
9階段
10その他
11鉄筋の集計表

4章 鉄骨造の積算
4・1積算の区分と順序
1積算の区分
2積算の順序

4・2鉄骨の数量
1鉄骨の細目
2鋼材の数量
3鋼材の欠除部分
4補助材の寸法
5ボルトの数量
6溶接
7設計数量の割増し

4・3設計例
1設計例の概要
2使用材料88

5章 木造の積算
5・1積算の区分と順序

5・2設計例

5・3土工事・地業工事
1土工事の数量
2地業工事の数量

5・4躯体工事
1基礎工事の数量
2木工事の数量

5・5仕上工事
1屋根工事の数量
2左官工事の数量
3塗装工事
4金属工事の積算
5建具工事・ガラス工事の数量
6タイル工事の数量
7.内装工事の数量
8雑工事の積算

索引

〈建築のテキスト〉編集委員会 (編集)
出版社: 学芸出版社; 改訂版 (2018/11/29)、出典:出版社HP