はじめてのケアマネジメント 仕事のコツがわかるチェックポイント
ケアマネジャーの仕事をはじめたばかりの皆様へ
担当をもち、いざ訪問、面談……。
電話がかかってきたけど、先輩ケアマネは不在。
さてどうする??
そんなあなたに、ぜひとも読んでいただきたい本を作ってみました。
入門書のなかでも『超』がつく内容となっています。
事務所にいるとき、訪問に行くとき、訪問から帰ってきてからすること、などなどケアマネジャーの心の中を覗きながらも、仕事の流れを重視し、確認できるように構成しています。
「うん、大丈夫。できてる できてる」ってうなずいていただきたい。
自分の仕事に自信をもっていただきたい。
そんなメッセージを、私たちはこの本に込めています。
平成23年8月
はじめてのケアマネジメント作成委員会
本書の使い方
①カバンに入れて:訪問前に取り出して「やるべき事柄」を確認してください
②机に置いて:電話をする前や情報整理・課題分析の前に開いてください
③どうすればよいか悩んだときにお読みください
④一人ぼっちだと感じたときに読むと、きっと勇気がでます
高い山の頂きを望む
標高の高い山に挑むとき、「準備もせず普段着で」というわけにはいきません。
「この山に登ろう」という目標を立て、どのくらいの期間や資金が必要かを見極め、そして服や靴、水と食料、地図にザイルといった備品を調達します。
頂上に立つための「体力」「知識」「判断力」も重要です。トレーニングを積んで息切れしない体をつくり、どのコースを通るかを決定し、嵐になったなら、「このまま上るのか、少し待つのか、それとも下りるのか」を決断する力が必要となります。
ケアマネジャーの仕事にも、よく似たところがあります。
ケアマネジメントの理解に始まり、いつ相談があっても対応できるような「準備」を整え、「折れない気持ち」や「失敗を乗り越える技術」を養っていきます。
このように書くと難しく聞こえるかもしれませんが、そう思う必要はまったくありません。なぜなら、これは執筆者を含む多くの現役ケアマネが経験してきた事柄だからです。
チェックリスト
本書は「専門職として基本的な事柄はわかっている」ことを前提とはしていません。チェックリストには「カバン」や「机」などの項目を設け、それぞれのチェックポイントも、「誰もがわかっていそうな内容」を意識しました。それらは、先輩ケアマネがふだんの業務のなかで「実際に行っていること」を中心に取り上げています。