ビジネス文書検定受験ガイド3級―礼状からEメールまで
ビジネス文書検定受験ガイド3級―礼状からEメールまで
まえがき
ビジネスの分野では,事務的な職務に携わる者に,ビジネス文書が書ける能力を誰に対しても求めています。
ビジネス文書の能力とは,ビジネス的な文章・文書用語・様式・関連知識・書写などの知識技能のことで,事務処理のためには欠かせない基礎能力です。
しかし現実には,その能力に対して企業などからの不満の声が高く,特に新入社員の国語力の不足や文章力の不足などが強調されています。また,就職試験シーズンになると,決まってマスコミが,入社試験の典型的な誤解答の例を挙げて適切性や正確性などの欠除を指摘しているのをご存じの方も多いことと思います。
コミュニケーションの在り方や方法が,とかく取りざたされる現代社会ですが,文字を通してとなると、今度はその能力の弱さが取りざたされるというのが実情です。
「ビジネス文書技能検定試験」は,このような状況を背景として,コミュニケーションの一方の重要な手段である,ビジネス文書についての知識技能を一定の審査基準によって判定しようとするものです。
ビジネス文書には、一定の型や特有の言葉遣いがあり、それを会得することによって,ビジネスの場に対応できる正確・迅速な文書が書けることになります。
本書への取り組みによって,ビジネス文書作成技能が向上することを望みます。
目次
3…….まえがき
7………ビジネス文書検定の受け方
17…….序・ビジネス文書を正しく理解するために
第1章
31………表記技能総合・用字・用語・書式
32………[1]総合
文字は,正しく、丁寧に書く32
34……..[2]用字
やさしい実用文に使われる常用漢字と、固有名詞やビジネス用語に使われる漢字とを書くことができる342常用漢字表にはあるが、仮名書きすべき語句40
3現代仮名遣いの用い方44
4送り仮名の付け方46
5片仮名の書き方49
6数字の書き表し方51
1句読点(区切り符号)の付け方53
56………[3]用語
●一般の用語562
同音異義語と異字同訓語らい
3慣用の手紙用語63
68……[4]書式
横書き通信文の構成とレイアウト68
第II章
77……..表現技能正確な文章・分かりやすい文章・
78………[1]正確な文章
1よじれのない文が書ける78
2類義語を使い分ける82
3正しく伝えるための基本83
85……..[2]分かりやすい文章
1表題(件名)が付けられる85
2箇条書きなどを使って、文章を分かりやすくすることができる87
3分かりやすくするための図表が書ける99
104………[3]礼儀正しい文章
1人を指す言葉・敬称を知っている104
2「お・ご(御)」を正しく付けられる106
3動作の言葉に付ける尊敬語と謙譲語とを、正しく使うことができる109
4丁寧な言葉遣い、丁寧な言い回しができる113
5手紙を書く上でのエチケットやしきたり117
第Ⅲ章
実務技能社内文書・社外文書・文書の取り扱い……121
122……[1]社内文書
○簡単な社内文書(通知文など)が書ける122
131…….[2]社外文書
○簡単な業務用文書が、文例を見て書ける131
136……[3]文書の取り扱い
1受発信事務136
2「秘」扱い文書の取り扱い138
3郵便の知識139
4用紙の大きさと紙質142
5印刷物の校正144
151………3級実戦テスト
167……3級実戦テスト解答
ビジネス文書検定の受け方
ビジネス文書技能検定試験の概要
ビジネス文書技能検定試験の範囲と級位
試験の範囲は,次の3領域です。
I.表記技能(総合・用字・用語・書式)
I.表現技能(正確な文章・分かりやすい文章・礼儀正しい文章)
II.実務技能(社内文書・社外文書・文書の取り扱い)
級位には,3級,2級,1級があり,それぞれの級位によって必要とされる技能の段階に違いがあります。詳しいことは「ビジネス文書技能・審査基準」をご参照ください。
2試験の方法
各級位とも,筆記試験によって、受験者の技能を審査します。問題には記述式の解答をするものと、選択式の解答をするものとがあります。
3合格基準
各級位とも,「表記技能」「表現技能」および「実務技能」の3領域から出題され,それぞれの得点が60%以上のとき合格となります。
4受験資格
どなたでも受験できます。学歴・年齢その他の制限は、一切ありません
5試験実施日
7月と12月の年2回実施します。
6検定についてのお問い合わせ
試験の実施日・会場・検定料,合否通知,合格証の発行などについては,「受験案内」をご覧ください。その他、不明な点は,下記へお尋ねください。
公益財団法人実務技能検定協会ビジネス文書検定部〒169-0075東京都新宿区高田馬場一丁目4番15号電話03-3200-6675
2ビジネス文書技能・審査基進
ビジネス文書技能の審査基準は以下の通りに定められています。
3級