パターンメーキング技術検定試験のおすすめ参考書・テキスト（独学勉強法/対策）
パターンメーキング技術検定の概要
学生を対象に、アパレル・リテール企業等のパターン技術者として十分な活躍ができるように、また、デザイナーとして就職する際にも習得しておくべき重要な技術として、身に付けてもらう目的で実施するものです。
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パターンメーキング技術検定の公式テキスト
1. パターンメーキング技術検定試験3級 ガイドブック 改訂版
パターンメーキング技術検定試験3級準拠のガイドブック。知識を蓄え、技術を習得し、自らが目指す道を切り開くための最適の書。
2. パターンメーキング技術検定試験2級 ガイドブック
どんなデザインにも対応できる柔軟な思考と、発想されたデザインをドレーピングし、正確なパターンにすることのできる応用力ある技術を身に付けていただくための専門書です。
3. パターンメーキング技術検定試験3級 試験問題解答・解説集 改訂版
この検定試験の特徴は、パターンメーキングの方法を限定せず、客観的に評価できる方法を取っており、パターン作成の方法に関して、受験者が学習した方法、日常的に行っている方法で自由に行えることに留意して出題し、採点基準を決めてあります。
本書は、2006年から2008年までの過去3年間に試験問題として出題された課題をすべて収録し、筆記試験・実技試験の標準解答と解答のポイントなどを詳しく解説しています。
4. パターンメーキング技術検定試験2級 試験問題解答・解説集 改訂版
この検定試験の特徴は、パターンメーキングの方法を限定せず、客観的に評価できる方法を取っており、パターン作成の方法に関して、受験者が学習した方法、日常的に行っている方法で自由に行えることに留意して出題し、採点基準を決めてあります。
本書は、2006年から2008年までの過去3年間に試験問題として出題された課題をすべて収録し、筆記試験・実技試験の標準解答と解答のポイントなどを詳しく解説しています。
パターンメーキング技術検定試験2級ガイドブック
Information
「ファッションは世界同時進行、売れる商品は同じ」「コンセプトはグローバル、適地適品生産、適正価格で、世界の女性に」と、日本の大手アパレルメーカーが、相次いで世界市場を視野に入れた「世界ブランド」の婦人服開発を打ち出しました。21世紀に向かって、日本のアパレル業界の世界戦略が具体化し始めたわけです。
デザイン発想力、感性で、総体的にはいま一歩といわれてきた日本のファッションですが、国内の旺盛な購買力と、こまやかな感性を備えた人々を相手に培ってきたファッション産業は、十分、世界に通用する力を備えてきたという確信を持ったからといわれています。
プロデュース・アンド・ディレクトできる人材が育ち、マーチャンダイジング技術、製品のクオリティの高さ、クイックに対応するシステム、高度な販売技術と強力な販売網など、日本のビジネス手法を世界に示すことになるわけです。
世界の創造力と技術・人材を集結してスタートする企業、日本の社内プロジェクト人材・活動を本格化させ世界ブランドに育成する企業、進行方法は様々であります。
世界を相手に仕事をするなど、夢の話、と考えていた人が多いでしょうが、これらのプロジェクトに参画し、世界の「ブリッジゾーン婦人服」或いは「マルチ・ファンクション」といった主張・提案をする世界ブランド商品を手掛けるパターンメーキングを学んだ先輩が大勢いるのであり、パターンメーカーを目指す人にとって、夢は目前のこととなっているのです。
もちろん、こうしたプロジェクトに参画するには、それ相応の経験をし、どんなデザインにも対応できる柔軟な思考と、発想されたデザインをドレーピングし、正確なパターンにする、応用力ある高度な技術力を身につける必要があります。
さらに、国・民族により胸の厚みも、ウエスト、ヒップの位置・サイズも、脚の長さなど体型が違います。これら異なる人々の体型を頭に入れ、より美しいシルエットを確実に演出できる知識と技術を必要とするのです。
この2級ガイドブックは、こうしたことを考慮に入れ、エキスパートとして世界で活躍するために基本的に必要な知識・技術と応用力を、学び習熟していただくために編纂したものです。
2級の内容は、ファッション専門教育機関で産業(工業用)パターンメーキング技術を3年履修したレベルとしています。また、パターンメーキング技術には、企業のターゲットとする顧客層の体型や、商品コンセプトに基づく基準サイズがあり、それぞれの思考に基づいて様々な方法で展開をしています。そして教育機関としても、いくつかの方法があります。
このガイドブックでは、こうした様々な方法の例として、ファッション教育機関で展開されている文化式、ドレメ式、田中式及び立体裁断原型による方式の4例を記載いたしました。
この方法に拘る必要はありません。それぞれが学ばれた方法・方式で勉強され、受験・解答願います。
パターンメーキングを専門的に学ばれ、これから就職に向かって努力をされる人、或いは、既に仕事としている人、3級に合格されたり、受験の機会を逸したが力を蓄えられている方々、どのような条件であっても、それぞれの方法で、目的とするものに、即時に対応できるよう、知識・技術の研鑽に努め、それぞれの道を開拓されることを念願します。
平成7年3月25日
contents
CHAPTER1 PM技術検定2級ガイダンス
1 PM技術検定の概要
2 PM技術検定2級の内容
3 本書の活用方法、
〈ONE POINT ADVICE〉受験の準備
CHAPTER2 PM技術検定2級・理論試験
1 PM技術検定2級・理論試験の内容
2 アパレル企業のパターンメーキング
3 人体とパターンメーキングー
4 フラットパターンメーキング(平面製図)の知識
5 フラットパターンメーキング(平面展開)の知識
6 ドレーピングの知識
7 工業用パターンメーキングの知識
8 グレーディングの知識
9 グレーディングとアパレルCAD
10 マーキングと書類の知識
11 素材の知識
12 素材とファーストパターンメーキング
13 素材とサンプルチェック
14 素材と工業用パターンメーキング
〈ONE POINT ADVICE〉2級理論試験のポイント
CHAPTER3 PM技術検定2級・製図試験
1 PM技術検定2級・製図試験の内容
2 フラットパターンメーキング縮尺実技1 (ジャケット)
3 フラットパターンメーキング縮尺実技2(ボトム)
4 工業用パターンメーキング縮尺実技
5 グレーディング・縮尺実技
6 素材とファーストパターンメーキング・縮尺実技
7素材と工業用パターンメーキング・縮尺実技
〈ONE POINT ADVICE〉2級・製図試験のポイント
CHAPTER4 PM技術検定2級・ドレーピング実技試験
1 PM検定2級・ドレーピング実技試験の内容
2 ドレーピング実技1 (スカート)
3 ドレーピング実技2 (ジャケット)
〈ONE POINT ADVICE〉2級ドレーピング実技試験のポイント
CHAPTER5 2級パターンメーキング実技試験
1 PM検定2級・パターンメーキング実技試験の内容
2 ファーストパターンメーキング実技1 (スカート)
3 ファーストパターンメーキング実技2 (ジャケット)
4 工業用パターンメーキング実技 (スカート・ジャケット)
5 グレーディング実技 (スカート・ジャケット)
〈ONE POINT ADVICE〉2級パターンメーキング実技試験のポイント
〈工業用ボディのドレーピング原型〉
パターンメーキング技術検定試験3級ガイドブック
Information
ファッション造形技術の中でも、とりわけて「服作り」の中心技術となるパターンメーキングは、ファッション産業とファッション教育との人材育成議論のなかでも、最も重要な研究課題として、取り上げられております。
ファッション教育が、ファッション産業で活躍できる人材の育成を一つの目的とし、ファッション教育機関で学ぶ学生が、ファッション企業で活躍することを希望するなら、アパレル産業の生産プロセスの中で、パターンメーキングが最重要の技術であることは、おわかりのとおりであります。
パターンメーキングに、より専門的な知識や高度な技術を求められるのは、デザイナーがデザインし、クリエーターがイメージした“ライン”や“形”を的確に、正確に表現できるパター ン製作能力を必要とするからであります。
それは、プレタポルテであっても、オートクチュールのような一品製作の場合でも、最終的に“よい服”“よい商品”ができるかどうかが、パターンの良し、悪し、にかかってくるからで あります。
工業用パターンでは、一つの型で、大量のものを生産するため、パターンに欠陥があれば、縫製工程中にミスが生じ、時間のロスを生み、材料のロスも出て、コスト高を招き、ビジネスとしての危険が発生するからであります。
ファッション教育機関では、こうした極めて重要な技術であることを充分踏まえ、長年に亘り、平面製図、立体裁断、グレーディング、工業用パターンメーキング、コンピュータ・バターンメーキング等の知識・技術として教育を展開してきましたが、その技術を評価する検定試験が現在までなく、その実施を強く要望されており、今回、「パターンメーキング技術検定試験」を実施することにいたしました。
この検定試験は、ファッション教育機関で学んでいる学生が、学び習得したパターンメーキング技術・能力を、基準に基づき、厳正に評価し、社会・企業に証明できるようにするために実施するものであります。
パターンメーキングには様々な方法がありますが、本書の編築と、検定内容検討の結果、教育機関で知識・技術として展開されている平面製図、立体裁断、パターンメーキング技術、グレーディング等の技術と、産業界で行われている技術方法を、 レベルに応じた内容とし、採用記載してあり、2級、1級とより高度な技術レベルを順次記載してゆきます。
ファッション企業のパターンメーカーとして就職を希望している人、企業でキャリアを積んでおられる人が、自分の技術水準を、全国レベルで評価できるこの検定を取得することは、就職にも、キャリアアップにも極めて有用なものであると確信しております。本書を参考に知識・技術を習得・練習をし、この検定試験にチャレンジして、希望した道を切り開かれることを期待いたします。
なお、本書は、検定試験のガイドブックとして編集いたしましたが、教育関係者には、今後のファッション産業教育のバターンメーキングの教科書として、充分にその機能を果たせる内容としたことを付言し、ご活用されますようご案内をさせていた だきます。
平成7年3月20日
contents
CHAPTER1 パターンメーキング技術検定ガイダンス
1 パターンメーキング技術検定とは
2 PM検定試験の概要
3 受験資格、理論・製図科目・実技科目、科目免除特典
4 PM検定に含まれる内容
5 理論・製図科目の範囲と内容
6 実技科目の範囲と内容
7 検定試験に必要な用具
8 受験の準備
〈ONE POINT ADVICE〉所持品チェックリスト
CHAPTER2 パターンメーキング技術検定3級の内容
1 既製服の概念
2 ファーストパターンメーキング
3 工業用パターンメーキング
4 グレーティングー
5 素材
CHAPTER3 既製服の概念
1 既製服の基礎知識 – 理論・製図科目
2 既製服と注文服 – 理論科目
3 パターンメーキング用語 – 理論・製図科目
4 既製服のパターンについて – 理論・製図科目
5 既製服の寸法 – 理論・製図科目
〈BOOK REVIEW〉「既製服の概念」参考書籍
CHAPTER4 ファーストパターンメーキング
1 ファーストパターンメーキングとは – 筆記科目
2 フラットパターンメーキングの基礎知識 – 理論・製図科目
3 フラットパターンメーキング実技1・身頃(縮尺) – 理論・製図科目
4 フラットパターンメーキング実技2・えり(縮尺) – 理論・製図科目
5 フラットパターンメーキング実技3・そで(縮尺) – 理論・製図科目
6 フラットパターンメーキング実技4・スカート(縮尺) – 理論・製図科目
7 フラットパターンメーキング実技(実寸) – 実技科目
8 ドレーピングの基礎知識 – 理論・製図科目
9 ドレーピング実技 – 実技科目
〈BOOK REVIEW〉「ファーストパターンメーキング」参考書籍
CHAPTER5 工業用パターンメーキング
1 工業用パターンメーキングとは – 理論・製図科目
2 工業用パターンの記号 – 理論・製図科目
3 工業用パターンの基礎知識 – 理論・製図科目
4 工業用パターンメーキング実技 – 理論・製図科目
〈BOOK REVIEW〉「工業用パターンメーキング」参考書籍
CHAPTER6 グレーディング
1 グレーディングとは – 理論科目
2 グレーディング実技
〈BOOK REVIEW〉「グレーディング」参考書籍
CHAPTER7 素材
1 素材の知識 – 理論・製図科目
2 素材とファーストパターンメーキング – 理論・製図科目
〈BOOK REVIEW〉「素材」参考書籍
資料1 3級実技科目用パターンの解説
資料2 縮尺パターン(工業用ボディ1/4)
資料3 実寸パターン
