受けるならどちら? 「処理技能認定試験」と「MOS」について- おすすめは?

ワード、エクセル、パワーポイントでのマイクロソフトオフィス関連の資格を考えている人が、候補としてまず挙げやすいのが「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)」と、サーティファイの処理技能認定試験資格(Word文書処理技能認定試験、Excel表計算処理技能認定試験、PowerPointプレゼンテーション技能認定試験)ではないかと思います。
どちらもOfficeスキルを証明できる資格ですが、実は「何を評価しているか」「試験でどのように操作するか」「採用担当への伝わりやすさ」「受験しやすさ」に違いがあります。就職・転職で資格名の通りやすさを優先するのか、実務に近い作成力を重視するのかによって、向いている資格が変わってきます。
この記事では、MOSとサーティファイの処理技能認定試験について、認知度・試験形式・実務性・受験方法・費用感・2026年時点の最新情報を踏まえて、どの辺りに違いがあるのかを見ていきましょう。
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認知度の違い – 人事担当も知らないときもある処理技能認定試験
世間一般の認識の程度から言うと、処理技能認定試験とMOSでは、資格・検定の冠に「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」という名前の覚えやすさもあり、MOSの方が認知度があるようです。人事担当者もワード、エクセル、パワーポイントの資格といえばMOSを圧倒的に言及し、処理技能認定試験資格はWord文書、Excel表計算、PowerPointプレゼンテーションを含めずに「処理技能認定試験資格」というだけでは伝わりにくいことがあります。
ただし、サーティファイ側の正式名称(Word文書処理技能認定試験、Excel表計算処理技能認定試験、PowerPointプレゼンテーション技能認定試験)まで書けば、どのスキルを対象にした資格なのかは比較的わかりやすくなります。つまり、「MOSの方が名前だけで伝わりやすい」一方で、「サーティファイ系も正式名称まで書けば十分伝わる」というのが実際のところです。
特に履歴書・職務経歴書・求人応募フォームでは、資格名の認知度が高いMOSが有利に働く場面があります。一方で、PCスクール・職業訓練・企業研修などの現場では、サーティファイ系の「実務寄りの出題形式」が評価されるケースもあります。認知度だけで選ぶのではなく、応募先や使いたい場面に合わせて選ぶのがポイントです。
試験そのものが実務的・有意義なのはどちら?
処理技能認定試験では知識試験(1・2級のみ)があります。内容は文書処理、およびMicrosoft Wordに関する知識でコンピューターに表示される多肢選択式の試験問題に解答する形式となります。1級になると問題は非常に困難なので、ここを受からないにしても勉強するだけでかなりの知識をつけることはできます。
実技試験は、MOSと処理技能認定試験ともにありますが、体感としてはかなり違います。処理技能認定試験(Word/Excel/PowerPoint)は、テスト会場で示された仕様や指示に従い、白紙または素材データから1つの完成物を作成する流れが中心で、「依頼されたものを形にする」実務感が強い形式です。
一方、MOSは実際の操作をするテストという意味では変わりませんが、ファイルごとにいくつかの質問が与えられる大問をこなしていく作業となります。
最新のMOS 365では、MOS 2016/2019と同じく「マルチプロジェクト形式」が採用されています。これは、複数の小さなプロジェクト(それぞれ独立した問題群)を順番に解いていく方式で、各プロジェクト内で指示された操作を正確に実行していくスタイルです。1つのミスが次の採点全体に大きく影響しにくい構成になっている点も特徴です。
そのため、Officeの機能を幅広く正確に使えることを証明したいならMOS、白紙・素材から完成物を作りきる力を鍛えたいならサーティファイ系、という見方がしやすいです。どちらも実技試験ですが、「実務力のどの部分を測るか」が異なります。
2026年時点で見た最新の違い(受験方法・費用・対応バージョン)
MOSは公式サイトで「全国一斉試験」と「随時試験」の2つの受験方法が案内されており、申込方法が異なるだけで、受験料・試験内容・合格認定証は同じとされています。全国一斉試験は毎月1回、随時試験は各試験会場が設定した日程で、全国約1,500会場でほぼ毎日実施されています。
また、MOS 365の科目(Word/Excel/PowerPoint 365、Excel/Wordエキスパート等)は公式サイト上で案内されており、Excel 365(一般)の試験概要ページでは、CBT実技試験・試験時間50分・一般価格12,980円(税込)・学割価格9,680円(税込)が掲載されています。MOS全体の国内累計受験者数も、2025年12月31日時点で530万人超と公式データで公開されています。
サーティファイ側は、2025年12月に「2026年4月からの受験料金改定」を公表しています。Word文書処理技能認定試験・Excel表計算処理技能認定試験は2026年4月以降、1級8,600円、2級7,500円、3級6,400円(税込)に改定され、PowerPointプレゼンテーション技能認定試験は上級7,600円、初級6,400円(税込)に改定されています。
さらに、サーティファイの各試験概要ページでは、Word/Excel/PowerPointともに出題範囲の2024版が掲載されており、Microsoft 365(Office 365)利用者は最新バージョンで受験できる旨の案内があります。受験形態はWord・Excelで公開試験(リモートWebテスト)や随時試験会場の案内があり、PowerPointは試験概要ページ上では「随時試験会場での会場受験」とされています。申込前には最新の公式案内を確認しておくと安心です。
実際の試験から考える「処理技能認定試験」と「MOS」
MOSは多くのWordやExcelでどのような機能があるのかを知るには適しています。また、科目ごとに受験しやすく、まずはWordやExcelの一般レベルから始めるなど、学習計画を立てやすいのも特徴です。
一方、例えば会社で上司に「○○の資料を△△のような感じで作っておいて」と言われたとき、雛形がない状態から資料を作ることを想定すると、白紙や素材から完成物を作成する試験方式の処理技能認定試験は、実務にかなり近い練習になります。特にサーティファイのWord/Excel/PowerPoint系試験は「ひとつの成果物を作成する」出題傾向が明確で、日常業務の再現性が高いと感じる人も多いです。
もちろんMOSもスペシャリストレベル(一般)とエキスパートレベル(上級)がありさらにその上になると複数科目認定(MOS Associate / MOS Expert)という体系があり、そこまでになるとオフィスで知らないことないという次元に近づいていきます。
MOS 365では認定プログラム(単科目認定、MOS Associate認定、MOS Expert認定)が整理されており、MOS 2019科目との混在でもAssociate/Expert認定の対象になるケースが公式に案内されています。すでに2019版を持っている人にとっては、学習・受験計画が立てやすい点もメリットです。
よって、白紙からファイルを作成する処理技能認定試験は実用的と評価されているという声は少なくありませんが、上記にも書いたように認知度のところではやや劣るところがあります。またMOSのような試験形式では、どちらかというと事務職での部分的なポイントのところでの作業が多い仕事の場合、MOSが適する場合もあるように見受けられます。
結論としては、「資格名の通りやすさ・客観的なスキル証明」ならMOS寄り、「実務で使う完成物を作る力を鍛える」ならサーティファイ寄りです。時間や予算に余裕がある人は、MOSで認知度を確保しつつ、サーティファイで実務力を補強する組み合わせも十分おすすめできます。
MOS概要(Excel)
※以下の画像は元記事の構成をそのまま活かしています。画像内の一部情報が旧バージョン(2019系)ベースの場合でも、本文は2026年時点の公式情報に合わせて更新しています。可能であれば、将来的にMOS 365の最新公式スクリーンショットへ差し替えると記事全体の鮮度がさらに上がります。
なお、MOS 365(Excel/Word/PowerPoint)は公式サイト上で試験科目・出題範囲・受験料が整理されており、MOS 365はマルチプロジェクト形式、複数科目認定(Associate/Expert)にも対応しています。Excel 365(一般)の例では、CBT実技試験・試験時間50分・一般価格12,980円(税込)/学割価格9,680円(税込)が案内されています。



Excel®表計算処理技能認定試験
サーティファイのExcel®表計算処理技能認定試験は、実務を想定した出題内容が特徴で、データ集計・関数・グラフ作成などを通じて「完成物」を作成する形式です。1級・2級は知識試験(15分)+実技試験(90分)、3級は実技試験(60分)となっており、操作だけでなく基礎知識の整理にもつながります。
2026年時点の公式情報では、推奨OSはWindows11(Mac OS非対応)、受験料は2026年4月以降で1級8,600円・2級7,500円・3級6,400円(税込)です。受験実績として、累計受験者数837,238名(2025年3月31日時点)、2024年度平均合格率81.8%が公開されています。出題範囲は2024/2021/2019/2016/2013対応が案内されており、Microsoft 365利用者は最新バージョンで受験できます。
また、Word/Excel系では随時試験会場での受験に加え、公開試験(リモートWebテスト)の案内もあるため、学習スタイルや居住地に合わせて受験方法を選びやすいのもメリットです。MOSと比較する際は、認知度だけでなく「どのくらい実務に近い演習をしたいか」で選ぶと後悔しにくくなります。


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