貸金業務取扱主任者に合格するために必要な勉強時間はどれくらい?試験概要から合格率までチェック!
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「貸金業務取扱主任者」は、貸金業には欠かせない国家資格の1つです。
クレジット会社や信販会社などで仕事をしている方は特に、この資格を取得したいと思っている方は多いと思います。
この記事では、貸金業務取扱主任者の試験に合格するために必要な勉強時間について詳しくお伝えしていきます。
貸金業務取扱主任者とはどんな資格なのか
そもそも「貸金業務取扱主任者」とはどのような資格であるかあまり知らない人方もいらっしゃるかもしれませんので、ここではまず貸金業務取扱主任者という資格の詳細について説明していきます。
まず貸金業務取扱主任者は、貸金業法第12条の3第1項で「当該営業所又は事務所において、貸金業の業務に従事する使用人その他の従業者に、貸金業に関する法令の規定を遵守して、貸金業の業務を適正に実施するために必要なものを行わせるための助言又は指導を行う」と定義されています。
これを要約すると、「貸金業務取扱主任者とは、貸金業務に関する法令の順守と適正な業務に必要なもの全てを助言・指導する貸金業務のエキスパートな人のこと」であるという事です。
貸金業務取扱主任者は貸金業者の従業員に対して法令順守を徹底させるのが目的だからです。
そして、貸金業務取扱主任者の制度は、2006年の貸金業法の改正から2009年の3条施行によって日本貸金業協会が実施する国家資格となり、そこから貸金業務取扱主任者資格試験が始まりました。
貸金業務取扱主任者の試験概要
それでは、貸金業務取扱主任者の試験概要について説明していきます。
まず、受験資格は特になく、年齢・性別・学歴等に関係なく誰でも受験することができます。
そして、以下が試験概要の詳細となっています。
試験方法 | 筆記試験 |
試験問題数 | 全50問 |
試験点数 | 50点満点 |
出題形式 | 4肢択一方式 |
解答形式 | マークシート形式 |
試験時間 | 120分 |
試験会場 | 全国17地域(札幌、仙台、東京、大阪、広島、福岡など) |
試験日 | 年1回(毎年11月) |
貸金業務取扱主任者の勉強時間
次に、貸金業務取扱主任者試験に合格するために必要な勉強時間は一体どれくらいか説明していく前に、こちらの試験の難易度について触れていきます。
貸金業務取扱主任者の合格率は、ずばり「3割」ほどです。
この合格率3割というのは一見難しそうに感じますが、国家資格であることを考えると難易度としては高くないということが分かります。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
令和2年度 | 10,533人 | 3,567人 | 33.9% |
令和元年度 | 10,033人 | 3,001人 | 30.0% |
平成30年度 | 9,958人 | 3,132人 | 31.5% |
では、貸金業務取扱主任者の試験に合格するためにはどれくらいの勉強時間が必要なのでしょうか。
貸金業務取扱主任者の試験はかなり範囲が広いため、網羅的に勉強するためにはある程度長い時間をかける必要があります。ですから、民法などの法律関係の知識が全く無いといった初学者の方であれば、3か月程度が一つの目安になります。
ただ、実務経験がある方や過去に行政書士・宅地建物取引士・管理業務主任者などの勉強を通して試験範囲の法令・法律に関して勉強をしたことがある方であれば、1~2か月程度の勉強時間で十分合格することができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。本記事では、貸金業務取扱主任者に合格するために必要な勉強時間の目安について詳しく解説してきました。
国家資格の中では、初心者でも割と短い期間で合格まで目指せる資格の一つなのではないかと思います。この機会に皆さんも是非、勉強してみてはいかがでしょうか。