ケアマネジャーの給料はどのくらい? – 他の介護職比較なども




介護支援専門委員(ケアマネジャー)とは?

みなさん介護支援専門委員(ケアマネジャー)という資格について知っていますか?

介護支援専門委員(ケアマネジャー)とは、2000年の介護保険法施行により誕生した資格です。要介護者や要支援者の人の相談などにのったり訪問介護、デイサービスなどのサービスを受けられるようにケアプランの作成や市町村・サービス事業者・施設等との連携を図ることなどが主な仕事内容です。

ケアマネジャーの給料はどのくらい?

ケアマネジャーの給料は?

厚労省の「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」のデータを参考にすると、常勤だと平均月給35万円前後、そこから予想される年収は約420万円です。
また、パートなどの非常勤であると平均月給は28万円前後です。
この給与の内訳は、基本給額+手当て額+一時金額です。

基本給額は基本的に支払われる給与のことで、一時金額はいわゆるボーナスのことですが、手当額とはどのようなものなのでしょうか?
手当額には時間外働いた分の残業手当や夜勤手当、資格手当などが含まれます。
残業手当や夜勤手当は説明しなくてもわかるでしょう。

資格手当について少しだけ詳しく述べることとします。

そもそもケアマネジャーの試験は、医師、歯科医師、薬剤師、保健師など特定の国家資格を保有している人、または、介護施設などで受験資格に定められる相談援助業務に通算5年以上の従事期間があり、900日以上の従事日数がある人でなければ受験することができません。

この受験資格の制限により、ケアマネジャーの場合には、介護支援専門員の資格に加えて、看護師や介護福祉士などの国家資格を少なくともひとつ保有している人が多いと言えますね。そのため、資格手当というものが給料にプラスされます。それが資格手当額(手当額の1種)というものなのです。
せっかく勉強して資格を取ったのに他の資格を持たなくてもできる職種と給料の面で何も優遇されないとしたら逆に驚くでしょう。

また、ケアマネジャーの報酬はどこから支払われると思いますか?
当然ケアプランを利用する利用者やその家族などから支払われるだろうとお思いの方も多いと思います。しかし実際はそうではないのです。
ケアマネジャーの報酬は居宅介護支援費として全額介護保険から支払われるのです。
これはケアマネージャーとしての業務を誠実に行うための仕組みです。

もし、利用者から直接報酬を受け取る仕組みだとしたらどのような点で問題が生じるのでしょうか?
少し考えてみてください。

「利用者が増える→取得できる報酬も増える→業務の質より担当する利用者の人数を増やすことが目標となる」

このようなことが起きる可能性があるのです。

このようなことを防ぐために、ケアマネジャーが担当する人数が一定数を超えると居宅介護支援費が減額されるようになっており、また、月1回以上とされている居宅訪問が実施されていないような時には介護報酬が減額され、さらにそれが2ヶ月以上続くと報酬が支払われなくなるという仕組みになっているのです。
この仕組みを作ることで、ケアプランの作成やモニタリングなど、ケアマネジャーとしての業務を誠実に行わせるようにしています。

他の介護職と比べると?

ケアマネジャーは他の介護職と比べ給与は高いのでしょうか?

このグラフからもわかるように、ケアマネジャーの報酬は看護職員や理学療法士に次いで高くなっており、他の介護職と比較しても給与が良いと言えます。

施設ケアマネジャーと居宅ケアマネジャーの給与

ところで、ケアマネジャーには大きく分けて施設ケアマネジャーと居宅ケアマネジャーの2種類があることをご存知でしょうか。
前者は老人ホームなどの施設に勤務するケアマネジャーであるのに対し、後者は居宅介護支援事業所に勤務、もしくは独立して業務を行うケアマネジャーのことです。

この2つを比較してみると、施設ケアマネジャーの方が一般的には給料が高い傾向にあります。これは夜勤をしているかどうかの違いだと思われます。施設に勤務している場合、夜勤を求められることもあり、夜勤手当というものが支給されますが、居宅介護支援事業者では夜勤がほとんどないので、その分給料が低くなります。

給与をアップさせるには?

では、ケアマネジャーはどうすれば給料がアップするのでしょうか?

まず、経験年数です。これはどの職業にも共通していると言えるでしょう。経験年数を積むごとに仕事に慣れてきて最初より効率的に仕事をこなせるようになったり、ケアプランを計画できるようになったりするためです。また、経験年数を積めば昇給し、役職にも就くことができます。そのため、基本給のアップも期待でき、年間の給与がアップすると考えられます。

次に、ダブルライセンスの取得です。
ケアマネジャーと相性の良い資格は他のページ詳しく書きましたのでここでは簡単に書きます。
皆さんはケアマネジャー単独の資格を持っている人とケアマネジャーの資格の他に介護福祉士などの他の資格を持つダブルライセンス取得者どちらを採用しますか?
当然ダブルライセンスを持つ方を採用したいでしょう。資格を複数持つことで資格手当というものもつき、給料がアップできると考えられます。

また、独立することも一つの手段です。
独立するということは、事業所や施設で働くのではなく、自身で独立して業務を行うということです。独立型ケアマネジャーは事業所や施設の運営状況に影響されず、また、事業所や施設の取り分というものがないため、仕事の全ての報酬を全て受け取れることができます。
そのため工夫次第では、固定給しか支払われない事業所・施設勤めと比較して給料が上がるということも考えられるのです。

ただ、独立型ケアマネジャーは収入が安定しなかったり、サービス利用者集めを自分でする必要があるので仕事量がさらに増えるなどといったデメリットもあるため、独立するかどうかはよく考えてするべきであると言えます。

まとめ

ケアマネジャーは介護職の中でも給料が高く、その面では資格を取得することに大きなメリットがあると思います。しかし、受験資格に制限があったり、仕事量も膨大であるので給料だけで職業を選ぶのは危険です。
よく仕事内容などを調べ吟味することが、途中でやめず、経験年齢を積むことにつながり、給料アップの近道なのではないでしょうか。