キャリアコンサルタント資格の活かし方とは? – 転職や独立を紹介!
キャリアコンサルタントの概要
キャリアコンサルタントとは、労働者の職業の選択、職業生活設計に関する相談に応じ、助言や指導を行う人のことを言います。2016年からは国家資格となり、より注目が集まっている資格です。
学科試験、実技論述、実技面接と3つの試験に合格して名簿に登録すると、キャリアコンサルタントとして働くことができます。実務経験者または講習受講者、キャリアコンサルティング技能検定合格者が受験対象になっているので、誰もが受験できるわけではありません。
合格率は、学科と実技それぞれ65〜70%で推移しており、学科・実技同時合格率は55%ほどになります。一度に合格するのはやや難しいですが、しっかりと学習すれば合格できない試験ではありません。
では、キャリアコンサルタントは本当に役に立つ資格なのでしょうか。
キャリアコンサルタントは役立つのか
結論としては、仕事をする上であまり役に立ちません。
その理由は、
・資格がなくても仕事ができる
・認知度が低い
この2つです。
資格がなくても仕事ができる
キャリアコンサルタントの主な業務は、キャリアについての相談を受けてアドバイスや指導をすることです。働く場としては、ハローワークや大学のキャリアセンター職員、転職エージェントなどが多いです。最近ではYouTubeやTwitterなどのSNSで活動する人も増えてきています。
しかし、このような人たち全員がキャリアコンサルタントの資格を持っているわけではありません。また、キャリアコンサルタント資格を取得した人が全員それを活かした仕事に就けているわけでもありません。
キャリアコンサルタント資格を取得していなくてもキャリア相談員として活動できてしまうのです。
認知度が低い
この資格は2016年に国家資格となった比較的新しい資格で、まだまだ認知度が高くありません。そのため、キャリアコンサルタントと言われてもピンとこず、自分の人生設計やキャリアに迷ってもキャリアコンサルタントに相談しようと考える人が少ないです。
これから認知度は上がってくると思いますが、今の時点ではキャリアコンサルタントという肩書でも相談者は集まりにくいです。
キャリアコンサルタントの活かし方
あまり役に立たないと書いてしまいましたが、キャリアコンサルタントになるとどのように仕事に活かしていけるのでしょうか。民間企業、公的機関、独立の3つに分類して紹介していきます。
民間企業
民間企業には、企業内のキャリアコンサルタント、人事部、人材開発部門、人材派遣会社など多くの活躍の場が存在します。
中小企業では少ないですが、大企業には社内にキャリアコンサルタントを置いている会社もあります。設置されていなくても、人事部や人材開発部門でキャリアコンサルティングを行っていることが多いです。キャリアコンサルタントの資格を取ってそのような部署に異動すると、資格を活かして仕事をすることができます。
公的機関
キャリアコンサルタントを活かせる公的機関には、ハローワークや大学・専門学校があります。
公的機関だから国家公務員の資格が必要なのかと考える人がいるかもしれませんが、国家公務員でなくてもこれらの職場で仕事をすることができます。
例えばハローワークですと、正規職員のみが公務員試験に合格した厚生労働省の職員で、職業相談員やジョブサポーター・就職支援ナビゲーターは公務員ではありません。特に、ジョブサポーター・就職支援ナビゲーターとして働くにはキャリアコンサルタントなどの資格が必要な場合もあるので、資格を活かして働ける場所としてはハローワークが一番適しています。
独立
キャリアコンサルタントにはフリーランスとして就職支援を行なっている方も多くいます。手軽に始められるのはSNSなどでの活動です。キャリアコンサルタントと名乗って仕事をすると、キャリアの相談経験が全くなくても知識はあるという証明ができます。しかし、本職として仕事をするのであれば、企業で経験を積んでから独立することをおすすめします。
まとめ
キャリアコンサルタントの資格がなければできない仕事は少ないですが、資格の活かし方はたくさんあります。知識をつけるには十分な試験なので、キャリア支援に興味がある人が取得しておいて損はない資格です。
また、働き方が多様化してくるこれからは、キャリアコンサルタントの需要が増してきます。今は認知度も低く活かせるところが少ない資格ですが、今後は活躍の場が広がるでしょう。