情報セキュリティマネジメントと情報処理安全確保支援士の違いは?




情報処理推進機構(IPA)が運営するITの国家資格は、現在13種類あります。その中でも、セキュリティに関する資格は2つです。

1つが「情報セキュリティマネジメント試験」、もう1つが「情報処理安全確保支援士試験」です。

ここでは、情報セキュリティマネジメント試験と情報処理安全確保支援士試験、この2つの資格の違いについて紹介していきます。

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情報セキュリティマネジメント試験とは?

情報セキュリティマネジメント試験とは、セキュリティ全般の知識を問う入門レベルの試験です。情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、継続的に脅威から組織を守る基本的スキルを認定します。スキルフレームワークのレベルは2、基本情報技術者試験と同等です。

午前 午後
試験時間 90分 90分
出題形式 多肢選択式(四肢択一) 多肢選択式
出題数 50問 3問
解答数 50問 3問

午前、午後の2つに分けられています。合格率は50~70%ほどです。

情報処理安全確保支援士試験とは?

情報処理安全確保支援士試験とは、セキュリティのスペシャリストを想定したハイレベルな試験です。サイバーセキュリティに関する専門的な知識やスキルを活用して組織内の安全な情報システムの企画・設計・開発・運用を支援し、サイバーセキュリティ対策の調査・分析・評価を行う実践的なスキルを認定します。スキルフレームワークのレベルは4、その他の高度情報処理資格と同じレベルです。

午前Ⅰ 午前Ⅱ 午後Ⅰ 午後Ⅱ
試験時間 50分 40分 90分 120分
出題形式 多肢選択式

(四肢択一)

多肢選択式

(四肢択一)

記述式 記述式
出題数 30問 25問 3問 2問
解答数 30問 25問 2問 1問

午前2科目、午後2科目となっています。合格率は15~20%ほどです。

スキルレベルと合格率からも分かる通り、情報セキュリティマネジメント試験の方が圧倒的に難易度は低いです。

どういう人におすすめ?

これらの2つの資格は、どのような人におすすめか以下にまとめました。

情報セキュリティマネジメント試験
・ITパスポート試験合格からステップアップしたい方
・情報セキュリティの知識やスキル全般を身に付けたい方
・業務で個人情報を扱う方

情報処理安全確保支援士
・セキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントを目指す方
・セキュリティ部門や管理職の方

入門レベルのセキュリティ知識を身に付けたいという方は「情報セキュリティマネジメント試験」、仕事でセキュリティを専門に扱っている、あるいは目指したいという方は「情報処理安全確保支援士」がおすすめです。

まとめ

本記事では、IPAの国家資格である情報セキュリティマネジメント試験と情報処理安全確保支援士試験の違いについて解説してきました。

情報化社会で生きていく上で、情報セキュリティの知識は必要不可欠です。自身のレベルや目標に合わせて、情報セキュリティマネジメント試験あるいは情報処理安全確保支援士試験の受験を目指してみてはいかがでしょうか。