一夜漬け AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト 直前対策テキスト
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はじめに
Amazon Web Services(AWS)認定ソリューションアーキテクトーアソシエイト試験が注目されています。
これはクラウドサービスであるAWSの利用者が増えていることが背景としてあります。ガートナーの調査によると、2018年の世界のクラウドインフラ市場は、AWSがほぼ半分の47.8%のシェアを占め、AWSの売上高は約1兆7000億円、前年比30%近く成長したとのことです。もはやAWSはITの社会インフラとなっていると言っても過言ではありません。2019年8月に起きた東京リージョンでのアベイラビリティゾーンの障害の際も、その影響の大きさとともに、適切な設計をすることの大切さを感じた方々も多かったのではないかと思います。
そして、クラウドに応じた適切な設計をする役割を担うのが、ソリューションアーキテクトです。このソリューションアーキテクトの基本的な技術、知識を証明する資格にAWS認定ソリューションアーキテクトーアソシエイトがあります。最近では、この資格がないとAWSのアーキテクチャを理解しているとは言えないぐらいの重要資格になってきています。
本書はそうした背景の下、AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイトの早期取得を目指した参考書として出すものです。既に多くのAWS試験対策の書籍が出ています。そうした中で、あえて本書を出すのは次のような理由からです。
①既存の書籍の中には、試験で求めているものと違うものが散見される。
②試験内容の難易度が上がっていても追いついていない。
③既に最新でなくなっている。
①は、AWS試験対策としながら、AWSのアソシエイト試験で問われるような設計原則に従ったアーキテクトとしての知識、技能習得に対応していないことがあります。②は、受験者からの感想として、3年前に初めて受験した人が、最近の試験を受験したところ、その難易度にびっくりしたといった話をよく聞くからです。③は、AWS試験は常にアップデートされているため、数年経っている書籍では、記載内容が古くなっている可能性があるといったことです。このように参考書と実際の試験で方向性やレベル感に乖離があることは、忙しい社会人にとっては受け入れがたいのではないでしょうか。
筆者はこうした急速にクラウドにシフトしていくITの現場に身を置きながら、5年前より(株)クレスコでAWS事業の拡大と技術者育成を推進してきました。技術者育成の過程でAWSのアドバンスドコンサルティングパートナーの認定を受けるとともに、育成したAWS認定技術者も延べ100名は超えています。こうした成果が得られたのは、一言でいうと、まじめにAWSの設計原則に従って対策をしてきたことに尽きます。カリキュラムを達成し努力した受験者が母数になりますが、私の主催する社内外の勉強会では、2019年は85%という高い合格率になりました。難易度が高まっている試験としては高い合格率と自負しております。
一方、直近の情報としては、SAA-C01という現在のバージョンの試験は、2020年3月22日までの予定です。その後はSAA-C02という新バージョンに切り替わります。本書を現バージョンの最後の追い込みで利用されることはとても有効ですが、今回、新バージョンの情報も多く盛り込んでおります。本書を通じ、1人でも多くの方がAWSのソリューションアーキテクトーアソシエイトとして認定され、さらに拡大するAWSを活用して活躍されることを願っております。
2019年12月
株式会社クレスコ
エグゼクティブITアーキテクト
山内貴弘
目次
はじめに
Chapter1 AWS認定ソリューションアーキテクトーアソシエイト試験の概要
1-1 AWS認定ソリューションアーキテクトーアソシエイトとは
1-2 試験合格のメリット
1-3 本書の活用方法
Chapter2 アソシエイト試験の解き方ガイド
2-1 アソシエイト試験の出題傾向
2-2 アソシエイト試験で問われること
2-3 アソシエイト試験の出題形式
2-4 採点対象外の内容
Chapter 3 出題が予想される用語
3-1クラウドの用語
3-2要件について出題が予想される用語
Chapter 4 アーキテクチャベストプラクティスの設計原理
4-1 スケーラビリティ
4-2 固定のサーバーではなく使い捨て可能なリソース
4-3自動化
4-4 疎結合
4- 5サーバーではなくサービスの利用(マネージドサービスの活用)
4-6データベースの使い分け
4-7単一障害点の排除
4-8 コストの最適化
4-9キャッシュの利用
4-10 セキュリティ
4-11 練習問題
Chapter5 「回復性の高いアーキテクチャの設計」についてのベストプラクティス
5-1 Auto Scaling①
5-2 Auto Scaling②
5-3 Data Pipeline
5-4 EBS
5-5 AWS Batch
5-6 Elastic Beanstalk①
5-7 EC2①
5-8 Kinesis Data Streams
5-9 EC2②
5-10 EC2③
5-11 S3①
5-12 Glacier
5-13 Elastic Beanstalk②
5-14 DynamoDB
5-15 RDS
5-16 S3②
5-17 Aurora
5-18 Glue
5-19 OpsWorks
5-20 EC2④
5-21 Route53
5-22 VPC
5-23 Organization
5-24 EMR
5-25 SQS
5-26 Amazon MQ
5-27 Cloud Search
5-28 Managed Blockchain
Chapter 6 「パフォーマンスに優れたアーキテクチャの定義」についてのベストプラクティス
6-1 ELB
6-2 DynamoDB①
6-3 S3①
6-4 Route53
6-5 EFS①
6-6 EFS②
6-7 SQS
6-8 EBS
6-9 DynamoDB②
6-10 DynomoDB③
6-11 AMI
6-12 Aurora
6-13 DynamoDB④
6-14 Redshift
6-15 S3②
6-16 CodeDeploy
6-17 DynamoDB⑤
6-18 AutoScaling
6-19 DynamoDB⑥
6-20 DynamoDB⑦
6-21 S3③
6-22 S3④
6-23 CloudFront
6-24 ALB
Chapter7 「セキュアなアプリケーションと アーキテクチャの規定」についてのベストプラクティス
7-1 ALB①
7-2 VPC①
7-3 VPC②
7-4 VPC③
7-5 Redshift
7-6 Cognito①
7-7 Cognito②
7-8 IAM①
7-9 IAM②
7-10 IAM③
7-11 S3①
7-12 EC2
7-13 Config
7-14 AWS SSO
7-15 RDS
7-16 AWS WAF
7-17 Secrets Manager
7-18 KMS①
7-19 Redis
7-20 CloudTrail①
7-21 S3②
7-22 S3③
7-23 CloudTrail②
7-24 CloudFront
7-25 S3④
7-26 NLB①
7-27 NLB②
7-28 ALB②
7-29 VPC④
7-30 Amazon Inspector
7-31 KMS②
Chapter 8 「コスト最適化アーキテクチャの設計」についてのベストプラクティス
8-1 ECS
8-2 S3①
8-3 EBS①
8-4 EMR
8-5 EC2①
8-6 Redshift
8-7 AWS Organization
8-8 EBS②
8-9 EC2②
8-10 S3②
8-11 EBS③
Chapter9 「オペレーショナルエクセレンスを備えたアーキテクチャの定義」についてのベストプラクティス
9-1 Route53
9-2 S3
9-3 EBS
9-4 EC2
9-5 Direct ConnectとSnowball
Chapter10 アソシエイト試験実践問題+AWSサービス用語集
10-1 アソシエイト試験実践問題について
10-2 アソシエイト試験実践問題
10-3 アソシエイト試験実践問題の解答
10-4 AWSサービス用語集
おわりに