航空無線通信士 試験問題集 (合格精選400題)




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はじめに

世界的に見て旅客機の小型化が進み、またLCCと呼ばれる格安な航空運賃で運行する航空会社が増加するのに従って、当然のことながら航空機の数が増加しています。航空機の数が増加すれば、それに伴って航空機の操縦士(パイロット)や航空整備士の数も増加するのは必然的なものです。

こんな事情から、近年、航空従事者数が増え、なかでも無線通信に従事するための国家資格である航空無線通信士の免許を取得する方が増加しています。
本書は、そんな皆さんの需要に応えるため平成14年から最新の試験問題を集め、合格のために必要な問題を精選して収録しました。航空無線通信士は、定期運送用操縦士や事業用操縦士として航空機に乗務する、とくに旅客機のパイロット、そして航空整備士としての仕事に従事される方には必須の免許です。

航空無線従事者の資格としては別に航空特殊無線技士という資格がありますが、この資格では航空機に搭載されている無線設備の技術操作が許可されておらず、また従事範囲はもっぱら国内に限定されていますから、航空無線従事者としての仕事のためにはこの航空無線通信士の資格の免許を取得を目指してください。

受験者の皆さんが、本書で勉強され、合格されることを祈念しています。

平成25年5月
編者しるす

QCQ企画 (著)
東京電機大学出版局 (2013/5/10)、出典:出版社HP

もくじ

合格のための本書の使い方

・無線工学
電波の性質
電気物理
半導体
電子回路
通信方式
送這機
受管機
航法装置
電源
アンテナ及び電線
電波伝搬

・法規
目的・定義
無線局の免許
無線設備
無線従事者
運用・電波法
運用・運用規則
監督・罰則
業務書類
無線通信規則

・電気通信術と英語
電気通信術
英語(英文和訳)
英語(和文英訳)
英会話

QCQ企画 (著)
東京電機大学出版局 (2013/5/10)、出典:出版社HP

合格のための本書の使い方

航空無線通信士の国家試験の試験科目は、無線従事者規則により次のように定められています。

・無線工学
(1) 無線設備の理論、構造及び機能の基礎
(2) 空中線系等の理論、構造及び機能の基礎
(3) 無線設備及び空中線系の保守及び運用の基礎

・電気通信術
電話:
1分間50字の速度の欧文(運用規則別表第5号の欧文通話表によるものをいう。)による約2分間の送話及び受話

・法規
(1) 電波法及びこれに基づく命令(航空法及び電気通信事業法並びにこれらに基づく命令の関係規定を含む。)の概要
(2) 通信憲章、通信条約、無線通信規則、電気通信規則及び国際民間航空条約(電波に関する規定に限る。)の概要

・英語
(1) 文書を適当に理解するために必要な英文和訳
(2) 文書により適当に意思を表明するために必要な和文英訳
(3) 口頭により適当に意思を表明するに足りる英会話

これらの試験科目のうち、受験者の皆さんが一番勉強しなければならないことは、「無線工学」と「法規」でしょう。これらの科目の試験問題は、試験ごとに異なった新しい問題として出題されてはいますが、出題範囲が前述のとおり規則で定められていますから、その大半は既出問題として出題されることが多くなっています。したがって、合格点を得るには、新問題よりも既出問題を徹底的にマークしてそれらの問題に正答が得られるようにすることが肝要です。本書では平成14年2月期から最新の試験までに出題された問題を徹底的に分析し、無線工学180問、法規211問の合計391問、そして英語の問題で代表的なものとして9問の合計400問を収録してあります。「無線工学と法規の問題の出題形式は「多肢選択式」と呼ばれるもので、問題に対して解答の選択肢が四つのものと五つのものがある「A形式」、そして問題に対して五つの小設問のある「B形式」の2種類があります。そして解答は「マークシート」に正答欄を塗りつぶす方式となっています。

この「多肢選択式」の試験問題では、解答肢の中に一つしか正答はありませんが、その正答によく似た選択肢が配置されていますから、問題をよく読まないと、どれが正答なのか見当が付かなくなってしまいがちです。したがって、解答するに当たって大切なことは、次のことがいえるでしょう。

・問題をよく読んで「問われているものは何か」を知ること。
・問題をよく読んで「正しいもの」が求められているのか、「誤っているもの」を求められているのか注意すること。
・無線工学の計算問題では必要な「公式」は覚えておくこと。
・難解な問題は後回しにすること、正答が得られそうな問題を先に解答し。難解な問題は余った時間で解くようにすること

本書では「無線工学」と「法規」の問題を項目別に区分して編集してありますからいへん効率よく学習することができます。なお、電気通信術と英語については、題が出題されることがないことから、電気通信術ではどんな試験が行われるのか、また英語の試験問題の出題レベルがどの程度かを知っていただくために、その一例を紹介するにとどめました。

本書を企画するに当たって次のように配慮しました。

ページの表に問題と解説・裏に解答
問題は「解説」を見ないで解いてください。そして次ページにある「解答」を見て正答できたかどうかを確認するとともに必要に応じて「解説」をご覧ください。正答できたかった問題については、「解説」を読み直して正答できるようにしてください。

試験の傾向に沿った問題をセレクト
本書で紹介した問題は、国家試験に出題されたものの中から重複した問題を除き、これだけは学習しておく必要のあるものに的を絞りました。そしてこの問題は、いつの試験に出題されたかがわかるように、たとえば問題文の端に[2502]のように示しました。これは平成25年2月期に出題されたことを表しています。したがって、この出題時期を「見ることによってある程度の予想を立てることが可能となります。

便利なチェックボックス
紹介してある問題には「チェックボックス」が設けてありますから、正解が得られた問題にはこのチェックボックスの「正解」に「レ」を、完璧に正解が得られる問題には「完壁」に「レ」を記します。これを実行することにより、得意な問題と不得意な問題の分別ができますので、このチェックボックスの活用をおすすめします。

問題をよく読んで理解する
とにかく問題は「よく読む」ことが大切です。正答のわかりにくい、たとえば穴埋め補完式と呼ばれる「B形式」の問題などは、空白部分に挿入すべき字句を入れることによって「文章として成り立つかどうか」といったことでも正解できるものも多々ありますので、解答をあきらめずにいろいろな方法を試してみることも大切です。

解説はよく読む
理解できない問題でも「解説」を読むことによって正解が得られますから、解けない問題があったらこの解説はぜひ一読してください。
とくに計算問題では、ぜひ公式が使えるように学習することが必要ですが、問題によっては公式を使わなくても意外と簡単に正解が得られるものもあります。

繰り返して学習
合格点を得る最大のポイントは、「繰り返して学習する」ところにあります。とくに、わからない問題は何度も何度も繰り返して、解けるように心がけてください。なお、本書ではすべての分野を完璧に学習できるように編集されたものではありませんが、少なくとも「合格点」を取ることができる力は十分に得られます。本書で紹介した既出問題は、徹底的に学習してください。

QCQ企画 (著)
東京電機大学出版局 (2013/5/10)、出典:出版社HP

傾向と対策

・試験問題の形式と合格点(電気通信術を除く)
無線工学および法現の試験時間は、いずれも1時間30分です。問題用紙はB4サイズ、答案用紙はA4サイズでマークシート形式です。なお、問題用紙は持ち帰ることができます。

・各項目ごとの問題数
確実に合格するには、どの項目から何問出題されるかを把握しておき、確実に合格ライン(70%)に到達できるように学習することが必要です。各項目の問題数は、試験期によってそれぞれ1問程度増減することがありますが、合計の問題数は変わりません。

QCQ企画 (著)
東京電機大学出版局 (2013/5/10)、出典:出版社HP

受験の手引き

・実施時期 毎年2月、8月

・申請時期
2月期の試験は、12月1日頃から12月20日頃まで、8月期の試験は、6月1日頃から6月20日頃まで

・試験手数料 9,050円

・提出書類
(公財)日本無線協会(以下、「協会」といいます。)の定める様式による試験の申請書により申請します。

・申請書などの頒布
協会の事務所で(郵送により)入手することができます。試験の申請時期になったら、協会のホームページなどで確認してください。

・インターネットによる申請
申請書類によらないで、インターネットを利用して手続きを行うことができます。次に申請までの流れを示します。

1協会のホームページから「無線従事者国家試験申請システム」にアクセスします。
2「試験情報」画面から申請する国家試験の資格を選択します。
3「試験申請書作成」画面から住所、氏名などを入力し送信します。
4「申請完了」画面が表示されるので、「整理番号」と「申請日」を記録(プリントアウト)します。
5郵便局に備え付けてある郵便振替用紙を使用して、試験手数料を振り込みます。このとき、所定の欄の住所、氏名および通信欄に4の「整理番号」を記入します。申請期限日までに試験申請手数料の振り込みを済ませてください。

・受験時に提出する写真
試験申請書を提出すると、試験の行われる月の前月の中旬頃に、協会から受験票・受験整理票が送られてきます。これに写真を貼って受験の際に提出します。このため、あらかじめ写真を手元に用意してください。写真の規格は、無帽、正面、上3分身、無背景、白枠のない試験日前6か月以内に撮影した縦3.0cm、横2.4cmのものです。なお、裏面に氏名、生年月日を記入してから写真を貼ってください。

・試験結果の通知
試験終了後3週間ほどで、無線従事者国家試験結果通知書が郵送されます。また、協会のホームページにも一定の期間、合格者速報が掲載されます。

・最新の国家試験問題
最近行われた国家試験問題と解答は、協会のホームページからダウンロードすることができます。試験の実施前に、前回出題された試験問題をチェックすることができます。また、受験した国家試験問題は持ち帰れますので、試験終了後に発表されるホームページの解答によって、自己採点して合否をあらかじめ確認することができます。

・無線従事者免許の申請
国家試験に合格したときは、無線従事者免許を申請します。定められた様式の申請書氏名および生年月日を証する書類(住民票の写しなど、ただし、申請書に住民票コードまたは現に有する無線従事者の免許の番号等を記載すれば添付しなくてもよい。)、写真が必要になります。協会から申請書類一式を入手し、それにより申請します。

QCQ企画 (著)
東京電機大学出版局 (2013/5/10)、出典:出版社HP