3次元CAD利用技術者試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)




3次元CAD利用技術者試験の公式テキスト

公式のテキストがあります。下記サイト等から購入可能です。

3次元CAD利用技術者試験公式HP
またホームページでは過去問を参照することができます。

2020年度版CAD利用技術者試験3次元公式ガイドブック

はじめに

一般社団法人コンピュータ教育振興協会が主催する「CAD利用技術者試験」は、CADの初学者を対象とした2次元CAD利用技術者試験基礎、2次元CAD利用技術者試験(2級・1級)、そして機械・製造系の3次元CADの基礎知識と技能を問う3次元CAD利用技術者試験(2級・準1級・1級)の、計3種類の試験からなっております。

本書は、3次元CAD利用技術者試験 (2級・準1級・1級)受験者のための指導、試験範囲の提示を主目的として作成されていますが、それだけでなく、これから3次元CADを学ぶ学生や、既に3次元CADを利用している技術者にとっても、知識のバックグラウンド拡大に大いに役立つ内容となっています。

3次元CAD利用技術者試験は、単に3次元CADシステムのオペレーション技能や作図時間の速さ、正確さを評価するばかりでなく、3次元CADシステムによる設計業務に関連する周辺知識を活用し、実務において最低限のコミュニケーションができる力を評価するためのものです。したがって、本試験では、3次元CADシステムの正確なオペレーションはもちろんのこと、図面の読図能力、周辺知識とその応用力を評価するための出題がなされています。

本書は、上記の内容を解説するため、「3次元CADの概念」「3次元CADの機能と実用的モデリング手法」「3次元CADデータの管理と周辺知識」「3次元CADデータの活用」の4つの章に分け、3次元CAD利用技術者として身に付けておくべき必須の知識について幅広く解説しています。また巻末には 2019年度の前期・後期問題とその解答を掲載するとともに、3次元CAD利用技術者に必要と思われる基本的な用語をまとめた用語集などを加えることで、初めて3次元CADに触れる方たちにも分かりやすく編集されています。

これから3次元CADを勉強される方、2次元CAD利用技術者試験基礎、2次元CAD利用技術者試験(2級・1級)を合格された方、もちろん既に企業などで3次元CADを実践されている方も、3次元CADの習得、知識の拡大を目指し、本書を活用していただければ幸いです。

2020年2月
一般社団法人コンピュータ教育振興協会

コンピュータ教育振興協会 (著)
出版社 : 日経BP、出典:出版社HP

目次

はじめに
一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)について
CAD利用技術者試験について

2020年度 3次元CAD利用技術者試験実施概要

■実技(1級・準1級)の傾向
実技 (1級・準1級) 試験を解答するときの注意点
問および設問の内容を確認してからモデリングする
原点位置と座標方向を合わせる
マスプロパティ計測の方法を習得しておく
寸法値に注意してモデリングする

■序章 拡がる3次元CADの世界とコンピュータシステム
拡がる3次元CADの世界とコンピュータシステム
3次元CADの重要性
本書の構成

■第1章 3次元CADの概念
1 3次元CADとは
3次元CADの概要
3次元CADのメリット

2 3次元CADの活用
3次元CAD活用で全体最適化を実現
コンカレント・エンジニアリング

3 3次元CADの歴史
CADシステムの変遷
これからのCADシステム

4 3次元モデルのデータ構造
ワイヤーフレーム
サーフェス
ソリッド
曲面データの作成と編集
曲線・曲面の種類

5 3次元モデルの構成
パーツモデル
アセンブリモデル
ユニット
属性
アノテーション
3次元モデルと2次元図面

6 表示技術
シェーディン
表示精度
投影方法
モデルの表示設定

■第2章 3次元CADの機能と実用的モデリング手法
1 3次元CADによる設計
3次元CADによる設計での留意点
モデリング方法の標準化

2 モデリング機能
ソリッドの作成
ソリッドの編集
曲線の作成
曲面の作成
曲面の編集

3 実用化の事例
図面の分析方法
幾何学形状
機械要素①
機械要素②
機械要素③
機構部品④
意匠設計(サーフェス)
金型設計

4 複合化したコマンド
押し出し
曲線によるソリッドの切断

5 検査・計測・解析の方法
検査の方法
計測の方法
解析の方法
形状以外の属性情報の書き込みと読み出し

6 モデリング手法
プリミティブ形状の積み重ねによるモデリング
パラメトリックモデリング
ダイレクトモデリング
パラメトリックモデリングとダイレクトモデリングの融合
履歴操作

7 アセンブリモデリング
アセンブリの必要性
アセンブリモデリング
パーツの拘束

8 実用上の注意点
トレランス(モデリング精度)
絶対精度と相対精度
トレランスの重要性
データ変換の重要性
データ変換の技術的な問題点
データ交換とデータフォーマット

■第3章 3次元CADデータの管理と周辺知識
1 プロジェクト管理
プロジェクトと3次元CADデータ
プロジェクトの管理手法

2 PDM (Product Data Management)
PDMツール活用のメリット
設計版数
CADデータ管理
構成管理
BOM

3 コンピュータシステムの構成
パソコンのチェックポイント
入力装置
出力装置
インタフェース
デバイスドライバー
CADが稼働するOSの種類
データの記録媒体

4 CADとネットワーク知識
3次元CADユーザーにおけるネットワークの利用
ネットワークとは
通信プロトコル
CAD利用技術者に必要なネットワークの知識

5 情報セキュリティ
情報セキュリティ対策の重要性
知的財産権の保護

■第4章 3次元CADデータの活用
1 CAE (Computer Aided Engineering)
CAEによるフロントローディングの実現
CAEの適用分野
CAEの基本プロセス
設計データを活用する際の注意点

2 CAM (Computer Aided Manufacturing)
CAD利用技術者試験3次元公式ガイドブック
CAMの対象例
CAMにおける処理の流れ
CAMでの製品モデルデータの活用法

3 CAT (Computer Aided Testing)
CATのメリット
CATの現状

4 CG (Computer Graphics)
CGの用途

5 3Dプリンター
3Dプリンターとは
3Dプリンターの種類
試作と3Dプリンター
3Dプリンターによる造形手順
3Dプリンターの代表的な活用例

6 DMU(デジタルモックアップ)
DMUツールのメリット
DMUツールで使用するデータフォーマット
DMUツールの主な機能

7 コラボレーション
コラボレーションツールのメリット
コラボレーションツールの特徴
データ形式

8 3次元CADデータの応用例
仮想試作
基板情報の3次元モデル化
生産準備段階でのシミュレーション
ハーネス検討
VR (Virtual Reality)

■3次元CAD利用技術者試験1級・準1級サンプル問題

■2019年度試験問題
前期試験問題
後期試驗問題
解答

■巻末付録 3次元CAD利用技術者試験 用語集

コンピュータ教育振興協会 (著)
出版社 : 日経BP (2020/3/5)、出典:出版社HP

2020年度 3次元CAD利用技術者試験実施概要

●受験対象者

1. 2級
3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方、および3次元CADシステムの周辺業務に従事している方を想定して試験を行います。準1級・1級へのステップアップとしてだけではなく、関連製品の管理、営業等を担当されている方も対象です(2級の合格は準1級・1級受験の必須要件です)。

2. 準1級
3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリングなどの業務に従事することを目指す方、もしくは従事して間もない方を想定して試験を行います。3次元CADを学び、知識と操作の基礎的な部分を習得し、設計の補助業務やオペレーターを目指す方が対象です。

3. 1級
3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリング・設計・製図などの業務に従事して半年以上の実務経験、または1年以上の就学経輪を有する方を想定して試験を行います。3次元CADシステムが操作できるだけではなく、3次元設計の補助業務を担い、将来、設計者やオペレーターの管理業務を目指す方が対象です。

●2020年度実施スケジュール

2

1

1

申込期間※1

前期:511()531()

後期:929()1028()

試験日※2

前期:712()

後期:126()

試験時間

60

120

合格発表

前期:8月下旬

後期:20211月下旬

受験資格

制限なし

2級有資格者

2級または準1級有資格者

単願受験料※3

7,000(税別)

持込※410,000(税別)

一般※512,000(税別)

持込:15,000(税別)

一般:17,000(税別)

併願受験料※3

1級・2級併願受験

持込:20,000(税別)

一般:22,000(税別)

1級・2級併願受験

持込:15,000(税別)

一般:17,000(税別)

※1 申込期間については、変更する場合があります。
※2 準1級と1級を同日に受験することはできません。
※3 消費税は申し込み日の税率となります。
詳細は、CAD利用技術者試験公式Webページにてご確認ください。
https://www.acsp.jp/cad/
※4 持込受験:3次元CADソフトがインストールされたノートPCを受験者が持ち込んで受験する方法(電源は供給されます)。
※5 一般受験:試験会場の3次元CADシステムを使用して受験する方法。

●受験申し込みから合否公開までの流れ

【受験申し込み】
申し込みの詳細については、公式Webページ(https://www.acspjp/cad/)にてご確認ください。

1. 申し込みに関する注意事項
①申し込み完了後の内容(受験地区、受験時間、使用ソフト等)の変更は一切できません。
②受験申し込みのキャンセルおよび受験料の返金、次回以降の試験への振り替えはできません。また、受験者の変更は一切できません。
③受験希望地区、使用ソフト、試験時間が満席の場合でも、翌日以降お申し込みが可能な場合もあります(申し込み者が受験料の支払期限までに払い込みをしなかった場合は自動キャンセルとなり、その分席数が増えます)。
④複数地区、複数ソフト、複数時間のお申し込みはできません。
⑤団体受験者は申し込み方法が異なりますので、団体の「試験実施責任者」にご確認のうえ、受験申し込みを行ってください。
⑥車椅子を使用して受験される予定の方、または付き添いが必要な方などは、申し込み方法が異なりますので、申し込み前に試験センターまでメール(cad_cs@acsp.jp)にてお問い合わせください。

【受験票】
受験票公開時には、ご登録いただいているメールアドレス宛にご案内をお送りいたします。また、受験票は、「マイページ」からダウンロードすることができますので、以下記載事項をご確認のうえ、当日持参してください。

①受験票は、プリントアウトを行い、写真(縦4cm×横3cm、撮影より3ヵ月以内)を貼付のうえ、試験当日ご持参ください。
※受験票および写真は、試験当日に回収いたします。
②受験票には、お申し込みいただいた内容が記載されています。間違いがないかご確認ください。
③受験票に記載のある注意事項を事前に必ずご確認ください。
④試験会場へのアクセス方法、所要時間等を事前に必ずご確認ください。
※受験票の地図はあくまでも目安であり、CAD利用技術者試験センターおよび試験会場では、道案内を行うことはできません。

【試験当日の注意事項】
1. 試験当日の持ち物

■持込受験
①必ず持参するもの
・受験票(写真縦4cm×横3cmを貼付)
・筆記用具(鉛筆、シャープペンシル、消しゴム)
※筆記用具以外のもの(電卓、定規等)は持ち込みできません。
・CADソフトをインストールしたノートパソコン

②持ち込み可能なもの
・ノートパソコン用ACアダプター
・ポインティングデバイス(マウス、トラックボール等)
・マーカー、色鉛筆
・マウスパッド
・テンキーボード
・CADソフトのライセンス認証のために必要なネットワーク環境

■一般受験
①必ず持参するもの
・受験票(写真縦4cm、横3cmを貼付)
・筆記用具(鉛筆、シャープペンシル、消しゴム)
※筆記用具以外のもの(電卓、定規等)は持ち込みできません。

②持ち込み可能なもの
・マーカー、色鉛筆
・設定を伴わないポインティングデバイス(マウス、トラックボール等)
・マウスパッド
・テンキーボード
※試験会場の所有する設備を使用しての受験となります。そのスペック、マウスの種類、ソフトの追加機能の有無は統一することができません。予め、ご了承ください。

2. 試験実施の流れ
①試験会場に入室
試験会場では、受験番号順に座席が指定されています。自分の受験番号をよく確認し、指定された座席に着席し、受験票は机の通路側に置きます。
※教室内で飲食はしないこと。また、特別な事由がない限り、不正防止のため、帽子やサングラスなどは身に着けないこと。
※マスクをされている場合、本人確認のために、試験監督官の指示により、一時的にマスクを外していただきます。

②事前説明
試験開始の20分前に試験監督官より注意事項などの事前説明があります。
事前説明の際に、試験問題・解答用紙などが配布されます。

③試験開始

■2級
試験時間は60分です。途中退室はできません。

■1級・準1級
試験時間は120分です。その時間内で解答モデルを作成し、解答モデルの指定数値を計測し、もっとも近いものを解答群から選択し、マークシートにマークします。
※1級・準1級は試験開始後60分経過後から試験終了10分前まで途中退室が可能です。ただし再入室はできません。また、試験問題、解答用紙、受験票(写真貼付)を提出してから退室してください。

④試験終了
試験問題、解答用紙、受験票を回収します。1つでも欠けると「失格」となりますのでご注意ください。すべての提出物を試験監督官が回収し、終了の合図で、試験は終了となります。

3. 試験当日の注意事項
①採点は機械処理を行うため、決められた解答欄の枠内に、できるだけ丁寧に記入してください。
訂正する場合は消しゴムできれいに消し、解答と判定されないようご注意ください。また、1つの問題に複数解答した場合には、そのいずれかが正しかったとしても誤解答とします。
②試験当日に、体調不良などにより欠席される場合、CAD利用技術者試験センターへの連絡は不要です。ただし、受験者都合よる欠席の場合、受験料の返金や次回以降の試験への張り替えはできないことを、予めご了承ください。

【合否判定】
1. 合否判定通知書
「マイページ」にて公開いたします。合否判定通知書公開時には、ご登録いただいているメールアドレス宛にご案内をお送りいたします。なお、以下のお問い合わせおよびご要望には一切応じることができません。
①合否結果、採点内容、採点基準、配点基準、採点結果などに関するお問い合わせ
②提出された試験問題、解答用紙などの確認・返還に関するご要望
③マイページでの公開期間終了後の合否判定通知書の再公開・再発行

2. 証明書類
合格証書類は、合格証明書、合格証書、認定カードの3種類ありますので、必要な方はお申し込みください(有償)。お申し込みからお届けまで約1ヵ月程度かかりますので、あらかじめご了承ください。

コンピュータ教育振興協会 (著)
出版社 : 日経BP (2020/3/5)、出典:出版社HP