U-CANの気象予報士 これだけ! 一問一答&要点まとめ 第3版 (ユーキャンの資格試験シリーズ)




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U-CANの気象予報士 これだけ! 一問一答&要点まとめ ここがポイント

最終チェックの強い味方!
U-CANの気象予報士『これだけ!一問一答&要点まとめ』は、試験直前にしっかり確認しておきたい事頂を一問一答形式でコンパクトにまとめた問題集です。持ち運びに便利な新書サイズ&赤シートつきなので、いつでもどこでも手軽に学習できます。

学科試験対策630問+実技試験対策4題35問!
過去の本試験の出題傾向の分析に基づき、繰り返し問われる重要ポイントを630問の○×問題にしました。一部、実際の試験で出題された過去問題も収録しています。オリジナルの実技試験対策問題も4題35問掲載!

見開き掲載で知識の確認がスムーズ!
基本的に、左ページに問題、右ページに解答解説を掲載しているので、知識の確認がスムーズに行えます。解説部分は、赤シートを使って穴埋め問題としても活用できます。

図表でしっかり確認できる、まとめページ
「重要ポイントまとめてCheck」では、特に大事なポイントをイラスト・図表などを用いて横断的に解説しました。○×問題と合わせて効率よく学習できます。

本書の使い方

本書は、○×形式の一問一答ページと要点まとめページされています。一問一答ページで知識を確認、まとめページで重要ポイントを整理することができます。

ユーキャン気象予報士試験研究会 (著, 編集)
出版社 : U-CAN (2017/2/23)、出典:出版社HP

目次

U-CANの『これだけ!一問一答&要点まとめ」 ここがポイント
本書の使い方
気象予報士試験の概要
気象予報士試験の出題傾向と重要項目

学科・一般知識編
第1章 大気の構造
1 大気の鉛直構造
2 惑星の大気組成
第2章 大気の熱力学
1 気圧
2 水の相変化と水蒸気圧
3 断熱課程と温位
4 大気の安定・不安定
第3章 降水過程
1 雲の生成と成長
2 霧
3 雲
第4章 大気における放射
1 太陽放射と地球放射
2 大気と放射
第5章 大気の力学
1 気圧傾度力とコリオリ力
2 風と力の釣り合い
3 大気の流れ
第6章 気象現象
1 大規模現象
2 低気圧・高気圧
3 中規模(メソスケール)・小規模現象
4 台風
5 中層大気の運動
第7章 気候の変動
1 地球温暖化と異常気象
2 環境汚染と都市気候
第8章 気象法規
1 気象業務法の目的と観測の規定
2 予報・警報行為の規定
3 予報業務の許可と罰則
4 気象予報士
5 気象業務法の関連法規

学科・専門知識編
第1章 観測成果の利用
1 地上気象観測
2 高層気象観測
3 気象レーダー観測
4 気象衛星観測
第2章 数値予報
1 数値予報の考え方
2 数値予報のデータ
3 数値予報モデルの物理過程と予報方程式
4 アンサンブル予報
5 数値予報プロダクトの利用と予報誤差
第3章 短期予報・中期予報
1 天気図
2 高気圧・低気圧と天気
3 前線と天気
4 台風
5 予報の種類と予報区
第4章 長期予報
1 長期予報の種類
2 東西指数と平年偏差
第5章 局地予報
1 局地風
第6章 短時間予報
1 降水短時間予報
2 ナウキャスト
第7章 気象災害
1 気象情報
2 気象災害
第8章 予想の精度の評価
1 予想の精度の評価
第9章 気象の予想の応用
1 天気予報ガイダンス
2 予報の利用

実技試験編
チャレンジ!! 実技試験
実技1
実技2
実技3
実技4

本書に収録した気象予報士試験の過去問題と解答・解答例は、(一財)気象業務支援センターの許可を得て掲載しています。

重要ポイントまとめてCheck一覧

一般知識編
第1章 大気の構造
Point1 大気の鉛直構造
Point2 惑星の大気組成
第2章 大気の熱力学
Point3 気圧
Point4 エマグラム
Point5 水の相変化と水蒸気圧
Point6 断熱過程と温位
Point7 大気の安定・不安定
第3章 降水過程
Point8 雲と雨
Point9 霧の種類
Point10 雲の種類
第4章 大気における放射
Point11 太陽放射と地球放射
Point12 大気と放射
第5章 大気の力学
Point13 気圧傾度力とコリオリ力
Point14 風と力の釣り合い
Point15 大気の流れ
第6章 気象現象
Point16 大規模現象
Point17 低気圧・高気圧
Point18 中小規模現象
Point19 台風
Point20 中層大気の運動
第7章 気候の変動
Point21 地球温暖化と異常気象
Point22 環境汚染と都市気候
第8章 気象法規
Point23 気象業務法の目的と観測の規定
Point24 予報・警報行為の規定
Point25 予報業務の許可と罰則
Point26 気象予報士
Point27 気象業務法の関連法規

専門知識編
第1章 観測成果の利用
Point28 地上気象観測
Point29 高層気象観測
Point30 気象レーダー観測
Point31 気象衛星観測
第2章 数値予報
Point32 数値予報の考え方
Point33 数値予報のデータ
Point34 数貯法モデルの物理過程と予報方程式
Point35 数値予報モデルの種類
Point36 数値予報プロダクトの利用と予報誤差
第3章 短期予報・中期予報
Point37 天気図
Point38 高気圧・低気圧と天気
Point39 前線と天気
Point40 台風
Point41 予報の種類と予報区
第4章 長期予報
Point42 長期予報の種類
Point43 東西指数と平年偏差
第5章 局地予報
Point44 局地風
第6章 短時間予報
Point45 降水短時間予報
Point46 ナウキャスト
第7章 気象災害
Point47 気象情報
Point48 気象災害
第8章 予想の精度の評価
Point49 予想の精度の評価
第9章 気象の予想の応用
Point50 天気予報ガイダンス
Point51 予報の利用

ユーキャン気象予報士試験研究会 (著, 編集)
出版社 : U-CAN (2017/2/23)、出典:出版社HP

【気象予報士試験の概要】

気象予報士試験は(一財)気象業務支援センターが気象業務法に基づき、気象庁長官の指定(指定試験機関)を受けて行うものです。合格者が気象予報士の資格を有することを認定するために行われますが、気象予報士になるためには気象庁長官による登録を受けなければなりません。

■受験資格
学歴、年齢、性別、国籍による資格の制限はありません。

■実施情報
気象業務法施行規則第14条により、毎年少なくとも1回は行われることが規定されており、平成7年度以降は例年1月下旬と8月下旬の年2回、試験が実施されています。
受験資料は、郵送、インターネット、窓口から入手(請求)でき、試験日のおよそ3か月前から頒布されています。
試験に関する詳しい情報は、下記ホームページで確認できます。

(一財)気象業務支援センター試験部
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-17 東ネンビル
TEL:03-5281-3664 URL:http://www.jmbsc.or.jp/

■試験科目
(1) 学科試験
予報業務に関する一般知識、予報業務に関する専門知識
(2) 実技試験
気象概況およびその変動の把握、局地的な気象の予報、台風等緊急時における対応

■試験形式

科目 方式 問題数 時間
一般 原則として5択 15問 60分
専門 原則として5択 15問 60分
実技 原則として筆記。第1部、第2部に分けて行われる 大問5問程度(試験により異なる) 第1部、第2部でそれぞれ75分

 

■合格基準
学科試験(予報業務に関する一般知識):15問中正解が11問以上
学科試験(予報業務に関する専門知識):15問中正解が11問以上
実技試験:総得点が満点の70%以上

ただしこれらは平均点により調整されることがあり、合格基準の実際については毎年試験後に、(一財)気象業務支援センターから発表されています。
*上記の内容は、2016年11月現在のものです。今後、更新・変更されることも予想されるため、受験される方は支援センターホームページなどで最新の情報をご確認ください。

■気象予報士試験の出題傾向と重要項目

学科試験・一般知識

「予報業務に関する一般知識」は、次の8分野において出題されます。
①大気の構造 ②大気の熱力学 ③降水過程
④大気における放射 ⑤大気の力学 ⑥気象現象
⑦気候の変動 ⑧気象業務法その他の気象業務に関する法規

最重要分野は、「大気の熱力学」と「大気の力学」です。これらの分野は、実技試験の基礎となるだけでなく、計算問題も多く出題されるため、数学や物理学の知識も必要となります。法令に関する問題も、毎回4題程度出題されており、法令問題を確実に正解することが、合格のポイントとなります。法令全体にまたがる複合的な問題が出題されるのが最近の傾向です。

●一般知識の出題傾向と重要項目

①大気の構造 一定の頻度で出題されている。最重要項目は「成層圏とオゾン」で、特に「成層圏における気温の極大高度とオゾン密度の極大高度」については過去何度も出題されている
②大気の熱力学 出題頻度の高い最重要分野。中でも最重要項目は「温位と相当温位」である。断熱変化・定圧変化等における大気の物理量の変化に関する問題が非常に多く出題されており、これらを解くには物理学の知識も必要である
③降水過程 一定の頻度で出題されている。重要項目はエーロゾルと凝結核、水滴と氷晶の成長、霧などである。計算問題(水滴の落下の終端速度など)は出題頻度は低いが難易度が高い
④待機における放射 一定の頻度で出題されている。重要項目は、黒体の放射特性に関する法則、太陽放射、地球放射、散乱、地球のエネルギー収支などである。
⑤大気の力学 出題頻度の高い最重要分野。重要項目はコリオリ力、地衡風、傾度風、地上風、温度風、大気境界層、収束、渦度など極めて多い。鉛直渦度や水平発散量を求める計算問題の難易度は非常に高い
⑥気象現象 大規模な
大気の運動
出題頻度は比較的低い。重要項目は大気の大循環、地球のエネルギー収支などである
中小規模の
大気の運動
出題頻度は比較的高い。気象現象の中でも激しい現象を伴うものの出題が多く、重要項目は台風と積乱雲、竜巻、海陸風などである。なお、これらの項目は専門知識の試験でも出題されることがある。たとえば台風の問題では一般知識では主に発生過程について問われ、専門知識では構造(温度分布、雨・風の分布、最大風速の位置など)について問われている
成層圏と
中層圏内の大規模運動
出題頻度が比較的低く、出題される場合でも大気の鉛直構造やオゾンなど、他の分野との複合問題として出されることが多い
⑦気候の変動 一定の頻度で出題されている。温室効果気体、エルニーニョ現象、酸性雨などが重要項目として挙げられる
⑧気象業務法その他の気象業務に関する法規 出題頻度の高い最重要分野。出題の中心は、気象業務法・施行令・施行規則で、毎回3問出題されている。また、災害対策基本法・気象業務に関する水防法・消防法から毎回1問出題されている。常識的な判断で正解が得られる問題もあるので、頻出条文を中心に学習することが合格のポイントである

学科試験・専門知識

「予報業務に関する専門知識」は、次の9分野において出題されます。
①観測の成果の利用 ②数値予報 ③短期予報・中期予報
④長期予報 ⑤局地予報 ⑥短時間予報 ⑦気象災害
⑧予想の精度の評価 ⑨気象の予想の応用

最重要分野は、毎回3問程度出題されている「数値予報」ですが、その他の分野も比較的まんべんなく出題されています。特に、大雨、大雪や竜巻など災害をもたらす激しい気象現象に関連した「メソスケール気象」や「防災気象情報」の出題が増加傾向にあります。さらに、雲画像の解析や天気図の読み取りなど、実技試験のような内容が出題されるのも、近年の傾向といえます。そのほか、気象庁ホームページに出ている予報用語に関する出題も多くなっています。

●専門知識の出題傾向と重要項目

①観測の成果の利用 地上気象
観測
出題頻度は比較的高い。気圧、気温、降水量、風向風速、日射量、日照時間など観測についての内容が、重要項目として挙げられる
高層気象
観測
一定の頻度で出題されている。ウィンドプロファイラ観測が重要項目で、高層風時系列図を読み取る実技試験的な問題も出題されている。かつては頻出であったラジオゾンデ観測については近年減少傾向にある
気象
レーダー
観測
出題頻度は比較的高い。気象ドップラーレーダーの観測の仕組みとプロダクトが重要項目として挙げられる
気象衛星
観測
出題頻度は比較的高い。可視画像、赤外画像、水蒸気画像が重要項目で、実際の雲画像を示して気象状況の解析や雲(上層・下層雲、対流雲)の判別を行うなど実技試験に近い問題が多く出されている
②数値予報 専門知識での最重要分野。数値予報モデル(主に全球モデルとメソ数値予報モデル)数値予報プロダクト(海面気圧、相対渦度、鉛直p速度、渦度など)、予測可能性(パラメタリゼーションなど)、予報解析サイクルなどが重要項目として挙げられる
③短期予報・中期予報 出題頻度は比較的高い。南東象限で激しい気象現象を伴う寒冷低気圧(寒冷渦)や梅雨前線、台風などが重要項目として挙げられる
④長期予報 出題頻度は比較的高く、毎回必ず1問は出題されている。以前は北半球月平均500hPa高度・平年偏差図と日本の天候の関係を読み取る問題が定番であったが、近年ではアンサンブル予報の読み取り、エルニーニョ現象の模式図を判定する問題が出題される傾向にある
⑤局地予報 近年出題頻度が高くなっている分野。積乱雲(ガストフロントやダウンバーストも含む)が最重要項目として挙げられる
⑥短時間予報 出題比較的高い。降水短時間予報と、それに関連する降水ナウキャスト、解析雨量が重要項目として挙げられる
⑦気象災害 出題頻度は比較的高い。予報区の区分や注意報・警報の定義、気象災害(集中豪雨、台風、高潮、大雪など)が重要項目として挙げられる
⑧予想の精度の評価 出題頻度は比較的高い。予報・実況のデータからの的中率、空振り率、見逃し率、補捉率、RMSE、コスト・ロスなどを求める計算問題が中心で、計算そのものは簡単な問題となっている
⑨気象の予想の応用 出題頻度は比較的高い。カルマンフィルターの作成手順、風・気温・降水量などの各種ガイダンス、確率予報が重要項目として挙げられる。②の数値予報に関連して出題されることも多い

実技試験(詳しくはp.314)

問題の形式には、穴埋め形式(学科知識の応用力を試す問題)、記述問題、前線や等値線の描画問題、各種天気図の読み取り問題などがあり、それぞれの問題に応じた対策が必要です。

ユーキャン気象予報士試験研究会 (著, 編集)
出版社 : U-CAN (2017/2/23)、出典:出版社HP