お着物一年生




はじめに

ハードルは低く、意欲は高く着物をはじめましょう

着物って昔からずっと、日本の日常着だったんですよね。今では晴れ着のイメージが強いですが、着ることに慣れてしまえば、気軽な、日々の服装のひとつになるはずだって思うんです。

まずは着てみて、動いてみましょう。わたしが着物をはじめたのは、大好きなアーティストの着物姿にあこがれたからです。私も着たい!と、着物を着るアルバイトをしました。着慣れていくと5分くらいで着られるようになります。そして、どんどん楽しくなって本格的に習うことに。入口は何でもよくて、それからどれだけ楽しく身につけるか、そして続けられるかが、着つけやコーディネートの上達のカギになります。

みなさんは、いま「お着物一年生」になりますが、同級生や先輩、後輩といっしょに、着物を楽しみながら習得していってください。そうした仲間がつくれることも、着物の大きな魅力だと思いませんか。わたしはこれからも、みなさん着物仲間といっしょに新しいことを学び続けていきたいと思います!

山口さくら

山口さくら (著)
出版社: U-CAN (2019/3/8)、出典:出版社HP

口絵

日常にも着物
いつもの川べりなのに、着物で歩けば心浮き立つお散歩に

和装の女将がいるお気に入りのカフェ着物談義でついつい長居に….

着物で暮らす
図書コーナーで情報収集着物で行きたいお店もチェック!

楽しいディスプレイは撮影スポットにうってつけ

着物で旅へ
旅先の出会いは人とは限らない着物好きのワンちゃんかな?

すがすがしい竹林は着物がよく映える場所

写真も楽しい

マンガ そろそろ着物はじめてみようかな

山口さくら (著)
出版社: U-CAN (2019/3/8)、出典:出版社HP

目次

はじめに
口絵
マンガ そろそろ着物はじめてみようかな
本書の見方

chapter 1 ワクワク楽しむ!着物の準備から。
マンガ えっ?洋服よりもお安いの?

和装の一般的な構成を知りましょう
着姿
着物

「はじめてさん」が用意したいもの
着物の選び方
帯の選び方
襦袢・小物の選び方

半衿のつけ方

chapter2 まずは着てみよう!日常着物で着つけの練習
着つけの前に
着つけの流れを知っておきましょう
用意はOKですか?
美しい着姿を知っておきましょう

Lesson01 着物の着つけ
肌着をつける
足袋をはく
襦袢(二部式)を着る
着物を着る

Leson02 貝の口を結ぶ
マンガ ゆかたも好きなんだよね

Leason03 ゆかたで練習
へこ帯リボン

Leasons04 半幅帯のいろいろ結び
文庫結び
矢の字結び
リボン返し
半幅角出し
column半幅帯のアレンジいろいろ

chapter3 着て動いて分かる!着つけのポイント
マンガ はじめてのおでかけ

着物で暮らせば所作と着つけのコツが見えてくる!
立つ/歩く
座る
しゃがむ
手を上げる
草履・下駄の脱ぎはき
トイレ
小走り/自転車

きれいに着たい!着つけのお悩み解決
着くずれたときの直し方
体形別着つけ&きもの選びアドバイス
column着物仲間とさくら先生のネット通販失敗談議

chapter4 ランクアップ!よそゆき着物にチャレンジ
マンガ お着物をネットでポチッ

よそゆき着物って何?

lesson05 やわらかものの着つけのポイント

lesson06 名古屋帯で一重太鼓

lesson07 名古屋帯のいろいろ結び
銀座結び
お太鼓柄の柄合わせのコツ
羽根出しお太鼓

lesson08 袋帯で二重太鼓
column どこまでOK?着物のマナーQ&A

chapter5 もっと知りたい!着物の基礎知識
マンガ 充実の着物生活

着物の種類
その1 日常着物「木綿・ウール・ゆかた」
その2 よそゆき着物「色無地・江戸小紋・小紋・紬」
その3 フォーマル着物「訪問着・色無地・色留袖・黒留袖」

帯の種類と格

TPO一覧表

季節のコーデヒント
春・雨・夏・秋・冬
column遊びゴコロをプラスしたお気楽着物コーデアイデア

chapter6 アフターフォローも忘れずに!着物・小物のお手入れ
着た後に毎回したいお手入れ
家に帰ってからの流れ
着物・名古屋帯・長襦袢のたたみ方

場合によってしたいお手入れ
見やすい収納のヒント

着物の用語集

山口さくら (著)
出版社: U-CAN (2019/3/8)、出典:出版社HP

本書の見方

着物の着つけ・帯結びは繰り返し練習することをおすすめするために、「Lesson」として、通し番号をつけています。そのページの見方について、紹介します。

Lesson01~08まであります。カジュアル着物やゆかた、フォーマル着物の着つけ、半幅帯や名古屋帯、袋帯の帯結びを紹介しています。

矢印を補足することで、動きを分かりやすく見せます。

さくら先生のコメントを添えて、よりわかりやすく解説しています。

とくにていねいに作業をしたほうがよい手順に、マークを入れています。

Lesson01着物の着つけ、Lesson02貝の口を結ぶ、Lesson03ゆかたで練習、Lesson06名古屋帯で一重太鼓、Lesson08袋帯で二重太鼓では、上段で手順の大まかな流れを見せ、下段で細かな説明をしています。慣れてくれば、上段を目で追うだけで、着つけができるようになるでしょう。

上段の流れの中の細かい手順を下段にまとめています。はじめのうちは、下段も一つずつ確認しながら着つけしましょう。

できあがりの基本の姿を紹介し、きちんと着られているかチェックできるようにしています。練習前に確認しておくのもおすすめです。

着物を着る前に、知っておきたいことがあります。着物の形や基本的な構造のほか、初心者が用意しておきたいものなどです。まずは、サラリと目を通しておくだけでもよいでしょう。

山口さくら (著)
出版社: U-CAN (2019/3/8)、出典:出版社HP