最速!公認会計士試験合格のための革命バイブル




まえがき

この書籍を手に取っていただいている方には,さまざまな状況の方がいらっしゃると思います。公認会計士という資格について興味のある方,公認会計士試験を受験をするかどうかを迷っている方、すでに学習を始めている方。私は、今回公認会計士試験についての書籍を出版させていただく機会をいただくにあたり、どういった内容がもっとも読者にとって価値ある情報なのかを考えました。

この問いに対する私なりの結論は,「通常ではなかなか入手できない情報を,生の声で,多く伝える」ということです。前記の私の結論には,次のような思いを込めています。

1つ目の「通常ではなかなか入手できない情報」ということについては,現状,公認会計士および公認会計士試験についての情報はさまざまな方法で得ることができます。しかし、重要な情報にもかかわらずなかなか得られない情報というものも非常に多くあります。就職活動の実態,独学での学習の仕方,短期合格の学習法など、今回の書籍ではできる限りなかなか得られない情報を掲載することを意識しました。

次の「生の声で」ということについては、やはり情報というものは実体験に基づくものであるからこそ意味があるのだと考えています。例えば、私が公認会計士の仕事についていろいろ記載することもできるかと思います。しかし,記載内容の多くは、想像や伝聞の話になってしまいます。それがほんとうに正しいのかどうかを検証する術はありません。そこで,今回は、ほんとうに多くの方の協力を得て、可能な限り実体験に基づいた生の声を掲載しております。

最後の「多く伝える」という部分については、やはりある問いに対する答えは1つではないという認識に由来しています。この本を読む方は、もしかすると何らかの絶対的な答えを求めていらっしゃるのかもしれません。ただ、私は例えば、学習法に関する問いについては絶対的な答えはないと思っています。そのため、勉強法についてはできる限り多くの方法論を掲載しました。とくに、「独学短期勉強法」,「予備校短期合格法」,「多数の予備校活用法」など、通常はなかなか触れることができない特殊な勉強法の紹介を重視しました。これらの勉強法は万人に適用できるものではありません。しかしながら,こういった方法を取れば、より短期に合格できる人がいることも事実です。そこで、ぜひ自分自身の1つの学習の選択肢にしていただきたいという想いとともに掲載しております。

以上のように,この書籍をご覧になっていただく大前提として,皆さんの求める情報がすべてこの本で得られるわけではないということは知っておいていただきたいと思います。紙面の関係上,割愛した情報も数多くあります。そういった意味で網羅性の観点では不足がありますので,公認会計士試験の導入として,この書籍を用いることはあまりおすすめいたしません。ぜひ、予備校のパンフレットや、公認会計士について分かりやすく書かれた書籍をそばにおき、あるいは読んだうえで、こちらを読んでいただければと思います。逆に,いろいろ調べたうえでご覧になっていただいている方にとっては,非常に価値のある情報が多いと自信を持っておすすめできます。

今回の書籍を作成するに当たり、ほんとうに多くの方のご協力をいただきました。私自身感じたことは、皆何か受験生の役に立ちたいという強い想いを持っているということです。そういった過程を経ているため、この書籍には私だけではなく,数多くの合格者の想いが詰まっています。ぜひ,この情報が皆さんにとって有益な情報となることを願っております。

2010年6月
公認会計士 髙野博幸

高野 博幸 (著)
税務経理協会、出典:出版社HP

目次

まえがき

Ⅰ 公認会計士とは? ―会計士の仕事をイメージしよう―

Introduction
1 公認会計士の仕事(1) ―監査―
2 公認会計士の仕事(2) ―決算監査―
3 公認会計士の仕事(3) ―税務―
4 公認会計士の仕事(4) ―コンサル―
5 公認会計士の仕事(5) ―中小法人―
6 公認会計士の仕事(6) ―地方事務所―
7 公認会計士の仕事(7) ―女性会計士(1)―
8 公認会計士の仕事(8) ―女性会計士(2)―

Ⅱ 合格を勝ち取る勉強法

Introduction
1 勉強法のポイント(1) ―独学か予備校か―
2 勉強法のポイント(2) ―選択科目の選択法―
3 勉強法のポイント(3) ―勉強のこまごまテクニック―
4 予備校活用法(1) ―「TAC」で学ぶ―
5 予備校活用法(2) ―「大原」で学ぶ―
6 独自の勉強法(1) ―独学12週間で短答式試験に合格―
7 独自の勉強法(2) ―予備校の教材で学び短期合格―
8 独自の勉強法(3) ―多くの予備校で学び好成績合格―

Ⅲ 就職活動を成功させるために

Introduction
1 監査法人の概要(1) ―あずさ監査法人―
2 監査法人の概要(2) ―あらた監査法人―
3 監査法人の概要(3) ―新日本有限責任監査法人―
4 監査法人の概要(4) ―有限責任監査法人トーマツ―
5 就活体験記(1) ―人生の一大イベントとして―
6 就活体験記(2) ―就職活動の主な流れ―
7 採用者側から見た就活
8 就職後の「補習単位の修得」について
9 IFRS時代の公認会計士
10 インタビュー(1) ―独立公認会計士としてキャリアを積む―
11 インタビュー(2) ―女性会計士としてキャリアを積む―

あとがき

高野 博幸 (著)
税務経理協会、出典:出版社HP