パンシェルジュ検定 3級公式テキスト 新装版
はじめに
朝のトースト、お昼のサンドイッチ、おやつのあんパンやディナーにいただくフランスパン。そして、街には多くのパン屋がみられるようになり、今やパンはご飯とともに、日本人の生活に欠かせない存在となっています。そんなパンのことをもっと知りたい、あるいは自分で作ってみたいという方のために、「パンシェルジュ検定」はスタートしました。
パンシェルジュとは「パン」+「コンシェルジュ」の造語です。つまり『奥深いパンの世界を迷うことなく案内できる幅広い知識を持った人」という意味。3級の入門編から2級の実践編、そして1級の専門編に分けられたこの検定は、パンを知りたい人、パンの専門家を目指す人にとって着実に身につく知識となるはずです。
入門編の3級試験では、パンの製法・器具・材料の知識はもちろん、歴史・いろいろな国のパン・衛生に関する知識・マナーなど、幅広い分野から基本的な問題が出題されます。この本はパンシェルジュ検定の3級に準拠した対策本であり、また教科書でもあります。内容をしっかり理解し、勉強することと「パンが好き」の気持ちがあれば、きっと合格するはずです。
ぜひ、合格できるよう、ご健闘をお祈り致します。
もくじ
はじめに
パンの各部分の名称
第1章 パンの歴史
1.誕生から世界へ
2.日本のパンの歴史
第1章練習問題
解答解説
第2章 パンの種類と分類
1.フランスのパン
2.イタリアのパン
3.ロシアのパン
4.ドイツのパン
5.イギリスのパン
6.その他のヨーロッパ地域のパン
7.アフリカのパン
8.アメリカのパン
9.中南米のパン
10.中近東のパン
11.インドのパン
12.中国のパン
13.日本のパン
14.パンの分類
第2章練習問題
解答解説
第3章 パンの材料と道具
1.小麦粉(主材料)
2.酵母(主材料)
3.水(主材料)
4.塩(主材料)
5.砂糖(副材料)
6.油脂(副材料)
7.乳製品(副材料)
8.卵(副材料)
9.その他の材料
10.パンづくりの道具
第3章練習問題
解答解説
第4章 パンの製法
1.ストレート法
2.中種法(発酵種法)
3.サワー種法(発酵種法)
4.ポーリッシュ法(発酵種法)
5.その他の発酵種法
第4章練習問題・解答解説
第5章 パンづくりの工程
1.正確な計量
2.生地作り
3.一次発酵
4.ガス抜き(パンチ)・二次発酵
5.分割・丸め
6.ベンチタイム
7.成形(型)
8.最終発酵
9.焼成
10.その他
第5章練習問題
解答解説
第6章 パンをおいしく食べよう
1.家庭でおいしく食べる
2.パンと飲み物のマリアージュ
3.おいしさを引き立てるスプレッド
4.パンのマナー
第6章練習問題
解答解説
第7章 食品衛生
1.食中毒の原因と予防
2.食品変質上防止法
3.殺菌
第7章 練習問題
解答解説
巻末付録
過去問題
解答解説
索引
パンの各部分の名称
本文に入る前に、パンの各部分の名称を理解しておきましょう。
クラスト
パンの表面の焼き色がついた部分。外皮、皮ともいう。
クラム
パンの内側の中身の部分。内相ともいう。
すだち
クラム内に生じる気泡のこと。きめともいう。
骨格
クラストの強度のこと。グルテンの生成が多いほど骨格はしっかりする。骨格が弱くて、焼き上がったパンが折れてしまうことを「腰折れ」という。