くらべてわかるきのこ 原寸大 (くらべてわかる図鑑)




目次

本書の使い方
用語解説
きのこ観察の基本
見わけのツボ
おもなきのこの検索

原寸大図鑑

但子菌類
ヒラタケ、タモギタケなど(ヒラタケ科など)
ツキヨタケ、シイタケ、ムキタケなど(ツキヨタケ科、ガマノホタケ科)
カンゾウタケ(カンゾウタケ科)
オオキツネタケ、カレバキツネタケなど(ヒドナンギウム科)
オオホウライタケ、スジオチバタケなど(ホウライタケ科)
チシオタケヤコウタケなど(ラッシタケ科)
サクラシメジ、アカヤマタケなど(ヌメリガサ科)
オオモミタケなど〈オオモミタケ科)
マツタケなど(キシメジ科など)
シモフリシメジ、アイシメジなど(キシメジ科)
ムラサキシメジなど(キシメジ科)
ホンシメジ、シャカシメジなど(キシメジ、シメジ科)
ニオウシメジ、カヤタケなど(キシメジ科、シメジ科)
ウラベニホテイシメジ、クサウラベニタケなど(イッポンシメジ科)
ウラベニガサ、オオフクロタケなど(ウラベニガサ科)
ベニテングタケ、タマゴタケなど(テングタケ科)
ハイカグラテングタケ、チャオニテングタケなどイテングタケ科)
テングタケ、イボテングタケなど(テングタケ科)
コテングタケモドキ、オオツルタケなど(テングタケ科)
ドクツルタケ、シロコタマゴテングタケ(テングタケ科)
タマシロオニタケ、カブラテングタケなど(テングタケ科)
フクロツルタケ、シロオニタケなど(テングタケ科)
カラカサタケなど(ハラタケ科)
ザラエノハラタケ、オニタケなど(ハラタケ科)
ウスキモリノカサ、ササクレヒトヨタケなど(ハラタケ科、カブラテングタケ科)
ヒトヨタケ、ムジナタケなどナヨタケ科)
ヌメリツバタケ、エノキタケなど(タマバリタケ科など)
ナラタケのなかま(タマバリタケ科)
クリタケ、ニガクリタケなど(モエギタケ科)
ナメコ、チャナメツムタケなど(モエギタケ科)
ヌメリスギタケモドキ、ハナガサタケなど(モエギタケ科)
サケツバタケ、ヤナギマツタケなど(モエギタケ科)
ヒカゲシビレタケ、オオワライタケなど(モエギタケ科など)
ワライタケ、キショウゲンジなど(オキナタケ科)
オオキヌハダトマヤタケなど(アセタケ科)
アシナガヌメリ、ナガエノスギタケなど(ヒメノガステル科)
ムレオオフウセンタケなど(フウセンタケ科)
オオツガタケ、ショウゲンジなど(フウセンタケ科)
キンチャフウセンタケなど(フウセンタケ科)
ドクベニタケオキナクサハツなど(ベニタケ科)
チチタケなど(ベニタケ科)
ハツタケなど(ベニタケ科)
ヒダハタケオウギタケなど(ヒダハタケ科、オウギタケ科など)
バライロウラベニイロガワリ、ベニイグチなど(イグチ科など)
ヌメリコウジタケ、ハナイグチなど《ヌメリイグチ科など)
アワタケ、ドクヤマドリなど(イグチ科、クリイロイグチ科)
オオキノボリイグチなど(イグチ科)
ヤマドリタケ、セイタカイグチなど(イグチ科)
アオネノヤマイグチ、キンチャヤマイグチなど(イグチ科)
アカヤマドリ、コオニイグチなど(イグチ科など)
ミドリニガイグチ、オオクロニガイグチなど(イグチ科)
アンズタケ、ウスタケなど(アンズタケロアンズタケ科、ラッパタケロラッパタケ科)
カノシタ、コウタケなど(アンズタケ目カノシタ科イボタケ目マツパハリタケ科など)
クロカワ、マンネンタケなどイボタケロマツハリタケ科、ダマチョレイタケ日タマチョレイタケ科)
ブナハリタケ、マイタケなど(タマチョレイタケ科など)
マスタケ、ニンギョウタケなど(ダマチョレイタケロッガサルノコシカケ科など)
スッポンタケ、キヌガサタケなど(スッポンタケ科、アカカゴタケ科)
キクラゲ、ハナビラニカワタケなど(キクラグロキクラゲ科、シロキクラグロシロキクラゲ科など)

子のう菌類
オオゴムタケなど(チャワンタケ科など)
シャグマアミガサタケ、アミガサタケなど(フクロントネタケ科、アミガサタケ科)
コウボウフデ、カエンタケなど(エウロチウム目ツチダンゴ科、ボタンタクロニクザキン料など)

コラム
きのこ観察のためのきのこ狩り
丸いきのこ
サンゴ形のきのこ
冬虫夏草
担子菌類と子のう菌類

大作 晃一 (著)
出版社: 山と渓谷社 (2015/9/11)、出典:出版社HP

本書の使い方

用語解説

きのこ観察の基本10

きのこの探し方と、きのこを識別するうえで知っておきたい10項目です。

1 きのこの発生時期
きのこは、秋に発生することが多いが、実は1年を通じて見ることができる。桜の咲く時期は、アミガサタケやハルシメジが生える。梅雨のころからは、いろいろなきのこが増えはじめ、夏はイグチ類が旺盛だ。冬はきのこが少ないが、重要な食用きのこであるヒラタケやエノキタケが発生する。

2 きのこの生える環境
きのこがどのように生活しているのか理解できると、きのこ探しが上手になる。きのこが好む植物の近くの地面、落ち葉やコケ類の間、切り株・倒木・枯れ木などに注目しよう。地面がササでおおわれている場所や、乾燥しているところは、きのこが少ない。→見わけのつぼツボp.8.9

3 近くに何の木があるか注目しよう
きのこは生活のしかたによって大きく、菌根菌、腐生菌、寄生菌の3つに分類される。多くのきのこは菌根菌で、生きた樹木の根と結合して栄養のやり取りをする。特定の植物と密接な関係にあるので、きのこを見つけた際は近くにどんな樹木が生えているかも確認しておきたい。⇒見分けのツボp.10.11

4 生える場所にも注目
地面から出るきのこを地上生、枯れ木などの木材から出るきのこを材上生という。地上生か材上生かは、きのこによってちがっているので、見わけのポイントになる。ただし、地面から出ているように見えても、地下の埋もれ木から出ている場合や、落ち葉の上から出ている場合などもある。

5 きのこは成長段階や乾燥状態によって様子が変わる
成長段階によって、色や形が変化するきのこもある。きのこが1つ見つかれば、まわりに同じきのこが生えている可能性も高い。できるだけ状態のちがう個体を複数確認するようにしよう。また、きのこは湿っているときと、乾燥しているときでは、色や粘性の状態などが、ちがっていることもある。

6 きのこは根元から採集しよう
きのこは根元の形状も大事な識別ポイント。特にテングタケのなかまでは根元のツボの観察が重要だ。観察するときは、スコップなどを使い、根元から丁寧に採集しよう。また、触ると変色したり、表面のいぼや鱗片がとれてしまったりするものもあるので、きのこを傷めないように慎重に扱う。

7 採集したら、傘の表と裏、そして柄に注目
傘と柄のあるきのこの名前を調べるときは、傘の表と裏、柄に着目しよう。傘の表は色や模様、粘性や条線、鱗片の有無を、傘の裏はひだか管孔か針状かなどのほか、色や密度やつき方を、柄は模様、つばやつぼの有無などを総合的に見て判断する。肉に変色性があるものや、味や香りに特徴をもつものもある。→見わけのツボp.12-17

8 胞子の色はきのこのグループを判別するときの重要なポイント
胞子の色はグループごとに傾向があるので、きのこの判別に役に立つ。胞子の色は黄色や緑色などもあるが、大部分は白色、ピンク色、褐色、紫褐色、黒色の5色。成熟したきのこのひだは、胞子の色に染まっていることが多いので胞子の色を推測するヒントになる。⇒見わけのツボp.15

9 名前のついていないきのこもたくさんある。むやみに食べてはいけない
正確に種を判別するには、顕微鏡観察が必要なきのこも多い。また、日本には約1万種のきのこがあると推定され、そのうち名前のついているものは約3分の1しかない。確実に判断できないものや、名前がつかないものをむやみに食べてはいけない。また、毒きのこ全てを簡単に見わけられる方法はない。1つ1つきちんと覚えていくことだ。

10 上達には、観察会に参加するのが一番の近道
きのこを1人で覚えるのは大変だ。各地で開かれている観察会に参加して、詳しい人に教わるのが上達の一番の近道だろう。見聞きしたことは図鑑で復習すると効果的だ。また、地元で採れたきのこの販売所は、さまざまなきのこが見られるので勉強になる。

大作 晃一 (著)
出版社: 山と渓谷社 (2015/9/11)、出典:出版社HP

見わけのツボ

おもなきのこの検索表

大作 晃一 (著)
出版社: 山と渓谷社 (2015/9/11)、出典:出版社HP