キッチンスペシャリスト資格試験 過去問題徹底研究




はじめに

本書は、公益社団法人インテリア産業協会主催のキッチンスペシャリスト資格試験に関する過去問題を詳細に収録した唯一の問題集です。学科試験については、第31回~第23回(過去9回分)の全学科問題より特に重要と思われる問題を精選し、6分野20項目に分けて解答解説を付しています。また、実技試験については、過去3年間の各試験問題に解答用紙・解答例・解説を併せて掲載しました。

学科試験に向けた学習方法として最も効率がよいのは、過去の試験問題を解き確実に理解し、その周辺を学ぶことです。本書を使用して分野別に繰り返し学習することで、本試験での出題傾向が自ずと身に付くことでしょう。本書の8ページにある「分野別記載ページ早見表」の出題傾向も参考にして、よく出題される分野は特に重点的に学習してください。

なお、学習効果をさらに上げるためには、『〔改訂二版〕キッチンスペシャリストハンドブック』(発行:インテリア産業協会、発売:産業能率大学出版部)を本書と併せて使用し、理解を深めるとよいでしょう。

実技試験に向けた学習では、図面を描くことに対する「慣れ」が非常に重要となります。どれほど頭の中で描くべき内容がわかっていても、作図スピードが伴わなければ合格を勝ち取ることは出来ません。製図やプランニングの基礎を学習することはもちろん、本試験の限られた時間で図面を完成できるよう、早く確実に描く練習を常におこなってください。

なお、キッチンに関する製図やプランニングについて基礎から学ぶには、

『キッチンスペシャリスト実技試験完全対策〈第2版〉(発行:株式会社ハウジングエージェンシー)』

が便利です。本書に掲載した実技試験問題とは異なる練習問題も豊富に収録されているため、様々なパターンを学習することが可能となるでしょう。

キッチンスペシャリスト資格試験の最終合格率は例年4割前後であり、決して楽に合格できる試験ではありません。本書を十分に活用し、見事に合格の栄冠を手にできるよう深く祈念いたします。

2019年5月
HIPS 合格対策プロジェクト

HIPS合格対策プロジェクト (編集)
出版社: ハウジングエージェンシー 、出典:出版社HP

目次

はじめに
本書の利用のしかた
キッチンスペシャリスト資格試験について
分野別記載ページ早見表

学科
1 暮らしと住まい

(1) 家族と生活様式
1 家族とライフステージ
2 生活時間と家事労働
3 家計と世帯

(2) 食生活と調理
1 日本の食生活の特徴
2 食品の保存管理
3 調理操作と用具・機器 ・
4 食卓と食礼

(3) 住まいとインテリア
1 住まいの変遷
2 住宅の種類と構成
3 住宅の設計と施工

(4) キッチンと水廻り
1 キッチン・バスの歴史
2 キッチン・バスのタイプ

2 空間としてのキッチン

(1) キッチンのプランニング
1 キッチンタイプの分類
2 キッチンのレイアウト

(2) キッチンの人間工学
1 人体と寸法
2 キッチンの収納
3 キッチンのユニバーサルデザイン

(3) キッチンの室内環境
1 採光・照明
2 換気・空気環境
3 給排水・給湯
4 室内環境の総合問題

(4) キッチンのインテリア
1 キッチンの内装材・内装制限
2 カラーコーディネーション
3 キッチンインテリアの総合問題

3 道具としてのキッチン

(1) システムキッチンの構成材
1 システムキッチンの規格

(2) システムキッチンの部材・部品
1 キャビネットの部材
2 ワークトップ
3 キッチン部材・部品の総合問題

(3) システムキッチンの機器
1 シンク・水栓金具・浄水器
2 換気用機器
3 キッチン機器の総合問題

(4) 電気・ガス・水道
1 電気と電気設備
2 ガスとガス設備
3 水道と給排水設備
4 電気・ガス・水道の総合問題

4 キッチンの設計・施工

(1) 設計図書
1 図面の知識
2 表示記号
3 図面の読解

(2) 設計実務
1 設計業務

(3) 施工実務
1 施工業務

5 キッチンの販売

(1) マーケティング
1 マーケティング

(2) マーチャンダイジング
1 販売計画

(3) 販売実務
1 コンサルティング
2 積算・見積り
3 契約
4 アフターセールス
5 販売実務の総合問題

(4) 販売基礎
1 販売基礎

6 関連法規

(1) 法規
1 設備関連法規・規格・指針
2 販売関連法規・規格・指針

実技

第31回実技試験 問題・解答用紙
第31回実技試験 解答例・解説
第30回実技試験 問題・解答用紙
第30回実技試験 解答例・解説
第29回実技試験 問題・解答用紙
第29回実技試験 解答例・解説

本書の利用のしかた

学科:学科編では、第31回~第23回(過去9回分)の全学科問題より精選した重要問題を分野別に掲載しています。苦手分野を把握しながら効率よく学習を進めてください。

実技:実技編では、第31回~第29回の実技試験それぞれについて「問題用紙」「解答用紙」「解答例」「解説」の順に掲載しています。また、「解答用紙」や「解答例」等は本試験のA3サイズから縮小して編集してあります。

キッチンスペシャリスト資格試験について

1. 受験資格:年齢・性別・学歴・職業・経験は問いません。

2. 試験の内容 学科試験:「住居と食生活」「キッチン空間」「キッチン機能」「キッチン設計施工」「キッチン販売」に関する筆記試験

※学科試験の解答はマークシート方式です。実技試験:筆記(図面表現)方式によるキッチン空間の企画・提案に関する筆記試驗

※黒鉛筆(シャープペンシル)及び消しゴムを使い、フリーハンドで作成することを原則とするが、電卓、直定規(30cm以内)、字消板は使用できる(三角スケールなどは使用禁止)

3. 試験会場
北海道・岩手県・宮城県・群馬県・東京都・愛知県・石川県・大阪府または兵庫県・広島県・香川県・福岡県・沖縄県の全12地域

4. 受験方法:受験免除の有無により3つのコースから選択
1総合コース:同一年内に学科試験と実技試験の両方を受験
2学科コース:学科試験のみを受験
3実技コース:実技試験のみを受験
5. 受験の免除:学科試験または実技試験のどちらかに合格した場合は、次年度
から3年間、合格した試験が免除される。
6. 試験日:例年 12月上旬頃
7. 受験申請方法:インターネットまたはキッチンスペシャリスト資格試験運営事務局に必要書類を請求し、郵送での申込み。
8. 受験申請期間:例年9月中旬~10月下旬頃まで

※最新の試験情報については公益社団法人インテリア産業協会へお問い合わせ下さい。

HIPS合格対策プロジェクト (編集)
出版社: ハウジングエージェンシー (2019/6/25)、出典:出版社HP