スペイン語検定対策4級問題集[改訂版]《CD付》




本書の構成と使い方

本書は、日本スペイン協会西検委員会発行『スペイン語技能検定問題集』に基づき作成された4級試験対策問題集です。過去に出題された問題とその類題、そして過去の出題傾向を踏まえて独自に作成した練習問題と模擬試験を掲載しています。

本書の構成は、第1章「動詞活用」からはじまり、第2章「語彙」、第3章「西文和訳」、第4章「西作文」、第5章「聞きとり」、そして模擬試験と続きます。現在の学習段階や不得意分野などに合わせて、どの章、どの練習項目から着手しても結構です。第1章の用例の聞きとり練習、および第5章と模擬試験の聞きとり問題は付属CDを使用してください。過去問と本書で登場した語彙は巻末の単語集で確認しましょう。

過去問には、過去問10Aのようなマークが付いています。これは問題集「10」の試験問題「A」から引用したことを表します。同様に、類題には、類題10Aのように付記してあります。

4級対策のキーポイントは、この級から初めて登場してくる「接続法」と「命令法」です。過去問でも必ずと言ってよいほど出題されているので、その活用と用法をしっかりと押さえておくことが何より大切です。このようなことから、第1章の活用問題では、5級までの範囲である直説法は活用を簡単におさらいする程度にとどめ、新しい学習項目である接続法・命令法に重点を置きました。くわえて、他の章でも接続法・命令法にできるかぎり多く触れられるよう配慮しました。本書全体を通じて、その多彩な語法を身につけてほしいと思います。

本書に掲載する練習問題は、基本を重視しつつも、構文や語彙が実際の検定問題よりやや難しいものも多少含めてあります。そのため直説法を終えて間もない人には若干難しく感じられるところがあるかもしれませんが、少し多めに負荷をかけた練習をこなしていくことによって着実に地力がアップします。そして本書をやり遂げれば、自信をもって本番の試験に挑むことができるでしょう。

最後に、過去問の使用を御快諾頂いた日本スペイン協会西検委員会、ならびに本書の誕生にご尽力なされた白水社編集部の鈴木裕子氏に深く感謝の意を表します。

2017年7月 青砥清一

スペイン語技能検定の概要

試験時期 春季:6月(一次)、7月(二次)
秋季:10月(一次)、12 月(二次)
※6~4級は一次のみ
試験内容と 時間 6級:筆記のみ(60分)
5・4級:筆記と5分程度の聞きとり(60分)
3~1級:一次・筆記(90分)、二次・面接
検定基準 6級:基礎的な短い文章の読み書きができ、直説法現在終了。
5級:平易な文章の読み書きができ初級文法(直説法)終了。
4級:簡単な日常会話ができ、文法を一通り終了。
3級:新聞などが理解でき、一般ガイドに不自由しない。
2級:ラジオ、テレビが理解でき、一般通訳ができる。
1級:会議通訳、文学翻訳、専門ガイドができる。
合格基準 正解率 70%以上(3~6級)、80% 以上(1~2級)
※日本スペイン協会によると西検6級は英検4級、3級は同準1級 にほぼ相当する。したがって4級は英検(準)2級程度に値すると 考えられる。
併願 連続した2つの級を受験できる。つまり4級受験者は3級また は5級と併願可能。

 

※上記の情報は2017年7月現在のものです。

◆問合せ先
公益財団法人 日本スペイン協会 西検事務局
〒108-0014 東京都港区芝4丁目 5-18
TEL 03-6809-5836
ウェブサイト http://www.casa-esp.com/

青砥 清一 (著, 編集)
出版社: 白水社; 改訂版 (2017/8/11)、出典:出版社HP

目次

本書の構成と使い方
スペイン語技能検定の概要

第1章 動詞活用問題
1. 直説法現在
2. 直説法点過去
3. 直説法線過去
4. 直説法未来・過去未来
5. 過去分詞・現在分詞
6. 完了時制
7. 接続法現在・現在完了
8. 命令法
9. 接続法過去・過去完了
10. 総合問題

第2章 語彙問題
1. 形容詞句
2. 名詞句
3. 動詞句
4. 副詞句
5. その他の成句·慣用句

第3章 西文和訳問題
1. 関係詞
2. gustar 型動詞
3. 再掃受身文と無主語文
4. haceの用法
5. 知覚構文
6. 使役·放任の動詞
7. 比較表現
8. 総合問題

第4章 西作文問題

第5章 聞きとり問題

模擬試験

解答

単語集

青砥 清一 (著, 編集)
出版社: 白水社; 改訂版 (2017/8/11)、出典:出版社HP