スペイン語検定対策5級・6級問題集[改訂版]《CD付》




本書の構成と使い方

本書は、日本スペイン協会西検委員会発行『スペイン語技能検定問題集』に基づき執筆した5・6級対策問題集です。過去に出題された問題とその類題、そして過去の出題傾向を踏まえ、独自に作成した練習問題と模擬試験を掲載しています。

本書の構成は、第1章「文法問題」に始まり、第2章「西文和訳」、第3章「Q&A問題」(6級のみ)、第4章「聞きとり問題」(5級のみ)、第5章「語彙問題」、第6章「西作文問題」と続きます。第4章と模擬試験の聞きとり問題ならびに第1章の用例の聞きとり練習には付属CDを使用します。学習段階や強化したい分野に合わせ、どの章、どのパートから着手しても結構です。各章とも級別に問題が分かれています(5級受験者は6級の問題もおさらいしておくとよいでしょう)。試験本番前には各級2回分の模擬試験に挑戦してください。

過去問には過去問10A5のようなマークが付いています。これは上掲の問題集「10」の5級試験問題「A」から引用したことを示します。同様に、類題には類題10A5のように付記してあります。

さて、ここで級別のキーポイントを簡単に説明します。まず、6級の重要項目は、名詞・冠詞・形容詞の性と数、そして動詞の直説法「現在形」です。なかでも現在形の不規則活用、serとestarならびにestarとhayの使い分け、男性名詞・女性名詞の例外(dia,manoなど)は要チェックです。

つぎに、5級のキーポイントは、直説法「点過去形」、「現在完了形」、「未来形」です。現在形と同様、不規則活用を覚えるのは大変かもしれませんが、ある程度の規則性があります。練習問題を繰り返し解き、声にも出して、しっかりと頭にインプッ下しましょう。

さらに、日々スペイン語に接し、語彙をコツコツ増やしていくことも大切です。練習問題を解いたら、巻末の単語集でも見直してください。

最後に、過去問の使用を御快諾下さった日本スペイン協会西検委員会、ならびに本書の出版に際してご尽力頂いた白水社編集部の鈴木裕子氏に深く感謝の意を表します。

2017年7月 青砥清一

スペイン語技能検定の概要

試験時期 春季:6月(一次)、7月(二次)
秋季:10月(一次)、12月(二次)
※6〜4級は一次のみ
試験内容と時間 6級:筆記のみ(60分)
5・4級:筆記と5分程度の聞きとり(60分)
3〜1級:一次・筆記(90分)、二次・面接
検定基準 6級:基礎的な短い文章の読み書きができ、直接法現在終了。
5級:平易な文章の読み書きができ初級文法(直説法)終了。
4級:簡単な日常会話ができ、文法を一通り終了。
3級:新聞などが理解でき、一般ガイドに不自由しない。
2級:ラジオ、テレビが理解でき、一般通訳ができる。
1級:会議通訳、文学翻訳、専門ガイドができる。
合格基準 正解率70%以上(3〜6級)、80%以上(1〜2級)
※西検6級は英検4級、5級は同3級にほぼ相当する。
併願 連続した2つの級を受験できる。つまり5級受験者は4級または6級と併願可能。

 

※上記の情報は2017年7月現在のものです。
◆問合せ先
公益財団法人 日本スペイン協会 西検事務局
〒108-0014 東京都港区芝4丁目5-18
TEL 03-6809-5836
ウェブサイト http://www.casa-esp.com/

青砥 清一 (著, 編集)
出版社: 白水社; 改訂版 (2017/8/11)、出典:出版社HP

目次

本書の構成と使い方
スペイン語技能検定の概要

第1章 文法問題
1. アクセント
2. 名詞
3. 冠詞
4. 形容詞
5. 直説法現在 serとestar
6. 存在文 hay
7. 指示形容詞
8. 所有形容詞
9. 疑問詞
10. 直説法現在 規則活用
11. 直説法現在 不規則活用
12. 目的格人称代名詞
13. gustar型動詞
14. 再帰動詞
15. 直説法点過去
16. 直説法線過去
17. 過去分詞、直説法現在完了
18. 直説法未来
19. 現在分詞
20. 比較表現
第2章 西文和訳
第3章 Q&A問題
第4章 聞きとり問題
第5章 語彙問題
第6章 西作文問題
模擬試験
解答
単語集

青砥 清一 (著, 編集)
出版社: 白水社; 改訂版 (2017/8/11)、出典:出版社HP