ファイナンシャル・プランニング技能検定2級合格体験記




きっかけ

私は大学1年生の1月下旬にファイナンシャルプランニング技能士2級を受験しました。受験資格である3級は、1年生の9月に受験し、合格していました。

FPを取得しようと思ったきっかけは、FPがお金に関する専門家という位置付けで、お金に関する知識を身につけられるだろうと考えたからです。また、雇用制度の見直しや働き方改革などに代表されるように、企業が個人の面倒を見る時代から、個人が相対的に重視される時代へと変化するときに、個人資産の管理が必要となるだろうと思ったことも要因の一つです。

FP試験を受験する前に、試験について調べていましたが、思っていたよりも範囲が広く、試験の方式も独特で、驚いたことを覚えています。試験問題は、ライフプランニングと資金計画、リスクプランニング、金融資産運用、税金、不動産、相続・事業承継の分野からそれぞれ出題されます。また、FPの試験は日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)が主催していて、試験内容も2つの協会でやや違いがあります。試験は、学科試験と実技試験があり、学科は共通ですが、実技は異なります。どちらの試験を受験するかを決める際に、いろいろな判断基準があります。合格率はFP協会の方が高いため、そちらを選ぶ方もいらっしゃるそうです。私の場合は、受験地が居住している市にあったから、という理由できんざいの個人資産相談業務の実技を選びました。きんざいの実技試験は4種類ありますが、一般的なものが個人資産相談業務です。特別な理由がなければ、対策のしやすさなども踏まえて、きんざいの実技を受ける場合には、個人資産相談業務でいいと思います。

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勉強方法

テキストはTAC出版の「みんなが欲しかった! FPの教科書 2級」を使用しました。問題集は同じくTAC出版の「みんなが欲しかった! FPの問題集 2級」を使用しました。テキストの内容をマスターすれば、合格できる水準に達することができます。問題集は、分野ごとに過去に出題された問題がまとめられているため、苦手な分野を特定して、克服する使用法も可能です。
勉強は10月から始めました。3級を受験してから間隔をあまり開けずに勉強したため、ある程度基本的なポイントは抑えていました。しかし、3級と比較すると、内容がより詳細になるため、時間の確保は必要です。勉強の方針は、テキストにより、6つある内の1つの分野を一通り学習し、問題集でアウトプットを行うものでした。

その後、苦手な部分を再度テキストと問題集を用いて復習を行いました。問題集の問題は、学科と実技で分けられており、まずは学科の問題で演習しました。その理由は、学科で合格できる学力があれば、実技でも基本的には合格できるレベルに達していると考えられるためです。
また、FP2級は範囲が広いため、全てを暗記することはできないと思います。そのため、私は重要度が低い箇所と自分が最も覚えにくい部分はあまり覚えないようにしました。実際の試験問題でも、頻出のポイントはある程度絞られてくるため、重点を置くべき部分を把握しておくことは大切だと思います。

その把握を行うために、過去問を3回分以上解くことをお勧めします。過去の問題は、きんざいとFP協会から直近の3年分の問題を学科試験と実技試験ともにダウンロードできます。何回か過去問の演習を行うことで、出題方法や傾向に慣れるでしょう。特に実技試験は、計算問題が出題されるため、過去問の演習は重要です。

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試験当日

2級の試験は午前に学科試験、1時間程度の休憩を挟んで、午後に実技試験が行われます。学科試験は午前10時から開始となります。開始時刻は1級から3級まで共通です。試験会場が遠い場合などは、寝坊しないように注意しましょう。
私が受験したときは、最寄りの駅から徒歩10分程度のコミュニティセンターが試験会場となりました。会場となる部屋は受験する級で分かれていました。2級の受験者は、80人ほどで、年齢は、学生らしき方からシニア層までかなり幅広く感じました。受験者の内、30代くらいの方が多いように見受けられました。試験の説明が開始されるまで、テキストで苦手な部分の見直しなどを行なっていました。

試験は電卓の持ち込みが可能です。学科試験の試験時間は2時間ですが、基本的に時間は余ります。試験開始から1時間が経過すれば、途中退室ができ、早めに終わらせて実技試験に備えることもできます。学科試験では、すべて4択のマークシート方式の問題が出題されます。各分野からバランスよく出題され、ひっかけの問題はあまりなく、素直な問題が多いです。勉強すれば、その分点数が伸びやすいと思います。実技試験は選択式の問題と計算問題が出題されます。5つの事例が出題され、計算問題が途中で間違うとその後の数問も間違いとなる問題も出題されます。しかし、その問題を正解できなくても合格点を確保できるため、過度に恐れる必要は無いでしょう。

FP2級を取得して

受験日当日の17時から解答が公表されます。試験日の夜に自己採点を行い、学科・実技ともに余裕のある点数であったため、安堵したことを覚えています。合格発表は1ヶ月程度後に行われ、その後合格証と試験結果が届きました。試験に合格すると、合格証とほぼ同時期にきんざいから加入についての勧誘の書類が送られてきます。加入は任意です。FP2級の学習を通して、金融の知識や日本での税金や社会保障の制度、保険の基礎知識などいくつか習得できました。FPの業務だけでなく、日々の生活でも活用できることが含まれており、将来の人生設計やお金の使い方を学ぶよい機会になるでしょう。制度は徐々に変えられていきますが、基礎的な知識は長く使えるものもあり、今後の充実した人生を送るための材料にしていきたいと思います。

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