キャリアコンサルタント試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)




キャリアコンサルタント試験の概要

キャリアコンサルタント試験とは、厚生労働省が認定する資格取得期機関が実施する国家資格です。職業開発促進法が改正され、2016年4月よりキャリアコンサルタント登録制度が始まりました。試験は日本キャリア開発協会及び特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会が共同で実施します。活躍場所は企業の人事担当や人材派遣会社、就職支援業界、行政機関などにわたります。

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キャリアコンサルタント試験の公式参考書・テキスト

公式テキストとはありませんでしたが、厚生労働省が認定した講習があります。テキストとしては問題集が東京リーガルマインドや秀和システムから出版されています。国家資格になったこともあり、問題は年々難化しています。講習や問題集を屈指して合格を目指しましょう。

キャリアコンサルタント試験のおすすめ問題集

1.「1日1問キャリコンドリル」(一般社団法人1級キャリアコンサルティング技能士の会)

1級キャリアコンサルティング技能士の会 学科試験対策プロジェクトチーム (著)
出版社: 一般社団法人1級キャリアコンサルティング技能士の会; 初版 (2018)、出典:amazon.co.jp

本試験と同じ項目・出題数・内容・レベルの4肢択一の「模擬問題」50問を集結。本試験過去問(特に奇数回)を分析したうえで、当会のオリジナル問題の中から、国家資格キャリアコンサルタント試験に最適な問題を50問ピックアップ。2018年3月時点の最新データを基礎にして作成し、18年度以降の出題に対応。全ての選択肢について、詳しい解説と問題の出典や参照データ・文献も提示 表面に問題を、裏面に正答と解説を掲載しているので、使用の利便性を向上。問題の内容は2級キャリアコンサルティング技能検定対策としても効果を発揮。

 2.「国家資格キャリアコンサルタント学科試験予想問題集」(東京リーガルマインド)

東京リーガルマインド LEC総合研究所 キャリアコンサルタント試験部 (著)
出版社: 東京リーガルマインド; 第2版 (2018/2/11)、出典:amazon.co.jp

キャリアコンサルタント試験は、全体的に難問化しています。しかも、出題は時事的な出題を含めて極めて広範囲に及んでいます。本問題集では、本試験に出題される可能性の高い領域についての予想問題を集めました。本問題集を活用することにより、効率的に合格レベルに近づくことができます。

3.「国家資格キャリアコンサルタント 学科試験 要点テキスト&一問一答問題集」(秀和システム)

柴田郁夫 (著)
出版社: 秀和システム (2018/12/6)、出典:amazon.co.jp

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平成28年4月より国家資格化された 「キャリアコンサルタント試験」 の試験対策本。

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キャリアコンサルタントになりたいと思ったらはじめに読む本

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全目次 - キャリアコンサルタントになりたいと思ったらはじめに読む本
はじめに

国家資格化された「キャリアコンサルタント」は,年々その人数を伸ばし,さまざまな分野で活動しています。
「キャリアコンサルタント」って聞いたことはあるけど,どんなところで,どんな仕事をしているかわからない…。本書は,「キャリアコンサルタントとは?」を知りたいと思っているすべての人に,この資格についてゼロからご紹介するものです。

・キャリアコンサルタントの仕事内容は?
・キャリアコンサルタントのなり方は?
・キャリアコンサルタントの試験って? などなど…。

このようなすべての疑問にお応えできるように,具体的な仕事内容や制度の説明などを組み合わせて,1冊にまとめました。まだキャリアコンサルタントのことを全然知らないという方も,本書を読んでいただければこの仕事に興味を持っていただけることでしょう。

「キャリア」とは人生そのもののことだと私は感じます。本書とキャリアコンサルタントが,あなたのこれからの人生のサポート役になることを願っています。

キャリコンシーオー主宰 株式会社リバース取締役 キャリアコンサルタント 津田裕子

津田裕子 (著)
出版社: 中央経済社 (2019/3/2)、出典:出版社HP

目次

はじめに

CHAPTER 1 いま大注目の国家資格! キャリアコンサルタント
1 キャリアコンサルタントは何をする人?
2 キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントの違いは?
3 なぜキャリアコンサルタントは国家資格になったの?
4 キャリアコンサルタントには誰でもなれる?
5 キャリアコンサルタントに必要な能力は?
6 キャリアコンサルタントの年収ってどれくらい?
7 興味を持ったら一度キャリアコンサルティングを受けてみよう!
Column 受験までに必要な費用は?

CHAPTER 2 キャリアコンサルタントの仕事を見てみよう!
1 学生の就職活動をサポートする仕事
2 社会人の転職活動をサポートする仕事
3 企業で働く人のキャリアコンサルティングをする仕事

CHAPTER 3 キャリアコンサルタント8人のある1日
1 企業で働くキャリアコンサルタントの1日
2 需給調整機関・公的機関で働くキャリアコンサルタントの1日
3 教育機関で働くキャリアコンサルタントの1日
4 社会保険労務士事務所で働くキャリアコンサルタントの1日
5 さまざまなフィールドで活躍するキャリアコンサルタント

CHAPTER 4 キャリアコンサルタントになるには?
1 どうすれば「キャリアコンサルタント」を名乗れるの?
2 キャリアコンサルタントと勝手に名乗ってはいけないの?
3 キャリアコンサルタント更新講習とは何?
4 キャリアコンサルティング技能士とは何?
5 キャリアコンサルティング技能士は更新講習が免除になる?
6 実際にあったキャリアコンサルタントの求人・ボランティア情報例
Column キャリアコンサルタントは何人くらいいるの?

CHAPTER 5 ゼロからわかる! キャリアコンサルタント試験のしくみ
1 キャリアコンサルタントになるためにはどんな勉強をするの?
2 学科試験の内容と難易度は?
3 実技 (論述)試験の内容と難易度は?
4 実技(論述)試験はそれぞれの試験機関で違いがある?
5 実技(面接)試験の内容と難易度は?
6 実技(面接)試験はそれぞれの試験機関で違いがある?
7 実技(面接)試験の評価項目とは何?
8 実技試験の合格率はどれくらい?
9 受験資格にも関わる「養成講習」はどれを選べばよい?
10 キャリアコンサルティング技能士試験ってどんな試験?
Column 実技試験の平均点を比べてみると?

CHAPTER 6 合格した後のためにできる準備
1 キャリアコンサルタント自身がキャリアデザインを行うことの大切さ
2 未来の相談者を想像してみる
3 開業するか,会社をつくるか
4 キャリアコンサルタントとしての専門分野
5 講師歴を活かしたキャリアコンサルタントとしての活動
6 独立・起業したときどんな仕事があるか
7 どんな資格でも取得しただけでは仕事はこない

津田裕子 (著)
出版社: 中央経済社 (2019/3/2)、出典:出版社HP

キャリアコンサルタントの稼ぎ方~企業領域でキャリア支援の専門家として活躍する~

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はじめに

「3年後に会社員時代と同じ年収にするのが当面の目標です」

これは、キャリアコンサルタント(以下、キャリコン)になってすぐの頃、あるベテランのキャリコンの方と話していたときに、私が言った言葉です。それに対してその方から帰ってきた言葉は、
「森さん、それは無理だねぇ」でした。私が、
「どうして無理なんですか?」と聞くと、その方の回答は、
「キャリコンのギャラは安いからね。ちゃんと稼ぎたいなら仕事変えたほうがいいよ」。

また、別のキャリコンの方(女性)から聞いた言葉です。
「主婦のパート収入って、年収100万円未満の人が多いでしょ。それと比べれば、この仕事(キャリコン)はもらってるほうだと思うわ」
う~ん、先輩方のアドバイスはありがたいけど、この方たちが言っているキャリコンと私が目指しているキャリコンはきっと違う職業だな、と、大変失礼ながらそのように感じました。

「私は、キャリコンを自分の本業としたい。この職業で、安心して生活ができるだけの収入を得たい。十分な収入を得て、自分のスキルアップに費用をかけながら、より質の高いサービスを提供できるようになりたい。そして、自分の職業に誇りを持って社会に貢献していきたいのです。
これは私だけでなく、多くのキャリコンが感じていることではないでしょうか。このごく平凡な当たり前の欲求が否定されるようでは、キャリコン業界は発展していきません。

最初に書いた「3年後に会社員時代と同じ年収」は、無事に達成することができました。同じどころか、上回る年収になっています。そして、これからまだまだ伸ばすことができると感じています。
キャリコンの方々に、また、これからキャリコンを目指そうと考えている方々に、キャリコンは生業になりえる職業であるということを知っていただきたく、この本を書くに至りました。
できないと思ったらできません。必ずできるのです。ぜひ、挑戦してください!

2019年5月
キャリアコンサルタント 森ゆき

目次

はじめに

第一章 この本の目的
1.目的は「キャリコンを自立した職業にする」こと
2.企業経験 3年、キャリコン歴たった3年、だからこそ見えること
3.キャリコン業界はブルーオーシャン

第二章 キャリコンは稼げない?
1.キャリコンの活動領域の整理
大学でのキャリア支援/公的機関でのキャリア支援/稼ぐターゲットは「企業領域」
2.行政は敵か味方か?
「個人向け」公共キャリア支援/「企業向け」公共キャリア支援/公的サービスのコンテンツを活用する
3.企業領域キャリコンの働き方、基本はフリーランス
下積みの場がない/認知度の低さという壁
4.結構かかる、キャリコン開業資金
最初は収入ほぼ0円、出費は多い/開業後すぐにやるべき3つのこと
5.フリーのキャリコンとして、いくら稼ぐか?
目指す年収を考える/キャリコンの年収シミュレーション/会社員と同程度の自律が目安

第三章 こんなにある! 企業領域キャリコンの活躍場面
1.これからの日本の企業で欠かせない、企業領域キャリコン
キャリコンのクライアントは誰か/キャリコン10 万人計画の期待/守秘義務の解釈
2.若手従業員の離職防止対策
新人の3割は3年以内に辞めている/辞めてしまう理由を理解していない/若手社員と経営者とをつなぐ架け橋になる
3.女性活躍推進
法制の整備は進んでいる/女性は察しが良い/女性は国や企業の政治的思惑では動かない/女性従業員のモチベーションを引き上げる
4.シニアの活躍支援
長く貢献し続ける人材に/かつては辞めていた人材/定年選択制も始まっている
5.メンタルヘルス不調者の予防・復帰支援
職場復帰の困難さ/予防と復帰後対応がカギ/メンタル課題に詳しい専門家の必要性
6.リストラ時の前向きなキャリア支援
リストラが頻発している/リストラの実態/気持ちの切り替えと、前を向く支援
7.まだまだある! 企業領域キャリコンの活躍場面
自動化が進む金融業界/障がい者、外国人など

第四章 企業領域キャリコンへの道~段取りと心構え~
1.企業領域キャリコンとして、稼ぐために必要なこと
プランド・ハップンスタンスの心構え/チャンスを確実に自分のものにする
2.フリーランスはホップ・ステップ・ジャンプ!
基本は、信頼と実績の積み上げ/「稼げるキャリコン」への3ステップ
3.ホップ期(準備期間)
キャリコン資格を取る/キャリコン以外の資格を取る/強みとなる分野を考える/支援スタイルを考える/自分のなりたい姿を考える
4.ステップ期(下積み期間)
目指す姿への入り口を探す/恩師との出会い/専門にこだわらず経験を積む/研修エージェントに登録する
5. ジャンプ!期(いよいよ稼ぐとき)
生業としてのキャリコン/稼ぎ方の3つの型
6.ワンオペ型で稼ぐ
フリーを謳歌するワンオペ/「商品は自分」の難しさ/一人二役は大変
7.プロモーション型で稼ぐ
広告宣伝とブランディング/価値を感じさせる
8.役割分担型で稼ぐ
自分の得意業務に集中する/営業担当者との役割分担/営業活動の稼働時間を考える/社労士との役割分担/お金(利益分配)の話は大切
◆コラム◆田邊雅子社労士&プロキャリ塾との出会い
9.研修もできるキャリコンになる
10.自分のこだわりは捨てない、稼げなくても強みは大切にする

第五章 営業活動、広報活動をするには
1.まず必要な、わかりやすい実績
2.自治体の仕事は好実績となる
3.自分を売り込んでくれるものを手に入れる
4.インターネットを使いこなす
5.ホームページで必要なこと
6.その他広告媒体の活用(雑誌の取材記事、コラム、書籍の出版)

第六章 私が皆さんと目指したいこと
1.キャリコンになったきっかけ
2.キャリコンの素晴らしさに気づく
3.第三の領域、ビジネスとしてのキャリコン業

おわりに
著者プロフィール

キャリアコンサルティング 理論と実際 5訂版

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5訂版へのまえがき

雇用対策法、職業能力開発促進法の改正によって、キャリアコンサルティングが我が国の雇用対策の重要な柱として開始されてから17年、多くのキャリアコンサルタントの方々が学校教育、就職支援、企業の能力開発、さらには医療・福祉、介護、地域活動などの各分野で活躍されています。平成20年度からは、キャリアコンサルタントの技能水準を、国家基準により公証する国家検定制度である技能検定(指導者レベル1級、熟練レベル2級)が開始されました。

さらに平成27年、勤労青少年福祉法、職業能力開発促進法、職業安定法など関係法の一部が改正され、平成28年4月1日より「キャリアコンサルタントの国家資格化」が実現しました。
これによりキャリアコンサルティングの対象者は、企業などで現に働いている人だけではなく、これから働く人となる生徒や学生、失業者、転職を考える潜在失業者、引退後、地域活動や福祉活動をする高齢者など、その活動範囲は、今までとは比べものにならない「厚さと広がり」を持ってきました。制度発足以来これまで制度づくりと普及に関わらせていただいてきた1人としてまことに嬉しく思うとともに、これからの発展を心から期待するものです。

今回の改訂に当たって新たに追加した項目としては、まず次の2点があります。
①「中小企業にこそ『働くこと』と『人材育成』の原点がある」(p345)
我が国の産業を実質的に支えている中小企業に、「働く現場」の原点があると私はずっと思ってきました。4訂版の「あとがき」でも少しふれていますが、人材育成や働く人のキャリアを考えるには中小企業の重要性について再認識すべきという思いから、巻末に附章として小文を追加しました。
②「事業場における治療と職業生活の両立支援」(p177第1部第7章第4節4.3)
働く人は時に、がんをはじめ治療が必要な疾病やメンタルヘルス不調など、様々な事情を抱えることがあります。仕事をしながら治療を続けていくことを支援するために事業場がいかに環境整備などに取り組んでいくかについて厚労省がまとめたガイドラインを紹介しました。拡がりつつある労働者の多様なあり方への対応の1つです。

さらに、行政の新しい施策に関連して
・第10次職業能力開発基本計画(p132~)
・職業能力の評価(職業能力評価基準、ビジネス・キャリア検定試験)(p136)
・セルフ・キャリアドック(p139)
・ストレスチェック制度の実施状況(p195)
・新ジョブ・カード制度(p251~)
・ハローワークインターネットサービスのサイトにおける職業分類と職業解説(p265)
などに記述を追加・変更しました。

また、以下について法律、指針や制度、調査等の改正・更新に伴い最新のものを反映しました。
・職業安定法/労働安全衛生法
・THP指針/労働者の心の健康の保持増進のための指針/心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き/心理的負荷による精神障害の認定基準
・労働者安全衛生調査(実態調査)
・大学等における学生支援の取組状況に関する調査

そのほか、団体・機関、制度、報告書などの更新・修正に加え、現在利用できない旧来の職業相談機関やツール、職業情報源等を削除・整理しました。

最後に、激しく急速に変化しながら多くの新しい事項が登場する状況の改訂の必要性を理解しつつも、気力、体力の衰えを理由に執筆が進まない私に、激励と督促、新しい情報の収集などを続けていただいた(一社)雇用問題研究会の方々に心から感謝申し上げます。

平成30年9月
木村周

木村 周 (著)
出版社: 雇用問題研究会; 5訂版 (2018/11/1)、出典:出版社HP

もくじ

第1部 キャリアコンサルティングに関連する諸理論

第1章●キャリアコンサルティングに関連する諸理論
第1節 キャリア、キャリア・ガイダンス、キャリアコンサルティング、キャリア・カウンセリングの定義
第2節 キャリア・ガイダンスの諸理論
第3節 キャリア・カウンセリングの諸理論
第2章●組織キャリアの諸理論
第1節 職務満足の理論
第2節 組織内キャリアの諸次元と組織内キャリア発達
第3節 キャリア・アンカー
第4節 社会的・経験的学習
第5節 キャリア・ストレス
第3章●自己理解の意義と内容
第1節 自己理解の意義
第2節 自己理解の内容
第3節 自己理解の方法
第4節 測定と評価
第4章●職業理解の意義と内容
第1節 職業理解の意義
第2節 職業・産業・事業所の理解
第3節 職業情報のための分析手法
第5章●キャリアコンサルティングと職業能力開発
第1節 新たな職業能力開発施策体系の整備
第2節 事業主が行うキャリア形成支援
第3節 キャリアコンサルティングの効果的普及と資質の確保
第4節 働く者を育てる環境の再構築
第6章●キャリアコンサルティングと人事・労務管理
第1節 人事・労務管理の目標と内容
第2節 キャリアコンサルティングと人事・労務管理
第3節 キャリア形成支援と人事・労務管理の接点
第7章●キャリア形成支援に関連する労働法と雇用政策
第1節 労働法と労働政策の体系
第2節 職業安定関係の法規、雇用政策
第3節 職業能力開発関係の法規、能力開発政策
第4節 労働条件、安全衛生関係の法規、政策
第8章●キャリアコンサルティングとメンタルヘルス
第1節 労働者の健康とストレス
第2節 ストレス反応と要因
第3節 健康保持増進措置とメンタルヘルス
第4節 快適職場の形成のための措置(快適職場づくり)

第2部 キャリアコンサルティングの実際

第1章●キャリア・ガイダンス、キャリアコンサルティングの具体的内容
第1節 キャリア・ガイダンス、キャリアコンサルティングの具体的内容
第2節 キャリア・ガイダンス、キャリアコンサルティングの6分野
第3節 実践面からみたキャリア・ガイダンス、キャリアコンサルティングの重点
第2章●キャリア・ガイダンス、カウンセリング、キャリアコンサルティングの基本的知識・スキル
第1節 キャリア・カウンセリングに必要なカウンセラーの基本的態度
第2節 キャリアコンサルティングにおけるカウンセリングに必要な基本的スキル
第3節 キャリア・ガイダンス、カウンセリング、キャリアコンサルティングに必要な実践上の能力
第3章●自己理解の実際
第1節 自己理解のプロセス
第2節 キャリア・ガイダンス、キャリアコンサルティングに使用するテスト、心理検査
第3節 キャリア・シート作成による自己理解
第4章●職業理解の実際
第1節 職業理解のための情報
第2節 職業情報伝達のタイプ
第3節 職業探索ツール
第5章●キャリアコンサルティングにおけるキャリア・カウンセリングの実際
第1節 いろいろな包括的・折衷的カウンセリング
第2節 キャリア・カウンセリングのシステマティック・アプローチ
第3節 キャリア・カウンセリング手法の基本
第6章●キャリア・ガイダンス、キャリアコンサルティングにおけるグループ・アプローチ
第1節 キャリア・ガイダンス、キャリアコンサルティングにおけるグループ
第2節 構成的グループ・エンカウンター
第3節 職業紹介におけるグループ・ワーク
第4節 ジョブ・クラブ
第5節 再就職支援プログラム
第7章●公共職業安定所等のキャリアコンサルティング(職業紹介と職業指導)
第1節 職業紹介、職業指導の基本
第2節 求職者の特性と状態に応じた相談・援助

附章●「働く現場」に想う
中小企業にこそ「働くこと」と「人材育成」の原点がある

巻末資料
1 「キャリア・コンサルティング実施のために必要な能力体系」
2 キャリアコンサルタント養成講習(基準)

あとがき
索引
項目
人名

「キャリアコンサルタント」及び「キャリアコンサルティング」の表記について
平成13年「職業能力開発促進法」改正に基づく「キャリア・コンサルタント」及び「キャリア・コンサルティング」は、平成27年9月の「勤労青少年福祉法の一部を改正する法律」(平成27年法律第72号)の成立により、従来の名称が「キャリアコンサルタント」及び「キャリアコンサルティング」と変更されました。
本書では、原則、「キャリアコンサルタント」「キャリアコンサルティング」を使用していますが、平成28年3月までに出版、公表された書籍、報告書等のタイトル (明らかな引用部分)、固有名詞については、従来どおり「キャリア・コンサルタント」「キャリア・コンサルティング」と表記しています。

木村 周 (著)
出版社: 雇用問題研究会; 5訂版 (2018/11/1)、出典:出版社HP

キャリア教科書国家資格キャリアコンサルタント学科試験テキスト&問題集

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はじめに

本書を手にとってくださった皆様、はじめまして。

私はキャリアコンサルタント試験が国家試験化して以来、受験する皆様を自らのホームページやセミナーで支援しています。また、自らもキャリアコンサルタントとして、求職者の支援や、働くひとのキャリアアップのお手伝いをしています。

皆様の「キャリアコンサルタントになりたい!」と思ったきっかけは何ですか。

そのきっかけは様々だと思いますが、昨今の雇用を巡る状況の変化、働き方改革の進展、働くひとの意識が多様に変化するなかで、今後は益々、キャリアコンサルタントの活躍のフィールドは広がっていくことでしょう。

ただ、キャリアコンサルタント試験の対策は、どうも一筋縄ではいきません。養成講習に通い、きちんと勉強したつもりでも、学科試験では広範な出題範囲の中から、幅広く、かつ奥行きのある知識が求められます。

これまでの過去問題を試しに解いてみて、その出題範囲の広さや深さ、難易度に驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さらに、受験される方の多くは、職場での仕事はもちろんのこと、家庭や地域コミュニティ等においても、重要な役割や重い責任を担い、日々、やるべきことをたくさん抱えている、多忙な方ばかりでしょう。

私は、そのような環境の中でも、「キャリアコンサルタントになりたい!」と思った皆様のお気持ちに寄り添い、支援をしていきたいと考えています。

そのため、本書ではこれまでの学科試験に出題された内容を中心に、試験対策に必要な知識をなるべくコンパクトにまとめています。また、試験で必ず正解してほしい問題を掲載しました。加えて、多忙な方でもなるべく効率よく学習できるようにすることを軸としつつも、今後の出題に備えるための内容のまとめや問題も掲載しています。

この試験は一定の割合の方が合格する相対試験ではなく、合格基準を満たした方の全員が合格できる絶対試験の形式をとっています。

ですから、合言葉は「みんなで合格」です。
学科試験では、合格ラインの35問を、落ち着いて必ず確保しましょう。

合格まで伴走しますので、みんなで合格しましょう!
キャリアコンサルタント試験の合格とともに、皆様の益々のご活躍をお祈りしています。
書籍を通じて巡り会えた一人の人間として、応援しています。

みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験
キャリアコンサルタント
原田政樹

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目次

はじめに
本書の使い方
試験情報
学科試験対策の学習法
キャリアコンサルタント試験に関するQ&

第1章
キャリアコンサルティングの社会的意義
1-1 社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解
・第10次職業能力開発基本計画
・働き方改革
1-2 キャリアコンサルティングの役割の理解
・キャリアコンサルティングの意義と役割
・職業能力開発促進法
・能力開発基本調査
1-3 キャリアコンサルタントの活動
・キャリアコンサルタント倫理綱領

第2章
キャリアコンサルティングの理論
2-1 キャリアに関する理論①パーソナリティ・特性因子論アプローチ
・パーソンズの理論
・ローの理論
・ホランドの理論
・ホールの理論
2-2 キャリアに関する理論②発達論・トランジションに関するアプローチ
・ギンズバーグの理論
・スーパーの理論
・シャインの理論
・シュロスバーグの理論
・ブリッジスの理論
・ハンセンの理論
・サビカスの理論
・エリクソンの理論
・レビンソンの理論
・その他の理論家
2-3 キャリアに関する理論③社会的学習理論アプローチ
・バンデューラの理論
・クランボルツの理論
2-4 キャリアに関する理論④意思決定論アプローチ
・ジェラットの前期理論
・ジェラットの後期理論
・ヒルトンの理論.
2-5 個人の特性の知識
・若年者への支援
・高齢者への支援
・障害者への支援
・女性への支援
・LGBTへの支援

第3章
職業能力開発促進法、その他関係法令
3-1 職業能力の開発の知識
・職業能力開発促進法
・OJTとOff-JT
・能力開発基本調査(平成30年度)
・教育訓練給付金制度
・職業能力の開発に関する助成金
・社内検定認定制度
・職業能力評価基準.
3-2 人事管理及び労務管理の知識
・採用管理
・配置や異動の管理
・退職管理
・労働時間管理
・人事考課
・人事制度
・リーダーシップ理論
・新しい働き方
3-3 労働市場の知識
・労働市場に関する調査についての用語
・国が行う調査の種類と特徴
3-4 労働関係法令及び社会保障制度
・労働基準法
・労働契約法
・労働者派遣法
・個別労働紛争解决促進法
・育児・介護休業法
・雇用保険法
・労働者災害補償保険法(労災保険法)
・社会保障制度
3-5 学校教育制度及びキャリア教育の知識
・学校教育法
・キャリア教育の知識
・卒業後の進路について
3-6 メンタルヘルスの知識
・ストレス
・職場における心の健康づくり
~労働者の心の健康の保持増進のための指針~(厚生労働省)
・健康づくりのための睡眠指針2014(厚生労働省)
・(改訂)心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き(厚生労働省)
・代表的な精神疾患

第4章
キャリアコンサルティングの実務
4-1 カウンセリングの技能・知識
・包括的・折衷的アプローチ
・感情的アプローチ
・認知的アプローチ.
・その他のカウンセリング技能・知識
4-2 グループアプローチの知識..
・グループアプローチ
・ベーシック・エンカウンター・グループ
・構成的グループ・エンカウンター
・様々なワークショップの手法
4-3 キャリアシートの作成指導・活用の技法・知識
・ジョブ・カード制度
・キャリアシートの作成
4-4 相談過程全体の進行に関する技能・知識
・相談過程全体の進行の管理
4-5 相談過程において必要な技能・知識
・相談場面の設定
・自己理解の支援
・仕事理解の支援
・自己啓発の支援
・意思決定の支援
・方策の実行の支援
・新たな仕事への適応の支援
・相談過程の総括

第5章
キャリアコンサルタントの倫理と行動
5-1 キャリア形成及びキャリアコンサルティングに関する教育並びに普及啓蒙
・キャリア自律
5-2 環境への働きかけの認識及び実践
・環境への働きかけ
5-3 ネットワークの認識及び実践
・ネットワーク
5-4 自己研鑽及びキャリアコンサルティングに関する指導を受ける必要性の認識
・自己研鑽
・スーパービジョン
5-5 キャリアコンサルタントとしての姿勢
・キャリア形成支援者としての姿勢

第6章
模擬問題
模擬問題の解答一覧
解答用紙

資料①キャリアコンサルタント試験の出題範囲
資料②キャリアコンサルタント倫理綱領
索引

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本書の使い方

●本書の構成
本書は、キャリアコンサルタント試験の学科試験合格のために、体系的な学習ができるように構成しています。
章立てについては、5つの試験科目ごとに5章に分けています。

第1科目 キャリアコンサルティングの社会的意義に関する科目(第1章)
第2科目 キャリアコンサルティングの理論に関する科目(第2章)
第3科目 職業能力開発促進法、その他関係法令に関する科目(第3章)
第4科目 キャリアコンサルティングの実務に関する科目(第4章)
第5科目 キャリアコンサルタントの倫理と行動に関する科目(第5章)

さらに各章は複数の節で構成しています。節の並び順も、出題範囲に沿った流れとなっています。
節の内容は、テキストと一問一答からなります。知識や理論についてテキスト形式で解説し、節末の「速習!一問一答」でポイントをすぐに確認できるようにしています。
巻末には、実際の試験が模擬体験できるように、著者が作問した、模擬問題を掲載しています。

テキスト、一問一答、模擬問題を構成している要素は、次のとおりです。

●テキスト部分

①リード文
この節の出題傾向や、節内容の概要がわかるようになっています。
②赤い文字
試験に重要なポイントが赤文字になっています。付属の赤シートをかぶせると文字が見えなくなるので、暗記などに活用できます。
③頻出、超頻出、資料、必読資料アイコン本文中の見出し横に、テーマの頻出度に合わせて「頻出アイコン」「超頻出アイコン」をつけています。また、資料に関するテーマには、
「資料アイコン」、「必読資料アイコン」をつけています。特に必読資料アイコンがついたテーマについては、該当する最新の資料を必ず一読することをお勧めします。
④マル覚え
丸暗記しておくと便利な知識やフレーズを記載しています。

●一問一答部分

⑤速習!一問一答
各節の出題ポイントを簡潔に学習できるように、一問一答(Q&A方式)を各節末に配置しています。過去問題の問題文や選択肢を模して制作したので、より試験に近い問われ方で、かつコンパクトに知識の確認、整理ができます。テキスト部分で学んだ内容だけでなく、追加的に覚えておくべき知識が学べるような問題も盛り込んでいます。
⑥チェックボックス
繰り返し学習がしやすいように、チェックボックスをつけています。解いた結果を記入しておくことで、もう解かなくてもわかる問題や、何度も間違えてしまう問題などが、ひと目でわかるようになります。

●模擬問題部分

⑦模擬問題
実際の試験の出題形式を模した上で、第1回から第11回までの試験の出題範囲の順序や出題量などを分析し、制作しました。そのため、実際に問われたことのあるポイントなどを押さえることができます。学習の締めくくりとして、また自らの実力と合格との距離を測るためにご活用ください。
⑧解答解説
左ページに問題文、右ページに解答解説を配置しているため、問題を解く際は左ページのみを用い、解答解説を読む際は右ページを見てください。問題と解説の左右のページを見比べながら振り返りができるので、スムーズに復習ができます。

⑨解答用紙
より本番の試験をイメージできるように、解答用紙を用意しています。実際の試験の解答用紙とは形式が異なりますが、メモを書き込む空欄を加えているので、振り返りに活用できます。もちろん、本書には収録していない実際の過去問題などを解く際にも、ご活用いただけます。

試験情報

●試験概要
キャリアコンサルタントは、2016年4月から法制化された国家資格です。キャリアコンサルタントになるには、キャリアコンサルタント試験の学科試験と実技試験の両方に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録する必要があります。
●受験資格
下記いずれかの条件を満たしている方が受験できます。
・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者など
●試験実施機関
厚生労働大臣が登録した次の登録試験機関が実施します(2019年7月1日現在2機関)。
・特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会
・特定非営利活動法人日本キャリア開発協会
●試験の概要
試験は学科試験と実技試験が行われます。

図表1.試験の概要

試験区分

学科

実技

論述試験

面接試験

出題形式

四肢択一 記述式 ロールプレイング

口頭試問

問題数

50問 キャリアコンサルティング協議会:1ケース(事例)

日本キャリア開発協会:1〜2問

1ケース(事例)

試験時間

100分 50分 20分

合格基準

70/100点以上 90/150点以上(論述試験で4割以上、かつ面接試験のそれぞれの評価区分で4割以上)

受験料

8,900円(税込) 29,900円(税込)

(2019年7月1日現在)

学科試験の内容は、2つの試験実施機関で共通です。一方、実技試験の論述試験は試験実施機関によって内容が異なります。また、実技試験の面接試験は、試験実施機関によって内容と評価区分が異なります。面接の評価区分は、キャリアコンサルティング協議会は「態度、展開、自己評価」、日本キャリア開発協会は「主訴・問題の把握、具体的展開、傾聴」となっています。
●試験免除
下記の条件を満たしている方は、それぞれ該当する試験が免除されます。

・学科試験又は実技試験のどちらか片方に合格した方は、合格した試験が免除されます。
・技能検定キャリアコンサルティング職種の1級又は2級の学科試験、実技試験をそれぞれに合格した者については、キャリアコンサルタント試験の学科試験、実技試験のそれぞれに合格した者とみなします。
・その他、経過措置として、2016年3月までに、キャリアコンサルタント試験と同等以上のものであって厚生労働大臣が指定する試験(2016年3月まで実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験に合格した方及びこれと同等以上の能力を有すると認められる方は、2016年4月から2021年の間に登録を行っていただくことで、新たに受験することなく、キャリアコンサルタントになることができます。
●学科試験の試験科目と出題範囲
学科試験の試験科目と出題範囲は、下記の通りです。

科目1:キャリアコンサルティングの社会的意義
①社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解
②キャリアコンサルティングの役割の理解
③キャリアコンサルタントの活動

科目2:キャリアコンサルティングの理論
①キャリアに関する理論
②カウンセリングに関する理論
③自己理解の知識
④仕事の知識
⑤ライフステージ及び発達課題の知識
⑥人生の転機の知識
⑦個人の特性の知識
科目3:職業能力開発促進法、その他関係法令
①職業能力の開発の知識
②人事管理及び労務管理の知識
③労働市場の知識
④労働関係法令及び社会保障制度の知識
⑤学校教育制度及びキャリア教育の知識
⑥メンタルヘルスの知識
科目4:キャリアコンサルティングの実務
①基本的な技能・知識
1)カウンセリングの技能・知識
2)グループアプローチの技能・知識
3)キャリアシートの作成指導・活用の技能・知識
4)相談過程全体の進行の管理に関する技能・知識
②相談過程において必要な技能・知識
1)相談場面の設定
2)自己理解の支援
3)仕事理解の支援
4)自己啓発の支援
5)意思決定の支援
6)方策の実行の支援
7)新たな仕事への適応の支援
8)相談過程の総括
科目5:キャリアコンサルタントの倫理と行動
①キャリア形成及びキャリアコンサルティングに関する教育並びに普及活動
②環境への働きかけの認識及び実践
③ネットワークの認識及び実践
④自己研鑽及びキャリアコンサルティングに関する指導を受ける必要性の認識
⑤キャリアコンサルタントとしての姿勢

(キャリアコンサルティング協議会、学習情報・過去問題、「キャリアコンサルタント試験の出題範囲」より抜粋)

●試験日程(2019年度の場合)
実施機関によって、時期や試験開催地が異なるため、注意が必要です。

▼キャリアコンサルティング協議会
図表2.試験日程①

試験回数

受験申込

学科・実技論述試験

実技面接試験

合格発表

第12回

2019年4月16日〜5月8日

7月7日

7月14日、20日、21日

8月20日

(予定)

第13回

2019年8月20日〜9月4日

11月3日

11月9日、10日、16日

12月13日

(予定)

第14回

2019年12月17日〜2020年1月6日

3月8日

3月15日、21日、22日

4月17日

(予定)

図表3.試験日程②

試験

受験地(予定)

学科 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡(・沖縄)*
実技 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・神奈川**・埼玉**・兵庫**

*第13回、第14回は、沖縄でも実施予定
**7月14日、11月16日、3月15日は、神奈川・埼玉・兵庫で実施

▼日本キャリア開発協会
図表4.試験日程③

試験回数

受験申込

学科

実技論述試験

実技面接試験

合格発表

第12回

2019年4月17日〜5月8日

7月7日

7月13日、14日

(追加7月20日)*

8月20日

(予定)

第13回

2019年8月16日〜9月2日

11月3日

11月16日、17日

(追加11月10日)*

12月13日

(予定)

第14回

2019年12月13日〜2020年1月6日

3月8日

3月14日、15日

(追加3月21日)*

4月17日

(予定)

図表5.試験日程④

試験

受験地

学科 札幌・仙台・東京・金沢**・名古屋・大阪・広島・高松**・愛媛**・福岡・沖縄**
実技 札幌・仙台・東京・金沢**・名古屋・大阪・広島・高松**・愛媛**・福岡・沖縄**

*追加日程の実施地区は東京・大阪のみ開催
**金沢・高松・愛媛・沖縄会場は予定。開催有無は受験申請前に新着情報で知らされる。

●法令基準日(2019年度の場合)
2019年度試験は、2019年4月1日の時点で既に施行(法令の効力発生)されている法令等に基づくものとされています。なお、試験範囲に含まれる時事的問題など、キャリアコンサルティングに関連するものとして知っておくべき知識・情報については、基準日にかかわらず出題される可能性があります。

●合格発表
受験団体の各サイトにて合格番号が発表され、結果通知書が手元に届きます。キャリアコンサルタント名簿の登録には、この合格番号と結果通知書が必要になるので大切に保管して下さい。

●登録の更新
キャリアコンサルタントの登録継続には5年毎の更新を受ける必要があり、更新には、以下のA及びBの講習を受ける必要があります。

A.キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な知識の維持を図るための講習(知識講習)につき8時間以上
B.キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な技能の維持を図るための講習(技能講習)につき30時間以上

その他、詳細については、厚生労働省のHP「キャリアコンサルタントになりたい方へ」の「3.キャリアコンサルタントの登録の更新について」をご覧ください。

●お問い合わせ
試験に関する最新情報や詳細な情報は、厚生労働省や、試験実施機関のホームページにてご確認ください。

厚生労働省「キャリアコンサルタントになりたい方へ」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/career_consultant01.html

キャリアコンサルティング協議会
(URL)https://www.career-cc.org/
03-5402-4688(試験部)  03-5402-5588(代表)
10:00~12:00、13:00~17:00(土日祝日、夏季、年末年始休暇を除く)
受験申請書類配布開始日から受験申請書類受付終了日までの期間は試験センターが開設されています。受験資格や申請書類の記載方法など、試験に関するご質問は、試験センターにお問い合わせください。
キャリアコンサルタント試験 試験センター
TEL:03-3480-3711
受付時間:10:00~12:00/13:00~17:00(土日祝日を除く)

日本キャリア開発協会
(URL)https://www.j-cda.jp/
受験・申請手続きについてのご質問は、受験サポートセンターにお問い合わせください。
受験サポートセンター
TEL:03-5209-0553、FAX:03-5209-0552
E-mail:jcda-careerex@cbt-s.com受付時間:10:00~17:00(土日祝を除く)
受験資格(受験資格証明書)や、上記以外のご質問は、試験グループにお問い合わせください(実務経験が該当するかしないかの事前の問い合わせは受け付けていません)。
日本キャリア開発協会試験グループ
TEL:03-6661-6224、FAX:03-5645-7170
受付時間:10:00~17:00(土日祝を除く)

●合格率
学科試験、実技試験、及びそれぞれの試験の同時受験者について、合格率の推移がわかりやすいように、データを次の表にまとめました。なお、それぞれの数字は試験実施団体であるキャリアコンサルティング協議会(表中、キャリ協とする)と日本キャリア開発協会(表中、JCDAとする)で分けて記載しています。

▼合格率
図表6.合格率

試験回数

(実施時期)

学科

実技

学科・実技試験

同時受験者

キャリ協

JCDA

キャリ協

JCDA

キャリ協

JCDA

第1回

(2016年8、9月)

81.0%

(945人)

74.2%

(763人)

71.6%

(716人)

51.5%

(709人)

59.1%

(389人)

37.2%

(271人)

第2回

(2016年11、12月)

77.2%

(511人)

74.8%

(934人)

74.3%

(597人)

59.4%

(932人)

67.2%

(295人)

50.7%

(525人)

第3回

(2017年2、3月)

66.1%

(496人)

63.3%

(925人)

65.7%

(564人)

61.9%

(1022人)

50.6%

(296人)

48.6%

(571人)

第4回

(2017年5、6月)

23.5%

(217人)

19.7%

(235人)

75.4%

(782人)

63.7%

(827人)

24.5%

(181人)

17.1%

(142人)

第5回

(2017年8、9月)

48.5%

(513人)

51.4%

(867人)

72.1%

(557人)

65.7%

(842人)

42.9%

(261人)

43.3%

(449人)

第6回

(2017年11、12月)

64.2%

(917人)

61.5%

(1,105人)

76.0%

(890人)

66.4%

(955人)

56.7%

(562人)

50.9%

(584人)

第7回

(2018年2、3月)

53.6%

(575人)

54.8%

(886人)

70.0%

(636人)

74.6%

(1034人)

49.3%

(637人)

52.4%

(561人)

第8回

(2018年8、9月)

66.5%

(992人)

59.9%

(831人)

67.5%

(909人)

71.9%

(779人)

54.9%

(637人)

53.6%

(472人)

第9回

(2018年8、9月)

28.8%

(392人)

32.1%

(439人)

67.8%

(879人)

67.9%

(745人)

26.2%

(265人)

34.6%

(309人)

第10回

(2018年11、12月)

65.4%

(1,464人)

62.9%

(1,161人)

73.3%

(1,320人)

65.7%

(865人)

55.9%

(889人)

53.3%

(603人)

第11回

(2019年2、3月)

62.5%

(1,185人)

62.7%

(1,203人)

75.3%

(1,235人)

74.1%

(1,213人)

56.4%

(761人)

58.3%

(818人)

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学科試験対策の学習法

●みんなで合格のための5つのステップ
学科試験にスムーズに合格するための学習法をお伝えします。次のステップで、合格を目指しましょう。

1.学科試験の出題範囲を確認しましょう。
多くの方は養成講習の受講が終わってから、本格的な学科試験対策を始めることと思います。まずは、日本キャリア開発協会(JCDA)やキャリアコンサルティング協議会のホームページで公開されている、キャリアコンサルタント試験の出題範囲の表をご覧ください(本書巻末にも掲載しています)。養成講習ではあまり意識してご覧になったことがない方が多いと思いますが、実際の学科試験は、この出題範囲から毎回概ね一定の割合で出題されています。まずは学科試験の全体像を掴みましょう。本書はこの出題範囲に基づいて、出題傾向を分析して、テキスト部分、一問一答部分を制作しています。

2.本書のテキスト部分で学習内容を確認しましょう。
テキスト部分は、知識をインプットして、養成講習で学んだことや、知らなかったことをマスターするための部分として制作しています。
これまでに出題された内容を中心にしながらも、さらに今後出題の可能性のある内容も重要なポイントをまとめています。また、重要なキーワード等を赤字で表示しています。付属の赤シートで紙面を隠し、該当するキーワードを思い出しながら確認することで、知識が定着していきます。最初は思い出せなくても構いません。徐々にキーワードの確認を深めていきましょう。まずは知識の幹となる部分を作りましょう。段階的で構いませんので、細かな内容も思い出せるようになると、問題への対応力がより一層増していくことでしょう。

3.本書の一問一答部分で正誤判定ができるかどうか確認しましょう。
一問一答部分は、知識をアウトプットして、その内容がきちんとマスターできているかどうかを確認するための部分として制作しています。
一問一答部分の問題は、過去に出題された問題を分析し、頻出項目を中心に掲載しています。合格ラインを確保するため、是非正解して欲しい問題ばかりを厳選しましたので、間違えてしまった問題は、是非、再度トライしてみてください。なお、一問一答部分にトライする時は、赤シートで解答と解説を隠しながら確認しましょう。

4.模擬問題部分に挑戦しましょう。
模擬問題部分は、実際の学科試験の形式に基づき、四肢択一の形式で制作しています。過去の出題項目や問題量を考慮して制作しています。四肢択一の形式での正答へのアプローチを演習しましょう。その際には、問題文をよく読み、「適切なもの」を選ぶのか「不適切なものを選ぶ」のかを確認してから着手しましょう。積極的に正答を導きだせるものもあれば、消去法で導き出すものもあります。問題の指示や解き方に注意して、合格に必要な得点力の養成にご活用ください。

5.本書を一巡したら、過去問題を解きましょう。
スムーズに合格している方の学習方法をお聞きすると、過去問題を可能な限り、より多くの回数を解き、それを繰り返している方が多いです。過去問題は本書には掲載していませんので、各自で入手しましょう。過去問題にトライして、八割以上の得点が取れるまで、是非、粘り強く繰り返してみてください。

過去問題の解説や出典と思われる参考書や官公庁の資料の詳細については、ホームページ「みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験」において掲載していますので、是非参考にしてみてください。

●参考書
学科試験の出題範囲の内容理解をより一層向上させ、合格を確実にするために、特におすすめの参考書を下記に紹介します(版数は本書執筆時点のもの)。これまでの試験においては、これらの参考書等の記述内容がほぼそのまま出題されることも多々あります。試験問題への対応力を向上させるため、過去問題を解いて正答を確認する際には是非用意して欲しい参考書となります。読み込むことも有効ですが、それが時間的に難しい場合には、出題箇所を参照(リファレンス)することで、頻出箇所の確認と今後の出題への対応に役立ちます。

・木村周著『キャリアコンサルティング理論と実際5訂版』(一般社団法人雇用問題調査会、2018年)
これまでの学科試験で、最も多く出典となっていると思われる書籍です。キャリア理論、カウンセリング理論(療法)、その他キャリアコンサルティングに関しての教科書と言っても良い位置づけの参考書です。

・渡辺三枝子編著『新版キャリアの心理学[第2版]』(ナカニシヤ出版、2018年)
キャリア理論(キャリア理論家)に関する参考書です。理論家ごとに章立てがされており、キャリア理論に知識を体系的に身につけることができる参考書です。本書からの出題と思われる過去問題は、これまでに毎回多数あります。

・労働政策研究・研修機構編「職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査」(独立行政法人労働政策研究・研修機構、2016年)
独立行政法人労働政策研究・研修機構のホームページにおいて、PDFファイルが無料で公開されています。こちらはキャリア理論(キャリア理論家)とカウンセリング理論(療法)がバランスよく収載されています。公開されているPDFファイルは、スマートフォン、タブレットでもご覧になることができますので、移動時間や隙間時間の学習にも役立ちます。なお、本書の書籍版は、書名「新時代のキャリアコンサルティング」として発行されています(有料)。詳しくは同機構のホームページをご確認ください。

上記の書籍及び資料の3点は、過去問題に挑戦する際に用意してほしい参考書となります。その他では、次の2点も大変勉強になりますので、必要に応じてご用意ください。

・宮城まり子著『キャリアカウンセリング』(駿河台出版社、2002年)
・岡田昌毅著『働くひとの心理学』(ナカニシヤ出版、2013年)

これまでたくさんの受験者をサポートしてきましたが、キャリアコンサルタント試験は頑張る皆様のご努力を裏切りません。合格を目指して、一緒に頑張っていきましょう。応援しています。

キャリアコンサルタント試験に関するQ&A

●資格に関する皆様からのご質問
Q キャリアコンサルタント試験にはどのような人が受験していますか?
A 様々な経歴の人が受験していますが、次の方たちが多いようです。
・企業の人事部門や、教育研修部門で仕事をしている方
・人材派遣会社で仕事をしている方
・ハローワークなどの公的な職業需給調整機関で仕事をしている方
・公的職業訓練を実施している企業や行政機関で仕事をしている方
・高校や大学、塾や予備校などの教育機関で仕事をしている方
・社会保険労務士を中心とした士業としての仕事をしている方
・定年退職等をして、これまでの経験を活かして次のキャリアを構築しようとしている方
・出産や子育てなどで一旦、仕事から離れているが、仕事に復帰するために取得を目指している方

他には、人事部門に限らず企業の経営者層、管理職層の方、また年齢を問わず転職に向けて取得している方もいます。
最近では、若い方(大学生を含む)が、ご自身の将来のキャリア構築や、将来の就職(転職)活動のために取得する動きもあると感じています。

Q これまでに一つの業界しか知らず、転職業界に詳しくないのですがキャリアコンサルタントが務まりますか?
A これまでのご自身の経験は、仕事での経験も私生活での経験もすべて、キャリアコンサルタントとして活躍するにあたっての資源(リソース)、資産になると思ってください。新たな仕事での、それぞれの業界知識などは後らでも身につけることができます。
どの業界でこの資格を活用するにしても、相談者(クライエント)に寄り添うことができる姿勢や態度、キャリアの理論、カウンセリングの知識やスキル等を身につけることが大切です。資格取得の前も後も、絶えず学ぶ姿勢はどのような仕事に就いても、どんな年齢であっても必要になります。

Q 50代となってしまいましたが、キャリアコンサルタントとしてキャリアを積むには遅すぎるでしょうか。
A 40代の私が言うのは説得力に欠けるかもしれませんが、ご自身のご経験は、キャリアコンサルタントにとっては資源(リソース)であり、資産です。
ただし、働く人を取り巻く環境の変化や、若い人たちの仕事への姿勢や働き方の変化、経済情勢、雇用情勢などには常にアンテナの感度を良くしておきましょう。また、キャリア理論やカウンセリング理論、技法への探究心や好奇心を大切にして自己研鑽しましょう。これは私も肝に銘じます(汗)。

Q キャリアコンサルタントの年収はどれくらいですか?
A 一概には言えませんが、独立行政法人労働政策研究・研修機構での調査結果がありますので紹介します。最近1年間の税込み個人年収が調査結果として報告されています。
▼最近1年間の税込の個人年収(一部抜粋)
図表7.年収

最近1年間の税込み個人収入

割合

なし

2.1%

200万円未満

13.6%

200〜400万円未満

33.2%

400〜600万円未満

21.5%

600〜800万円未満

14.1%

800〜1,000万円未満

7.5%

1,000〜1,200万円未満

4.6%

1,200〜1.400万円未満

1.7%

1,400〜1,600万円未満

0.8%

1,600〜1,800万円未満

0.2%

1,800〜2,000万円未満

0.2%

2,000万円以上

0.4%

合計

100%

ただし、これはそもそも企業等に勤務している方が、キャリアコンサルタントを取得している場合も含まれますし、大学のキャリアセンターなどで、週に2、3日程度、短時間の勤務をしている方も含まれますから、数値の読み取りには注意が必要です。
なお、同報告書において、「最近1年間の税込み個人年収の現在の就労状況別の特徴」の調査結果もあります。
正社員と非正規社員での比較では、正社員では割合の高い順から、400~600万円未満(31.9%)、800万円以上(26.0%)、600~800万円未満(24.0%)となっているのに対して、非正規社員では、200~400万円未満(62.0%)、200万円未満(23.0%)、400~600万円未満(10.9%)の順となっています(独立行政法人労働政策研究・研修機構「キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査労働政策研究報告書No.200」(2018年、p.25))。

育児や介護等との両立を考え、自宅近くの大学のキャリアセンターなどで短時間の仕事に就いているという方がいる一方で、企業に属している方や、フリーランス(自営業者)、会社経営者としてキャリアコンサルタント資格を活かしている方もいます。また、スカイプ等を活用してオンラインでカウンセリングをしている方もいます。

キャリアコンサルタント自身の働き方もまた様々です。キャリアコンサルタントは、まだ歴史がとても浅い国家資格です。その求められる姿や仕事の仕方、報酬についても、様々な形が今後登場するのではないかと感じています。
資格取得後は、ともにキャリアコンサルタントの世界を開拓していきましょう。

●試験に関する皆様からのご質問
Q 日本キャリア開発協会(JCDA)とキャリアコンサルティング協議会について、どちらで受験するべきでしょうか。
A キャリアコンサルタント試験は、2つの登録試験機関で実施されます。登録試験機関とは試験を実施する機関のことで、日本キャリア開発協会(JCDA)とキャリアコンサルティング協議会があります。キャリアコンサルタント試験を受験する人はどちらかに受験申請をすることになります。
どちらの登録試験機関で受験しても「学科試験」の内容は同じですが、「実技試験(論述・面接)」は内容が異なります(p.xv)。注意してください。

どちらで受験するのか?
どちらが良いとか、どちらが易しいといったものはありません。実技試験の合格率にはいつも差がありますが、それは回によって異なりますので、どちらが受かりやすいか、という視点ではあまり考えない方が良いでしょう。

ではどちらにするか?
多くの方が受験資格を得るためや、受験資格がある方でも、体系的に学び直すために養成講習に通うことと思います。養成講習は、両方の登録試験機関に対応しているところもあれば、いずれかに対応しているところもあります。試験対策は通常の養成講習とは別にオプション講習として、両方に対応しているところもあるようです。ですから、養成講習をどこで受講するかの検討においては、養成講習を実施しているスクール等にそれらを必ず確認しましょう。
どちらで合格しても「キャリアコンサルタント」の資格が与えられることは同様です。
ただし、実技試験の内容を検討すると、相談者(クライエント)に寄り添い、その発言に対して、丁寧にじっくりと耳を傾けるということは同様ですが、次のような違いがあるように感じています。
どちらかと言えば、日本キャリア開発協会(JCDA)はキャリア・カウンセリング(相談)の視点がやや強めであり、キャリアコンサルティング協議会はキャリア・ガイダンス(指導)の視点がやや強めなのではないかと私は感じています。
これはあくまで私見で、試験制度の中で定義づけられたものではありませんしどちらが良いというものでもありません。また、このあたりの感触は人によって異なりますので、既に受験をした先輩などが周囲にいましたら、相談してみるのも良いでしょう。

ちなみに私は旧試験制度の頃に、日本キャリア開発協会(JCDA)のCDA対応の養成講習を「日本マンパワー」で受講し、その中で学んだ「経験代謝」の力ウンセリング手法がとても好きで、今でもカウンセリング手法の軸にしてカウンセリング実務を実践しています。

Q 学科試験対策は、どのくらい、どのように勉強したら良いですか。
A その人のそもそもの前提知識や普段の業務内容、養成講習での学びの質によって変わってきますが、時間にすると概ね100時間程度を学科試験対策に使って合格する方が多いようです。ただし、これには個人差があります。これより多い方も少ない方もいます。
本書を中心に知識を確認し、掲載されている問題を演習した後は、過去問題を解いては、解説や出典となっていると思われる参考書や官公庁が公表している資料などを確認し、知識の幹づくりと枝葉付けをしていくのが学科試験対策の王道と言えます。
出題範囲は広範で、身につけるべき知識が非常に多いことは、過去問題を解くとすぐに気づくことと思います。ですから養成講習が終わったら、たとえ養成講習の復習が不十分であっても、なるべく早めに過去問題を解き始めることをおすすめしています。「急がば過去問題」、これは頭の片隅に入れておいてください。

なお、これまでの過去問題の解説や出典と思われる参考書や資料の詳細については、ホームページ「みんなで合格☆キャリアコンサルタント」に掲載していますので、是非参考にしてみてください。
また、過去問題を解く際には、日本キャリア開発協会(JCDA)やキャリアコンサルティング協議会のホームページで公開されている、出題範囲の表を意識しながら解いてください。養成講習では、この出題範囲の表があまり考慮されていないようです(出題範囲は、本書巻末にも掲載)。

私は出題範囲ごとに横断的にこれまでの過去問題を解く、「ヨコ解き」の実践を特におすすめしています。試験回ごとに問1から問50まで順に解くことを私は「タテ解き」と呼んでいますが、これまでの出題傾向を掴んで知識を整理するには、「ヨコ解き」の方が時間的にも、労力的にも効率が良いと考えています。
また、「ヨコ解き」や「タテ解き」を実践する際に便利なシート「タテヨコ君」を、ホームページ「みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験」で公開しています。是非、シートも活用して実践してみてください。学科試験対策にかける時間を短縮しながら、効率よく知識を習得することができる可能性が高まるでしょう。

みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験
URL https://www.career-consultant.info/

Q 実技試験対策はどのようにしたら良いですか?
A 実技試験(面接試験、論述試験)については、本書では深くは言及しませんが、どちらの登録試験機関で受験するにせよ、面接試験と論述試験は表裏一体の関係にあると考えています。適切な面接(ロールプレイング)が出来るようになることが、すなわち論述試験対策にもなると私は考えています。なぜならば、論述試験は、問題用紙と答案用紙上で行われる面接(ロールプレイング)であると捉えているからです。面接(ロールプレイング)の逐語録を検討する要領です。
ですから、実技試験は面接試験対策を軸として、養成講習が終わった後も、有志メンバーによる勉強会や有料の講習等を通じて自己研鑽することをおすすめしています。養成講習の面接(ロールプレイング)対策は、回数や時間が限られていますから、養成講習後の研鑽はマストと言って良いでしょう。

なお、有志の勉強会においては、既に資格を取得している先輩や、講師(指導者)の支援を受けた方がより効果的です。アドバイスを謙虚に受けとめ、軌道修正を繰り返しましょう。練習をすれば必ずや出来るようになります。言語的追跡の技法等は、日常生活においても身近な方たちとの会話でも実践してみてください。きっと、これまでのやり取りとは違った感触を覚えることでしょう。
論述試験対策においては、実際に「書く」ことが大切です。特に日本キャリア開発協会(JCDA)の論述試験は、時間との戦いになることが多いです。時間内に、空欄を作らず書き終えることが合格ライン確保のために重要です。実際に「書く」練習を過去問題等により実践しましょう。面接対策も論述対策も、なかなかすぐに上達するものではないですから、焦らずに練習しましょう。

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