管理業務主任者試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)
管理業務主任者試験の概要
マンション管理業者が管理組合等に対して、管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務報告を行う際に、必要管理業務主任者は必要とされます。マンション管理会社や不動産会社への就職に有利です。不動産の高騰ぶりは下記の書籍などからも把握できますが、そのような背景を鑑みても、今後マンション管理での適切な管理というのは求められてきます。
管理業務主任者試験の公式教材(参考書・テキスト)をチェック
管理業務主任者試験の参考書・テキストは公式での出版はなく、TAC出版、早稲田経営出版のテキストが大きくシェアを占めており、それらの参考書・教材の利用をされて合格をされている方が多いようです。今回は、各出版社のもので合格に近づくためのおすすめ参考書・テキストをご紹介します。
管理業務主任者試験の参考書・テキスト
1.「2018年度版 管理業務主任者 基本テキスト」(TAC出版)
試験で必ず出題される重要論点をわかりやすく解説した網羅型のテキストとなります。基礎力の習得に最適な1冊です。管理業務主任者試験で必ず出題される基本分野を中心に、必須知識を「TAC合格メソッド」に基づいてしっかり網羅した基本テキストとなり、効率よく重要ポイントが身に付きます。マンション標準管理規約などの最新の重要法改正等もきっちり反映してあります。
2.「2018年度版 ごうかく! 管理業務主任者 攻略テキスト」(早稲田経営出版)
過去の頻出論点を徹底分析! 合格に必要な情報だけをコンパクトに凝縮したテキストの 本書は、管理業務主任者試験での過去の出題実績を徹底分析し、よく出題される情報だけを集めた、合格に欠かせないテキストです。難しい法律用語や専門知識も、「です・ます」調の生講義スタイルでわかりやすく解説。初学者の方でも読みやすく、スムーズに理解できます。 時間がない方でも無理なく無駄なく楽しく学習できるよう、イラストや図表、豊富なアイコンなど、随所に学習しやすい工夫を施しています。
管理業務主任者試験の問題集・過去問
次に過去問、問題集の紹介です。
1.「2018年度版 管理業務主任者 項目別過去7年問題集」(TAC出版)
直近7年分の本試験問題すべてを、テーマ別に見開き構成で収録で、詳しい解説でバッチリ実力アップ! この1冊で過去問対策は万全です。本書は、管理業務主任者本試験の出題・直近7年分(平成23〜29年度)をテーマ別に収録した過去問題集です。2色刷りでポイントがひとめでわかる詳しい解説です。
2.「2018年度版 管理業務主任者 一問一答セレクト1000」(TAC出版)
過去の本試験問題から頻出・重要1000肢を厳選、使いやすい見開き○×式で収録しています。基礎力アップと論点の短期間攻略に最適な「決め打ちの1000問」で管理業務主任者本試験で出題された過去の全問題題17年分(H13年度~直近の29年度)を徹底的に分析し、頻出論点かつ重要知識を含む1000肢を厳選、インプット学習に便利な「一問一答」形式で収録しています。
3.「2018年度版 管理業務主任者 出るとこ予想 合格(うか)るチェックシート」(TAC出版)
試験直前はここだけ覚えよう!という、だれもが気になる試験の大ヤマを、たった1週間でマスターできる「最強まとめ本」です。 直近の出題傾向や法改正など合格の必須知識を、すばやく整理・確認・インプット! 最重要論点を「50項目」にバッチリ整理、 厳選過去問も収録です。手早く最終確認をしたい方におススメです。
目次 – 管理業務主任者 基本テキスト 2019年度
はじめに
管理業務主任者は,マンション管理会社が管理組合と管理委託契約の締結前に行う重要事項の説明や,契約締結後に交付する管理委託契約書への記名押印等の法定業務を担うものであり,マンション管理会社の事務所ごとに法定の人数の設置が義務付けられている国家資格です。
試験の合格率は,20%程度ですが,ここ数年,試験問題の難易度が上昇傾向にあり,丸暗記型の勉強では合格は難しくなってきています。
本書は,このような出題傾向に対応して,これから管理業務主任者試験に向けて学習を始める方はもちろん,すでに受験経験のある方にも,本試験の合格に必要な知識を効率よく学習できるような構成となっています。
本年度の改訂にあたり,試験内容を正確に理解し,応用の利く知識を習得することに重点をおき,特に得点源とすべき分野については,わかりやすく,かつ,詳しい解説を加えてあります。また,近年の法改正等を網羅し,安心して学習していただけるように配慮しました。
本書を“学習の基幹となるテキスト”として活用して,ぜひ合格を勝ち取られ,多くの方々が管理業務主任者としてご活躍されることを願っています。
2019年1月
TAC管理業務主任者講座
本書は,2018年12月現在施行されている法令等に基づいて執筆されています。法改正等については,「法律改正点レジュメ」をWeb登録で無料でご提供いたします。
【登録方法】
お手元に本書をご用意の上,インターネットの「情報会員登録ページ」からご登録ください
【登録用パスワード】本書の裏表紙の一番下・右側に記載の13桁の数字
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管理業務主任者本試験 受験ガイダンス
管理業務主任者は,管理の前提となる管理受託契約の重要事項の説明から,今年,た管理業務の処理状況のチェック等・その報告まで,マンション管理のマネジメント業務を担うものであり,事務所ごとに30組合につき1名以上の設置が義務付けられています。管理業務主任者となるには,管理業務主任者試験に合格し,管理業務主任者として登録し,管理業務主任者証の交付を受けることが必要です。
1 管理業務主任者試験について
(1) 受験資格:年齢・性別・学歴・国籍等一切を問わず,誰でも受験できる。
(2) 出題方法:マークシート形式による50間・4択一形式
(3) 試験実施時期:12月2日(日)(平成30年度)A
(4) 受験料:8,900円(平成30年度)
(5) 管理業務主任者試験についてのお問合せ
一般社団法人マンション管理業協会試験研修部03-3500-2720
ホームページ http://www.kanrikyo.or.jp/
2 管理業務主任者試験の過去10年間の受験状況
実施年度 申込者数 合格者数 合格率
平成21年度 24,890人 4,329人 20.5%
平成22年度 24,129人 4,135人 20.1%
平成23年度 24,376人 4,278人 20.7%
平成24年度 22,887人 4,254人 21.9%
平成25年度 22,052人 4,241人 22.5%
平成26年度 20,899人 3,671人 21.0%
平成27年度 20,317人 4,053人 23.8%
平成28年度 20,255人 3,816人 22.5%
平成29年度 20,098人 3,679人 21.7%
平成30年度 19,177人
3 管理業務主任者本試験の出題範囲
試験項目 | 内容 | 本書での呼称 |
1管理事務の委託契約に関すること | 民法(「契約」および契約の特別な類型としての「委託契約」を締結する観点から必要なもの) | 民法・区分所有法など |
標準管理委託契約書など | 管理委託契約書・規約・ 会計・そのほか関連知識 |
|
2管理組合の会計の収入および支出の調定ならびに出納に関すること | 簿記,財務諸表論など | 管理委託契約書・規約・ 会計・そのほか関連知識 |
3建物および付属施設の維持および修繕に関する企画または実施の調整に関すること | 建築物の構造および概要,建築物に使用されている主な材料の概要,建築物の部位の名称など,建築設備の概要,建築物の維持保全に関する知識およびその関係法令(建築基準法,水道法など),建築物などの劣化,修繕工事の内容およびその実施の手続きに関する事項など | マンションの維持・保全など,マンション管理適正化法 |
4マンション管理の適正化の推進に関する法律に関すること | マンションの管理の適正化の推進に関する法律,マンション管理適正化指針など | 管理委託契約書・規約・ 会計・そのほか関連知識 |
1から4に掲げるもののほか,管理事務の実施に関すること | 建物の区分所有などに関する法律,集会に関すること等管理事務の実施を行うにつき必要なものなど | 民法・区分所有法等 |
標準管理規約 | 管理委託契約書・規約・ 会計・そのほか関連知識 |
4 学習ガイダンス
本試験の出題傾向としては,過去に問われたことがないテーマからの出題や,事前の準備では正解にたどり着くのが困難であるような“難問”もあるものの,資格創設から10数年を経て,全体としては毎年ほぼ同レベルの難易度の出題が続いています。
合格レベルに到達するためには,上記「3 管理業務主任者本試験の出題範囲」のうち,まず出題数が多く,出題内容もある程度確定している「(1)(2)(4)(5)の分野(法令・実務関連)」を得意分野としてしっかり得点できる力を付けることが,必要不可欠です。
しかし,これらの分野に対して,「(3)の分野(建築・設備関連)」では,難問も多くみられ,学習に時間を割いたにもかかわらず,それが得点に結びつくとは必ずしも言えないため,むしろ,過去問の範囲内の知識を確実に押さえる学習に徹するほうが効率的です。
以上のことを意識しながら,本書をきっちりと読み進めて理解し,それに平行して該当する試験範囲の過去問を解いて,ご自分の理解のレベルを常に確認するようにしましょう。そして,この流れを何度も繰り返すことが,最もおすすめできる学習方法といえます。
本書の構成
本テキストでは,重要語句はゴシック体(太字)で,特に重要な語句は色ゴシック体で表記していますので,メリハリのきいた学習をすることができます。
出題 H21~30
過去10年間(平成21年度~30年度)における出題箇所を,ひとめでわかるよう表示しました。
参考
本文に関連して知っておきたい重要な補足知識などです。
プラス
理解の助けとなる知識や本文に関連する追加論点を,執筆講師がアドバイスします。
用語解説
難解な専門用語の意味を,わかりやすく解説しました。
Point整理
各項目の重要ポイントをまとめてあります。知識の再確認や直前期の「総復習」にご利用ください。
注意
本試験における出題内容等のうち,ピンポイントで特に留意したい事柄をまとめました。
Contents
はじめに
管理業務主任者試験 受験ガイダンス
本書の構成
第1章 民法
第1節 契約の成立と有効性
第2節 契約の主体
第3節 意思表示
第4節 代理
第5節 時効
第6節 物権
第7節 占有権・用益物権
第8節 所有権と共有
第9節 担保物権
第10節 抵当権
第11節 抵当権以外の担保物権
第12節 債務不履行等
第13節 多数当事者の債権債務関係
第14節 債権譲渡・債権の消滅
第15節 契約総論
第16節 契約各論
第17節 不法行為等
第18節 相続
第2章 借地借家法
第1節 借地権
第2節 借家権
第3章 建物の区分所有等に関する法律 (区分所有法)
第1節 総則・専有部分・共用部分等
第2節 敷地・敷地利用権
第3節 管理者・管理組合法人
第4節 規約・集会
第5節 義務違反者に対する措置
第6節 復旧・建替え
第7節 団地
第8節 罰則
第4章 被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法(被災区分所有法)
第5章 マンションの建替え等の円滑化に関する法律(建替え等円滑化法)
第6章 マンション標準管理規約 (標準管理規約)
第1節 マンション標準管理規約とは
第2節 総則
第3節 専有部分等の範囲
第4節 敷地および共用部分等の共有
第5節 用法
第6節 管理
第7節 管理組合
第8節 会計
第9節 雑則
第10節 団地型・複合用途型の標準管理規約
第7章 不動産登記法
第1節 登記の仕組みと手続
第2節 表示に関する登記・権利に関する登記
第3節 区分所有建物の登記
第8章 宅地建物取引業法 (宅建業法)
第1節 3大書面
第2節 業務上の規制
第9章 住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)
第10章 アフターサービス
第11章 消費者契約法
第12章 個人情報の保護に関する法律 (個人情報保護法)
第13章 マンションの管理の適正化の推進に関する法律 (適正化法)
第1節 総則
第2節 管理業務主任者
第3節 マンション管理士
第4節 マンション管理業
1 マンション管理業者
2 マンション管理業者の業務
第5節 監督処分・罰則
第6節 マンション管理業者の団体
第7節 マンション管理適正化推進センター
第8節 雑則
第9節 マンションの管理の適正化に関する指針 (マンション管理適正化指針)
第14章 マンション標準管理委託契約書
第15章 管理組合の会計等
第1節 管理組合会計の特徴等
第2節 管理組合の予算・決算
第3節 滞納管理費等の処理
第4節 管理組合の税務
第5節 管理組合の保険
第16章 建築基準法等
第1節 建築基準法
第2節 建築物の耐震改修の促進に関する法律 (耐震改修法)
第3節 高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律 (バリアフリー法)
第4節 建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等(建築物省エネ法等)
第5節 警備業法
第6節 自動車の保管場所の確保等に関する法律 (自動車保管場所確保法)
第7節 動物の愛護および管理に関する法律等 (動物愛護管理法等)
第8節 長期優良住宅の普及の促進に関する法律
第17章 設備・構造
第1節 エレベーター設備
第2節 消防法・消防用設備等
第3節 水道法・給水設備
第4節 排水設備
第5節 浄化槽設備
第6節 電気設備
第7節 その他の設備
第8節 建築構造
第18章 維持・保全
第1節 マンションと大規模修繕
第2節 防水・断熱・防音等
索引
目次 – 管理業務主任者 一問一答セレクト1000 2019年度
はじめに
管理業務主任者試験は,ここ数年難易度が上昇傾向にあり,十分な受験対策をしていないと合格することが難しい試験となっています。この試験に合格するために必要不可欠となるのが、過去に出題された本試験の問題(過去問)の内容を十分検討し、きちんと理解しておくことです。
本書は,当試験の創設以降18年分のすべての過去問から直近の出題傾向に基づいて重要問題を厳選し,簡潔でわかりやすい解説を加え,一問一答形式に編集した問題集です。本書を繰り返し利用されることで,合格に必要な知識を,短期間で効率良くマスターしていただくことができます。
本書を手にされた皆さんが,合格の栄冠を勝ち取られ,管理業務主任者としてご活躍されることを願ってやみません。
2019年3月
TAC管理業務主任者講座
本書の執筆は、2019年3月現在施行の法令等に基づいています。法改正等については、『法律改正点レジュメ」をWeb登録で無料でご提供いたします。
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本書の効果的な利用法
1問ごとに4段階で「重要度」を表示しています。
重要度S★★★ 今年の出題が予想される最重要事項です!
重要度A 過去に3回以上の出題実績がある頻出事項,もしくは2回の出題でも絶対押さえておくべき基本事項です。
重要度B 過去2回の出題がある,もしくは1回の出題でもきちんと押さえておくべき事項です。
重要度C 過去1回のみの出題ですが、今後も出題される可能性のある事項です。
間違ったら必ず「レ」印をつけておきましょう。弱点のチェックと試験直前の補強に役立ちます。
過去18年分(H13~30年度)の全出題から頻出かつ重要な1000肢を厳選,インプット学習に便利な○×形式で収録しました。この1冊で合格のための基礎知識は,ばっちりカバーできます。
その章で着目すべき論点を簡潔にまとめています。問題にチャレンジする前に一読すると理解がスムーズです。
「出題年度」を表示しています。
付属のシートで正解を隠してチャレンジしましょう。
設問に関連する知識をまとめています。
設問と対比させて覚えておきたい重要ポイントです。
ポイントをしっかりまとめた簡潔な解説です。特に重要なキーワードや暗記すべき数字は赤ゴシックで表記しています。赤シートをかぶせれば,そのまま「穴埋め問題」として利用できます。
学習の進捗と達成度を記録しておきましょう。
目次
はじめに
本書の効果的な利用法
管理業務主任者試験 受験ガイダンス
第1編 民法・区分所有法等
第1章 民法
1 制限行為能力者等
2 意思表示等
3 代理
4 時効
5 共有等
6 抵当権・先取特権等
7 債務不履行
8 多数当事者の債権債務関係等
9 債権譲渡・債権の消滅
10 契約等
11 売買契約
12 その他の契約
13 不法行為等
14 相続
第2章 借地借家法
第3章 区分所有法・建替え等円滑化法・被災区分所有法
1 総則
2 共用部分等
3 敷地利用権
4 管理者
5 管理組合法人
6 規約および集会
7 義務違反者に対する措置
8 復旧・建替え
9 団地
10罰則
11 建替え等円滑化法・被災区分所有法
第2編 マンション標準管理規約・管理事務に関する諸法令
第4章 マンション標準管理規約
1 総則・専有部分の範囲
2 用法
3 管理
4 管理組合
5 会計
6 雑則
7 団地型
第5章 不動産登記法
第6章 宅地建物取引業法
第7章 住宅品質確保法
第8章 アフターサービス
第9章 消費者契約法
第10章 個人情報保護法
第3編 マンション管理適正化法・マンション標準管理委託契約書等
第11章 マンション管理適正化法
1 総則
2 管理業務主任者
3 マンション管理業者
4 マンション管理適正化指針
第12章 マンション標準管理委託契約書
第13章 管理組合の会計等
1 管理組合会計の特徴
2 滞納管理費等の処理
3 管理組合の税務
第4編 建物および設備の維持保全・関連諸法
第14章 建築基準法等
1 建築基準法
2 耐震改修法
3 省エネルギー法
4 バリアフリー法
5 警備業法・自動車保管法等
第15章 設備・構造
1 エレベーター設備
2 消防法・消防用設備等
3 水道法・給水設備
4 排水設備・浄化槽法
5 その他の設備
6 建築構造の分類等
7 建築各部の構成
8 建築材料
9 コンクリート
第16章 維持・保全
1 大規模修繕・長期修繕計画
2 劣化症状・診断等
3 防水・断熱・その他改修等
管理業務主任者試験 受験ガイダンス
受験ガイダンス
管理業務主任者は,マンション等の管理の前提となる管理受託契約にかかる重要事項の説明から,受託した管理業務の処理状況のチェックやその報告まで,マンション管理のマネジメントを 担っており,事務所ごとに,30組合につき1名の設置が義務付けられています。
管理業務主任者となるには,管理業務主任者試験にし,管理業務主任者証の付を受ける必要があります。
■管理業務主任者試験の内容
試験内容(分野) | 本書の該当章 |
1 管理事務の委託契約に関すること (民法,マンション標準管理委託契約書 等) |
第1章・第2章・第12章 |
2 管理組合の会計の収入および支出の調定 ならびに出納に関すること (簿記,財務諸表論 等) |
第13章 |
3 建物および附属設備の維持または修繕に 関する企画または実施の調整に関すること (建築物の構造・設備・維持保全に関する知識 等および建築基準法,水道法等関係法令等) |
第14章〜第16章 |
4マンションの管理の適正化の推進に関す る法律に関すること (マンション管理適正化法,マンション管理適正化指針等) |
第11章 |
5 上記1~4のほか、管理事務の実施に関 すること (区分所有法、マンション標準管理規約等) |
第3章〜第10章 |
管理業務主任者試験 受験ガイダンス
■試験実施時期 12月2日(日)(平成30年度)
■受験料 8,900円(平成30年度)
■試験機関 一般社団法人 マンション管理業協会
[TEL] 03-3500-2720 [HP] http://www.kanrikyo.or.jp
■ここ数年の受験傾向 受験者数はほぼ1万7,000~2万人,合格点は平成25年度(32点)を除いて34~37点,合格率は20%程度で,それぞれ推移しています。
[学習のポイント] 本試験の出題内容は、マンション管理全般にわたるため広範囲ですが,あるメリハリをつけて学習することが試験対策として効率的です。具体的には,前出「管理業務主任者試験の内容」の表のうち,本書の第1章~第13章に該当する1000をまず重点的に学習して,しっかり得点を確保できるように準備しましょう。そして,本書の第14章~第16章に該当する3の分野は,毎年,事前準備が不可能なほどの難問が出題されたりもするため,「基本事項や過去問レベルの問題は落とさない」程度の習熟レベルを目指すことが,ムリなくムダなく,なるべく短期間で合格するためのコツといえるでしょう。
[各章の学習方法] 第1章 民法例年10問程度の出題です。民法の基本的な理解がないと区分所有法等他の法律のマスターも困難ですので,ある程度時間をかけて学習して“核”となる内容をしっかり理解することが肝要です。
第2章 借地借家法
例年1問程度の出題です。借地権については,試験の性質上出題はほとんどなく,借家権に関するものが中心です。民法の賃貸借との比較学習が大切です。
第3章 区分所有法・建替え等円滑化法、被災区分所有法
例年10問程度は出題され,また,区分所有法は民法や標準管理規約と絡めた「複合形式」での出題も多くみられる。マンション管理に関する最も基本的な法律です。難問は少ないものの細かい規定についても出題される可能性が高いため,基本事項は繰り返し学習しておかなければなりません。
建替え等円滑化法は,平成15~17,19,24,29年に各1問出題されており,狙われるポイントはマンションの建替えの主体である「建替組合」に集中していますが,近年の法改正により新設された「マンション敷地売却決議」も注意しておきましょう。
そして被災区分所有法は,平成19年に1肢出題されたのみですが,区分所有法の「建替え決議」と比較しながら,基本事項は押さえておきましょう。
第4章 マンション標準管理規約
区分所有法や民法との「複合問題」を含めて,例年8問前後出題されています。標準管理規約は,区分所有法と比較する視点をもって学習することが大切で,区分所有法の内容を変更する規定と,標準管理規約特有の規定に注意しましょう。なお,条文だけではなく,「関係コメント」にもひととおり目を通しておきましょう。
第5章 不動産登記法
平成15年に1肢,18,21,23,28,30年に各1問出題されています。専門的で奥が深いので,受験対策としては、あまり時間をかけずに,過去問で頻出の「登記の仕組みと手続」と「区分所有建物の登記」を押さえておけば十分でしょう。
第6章 写地建物取引業法
例年2問程度の出題です。その重要性から,近年出題範囲が広がりつつある科目ですが,手を広げすぎずに過去に問われた内容をきちんと押さえておきましょう。
第7章 住宅品質確保法
平成13,14,16,18,19,22,28.29年に各1問、平成15年には2問出題されています。「住宅性能表示制度」「紛争処理」「瑕疵担保責任の特例」の”3本柱”がありますが,民法の修正規定である「瑕疵担保責任の特例」からの出題が多いことが特徴です。
第8章 アフターサービス
例年1問程度の出題です。民法や宅建業法,品確法との複合問題として多く出題されます。
第9章 消費者契約法
平成17,18,23,26,28,30年に各1問出題されました。「消費者契約の定義(消費者契約法の適用範囲)」と「消費者契約の免責条項の無効」に関する基本事項を押さえ,あまり学習に時間をかけないようにしましょう。
第10章 個人情報保護法
平成17,20,22,25,27,30年に各1回出題されました。「用語の定義」と「個人情報取扱事業者の義務」に関する基本事項が出題の中心ですので,そこに学習を絞りましょう。
第11章 マンション管理適正化法
例年5問出題されます。適正化法から4問,適正化指針から1問というのが基本的な出題パターンです。網羅的な学習が必要ですが,難易度はそれほど高くはないので,ぜひとも満点を狙いたい科目です。
第12章 マンション標準管理委託契約書
例年3~4問の出題です。試験では,条文だけではなく,管理委託契約の具体的内容を定めた「別表」や「関係コメント」についても細かく問われています。本書を解きながら内容をひととおり確認し,次にテキストの読み込みもしてほしいところです。
第13章 管理組合の会計等
「会計の仕訳」に関する出題が2問,「標準管理規約・委託契約書・適正化法等の会計関連の規定」が1問,「税務」が1問,「管理費等の滞納処理に関する民事訴訟法等の知識」が1問程度,それぞれ出題されるのが,ここ数年のパターンです。仕訳で難問が出題される可能性もありますが,まずは本書にあるような過去問の範囲をきっちり押さえましょう。
なお,「会計の仕訳」の問題は,一問一答という形式上,掲載しておりません。
第14章 建築基準法等
例年3問程度の出題ですが,建築関連の法律(耐震改修法,バリアフリー法)から2問程度出題されることもあります。技術的かつ詳細な知識が問われることもありますので,頻出の過去問に関連する知識には,ひととおり目を通しておきましょう。
第15章 設備・構造
例年5問程度の出題です。細かい知識に関する出題が多いものの,基本事項や過去問に酷似した出題もよく見るため,頻出である「エレベーター設備」「給排水設備」「消防用設備等」については、必ず押さえておきましょう。
第16章 維持・保全
例年3問程度の出題です。マンションの劣化症状やその診断・改修方法,長期修繕計画に関する事項等です。技術的な知識が必要ですが過去問の範囲とその周辺の知識を確実に押さえることに徹し、ムリをしないようにしましょう。
目次 – 2020年版 マンガはじめてマンション管理士・管理業務主任者