カナダで薬剤師になる!_ あなたも海外で薬剤師になれます。
はじめに
私がカナダで薬剤師になるまで。
私が今の主人と大阪で出会い、そして結婚、日本で約30年間、築きあげてきたキャリア、友人、学歴、資格全てを日本に置いてカナダ行きを決心しました。将来への期待と不安でいっぱいの中、バンクーバー行きの飛行機に乗り込みカナダでのなんにもない2人ぼっちの生活が始まりました。そしてそれから7年、私達は4人家族になり、なんと私はカナダで薬剤師をしているのです。カナダの薬剤師は収入もよく責任も重いですが、とてもやりがいがあります。
私が勉強を始めたころはカナダの国家試験取得についての情報もあまり多くなく、カナダでも日本人薬剤師はそれほど多くなかったので、情報収集にはとても苦労しました。おまけに英語もうまく話せず内気な性格の為、なかなか前に進めなかった自分に家族、友人達の励まし、助言のおかげでなんとかすすんでこれました。お世話になった人たちに感謝するとともにこれから私と同じように日本で薬剤師をしていてカナダで薬剤師にトライしてみたいという方々に、今度は私が若い皆さんに少しでも道しるべをできたらと思いこの本を書きました。
日本での薬大時代、勉強もろくにせずたくさん単位を落として日本の国家試験も一度落ちた私でも異国の地カナダで薬剤師をしているのです。皆さんにも必ずできます!!頑張れ!
目次
私の自己紹介
カナダの薬剤師状況
日本とカナダの薬局の違い(カナダの薬局業務)
カナダ薬剤師資格取得までの流れ
とってもややこしい書類審査の手続き
最初の難関でおそらく一番厄介な試験 PEBC Evaluating Exam
英語はいつまでもついてきます。英語試験
カナダの薬剤師状況を学ぶには最適なInternship
カナダの薬大で勉強しよう! Bridging program
カナダの薬大卒業生にとうとう肩を並べて国家試験
PEBC Qualifying exam
1) MCQ 2) OSCE
Jurispurudence
Exam
カナダの主なチェーン薬局
派遣薬剤師(Reliefpharmacist)とは
自己紹介
簡単に私の自己紹介をしたいと思います。私は有名私立高校を優秀な成績で卒業、そして国立大学薬学部に入学、そして卒業。日本だけにとどまらず海外で自分を試したいと思い、渡加、そして今カナダで薬剤師としてばりばり働いています。といいたいのですが、実は正反対。高校ではいつでも赤点、そしてぎりぎり私立の薬大に入学、そこでもコンパやバイトに忙しく勉強はほとんどせず、落第ぎりぎりセーフでかろうじて卒業。がやはり勉強不足がたたり、国家試験に落ち、一年0Lを経てなんとか2年目に合格。
近くの調剤薬局に勤務しながら、毎日を相変わらずコンパや飲み会で楽しく暮らしていたのですが、海外への憧れが昔からあったので英会話をはじめながら海外旅行三昧の日々でした。海外への憧れがどんどん強くなり、一度海外に住んでみたいという夢ができはじめ、それなら海外で仕事ができる人材になるか、外国人と結婚するしかないと思っていろいろ試しましたが、(華道、茶道、海外の不動産資格の勉強、ファイナンシャルプランナーのコース、等など)でも失敗連続。。あきらめかけていた時、ひょんなご縁でいまの主人と知り合い、結婚することになりました。私としてはラッキー!!とすぐにカナダに飛びました。
カナダに行ってみたらまあそれは大変。夢の海外生活はそんなに簡単なものではありませんでした。今まであった定収入はなくなり、友人、家族とはおさらばで最初はすごく寂しい毎日でした。当たり前のことなのですがカナダに私は何にもないんですよね。仕事もスーパーのレジや日本料理屋のウエイトレスなど、日本でしてきた仕事とはかけ離れたお仕事しかありません。そんなことはカナダにいくまで全然気がつきませんでした。そこで私は初めて日本での快適な生活を捨ててきたんだと分かりました。そのうち主人とカナダで出来たお友達のおかげでその辛いときを乗り越えて今の私があるのですが、新しい国で一からはじめるというのはとても大変なことです。
特に私は30歳を過ぎていたので若い人にくらべると失敗をするともう後がない!とあせりまくり時々パニックになったものです。今考えると30歳なんて精神的にも体力的にも一番成熟して新しいことを始めるに一番いい年だったんですが、その時の私は焦りでいっぱいでした。
そんな行き当たりばったりで飽きっぽい、でもすぐに結果が欲しいと欲張りな私ですが何とかやってきました。私みたいな人、今の日本にいっぱいいると思います。典型的な日本人の私なのです。
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