品質管理検定(QC検定)試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)
日本のほとんどの企業で、品質管理が実施されています。QC検定では、仕事において品質管理、改善を実施するレベル、その管理・改善をするためにどれくらいの知識が必要であるかによって1級~4級の4つの級に分けられます。高校生から品質管理部門のスタッフまで幅広い人が対象になっています。
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品質管理検定(QC検定)試験の公式教材(参考書・テキスト)をチェック
品質管理検定(QC検定)試験の参考書・テキストは公式での出版はなく、日科技連出版社、成美堂出版、オーム社、日本規格協会のテキストが大きくシェアを占めており、それらの参考書・教材の利用をされて合格をされている方が多いようです。今回は、各出版社のもので合格に近づくためのおすすめ参考書・テキストをご紹介します。
最新QC検定 1級テキスト&問題集
まえがき
本書は、品質管理検定(QC検定)1級に挑戦している方々、ならびに高度な品質管理を勉強している方々に提供することを目的に作成しました「最新QC検定1級テキスト&問題集」です。
1)2015年に改定した1級QC検定レベル表の項目を目次にしています。
2)内容は、第1部:品質管理の実践と第2部:品質管理の手法です。
3)文中、重要なキーワードは青色で表示していますので、確実に覚えていただければ幸いです。
4)主に統計的手法を紹介しますので、理解しやすいようにアルゴリズムを図解を添えて解析しています。
5)また、統計的手法ごとに、手法解説、活用例、解析で進めています。
したがって、まず解説を読み、問題のあるところは、解答を解答欄に記入してください。そして正答を見て間違ったところを本書で確認してください。
6)最終章に、品質管理検定(QC検定)1級の模擬問題を用意しています。問題内容は、本試験と同じ形式で□内に適切と思われる言葉を選択肢から選んで記入してください。試験時間は90分です。もちろん本書を見ないで試してみてください。計算には、シンプルな電卓を使い、関数電卓やスマートフォンは使わないでください。本書の中味を見ずに70%以上の正解を目指してください。
本書の出版に際して、多くの方々のご尽力をいただき、また読者の方々から貴重なご意見をいただいたことに厚く御礼申し上げます。
また、本書を読まれた方々よりいろいろご意見をいただければうれしい限りです。
2020年8月 今里健一郎
目次
・まえがき
第Ⅰ部 品質管理の実践編
第1章 品質の概念
1-1 社会的品質
1-2 顧客満足(CS)、顧客価値
第2章 品質保証:新製品開発
2-1 結果の保証とプロセスによる保証
2-2 保証と補償
2-3 品質保証体系図
2-4 品質機能展開
2-5 DRとトラブル予測、FMEA、FTA
2-6 品質保証のプロセス、保証の網(QAネットワーク)
2-7 製品ライフサイクル全体での品質保証
2-8 製品安全、環境配慮、製造物責任
2-9 初期流動管理
2-10 市場トラブル対応、苦情とその処理
第3章 品質保証:プロセス保証
3-1 作業標準書
3-2 プロセス(工程)の考え方
3-3 QC工程図、フローチャート
3-4 工程異常の考え方とその発見・処置
3-5 工程能力調査、工程解析
3-6 変更点管理、変化点管理
3-7 検査の目的・意義・考え方(適合、不適合)
3-8 検査の種類と方法
3-9 計測の基本
3-10 計測の管理
3-11 測定誤差の評価
3-12 官能検査、感性品質
第4章 品質経営の要素:方針管理
4-1 方針の展開とすり合せ
4-2 方針管理のしくみとその運用
4-3 方針の達成度評価と反省
第5章 品質経営の要素:機能別管理【定義と基本的な考え方】
5-1 マトリックス管理
5-2 クロスファンクショナルチーム(CFT)
5-3 機能別委員会
5-4 機能別の責任と権限
第6章 品質経営の要素:日常管理
6-1 変化点とその管理
第7章 品質経営の要素:標準化
7-1 標準化の目的・意義・考え方
7-2 社内標準化とその進め方
7-3 産業標準化、国際標準化
第8章 品質経営の要素:人材育成
8-1 品質教育とその体系
第9章 品質経営の要素:診断・監査
9-1 品質監査
9-2 トップ診断
第10章 品質経営の要素:品質マネジメントシステム
10-1 品質マネジメントの原則
10-2 ISO 9001
10-3 第三者認証制度【定義と基本的な考え方】
10-4 品質マネジメントシステムの運用
第11章 倫理・社会的責任【定義と基本的な考え方】
11-1 品質管理に携わる人の倫理
11-2 社会的責任
第12章 品質管理周辺の実践活動
12-1 マーケティング、顧客関係性管理
12-2 データマイニング、テキストマイニングなど【言葉として】
第Ⅱ部 品質管理の手法編
第13章 データの取り方とまとめ方
13-1 有限母集団からのサンプリング《超幾何分布》
第14章 新QC七つ道具
14-1 アローダイアグラム法
14-2 PDPC法
14-3 マトリックス・データ解析法
第15章 統計的方法の基礎
15-1 一様分布(確率計算を含む)
15-2 指数分布(確率計算を含む)
15-3 二次元分布(確率計算を含む)
15-4 共分散
15-5 大数の法則と中心極限定理
第16章 計量値データに基づく検定と推定
16-1 3つ以上の母分散に関する検定
問題1 コクランの検定
問題2 ハートレーの検定
問題3 バートレットの検定
第17章 計数値データに基づく検定と推定
17-1 適合度の検定
第18章 管理
18-1 メディアン管理図
第19章 工程能力指数
19-1 工程能力指数の区間推定
問題4 工程能力指数の区間推定
第20章 抜取検査
20-1 計数選別型抜取検査
問題5 計数選別型抜取検査
20-2 調整型抜取検査
問題6 調整型抜取検査(その1)
問題7 調整型抜取検査(その2)
第21章 実験計画法
21-1 多元配置実験
問題8 多元配置実験(三元配置法)
21-2 乱塊法
問題9 乱塊法実験
21-3 分割法
21-4 枝分かれ実験
21-5 直交表実験《多水準法、擬水準法、分割法》
21-6 応答曲面法、直交多項式【定義と基本的な考え方】
第22章 ノンパラメトリック法【定義と基本的な考え方】
22-1 ノンパラメトリック法【定義と基本的な考え方】
第23章 感性品質と官能評価手法【定義と基本的な考え方】
23-1 感性品質と官能評価手法【定義と基本的な考え方】
第24章 相関分析
24-1 母相関係数の検定と推定
第25章 単回帰分析
25-1 相関と回帰の違い、単回帰分析
25-2 繰り返しのある場合の単回帰分析
問題10 繰り返しのある場合の単回帰分析
第26章 重回帰分析
26-1 重回帰式の推定
26-2 分散分析
26-3 回帰母数に関する検定と推定
26-4 回帰診断
26-5 変数選択
26-6 さまざまな回帰式
第27章 多変量解析法
27-1 判別分析
27-2 主成分分析
27-3 クラスター分析【定義と基本的な考え方】
27-4 数量化理論【定義と基本的な考え方】
第28章 信頼性工学
28-1 耐久性、保全性、設計信頼性
問題11 MTTF
問題12 MTBF
問題13 MTTR
問題14 アベイラビリティ
28-2 信頼性データのまとめ方と解析
第29章 ロバストパラメータ設計
29-1 パラメータ設計の考え方
29-2 静特性のパラメータ設計
問題15 SN比
29-3 動特性のパラメータ設計
問題16 動特性のSN比の計算例(ゼロ点比例式の場合)
最終章 QC検定1級模擬問題
【模擬問題1】全社的品質管理活動の実践
【模擬問題2】企業の社会的責任と品質
【模擬問題3】方針管理
【模擬問題4】品質機能展開
【模擬問題5】機能別管理
【模擬問題6】直交配列表実験計画
【模擬問題7】アローダイアグラム
【模擬問題8】回帰分析
【模擬問題9】主成分分析
【模擬問題10】信頼性
【模擬問題の解答用紙】
【模擬問題の解答と解説】
●数値表
正規分布表① uの値から確率Pを求める表
正規分布表② 確率Pからuを求める表
t分布表
x2分布表
F分布表(α=0.05)
F分布表(α=0.025)
F分布表(α=0.01)
・索引
・引用・参考文献
・著者紹介
QC検定2級合格テキスト&問題集
まえがき
本書は、品質管理検定(QC検定)2級に挑戦している方々、並びに品質管理の基本を勉強している方々に提供することを目的に作成しました「QC検定2級テキスト&問題集」です。
1) 2015年に改定された2級QC検定レベル表の項目を目次にしています。
2) 内容は、第Ⅰ部:品質管理の実践編と第Ⅱ部:品質管理の手法編です。
3) 文中、重要なキーワードは色文字で表示していますので、確実に覚えていただければ幸いです。
4) 第Ⅱ部で統計的手法を紹介しますが、初めての方でも理解しやすいようにアルゴリズムに図解を添えて解説しています。
5) 統計的手法では、手法解説、問題、解答の順に進めています。
ここでは、まず手法解説を読み、問題を解いて解答を解答欄に記入してください。そして解答を見て間違ったところは、もう一度解説を読んで理解するようにしてください。
6) 最終章に、品質管理検定(QC検定)2級の模擬問題を用意しています。問題の内容は、本試験と同じ形式で□内に適切と思われる言葉を選択肢から選ぶ問題と「○」「×」方式で記入する模擬問題です。
試験時間は90分です。もちろん本書の解説を見ないで試してください。計算には、シンプルな電卓を使い、関数電卓やスマートホンは使わないでください。70%以上の正解を目指してください。
本書を読まれた方々よりいろいろご意見をいただければ嬉しい限りです。
2019年12月 今里健一郎
目次
まえがき
第Ⅰ部 品質管理の実践編
第1章 QC的ものの見方・考え方
1-1 応急対策、再発防止、未然防止、予測予防
1-2 見える化、潜在トラブルの顕在化
第2章 品質の概念
2-1 品質の定義
2-2 要求品質と品質要素
2-3 ねらいの品質とできばえの品質
2-4 品質特性、代用特性
2-5 当たり前品質と魅力的品質
2-6 サービスの品質、仕事の品質
2-7 顧客満足(CS)、顧客価値
第3章 管理の方法
3-1 維持と管理
3-2 継続的改善
3-3 問題と課題
3-4 課題達成型QCストーリー
第4章 品質保証と新製品開発
4-1 結果の保証とプロセスによる保証
4-2 保証と補償
4-3 品質保証体系図
4-4 品質機能展開
4-5 DRとトラブル予測、FMEA、FTA
4-6 保証の網(QAネットワーク)
4-7 製品ライフサイクル全体での品質保証
4-8 製品安全、環境配慮、製造物責任
4-9 初期流動管理
4-10 市場トラブル対応、苦情とその処理
第5章 プロセス保証
5-1 作業標準書、プロセス(工程)の考え方
5-2 QC工程図、フローチャート
5-3 工程異常の考え方とその発見・処置
5-4 工程能力調査、工程解析
5-5 変更点管理、変化点管理
5-6 検査の目的・意義・考え方
5-7 検査の種類と方法
5-8 計測の基本
5-9 計測の管理
5-10 測定誤差の評価
5-11 官能検査、感性品質
第6章 方針管理
6-1 方針(目標と方策)
6-2 方針の展開とすり合せ
6-3 方針管理のしくみとその運用
6-4 方針の達成度評価と反省
第7章 機能別管理
7-1 マトリックス管理
7-2 クロスファンクショナルチーム(CFT)
7-3 機能別委員会
7-4 機能別の責任と権限
第8章 日常管理
8-1 業務分掌、責任と権限
8-2 管理項目(管理点と点検点)、管理項目一覧表
8-3 異常とその処置
8-4 変化点とその管理
第9章 標準化
9-1 標準化の目的・意義・考え方.
9-2 社内標準化とその進め方
9-3 工業標準化、国際標準化
第10章 小集団(QCサークル活動
10-1 小集団改善活動(QCサークル活動など)とその進め方
第11章 人材育成
11-1 品質教育とその体系
第12章 診断・監査
12-1 品質監査
12-2 トップ診断
第13章 品質マネジメントシステム
13-1 品質マネジメントの原則
13-2 ISO 9001
13-3 第三者認証制度
13-4 品質マネジメントシステムの運用
第14章 倫理・社会的責任
14-1 品質管理に携わる人の倫理
14-2 社会的責任
第1~14章までの問題の解答
第Ⅱ部 品質管理の手法編
第15章 データとデータのまとめ方
15-1 データの取り方とまとめ方
15-2 基本統計量
15-3 サンプリングの種類と性質
第16章 新QC七つ道具
16-1 親和図法
16-2 連関図法
16-3 系統図法
16-4 マトリックス図法
第17章 統計的方法の基礎
17-1 確率分布
17-2 期待値と分散
17-3 正規分布
17-4 二項分布
17-5 ポアソン分布
17-6 統計量の分布
17-7 大数の法則と中心極限定理
第18章 計量値の検定と推定
18-1 検定・推定とは
18-2 検定の解析手順
18-3 推定の解析手順
18-4 母分散がわかっている場合の平均値の検定と推定
18-5 1つの母分散に関する検定と推定
18-6 2つの母分散の比に関する検定と推定
18-7 目的に見合った平均値の検定と推定
18-8 母集団とある値を比較するt検定と推定
18-9 2つの母平均の差に関する検定と推定
18-10 等分散とみなした2つの母集団を比較するt検定と推定
18-11 等分散でない場合の2つの母集団を比較するウェルチの検定
18-12 一対の2つの母集団を比較するt検定と推定
第19章 計数値データにもとづく検定と推定
19-1 母不適合品率に関する検定と推定
19-2 2つの母不適合品率の違いに関する検定と推定
19-3 母欠点数に関する検定と推定
19-4 母欠点数の差に関する検定と推定
19-5 分割表による検定
第20章 管理図
20-1 ばらつき管理と管理図
20-2 X ̅-s管理図
20-3 X管理図
20-4 np管理図、p管理図
20-5 u管理図、c管理図
第21章 抜取検査
21-1 抜取検査の考え方
21-2 計数規準型抜取検査
21-3 OC曲線
21-4 JIS Z 9004計量規準型抜取検査(σ未知)の実施手順
第22章 実験計画法
22-1 実験計画法とは
22-2 実験計画法の種類と方法
22-3 ばらつきから意味のある情報を引き出す実験計画法
22-4 一元配置実験
22-5 二元配置実験
22-6 繰り返しのある二元配置実験
22-7 繰り返しのない二元配置実験
第23章 相関分析
23-1 相関分析とは
23-2 2つの要因の関係を見える化する散布図
23-3 相関係数
23-4 無相関の検定
23-5 系列相関
第24章 単回帰分析
24-1 単回帰分析とは
24-2 回帰式の推定
24-3 回帰関係の有意性
24-4 回帰係数の有意性
24-5 寄与率
24-6 残差検討
第25章 信賴性工学、その他
25-1 品質保証の観点からの再発防止、未然防止
25-2 耐久性、保全性、設計信賴性
25-3 信頼性モデル
25-4 信頼性データのまとめ方と解析
25-5 顧客值創造技術
25-6 IE、VE
25-7 設備管理、資材管理、生產における物流・量管理
最終章 QC検定2級模擬問題
[模擬問題1] お客様対応
[模擬問題2] CSR(企業の社会的責任)
[模擬問題3] 品質機能展開
[模擬問題4] 総合的品質管理
[模擬問題5] 確率分布
[模擬問題6] 検定と推定
[模擬問題7] 二元配置実験
[模擬問題8] 相関分析
[模擬問題9] 抜取検査
[模擬問題10] 管理図
[模拆問題11] 単回帰分析
[模擬問題121 信賴性
解答記入欄
解答と解説
・索引
●問題の目次
問題1. QC的考え方、品質の概要
問題2. 維持と改善
問題3. 品質機能展開と品質保証
問題4. プロセス管理
問題5. 方針管理
問題6. 機能別管理
問題7. 日常管理、診断・監査
問題8. 売れないパンは何個
問題9. サイコロを振ったときに“3”の目が出る確率
問題10. 自動車のある部品の故障
問題11. 買ってきた金魚は大きいか
問題12. 改善後の機械の分散が変わったのか
問題13. どっちがばらつきが大きい
問題14. 接着強度が向上したのか
問題15. 新しい肥料は効果があるのか
問題16. 碍子の汚損度はどれくらい
問題17. 新工程で不良率が低減したのか
問題18. 2つの工場の不良率に差があるのか
問題19. 交通事故撲滅のキャンペーンは効果があったのか
問題20 ヒューマンエラーは低減できたのか
問題21. お酒の嗜好に男女の差があるのか
問題22. チョコレートの大きさは異なるのか
問題23. カラオケは誰が上手か
問題24. 運動量はダイエットに効果があるのか
問題25. 経年と劣化度の回帰分析
QC検定3級合格テキスト&問題集
まえがき
本書は、品質管理検定(QC検定)3級に挑戦している方々、並びに品質管理の基本を勉強している方々に提供することを目的に作成した「QC検定3級テキスト&問題集」です。その内容は、次の2つです。
1)2015年に改定された3級QC検定レベル表の項目を目次にしています。
2)内容は、品質管理の実践と品質管理の手法です。
本書の特長は、初めて勉強される方々にも分かりやすくするために、図解で解説を進めていくことです。主な特長は、次の5つです。
1)各頁に、項目、解説、図解説明、学習のポイントでまとめています。
2)計算に関する項目については、やさしく計算式を解説し、計算例を紹介しています。
3)各章末にその章の内容に関する問題を用意しています。各章で勉強した内容が理解できたのかどうか試してみてください。解答と解説は問題の後に記載しています。
4)第18章の後に、最終章として品質管理検定(QC検定)3級の模擬問題を用意しています。問題は本試験と同じ形式となっており、[ ]内に適切と思われる言葉を選択肢から選ぶ問題と、「○」「×」方式で記入する問題から構成されています。
5)一部の章には「豆知識」というコラムを用意しました。例えば、品質管理検定(QC検定)3級に出てくる「計算式」、「Σって何?」、電卓を忘れたときの「√の計算」、品質管理検定(QC検定)3級に登場する「アルファベット略語」などを「豆知識」として紹介しています。
これらの特長を生かして本書を活用するには、次の3つのStepで進めてみてください。
Step1. 各項目の「解説」を読み、「図解」を見てください。ページ下端に記載している「POINT」で必要なキーワードを確認してください。
Step2. 1つの章が終われば、章末の「問題」を解いてみてください。「解答と解説」をご覧いただき、正解なら次の章に進んでください。
Step3. 第18章「品質マネジメントシステム」まで終わりましたら、最終章「品質管理検定3級の模擬問題」に進み、模擬試験にチャレンジしてください。試験時間は90分です。もちろん本書の第18章までを見ないで試してください。電卓はシンプルなものは使えます。関数電卓やスマートフォンは使わないでください。70%以上の正解を目指してください。
本書の出版に際しては、多くの方々にご尽力いただき、また読者の方々から貴重なご意見をいただきました。厚く御礼申し上げます。
2019年11月 今里健一郎
目次
・まえがき
第1章 QC的ものの見方・考え方
1 マーケットイン
2 顧客の特定
3 Win-Win
4 品質優先、品質第一
5 後工程はお客様
6 プロセス重視
7 特性と要因、因果関係
8 応急対策、再発防止、未然防止
9 予測予防
10 源流管理
11 目的志向
12 QCD + PSME
13 重点指向
14 事実に基づく活動
15 三現主義
16 見える化
17 潜在トラブルの顕在化
18 ばらつきに注目する考え方
19 全部門、全員参加
20 人間性尊重
21 従業員満足(ES)
問題①②③/解答と解説
第2章 品質の概念
1 品質の概念
2 品質の定義
3 要求品質と品質要素
4 ねらいの品質とできばえの品質
5 品質特性、代用特性
6 当たり前品質と魅力的品質
7 サービスの品質
8 仕事の品質・社会的品質
9 顧客満足(CS)、顧客価値
問題④/解答と解説
パレート図 (QC七つ道具のルーツ)
第3章 管理の方法
1 管理の方法・維持と管理
2 品質管理
3 全社的品質管理
4 SDCA、PDCA、PDCAS
5 継続的改善
6 問題と課題
7 問題解決型QCストーリー
8 課題達成型QCストーリー
問題⑤⑥/解答と解説
第4章 品質保証・新製品開発
1 結果の保証とプロセスによる保証
2 保証と補償
3 品質保証体系図
4 品質機能展開
5 DRとトラブル予測
6 FMEA、FTA
7 品質保証のプロセス
8 保証の網(QAネットワーク)
9 製品ライフサイクル全体での品質保証
10 製品安全
11 環境配慮
12 製造物責任
13 市場トラブル対応、苦情とその処理
問題⑦/解答と解説
特性要因図 (QC七つ道具のルーツ)
第5章 品質保証・プロセス保証
1 作業標準書・プロセス (工程) の考え方
2 QC工程図、フローチャート
3 工程異常の考え方とその発見・処置
4 工程能力調査、工程解析
5 検査の目的・意義・考え方(適合/不適合)
6 検査の種類と方法
7 計測の基本
8 計測の管理
9 測定誤差の評価
10 感性品質、官能検査
問題⑧⑨/解答と解説
第6章 方針管理
1 方針(目標と方策)
2 方針の展開とすり合わせ
3 方針管理のしくみとその運用
4 方針の達成度評価と反省
問題⑩⑪/解答と解説
第7章 日常管理
1 業務分掌、責任と権限
2 管理項目(管理点と点検点)、管理項目一覧表
3 異常とその処置
4 変化点とその管理
問題⑫⑬/解答と解説
第8章 標準化
1 標準化の目的・意義・考え方
2 社内標準化とその進め方
3 工業標準化
4 国際標準化
問題⑭⑮/解答と解説
第9章 小集団活動(QCサークル活動)
1 小集団改善活動とその進め方
問題⑯/解答と解説
ヒストグラム(QC七つ道具のルーツ)
豆知識 品質管理で使われるアルファベット略語など
第10章 データの取り方・まとめ方
1 データの種類
2 データの変換
3 母集団とサンプル
4 サンプリングと誤差
5 基本統計量とグラフ
グラフ (QC七つ道具のルーツ)
問題⑰⑱/解答と解説
豆知識 “Σ”って何?
第11章 QC七つ道具
1 QC七つ道具とは
2 パレート図
3 特性要因図
4 チェックシート
5 ヒストグラム
6 散布図
7 グラフ
8 層別
問題⑲⑳㉑㉒㉓/解答と解説
豆知識 電卓を使わずに“√”を計算する
第12章 新QC七つ道具
1 新QC七つ道具とは
2 親和図法
3 連関図法
4 系統図法
5 マトリックス図法
6 アローダイアグラム法
7 PDPC法
8 マトリックス・データ解析法
問題㉔/解答と解説
散布図 (QC七つ道具のルーツ)
豆知識 QC手法は形を覚えよう
第13章 統計的方法の基礎
1 正規分布
2 二項分布
問題㉕㉖/解答と解説
第14章 管理図
1 管理図の考え方、使い方
2 X ̅-R管理図
3 nP管理図、P管理図
問題㉗㉘/解答と解説
第15章 工程能力指数
1 工程能力指数の計算と評価方法
問題㉙/解答と解説
第16章 相関分析・相関係数
1 相関関係
2 相関係数
問題㉚/解答と解説
チェックシート (QC七つ道具のルーツ)
第17章 人材育成
1 品質教育とその体系
問題㉛/解答と解説
管理図 (QC七つ道具のルーツ)
第18章 品質マネジメントシステム
1 品質マネジメントの原則・ISO 9001
親和図法(新QC七つ道具のルーツ)
連関図法(新QC七つ道具のルーツ)
2 品質マネジメントシステム
問題㉜/解答と解説
マトリックス図法(新QC七つ道具のルーツ)
豆知識 QC検定3級で必要な数式
最終章 品質管理検定3級の模擬問題
1 品質管理検定(QC検定)3級の模擬問題
コラム QC検定3級とは
系統図法 (新QC七つ道具のルーツ)
コラム 計算と電卓の使用について
コラム 筆記用具について
付表
アローダイアグラム法(新QC七つ道具のルーツ)
解答記入用紙
PDPC法(新QC七つ道具のルーツ)
模擬試験 問題の解答と解説
マトリックス・データ解析法(新QC七つ道具のルーツ)
・索引
10時間で合格! 山田ジョージのQC検定3級 テキスト&問題集
本書の特徴
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2 オールインワンだから1冊で合格
各テーマごとに理解度を確認する問題を収録。すぐに知識の定着が図れます。また、第9章には模擬試験106問を収録。頻出問題に取り組むことで、着実に得点力がUPします。
3 超効率的「ドライ学習法」で最速合格!
QC検定は約70%以上の正解で合格できる試験です。忙しくて時間のない社会人や独学者に向けて、合格レベルの基礎知識を確実に習得できるよう構成しています。
4 図解が豊富。イメージで攻略!
試験では聞きなれない専門用語が多く出てきます。イメージで学んですぐに理解できるよう多くの図解で説明しています。
3つのステップで合格をつかみとる!
STEP1 問題を解きながら理解できる
本書は、各テーマに必須の知識を解説した後、問題を解くことで確実に理解を深めることができるよう構成されています。図解でイメージを定着させ、知識を確実にしましょう。
STEP2 「得点力」が高まる模擬試験
テキストを一通り学習して基礎ができたら、第9章の模擬試験にチャレンジしてみましょう。試験に慣れて関連知識をさらに深めることができ、グッと合格に近づきます。
STEP3 不確かな知識、間違えた問題の再確認で理解を確実に
試験の直前にはざっとテキストを復習して、知識にモレがないかを確認しましょう。また、これまでのステップで解けなかった問題があれば、再度解いたり、該当部分の解説を精読して理解を深めましょう。
10時間で合格できます!
はじめに
品質管理検定(以下、QC検定)3級に挑戦される皆さま、はじめまして。日本初のQC検定受検アドバイザーの山田ジョージといいます。
QC検定は2005年にスタートしましたが、私は開始から間もなく、これまで10年以上にわたって試験分析を行ってきました。専門学校での講義や通信講座・ブログでの情報提供などを通じて、限られた時間のなかでいかに効率的に学習し、合格するかにこだわってお伝えしてきたのです。完璧を目指さず合格に特化したこの学習法を私は「ドライ勉強法」と呼んでいます。
あなたはこれまでの人生で、資格取得や受験勉強に途中で挫折した経験はないでしょうか?試験の得点は高いほうがよいですが、最初から完璧を目指してしまうことで、本来必要ないのに多くの参考書を買ったり、高価な通信教育を購入するだけで満足してしまいます。最も重要なことは、始めた勉強をやめないことです。初めてQC検定の勉治をする人は、分厚いテキストに取り組むよりも、まずは最後まで読み通せて、自分の力量に合った薄いテキストから始めることが大事です。
QC検定3級はけっして難しい試験ではありません。この試験に合格するためには、難しい問題で時間をとられ、深みにはまらないようにすることが必要です。こうした専門的な問題は捨てる勇気も必要となるでしょう。3級では、手法分野の計算問題を苦手にする方が多い傾向です。しかし、一度読んで理解できないところがあっても、ひとまず手法分野全体を通じて最後まで学習しましょう。苦手な計算問題でミスしても、他の手法分野の文章問題全体で合格ラインの50%をとればよいのです。
一番いけないのは、理解が難しいテーマに時間をかけすぎて、前に進まないことで勉強をやめてしまうことです。合格が目的なのであって、満点をとることが目的ではありません。70点で合格しようが、90点で合格しようが、資格としては同じです。そのためには、品質管理に関する最低限の大事なポイントを押さえておくことが必要です。もし、学習していてわからないことがあったとしても、立ち止まらず前へ進みましょう。徹底的にドライに取り組むことで、合格をグッと引き寄せることができるのです。
QC検定受検アドバイザー 山田ジョージ
最短でわかるQC検定3級
①合格基準は約7割
QC検定3級は、一般財団法人日本規格協会および一般財団法人日本科学技術連盟が主催し、一般社団法人日本品質管理学会が認定する品質管理に関する検定試験です。対象者は、職場の問題解決を行う事務、営業、サービス、生産、技術などすべての社員や品質管理を勉強する大学生・高等専門学校生・高校生となります。3級に求められる知識としては、①QC7つ道具の作り方・使い方を理解し、②品質改善についての支援や指導を受ければ、③職場の問題をQC的問題解決法で解決することができ、④品質管理の実践を知識として理解しているレベルです。
合格基準はおおむね70%以上となりますが、受検者の多くが日々業務に従事されている社会人です。そのため、勉強時間をとることが難しい社会人の勉強としては、徹底的に合格にこだわることが大切だといえるでしょう。
●QC検定3級の概要
実施月 | 年2回(9月と3月) |
試験時間 | 13:30~15:30(90分) |
合格基準 | 出題を手法分野・実践分野に分類。各分野の点数が約50%以上かつ総合得点が約70%以上 |
出題範囲 | 品質管理検定レベル表(Ver. 20150130.2)に基づいて実施されます |
方式 | マークシート |
受検料(税込) | 4,400円 |
持ち物 | 時計および一般電卓。HBまたはBの黒鉛筆・シャープペンシル、消しゴム。万年筆・ボールペン・サインペンは使用不可です。 |
受験資格 | なし |
申込方法(個人受検) | インターネット、コンビニ端末 |
②受検者と合格率の推移
QC検定3級は第1回(2005年12月実施)の受検者数1,468人から急速に受検者が伸びています。第28回(2019年9月実施)では申込者数42,686人、受験者数37,276人にまで達している人気の検定試験といえるでしょう。試験開始当初は、7割程度の高い合格率で推移していましたが、ここ1~2年は5割程度に落ち着いています。過去の3級の試験問題では、試験ごとに極端な難易度の変化はないことから、基礎知識だけで十分対応が可能といえます。そのため、完璧を目指さず重要ポイントを押さえていく学習法がおすすめです。
③受験の手続き
個人での受験申込みについては、①インターネット申込み、②コンビニ端末による申込みがあります。
①インターネットによる場合は、QC検定のウェブサイトから申込みを行うことができます。なお、支払いはクレジットカード決済限定です。
②コンビニ端末では、セブンイレブン『マルチコピー機』、ローソン/ミニストップ『Loppi』、ファミリーマート『Famiポート』から申込みを行うことができます。支払いは現金のみです。
また、下記に問合せを行うことができますが、個人の場合、問合せは申込者(受検者)本人が行うものとされています。
10時間で合格するドライ学習法
①徹底的に合格にこだわろう
3級は、開始当初から出題範囲が狭い試験です。第20回(2015年9月実施)から多少試験範囲が広がりましたが、それでも浅い知識レベルで対応ができます。したがって、忙しい社会人の方でも10日間ほど集中して行えば、合格できるレベルにまで達することができます。
本書は、3級合格に必要な知識・問題をムダなく重点的に選択しているため、最低ラインでの合格には不要と思われる「細かで」「枝葉的」な知識は極力省いています。本書を集中して問題を解きながら読み進め、巻末の模擬試験の問題を解くことで、多少とも実務に関わっている方であれば、10時間程度の学習で合格することも夢ではありません。
実際の試験では、計算問題が出題され、問題文に対応した計算式で計算すれば解くことができます。しかし、多くの受検者が、初めて学ぶ「平方和・分散・標準偏差」などの用語の意味を完璧に理解しようとして多くの時間を費やした結果、途中で勉強を止めてしまいます。勉強しなかった人は論外として、合格できない方の多くはこの傾向がみられるため、必要以上の知識の深掘りは禁物です。
②読む+模擬試験+確認=ドライ学習法で攻略!
本書は、最短合格を可能にするため、3級の知識体系を一から解説するのではなく、頻出テーマに絞って構成しています。また、データに関する知識や計算問題が出てくる手法分野から解説を始めるのではなく、実務により近く用語の理解が問われる実践分野から開始することで、読者が苦手意識をできるだけ持たずに読み進められるよう工夫しています。
「会社から3級に合格するように言われているものの、業務が忙しく試験日まで時間がない……」「勉強が好きではないのでなるべく負担をかけずに合格したい……」という方も多いのではないでしょうか。本書では、次の3ステップでの学習方法を提案します。もちろん、必ずこの方法で学習する必要はありません。試験まで時間のある方、必要な内容をしっかり理解して合格したい方は各ステップに十分な時間をかけて、より確実に合格を目指すとよいでしょう。
1 問題を解きながら集中して最後まで読む
すでに知識のあるテーマは読まなくても構いません。知識のある方は練習問題から解き始めて、わからない部分だけ本文で確認していきましょう。時間がなく、最短合格を目指している方は、集中して解説を最初から読み、練習問題を解きながら読み進めるようにしてください。本文で解説した知識をすぐに確認・定着できるよう練習問題を豊富に配置しているため、効率的習が可能となっています。
2 模擬試験にチャレンジして間違えたところを復習
本書の第9章には106問90分の本試験を想定した模擬試験を収録しています。試験の重要論点をカバーするよう厳選して出題していますので、間違えたり理解不足のテーマがあったりすれば、すぐに該当するページに戻って復習しましょう。時間のある方は試験直前にもう一度解いてみましょう。
3 用語集や理解不足のテーマ、間違えた問題を最終確認
最後は試験直前の最終チェックです。巻末の用語集や自分が十分に理解できていないと思うテーマ、これまで間違えた練習問題や模擬試験の問題を確認して試験本番に臨みましょう。
③合格すれば2級にチャレンジ!
みごと3級に合格した場合には、2級にもチャレンジしてみるとよいでしょう。2級に求められる知識と能力は、職場における品質に関連した問題について、QC7つ道具や新QC7つ道具を含んだ統計的な手法を活用し、自らが中心となって解決や改善を自立的に実施することができるレベルです。3級では支援や指導を受けながら品質管理の問題を解決できる知識と能力が求められていましたが、2級の合格者には品質管理におけるリーダーとしての役割を果たすことが期待されています。
2級の合格基準は3級と同様ですが、新しい統計的手法に関する知識が問われたり、3級よりも各テーマについて、実務レベルでのより深い理解が求められたりするなど、難易度が上昇しています(実務レベル>用語の定義と考え方>用語の知識)。合格率は25%程度と3級よりはかなり難しくなりますが、誰でも努力して対策を行えば十分合格できるレベルです。
●2級で必要となる知識・能力
手法編 | 実践編 |
・新QC7つ道具に関する実務レベルの理解 ・正規分布や二項分布の実務レベルの理解 ・ポアソン分布、期待値と分散などに関する実務レベルの理解 ・管理図の実務レベルの理解 ・計量値・計数値データに基づく検定と推定、抜取検査、実験計画法、単回帰分析、信頼性工学など3級では出題されなかった分野の理解 |
・品質の概念の実務レベルの理解 ・品質保証における新製品開発やプロセス保証上の用語の定義と考え方の理解 ・品質経営の要素における機能別管理の用語の知識、診断・監査の用語の定義と考え方の理解 ・倫理/社会的責任・品質管理周辺の実践活動における用語の知識 |
目次
本書の特徴
はじめに
最短でわかるQC検定3級
10時間で合格するドライ学習法
第1章 品質管理の実践分
1 QC的ものの見方・考え方
2 品質の概念
3 管理の方法
4 品質保証① 新製品開発
5 品質保証② プロセス保証
6 品質経営の要素① 方針管理
7 品質経営の要素② 日常管理
8 品質経営の要素③ 標準化
9 品質経営の要素④ 小集団活動(QCサークル活動)の進め方
10 品質経営の要素⑤ 人材育成
11 品質経営の要素⑥ 品質マネジメントシステム
第2章 データの取り方・まとめ方
1 データの種類
2 母集団と標本(サンプル)
3 サンプリングと測定誤差
4 基本統計量
Column1 不安な人は「4級の手引き」で基礎固めがオススメ
第3章 QC7つ道具
1 パレート図
2 特性要因図
3 チェックシート
4 ヒストグラム
5 散布図
6 グラフ
7 層別
Column2 得点力UP! スマホで調べるスキマ学習(実践編)
第4章 新QC7つ道具
1 親和図法
2 連関図法
3 系統図法
4 マトリックス図法
5 マトリックス・データ解析法
6 アローダイアグラム法
7 PDPC法
第5章 統計的方法の基礎
1 確率分布とその種類
第6章 管理図
1 管理図とは
2 管理図の作り方
3 管理図の見方と異常判定のルール
Column3得点力UP! スマホで調べるスキマ学習(手法編)
第7章 工程能力指数
1 工程能力指数
第8章 相関分析
1 相関分析
2 相関係数
第9章 模擬試験
直前チェック! 重要用語を総復習
索引