下水道第3種技術検定試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)




下水道技術検定の概要

下水道の設計、工事の監督、維持管理をするためには、下水道法及び下水道法施行令により学歴に応じた一定の実務経験が必要となります。下水道技術検定は、有資格者を早期に確保するために作られた制度で、必要な実務経験年数を短縮することができます。また、下水道管理技術認定試験は、下水道技術検定の第3種技術検定に一本化して実施されるようになりました。

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下水道技術検定試験の公式テキスト

公式テキストはありませんでした。市販の対策本ではオーム社がテキストと問題集を販売しています。そのほか、下水道の用語集などで知識を積むのも良い方法です。

下水道第3種技術検定のおすすめテキスト

1.「下水道第3種技術検定試験 攻略問題集」(オーム社)

関根 康生 (著)
出版社: オーム社 (2019/2/23)、出典:amazon.co.jp

下水道第3種技術検定試験の出題内容を徹底的に研究し、最新2018年から過去7年間に出題された全問題を出題分野(法規、工場排水、下水処理(汚泥処理)、運転管理、安全管理)に沿って整理、分類しました。出題分野ごとに過去問を分類してあるので、繰り返し出題されている内容はもちろんのこと、過去7年間に何回出題されたかも一目瞭然です。各選択肢に対して詳しい解説が付いているので、この1冊で傾向の把握と試験対策が行える構成になっています。

2.「下水道第3種技術検定試験 合格テキスト」(オーム社)

関根 康生 (著)
出版社: オーム社 (2019/2/23)、出典:amazon.co.jp

本書は、『下水道第3種技術検定試験』の受験対策テキストです。下水道第3種技術検定試験の出題内容をまとめた書籍(下水道施設計画・設計指針と解説、下水道維持管理指針、事業場排水指導指針、下水道用語集)を徹底的に研究し、合格に必要な知識を短期間で習得できるように、試験の全範囲をコンパクトにまとめました。

3.「トコトンやさしい下水道の本 (今日からモノ知りシリーズ)」(日刊工業新聞社)

高堂彰二 (著)
出版社: 日刊工業新聞社 (2012/10/16)、出典:amazon.co.jp

時代とともに変わりつつ、人の生活と環境を守り続けている下水道。本書は、この下水道システム全体をだれでも簡単にわかるように、トコトンやさしく書いた本。浸水被害の軽減、地震対策、水質保全、健全な水循環の構築、未普及地域の解消、資源・エネルギー循環の形成など、これからの課題も含めて解説している。

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目次 – 2019-2020年版 下水道第3種技術検定試験 合格テキスト

はしがき

本書は,「下水道第3種技術検定」の資格取得を目指す方々を対象として著したものである.本検定試験は,下水道分野の資格の登竜門として昭和50年に第1回が実施され,平成30年度で計44回を数えるに至っている。

汚水処理人口普及率は,下水道,農業集落排水施設等,合併処理浄化槽,コミュニティプラント等での汚水処理施設による整備人口の総人口に対する割合を示すものであり,平成29年度末で全国で約91%である。一方,全国の下水道処理人口普及率は約79%であるが、約1,200万人の人々が衛生的な汚水処理の恩恵に浴していない、そのため、効率的な汚水処理と未整備地域の早期解消に向けて

・人口減少などの社会情勢の変化を踏まえた下水道計画の見直し
・集落排水や浄化槽などほかの汚水処理施設との連携強化
・地域の実情に応じた低コスト,早期かつ機動的整備が可能な新たな整備手法(下水道クイックプロジェクト)の導入

が検討されている。さて、本書の構成および特徴は,次のとおりである。

1出題される内容を項目ごとに要点をまとめ解説
2各項目のポイントを「ここでのポイント」として掲載
3練習問題は,最新平成30年度,近年の過去問題およびオリジナル問題に解説を掲載
4練習問題には「ここに注目」を掲載
5各章の終わりには、知識の再確認や試験直前対策として重要項目を厳選した「チェックシート」を掲載

なお,問題演習の際には、過去問題が出題分野別に分類され出題傾向が一目でわかり、さらに各選択肢に対して詳しい解説が付いている拙著『20192020年版下水道第3種技術検定試験攻略問題集』(2019年,オーム社)をお勧めする。下水道の維持管理は,法令関係はもちろんのこと,土木,建築,機械。気,化学,生物などの幅広い知識が必要とされる総合エンジニアリングである。

全国で2,200か所あまりの下水処理場が稼働し,1㎥の下水を処理するために平均0.5kWhの電力量が使われ,これは全国の消費電力量の0.7%に相当する(上水道・下水道を合計すると約1.5%の消費電力量となる).これからは,下水道施設を創エネルギーの施設として,“SustainableCity”の実現を目指していかなければならない。

最後に、本書を活用して1人でも多くの合格者が誕生することを願ってやまない。もとより浅学非才ゆえ、誤っている箇所があるかと考えられる。忌憚のないご批判をいただけたら幸いである。

2019年1月
著者しるす

関根 康生 (著)
出版社: オーム社 (2019/2/23)、出典:出版社HP

目次

第1章 法規

1.1 下水道法
1.1.1 下水道法の目的(法第1条)
1.1.2 用語の定義(法第2条)
1.1.3 流域別下水道整備総合計画(法第2条の2)
1.1.4 下水道の管理(法第3条)
1.1.5 放流水の水質の基準
1.1.6 計画放流水質と処理方法(法施行令第5条の5第二号)
1.1.7 供用開始の公示等
1.1.8 排水設備の設置等(法第10条第1項,第2項)
1.1.9 水洗便所への改造義務等(法第11条の3)
1.1.10 除害施設の設置(法第12条)
1.1.11 特定事業場からの下水の排除の制限(法第12条の2)
1.1.12 水質測定義務等(法第12条の12)
1.1.13 特定施設の設置等の届出(法第12条の3)
1.1.14 事故時の措置(法第12条の9)
1.1.15 下水道使用料(法第20条)
1.1.16 発生汚泥等の処理(法第21条の2)
1.1.17 設計者等の資格(法第22条)
1.1.18 下水道台帳(法第23条)
1.1.19 他人の土地の立入又は一時使用(法第32条)
1.1.20 公共下水道および終末処理場の維持管理(法第21条第2項)

1.2 環境基本法
1.2.1 環境基本法の目的(法第1条)
1.2.2 用語の定義(法第2条)
1.2.3 環境基準(法第16条)

1.3 大気汚染防止法
1.3.1 大気汚染防止法の目的(法第1条)
1.3.2 用語の定義(法第2条)
1.3.3 ばい煙発生施設(法第2条第2項)
1.3.4 排出基準

1.4 水質汚濁防止法
1.4.1 水質汚濁防止法の目的(法第1条)
1.4.2 用語の定義(法第2条)
1.4.3 排水基準
1.4.4 特定施設の設置等の届出(法第5条)

1. 5 騒音規制法及び振動規制法
1.5.1 騒音規制法及び振動規制法の目的(各法第1条)
1.5.2 指定地域における騒音,振動規制基準
1.5.3 騒音規制法、振動規制法における特定施設

1.6 悪臭防止法
1.6.1 悪臭防止法の目的(法第1条)
1.6.2 規制基準の区分と対象となる悪臭原因物質の種類
1.6.3 事故時の措置(法第10条)
1.6.4 改善勧告等(法第8条)

1.7 電気事業法
1.7.1 電気事業法の目的(法第1条)
1.7.2 電気工作物の定義
1.7.3 主任技術者制度と保安規程

1.8 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)
1.8.1 廃掃法の目的(法第1条)
1.8.2 用語の定義(一般廃棄物,産業廃棄物)
1.8.3 国地方公共団体,事業者,国民の責務

1.9 エネルギー使用の合理化等に関する法律(省エネ法)
1.9.1 エネルギー使用の合理化等に関する法律の目的(法第1条)
1.9.2 エネルギー管理指定工場の区分及び法定管理者の名称と選任

1.10 労働安全衛生法
1.10.1 労働安全衛生法の目的(法第1条)
1.10.2 安全管理者等の選任と安全衛生体制
1.10.3 安全衛生教育と健康診断等

1.11 高圧ガス保安法
1.11.1 高圧ガス保安法の目的(法第1条)
1.11.2 容器保安規則

重要項目チェックシート

第2章 工場排水

2.1 工場排水が下水道に与える影響

2.2 特定事業場からの下水の排除の制限
2.2.1 処理が困難な物質に関する規制
2.2.2 処理が可能な項目に関する規制

2.3 水質測定における対象項目と測定回数

2.4 除害施設の処理方法

2.5 処理対象物質別の処理方法
2.5.1 シアンの処理
2.5.2 有機塩素化合物の処理
2.5.3 BODの高い排水の処理
2.5.4 油類(ノルマルヘキサン抽出物質)の処理
2.5.5 水銀の処理
2.5.6 カドミウムの処理
2.5.7 りんの処理
2.5.8 よう素消費量の高い排水の処理
2.5.9 ダイオキシン類の処理
2.5.10 クロムの処理
2.5.11 ふっ素の処理

重要項目チェックシート

第3章 下水処理

3.1 水処理に関する基礎的事項

3.2 生物処理法の基本原理

3.3 最初沈殿池の運転管理

3.4 反応タンクの運転管理
3.4.1 反応タンクにおける各種の運転指標
3.4.2 反応タンクと各種活性汚泥法のフロー
3.4.3 反応タンク(活性汚泥法)の運転管理
3.4.4 反応タンク(生物膜法)の運転管理
3.4.5 反応タンク(高度処理)の運転管理
3.4.6 急速ろ過法の運転管理

3.5 最終沈殿池の運転管理

3.6 消毒設備の運転管理
3.6.1 塩素消毒設備
3.6.2 紫外線消毒設備
3.6.3 オゾン消毒設備

3.7 水質管理
3.7.1 初期運転
3.7.2 水質試験
3.7.3 硝化および脱窒とアルカリ度
3.7.4 生物相
3.7.5 異常現象の原因と対応策

3.8 計算問題
3.8.1 水面積負荷を求める問題
3.8.2 せきの越流負荷を求める問題
3.8.3 沈殿時間を求める問題
3.8.4 BOD-SS負荷を求める問題
3.8.5 BOD容積負荷に関する問題
3.8.6 汚泥返送比を求める問題
3.8.7 反応タンク内のMLSS濃度を求める問題
3.8.8 ステップエアレーション法における反応タンク内のMLSS濃度を求める問題
3.8.9 SVI(汚泥容量指標)を求める問題
3.8.10 SRT(固形物滞留時間)を求める問題
3.8.11 ASRT(好気的固形物滞留時間)を求める問題
3.8.12 T-N(総窒素)を求める問題

重要項目チェックシート

関根 康生 (著)
出版社: オーム社 (2019/2/23)、出典:出版社HP

第4章 汚泥処理

4.1 汚泥輸送

4.2 汚泥濃縮
4.2.1 汚泥濃縮方法
4.2.2 重力濃縮
4.2.3 遠心濃縮
4.2.4 浮上濃縮
4.2.5 ベルト式ろ過濃縮

4.3 汚泥消化

4.4 汚泥脱水

4.5 汚泥乾燥

4.6 汚泥焼却

4.7 汚泥溶融

4.8 汚泥利用

4.9 計算問題

重要項目チェックシート

第5章 運転管理

5.1 圧力管路システムの運転管理
5.1.1 システムの定義
5.1.2 圧力式下水道収集システムと運転管理
5.1.3 真空式下水道収集システムと運転管理
5.1.4 各種収集システムの特徴

5.2 ポンプ場施設の運転管理
5.2.1 ポンプ場の種類
5.2.2 計画下水量
5.2.3 沈砂池の概要
5.2.4 ゲート設備の概要
5.2.5 スクリーン設備の概要
5.2.6 ポンプ設備の概要

5.3 計装機器に関する知識
5.3.1 一般的取扱い
5.3.2 計測対象項目と施設名称
5.3.3 主な検出器の計測原理
5.3.4 検出器および変換器

5.4 運転管理記録の作成と活用

5.5 送風機の運転管理
5.5.1 送風機の種類
5.5.2 送風量の調節
5.5.3 送風機の運転方法
5.5.4 送風機の特性と吐出し風量の調節
5.5.5 運転管理上の注意点
5.5.6 付属装置

5.6 電気設備の管理
5.6.1 設置計画時に配慮すべき項目
5.6.2 下水道電気設備について
5.6.3 電気設備の一般的取扱い
5.6.4 自家用電気工作物
5.6.5 受変電設備
5.6.6 配電設備
5.6.7 負荷設備
5.6.8 制御電源および計装用電源
5.6.9 保守および点検基準

5.7 自家発電設備の運転管理
5.7.1 自家発電設備の概要
5.7.2 内燃機関の概要
5.7.3 保守管理

5.8 管路施設の維持管理

重要項目チェックシート

第6章 環境保全・安全管理

6.1 臭気対策

6.2 大気汚染対策

6.3 騒音および振動防止
6.3.1 発生源の特定
6.3.2 騒音および振動防止策

6.4 機械・電気の安全管理

6.5 水質試験室および薬品の安全衛生対策

6.6 作業環境衛生

6.7 下水道施設で遭遇しやすいガス

6.8 救急措置

6.9 安全器具および保護具
6.9.1 安全器具
6.9.2 保護具
6.9.3 ガス検知器具

重要項目チェックシート

参考文献
索引

関根 康生 (著)
出版社: オーム社 (2019/2/23)、出典:出版社HP

目次 – 2019-2020年版 下水道第3種技術検定試験 攻略問題集

はしがき

「ようこそ下水道ワールドへ(Welcome to the world of sewerage.)」
この本を手にされた方は、なんらかのきっかけで下水道に関心を持たれた方に違いない。

21世紀は「水の世紀」といわれる。現在,世界中で70億人を超える人口のうち、約5人に1人は安全な水を確保できず,約24億人が安全な衛生設備にアクセスできないといわれている。本書は「下水道第3種技術検定」の資格取得を目指す方々のために,平成30年度試験から直近の過去7年間の全問題を分野別に整理し,解説をしたものである。試験問題の特徴は,重要なテーマについては,繰り返し出題されていることである.そこで,効果的な勉強の方法として,読者の得意な分野から手をつけることをお勧めする。

本書は分野別になっているので、入りやすい分野から読み進んで自信をつけていかれることが得策と考える。下水道施設の維持管理は,法令関係はもちろんのこと,土木,建築,機械,電気,化学,生物などの幅広い知識が必要とされる総合エンジニアリングである.
1914年に英国で活性汚泥法が誕生してから100年が経過した日本では現在約2,200か所の下水処理場が稼働しており,管路総延長は47万kmにのぼっている。

下水道は、水のもつ位置エネルギーを利用して、見えない地下河川である管きょを経由して上流から下流へ水とともにBODを主体としたバイオマスエネルギーと,熱エネルギーを輸送する都市の静脈システムである。そして今日,下水道は従来の下水を排除・処理する一過性のシステムから,集めた物質などを資源・エネルギーとして利活用・再生する循環型システムへと転換しようとしている。一方,下水処理水は都市のダムとして健全な水循環に寄与することが求められている。

本書は,下水道第3種技術検定の受験者はもちろんのこと,下水道技術者,公害防止管理者,環境分野の学部学生,水環境に関心をもっておられる方々など、幅広い読者を想定して著した、水道の給水栓(蛇口)をひねったとき,排水口に汚水を流すときに、下流側における水処理に想いをめぐらせることのである。最後に,本書を活用して1人でも多くの合格者が誕生することを願ってやまない

もとより浅学非才ゆえ,誤っている箇所があるかと考える。忌憚のないご批判をいただけたら幸いである。

2019年1月
著者しるす

関根 康生 (著)
オーム社 (2019/2/23)、出典:出版社HP

目次

第1章 法規

1.1下水道法
1.1.1下水道法の目的・用語の定義
1.1.2事業計画
1.1.3除害施設と条例
1.1.4特定施設と水質測定
1.1.5他人の土地への立入等
1.1.6下水道の使用料
1.1.7公共下水道からの放流水
1.1.8公共下水道および終末処理場の維持管理

1.2環境基本法

1.3大気汚染防止法

1.4水質汚濁防止法

1.5騒音規制法

1.6悪臭防止法

1.7電気事業法

1.8廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)

1.9エネルギーの使用の合理化等に関する法律,他

第2章 工場排水

2.1工場および事業場からの排水ならびに排水が下水道に与える影響に関する一般的知識
2.1.1特定事業場
2.1.2下水道に与える影響
2.1.3特定施設

2.2除害施設の機能および構造に関する一般的な知識
2.2.1排水処理方法
2.2.2中和処理
2.2.3BODの高い排水の処理
2.2.4よう素消費量と排水処理
2.2.5クロムの排水処理
2.2.6シアンの排水処理
2.2.7油分の排水処理
2.2.8カドミウムの排水処理
2.2.9トリクロロエチレンの排水処理
2.2.10ダイオキシンの排水処理
2.2.11水銀の排水処理
2.2.12ふっ素の排水処理

第3章 下水処理

3.1水処理方式

3.2下水処理施設の運転管理

3.3沈砂池,スクリーン,ポンプ施設

3.4沈殿池

3.5最初沈殿池

3.6最終沈殿池

3.7反応タンク
3.7.1標準活性汚泥法
3.7.2ステップエアレーション法
3.7.3オキシデーションディッチ法
3.7.4反応タンクの管理
3.7.5MLSS
3.7.6SVI
3.7.7ASRT
3.7.8生物相
3.7.9返送汚泥比
3.7.10反応タンクの異常
3.7.11MLDO

3.8送風機設備

3.9消毒設備

3.10高度処理
3.10.1再利用設備
3.10.2急速ろ過
3.10.3循環式硝化脱窒法
3.10.4硝化反応
3.10.5下水中の窒素の形態
3.10.6硝化
3.10.7生物学的脱りん
3.10.8A2O法

関根 康生 (著)
オーム社 (2019/2/23)、出典:出版社HP

第4章 汚泥処理

4.1汚泥の輸送
4.1.1長距離輸送

4.2濃縮および脱水
4.2.1運転指標・管理
4.2.2汚泥性状と脱水性
4.2.3汚泥乾燥
4.2.4遠心濃縮・脱水
4.2.5ベルトプレス
4.2.6凝集剤と汚泥調質

4.3重力濃縮タンク
4.3.1重力濃縮
4.3.2運転・管理

4.4嫌気性消化構
4.4.1運転管理
4.4.2消化ガス

4.5汚泥の焼却、
4.5.1流動焼却炉
4.5.2汚泥溶融設備

4.6下水汚泥の有効利用
4.6.1汚泥の炭化
4.6.2建設資材利用
4.6.3有効利用

第5章 運転管理

5.1施設管理
5.1.1運転管理記録
5.1.2維持管理・点検
5.1.3下水道施設の劣化対策
5.1.4計測機器の管理

5.2電気設備と機器
5.2.1受変電設備・負荷設備
5.2.2発電機
5.2.3停電と自家発電設備
5.2.4電動機
5.2.5高調波
5.2.6接地工事

5.3悪臭対策

5.4ばい煙の処理

5.5水質試験
5.5.1水質試験項目
5.5.2BOD・COD
5.5.3試料の保存方法
5.5.4試料採取

5.6騒音・振動対策

5.7管路施設・下水道台帳

第6章 安全管理

6.1ポンプ場および処理場施設での危険防止

6.2電気室および電気設備の安全対策

6.3管路施設の安全対策

6.4硫化水素

6.5ガス検知器具

6.6水質試験室の安全対策

6.7救急措置

6.8労働安全衛生对策

付録
平成30年度試験問題
平成29年度試験問題
平成30年度解答
平成29年度解答

参考文献
索引

関根 康生 (著)
オーム社 (2019/2/23)、出典:出版社HP

目次 – 2018-2019年版 下水道第3種技術検定試験 攻略問題集

はしがき

「ようこそ下水道ワールドへ.(Welcome to the world of sewerage.)」
この本を手にされた方は,なんらかのきっかけで下水道に関心を持たれた方に違いない。

21世紀は「水の世紀」といわれる。現在,世界中で70億人を超える人口のうち、約5人に1人は安全な水を確保できず,約24億人が安全な衛生設備にアクセスできないといわれている。本書は「下水道第3種技術検定」の資格取得を目指す方々のために,平成28年度試験から直近の過去7年間の全問題を分野別に整理し,解説をしたものである。

試験問題の特徴は,重要なテーマについては,繰り返し出題されていることである.そこで,効果的な勉強の方法は、読者の得意な分野から手をつけることをお勧めする.本書は分野別になっているので,入りやすい分野から読み進んで自信をつけていかれることが得策と考える.下水道施設の維持管理は,法令関係はもちろんのこと,土木,建築,機械,電気,化学,生物などの幅広い知識が必要とされる総合エンジニアリングである。

1914年に英国で活性汚泥法が誕生してから100年が経過した,日本では現在約2,200か所の下水処理場が稼働しており,管路総延長は47万kmにのぼっている。

下水道は、水のもつ位置エネルギーを利用して,見えない地下河川である管きょを経由して上流から下流へ水とともにBODを主体としたバイオマスエネルギーと,熱エネルギーを輸送する都市の静脈システムである。そして今日,下水道は従来の下水を排除・処理する一過性のシステムから,集めた物質などを資源・エネルギーとして利活用・再生する循環型システムへと転換しようとしている.一方,下水処理水は都市のダムとして健全な水循環に寄与することが求められている。

本書は,下水道第3種技術検定の受験者はもちろんのこと,下水道技術者,公害防止管理者,環境分野の学部学生,水環境に関心をもっておられる方々など、幅広い読者を想定して著した、水道の給水栓(蛇口)をひねったとき,排水口に汚水を流すときに、下流側における水処理に想いをめぐらせることのつきるようなきっかけに本書がなれば,望外の喜びである.最後に,本書を活用して1人でも多くの合格者が誕生することを願ってやまない。

もとより浅学非才ゆえ,誤っている箇所があるかと考える.忌憚のないご批判をいただけたら幸いである。

2018年1月
著者しるす

関根康生 (著)
出版社: オーム社 (2018/9/10)、出典:出版社HP

目次

第1章 法規

1.1下水道法
1.1.1下水道法の目的
1.1.2事業計画
1.1.3除害施設と条例
1.1.4特定施設と水質測定
1.1.5他人の土地への立入等
1.1.6下水道の使用料
1.1.7公共下水道からの放流水
1.1.8公共下水道および終末処理場の維持管理

1.2環境基本法

1.3大気汚染防止法

1.4水質汚濁防止法

1.5騒音規制法

1.6悪臭防止法

1.7電気事業法

1.8廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)

1.9エネルギーの使用の合理化等に関する法律

第2章 工場排水

2.1工場および事業場からの排水ならびに排水が下水道に与える影響に関する一般的知識
2.1.1特定事業場
2.1.2下水道に与える影響
2.1.3特定施設

2.2除害施設の機能および構造に関する一般的な知識
2.2.1排水処理方法
2.2.2中和処理
2.2.3BODの高い排水の処理
2.2.4よう素消費量と排水処理
2.2.5クロムの排水処理
2.2.6シアンの排水処理
2.2.7油分の排水処理
2.2.8カドミウムの排水処理
2.2.9トリクロロエチレンの排水処理
2.2.10ダイオキシンの排水処理
2.2.11水銀の排水処理
2.2.12ふっ素の排水処理

第3章 下水処理

3.1水処理方式

3.2下水処理施設の運転管理

3.3沈砂池,スクリーン,ポンプ施設

3.4沈殿池

3.5最初沈殿池

3.6最終沈殿池

3.7反応タンク
3.7.1標準活性汚泥法
3.7.2ステップエアレーション法
3.7.3オキシデーションディッチ法
3.7.4反応タンクの管理
3.7.5MLSS
3.7.6SVI
3.7.7ASRT
3.7.8生物相
3.7.9返送汚泥比
3.7.10反応タンクの異常
3.7.11MLDO

3.8送風機設備

3.9消毒設備

3.10高度処理
3.10.1再利用設備
3.10.2急速ろ過
3.10.3循環式硝化脱窒法
3.10.4硝化反応
3.10.5下水中の窒素の形態
3.10.6硝化
3.10.7生物学的脱りん
3.10.8APO法

関根康生 (著)
出版社: オーム社 (2018/9/10)、出典:出版社HP

第4章 汚泥処理

4.1汚泥の輸送
4.1.1長距離輸送

4.2濃縮および脱水
4.2.1運転指標・管理
4.2.2汚泥性状と脱水性
4.2.3汚泥乾燥
4.2.4遠心濃縮・脱水.
4.2.5ベルトプレス
4.2.6凝集剤と汚泥調質

4.3重力濃縮タンク
4.3.1重力濃縮
4.3.2運転・管理

4.4嫌気性消化槽
4.4.1運転管理
4.4.2消化ガス

4.5汚泥の焼却
4.5.1流動焼却炉
4.5.2汚泥溶融設備

4.6下水汚泥の有効利用
4.6.1汚泥の炭化
4.6.2建設資材利用
4.6.3有効利用

第5章 運転管理

5.1施設管理
5.1.1運転管理記録
5.1.2維持管理・点検
5.1.3下水道施設の劣化対策
5.1.4計測機器の管理
5.1.5初期運転

5.2電気設備と機器
5.2.1受変電設備・負荷設備
5.2.2発電機
5.2.3停電と自家発電設備
5.2.4電動機
5.2.5高調波
5.2.6接地工事

5.3悪臭対策

5.4ばい煙の処理

5.5水質試験
5.5.1水質試験項目
5.5.2BOD・COD
5.5.3試料の保存方法
5.5.4試料採取

5.6騒音・振動対策

5.7管路施設・下水道台帳

第6章 安全管理

6.1ポンプ場および処理場施設での危険防止

6.2電気室および電気設備の安全対策

6.3管路施設の安全対策

6.4硫化水素

6.5ガス検知器具

6.6水質試験室の安全対策

6.7救急措置

6.8労働安全衛生对策

参考文献
索引

 

関根康生 (著)
出版社: オーム社 (2018/9/10)、出典:出版社HP