認知症ライフパートナー検定試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)
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認知症ライフパートナー検定試験の概要
認知症ライフパートナーは、認知症の人が自分らしく生きるために本人だけでなく家族などの周囲の人にもサポートできる人を指します。認知症の人とうまくコミュニケーションをとったり、症状の把握・正しいケアをする能力が要求されます。試験は基本的な知識を学ぶ3級、現場経験者に必要なケアの知識や技術を学ぶ2級、ケアプログラムの計画を立てそれを実行、評価できる専門職の育成などを行う1級と3つのレベルがあります。1級・2級は専門的知識ですが、3級は誰でも学んでおいた方が良い認知症の基礎知識の理解を問うものなので、介護・福祉職ではない一般の方も受検することができる資格試験です。
認知症ライフパートナー検定に合格するメリット
2009年に開始された比較的新しい資格で、民間組織によって認定された資格です。履歴書に書いたという理由だけでは、雇用条件で組織に給与が大幅に向上するという効果はほとんど期待できません。しかし、もちろんその部類の仕事に就職するときは何人に比べ受かりやすいとは思いますが医療系の他の資格試験も考えつつ取りましょう。一級はやはりそれなりの知識も必要ですし、この分野ではある程度の優遇があるかとは思います。ただし、試験の勉強には、認知症についての正しい理解と知識が得られ、また活動ケアに関する実践的な知識も得られるという利点があります。また、他の関連資格とは異なり、一度試験に合格すると更新する必要はありません。
認知症ライフパートナー検定試験の公式テキスト
日本認知症コミュニケーション協議会(JADECC)が発行する公式テキストがあります。検定級別にテキストが存在するので、自分が受験する級ごとにテキストを選択することができます。また問題集もありますが、2級と3級のみとなっています。
認知症ライフパートナー検定試験のおすすめ参考書
1.「認知症ライフパートナー検定試験3級公式テキスト」(日本認知症コミュニケーション協議会)
本書は、認知症という病気の特徴や症状を理解するために、また言葉によるコミュニケーションが充分機能しない認知症の人に対して、その人が好む音楽や園芸、運動などといったアクティビティをもちいたコミュニケーション手法やケアのあり方などについて、専門職をはじめ一般の人たちにもわかりやすく新しい発想で企画・制作されています。
2.「認知症ライフパートナー検定試験2級公式テキスト」(日本認知症コミュニケーション協議会)
本書は、認知症の人の病気の特徴と症状、その対応方法や認知症の人の生活習慣病、食、排泄、睡眠、薬の投与の仕方などそれぞれ生活に密着した対応方法についてより深い専門知識をよりわかりやすく解説した内容となっています。また、認知症予防をするために日頃どのようなことに気をつけていけばよいかなど、必ずしも認知症の人を対象ということだけではなく健常者にとっても日頃心がけなければならない予防対策などについて記述されています。 また、心身の活性化、生活の改善をはかるために、日常生活の中で続けられるアクティビティをもちいた生活支援などについても数多くのプログラムや進め方について具体的に紹介されています。
3.「認知症ライフパートナー検定試験1級公式テキスト」(日本認知症コミュニケーション協議会)
「認知症ライフパートナー検定試験 1級公式テキスト」は、「認知症ケアの基本理念」「認知症の人の心理的特徴」「家族の心理と支援」について、認知症ケアにかかわる専門職として基本となる考え方、対応の仕方が実務に即、生かせるかたちで記載されています。また、「地域包括ケアシステムと認知症ケア」について理解し社会資源を活用したケアの在り方を学ぶ内容となっています。認知症の発症において必要となる「早期発見、家族支援」、「認知症の人の家族への心理的支援」について事例をもとにまとめられています。本テキストの特徴でもある新しいケアの手法でもあるアクティビティ・ケアについて、その知識と技術について3級、2級テキストに引き続き、より専門的に、より実務的に理解できる内容です。