不動産鑑定士は本当に独立できる?独立を目指すときに必要なことや注意点4つをご紹介!




不動産鑑定士は、不動産系の国家資格では最も難易度が高く、不動産の価値についてのプロフェッショナルと言える資格です。
主な業務として、独占業務である不動産価値の鑑定と不動産を有効活用するためのコンサルティングの2つを行います。

資格の難易度の高さや独占業務と社会的影響力の大きさから、独立できるのかが気になっている方もいるかもしれません。そこで、不動産鑑定士は独立できるのか、独立するために必要なことは何かについて見ていきたいと思います。

不動産鑑定士は独立できる

結論から言えば、不動産鑑定士は独立できます。

場合によっては、数千万の年収を稼いでいる方もいるようです。
ただし、不動産鑑定士になってすぐに独立開業できるというわけではありません。独立するために必要なことについて、次に紹介していきたいと思います。

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出典:出版社HP

不動産鑑定士が独立するために

不動産鑑定士が独立するためには、会社に入社するか不動産鑑定士事務所で働き、実務経験を積むことが基本となります。会社で働く場合、不動産業界に限らず、アセットマネジメントを行っている会社や金融機関、コンサルティング会社なども考えられます。実務経験を積み、不動産鑑定士の仕事ができるようになれば、独立することになると思います。

独立時の注意点

しかし、独立を目指す時に、以下のような注意点もあります。

・鑑定業界は閉鎖的であることが多い
・地域によって、参入障壁を高くしている同業者がいる可能性がある
・同業者との付き合いが求められやすい
・不動産鑑定士だけでは、案件が少なく、他の資格を持っていることが望ましい

特に、不動産鑑定業界は若い人が希少で、業界内の新陳代謝が行われていません。地方では閉鎖的であるケースが多く、新規参入を望まないケースもあるようです。

また、業界全体で不動産鑑定の需要が小さいこともあり、不動産鑑定士だけでは稼げない事例もあります。そのため、不動産鑑定士の他にも資格を取得しておくことおすすめします。

独立して安定した収入を得ている不動産鑑定士の方でよくあるパターンは、税理士や会計士、弁護士などの独立が一般的な資格も取得することです。会計士や弁護士の場合、難易度が高く、取得が難しいですが、不動産の分野に明るい専門家として働くきっかけにもなるかもしれません。

まとめ

ここまで、不動産鑑定士の独立について紹介してきました。
現状としては、不動産鑑定士の市場はニッチで、資格の人気が低迷しています。その結果、業界のテコ入れが徐々に行われており、試験の難易度も下がっています。

現状を悲観的に見る向きが多い一方で、不人気であるために競争が落ち着く可能性もあり、将来的な資格の行方はまだはっきりしません。しかし、不動産の価値の評価に関する専門家としての位置付けや需要は、REITの普及で今後も変わりにくいように思えます。不動産の価値の評価に興味があれば、取得を目指していただきたいと思います。

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