不動産鑑定士の試験の難易度はどのくらい?合格するために必要な勉強時間とは?
不動産鑑定士は、適正な地価を評価したり、不動産の有効的な活用についてコンサルティングを行うことができる資格です。
不動産鑑定士になるには、まずは、不動産鑑定士試験(短答式と論文式の両方)に合格する必要があります。その後、実務修習を修了し、国土交通大臣から修了の確認を受け、登録することで、不動産鑑定士として活動できます。
幅広い知識と高い専門性が求められるため、試験の難易度は不動産系の国家資格では最も難しくなっています。そこで今回は、不動産鑑定士の難易度と必要な勉強時間について紹介したいと思います。
不動産鑑定士試験の難易度
不動産鑑定士は三大国家資格の一つと言われたりすることもあるほど、難易度が高く、社会的影響力が大きい資格です。
不動産鑑定士試験の難易度は、司法試験や公認会計士試験と比較すると少し低い程度とされることが多いです。不動産系の資格では最難関で、合格するために必要な学習時間もそれだけ長くなります。
合格率は、短答式が例年30〜33%程、論文式では例年14%程となっています。目安としては、短答式が7割程度の得点、論文式は6割程度の得点が大まかな合格基準とされています。さらに、各科目でもボーダーが設定され、具体的には明示されていませんが、一定の得点を下回ると不合格になります。
不動産鑑定士試験に合格するために必要な勉強時間
不動産鑑定士試験に合格するために必要な勉強時間は、2000時間が目安とされることが多いです。多くのサイトでは、「2000時間〜」という表記が多いですが、2000時間学習すれば、合格ラインまで到達できる可能性が高いと思います。
ただし、法律に関する知識がもともとある場合や、会計学や経済学の前提知識がある場合は、もう少し短縮できます。
また、学習期間は1年から3年程度が目安となります。学生の場合は期間を少し短縮することも可能だと思いますが、働いている場合は数年を要するでしょう。
不動産鑑定士試験の合格に向けて
不動産鑑定士試験に合格するためには、論文式試験の対策を中心に学習を進める必要があります。短文式試験の対策から始めるとしても、並行して論文式試験のための学習に取り組まなければなりません。
さらに、各科目で足切りとなる基準が設定されることから、苦手科目の底上げと点数配分に応じて、適切な時間配分が求められます。また、合格基準は相対評価で決定されるため、得点すべき問題を確実に正解できるように基礎を徹底的に固めるべきでしょう。
まとめ
今回は、不動産鑑定士試験の難易度と必要な勉強時間の目安について紹介しました。
不動産鑑定士試験は難しいですが、近年はやや易しくなっている傾向があると言われています。その背景には、受験者数の減少などがあるようです。これは言い換えると、競争が減ってチャンスが増える可能性も出てくるかもしれません。
これを機に、不動産鑑定士に挑戦してみてはいかがでしょうか。