医事コンピュータ技能検定の「医事コンピュータ」とは?その役割とは?
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医事コンピュータ技能検定とは?
みなさん医事コンピュータ技能検定とはどのような資格か知っていますか?
医事コンピュータ技能検定とは、診療報酬請求事務をコンピュータを使ってどれくらいできるのかという能力を測る検定です。
今回はそもそも医事コンピュータとは何かについて説明していきたと思います。
医事コンピュータとは
診療報酬請求事務に使用されるものでレセプトコンピュータ(レセコン)とも言われます。医療機関における普及率は96%にもわたり、医療業界に欠かせない存在となっています。医療事務の仕事に関わりたい方はレセコンの使用は避けられません。
医事コンピュータの役割
医事コンピュータの役割には次のようなものがあります。
・保険組合など支払機関に対する保険請求のレセプト作成
・お薬手帳、薬剤情報の発行
・診療内容の入力
・患者が負担する窓口会計の計算
・処方箋の発行
・投薬使用量の管理
・領収書発行、明細型領収書発行
医事コンピュータの種類
レセコンには医科用、歯科用、調剤用、DPT用の4種類があります。各分野の専門性に特化していてそのシステム構築がされています。
また、メーカーや機種によって機能が異なっており、電子カルテとの親和性も違ってきます。目的にあったレセコンを選ぶことが大切です。
医事コンピュータを使用するメリット
レセコンを使用するメリットは業務の効率化や負担軽減、入力ミスの防止が挙げられます。
医療機関が行った処置をもとに計算し明細書を作成します。そのため会計業務がよりスピーディーになり作業量やミスを減らすことにつながるのです。また、入力中の段階からデータが正しいかどうかのチェックを自動的に行うため、診療に関する情報にミスがある確率が格段に減ると言えるのです。
医療機関におけるレセコンの導入率が高いのも納得していただけることでしょう。
電子カルテとの連携
電子カルテとレセコンは似ているように思えますが全く違います。
レセコンは診療報酬請求事務に使用されるコンピュータですが、電子カルテとは医療情報を電子データで管理するものです。また、レセコンは会計士や事務員による使用が前提ですが、電子カルテは、医師が使うことを前提としています。
レセコンと電子カルテとの連携はセキュリティー対策の強化や連携のトラブルが起きた際に対処が必要であるなどデメリットもあります。
しかし、レセプトを作成する際、電子カルテの情報を参考にすることで、明細書作成の効率化につながります。そのため、カルテ情報の入力というような医療事務の手間を減らすこともできるのです。
このような作業効率化の点から、医療現場ではレセコンは電子カルテ機能がついたものなどを使用されていることが多いのです。
まとめ
医事コンピュータについてどのようなものか理解していただけたでしょうか。
この医事コンピュータに関する資格が医事コンピュータ技能検定なのです。そのため、資格取得のためにはこのような医事コンピュータに関する知識の習得は必須だとも言えるのではないでしょうか。