マンション管理士ってどんな資格なの?試験概要から管理業務主任者との違いまでチェック!




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マンション管理士は、不動産について詳しくない方にとっては、馴染みがない国家資格でしょう。一方で、マンションの管理や投資に関心がある方にとっては、比較的関連がある資格です。

今回は、そうしたマンション管理に関心がある方に向けて、マンション管理士とはどのような資格か、試験はどのようなものかについて紹介したいと思います。

マンション管理士とは

マンション管理士は、専門的知識をもって、管理組合の運営や建物の技術的問題などについて、管理組合やマンションの区分所有者等の相談に応じ、助言、指導などを行うことを業務にする資格です。

マンションの管理組合などへの助言といった業務は、マンション管理士でなくても行うことは可能ですが、マンション管理士を名乗るには、資格を取得しなければいけません。マンションの管理に関する専門的な知識を有していることを示す資格と言えるでしょう。

マンション管理士になるためには、試験に合格した後、マンション管理士として登録する必要があります。
取得・登録するとマンション管理の専門家として、マンション管理業界などで活かす機会が出てくるかもしれません。また、マンション投資を考えている方であれば、マンション管理に関する知識を得られるでしょう。

マンション管理士試験の概要

マンション管理士試験は、四肢択一の問題が50問出題され、試験時間は120分です。

試験に出題される内容としては、
①マンションの管理に関する法令及び実務に関すること
②管理組合の運営の円滑化に関すること
③マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること
④マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
とされています。

合格基準点以上の得点で合格となり、合格基準点は合格率を基準にして、相対評価で決定されます。例年の合格率は7〜9%台とされ、不動産の資格試験の中では難しいものの一つとされています。正答率の目安は7割後半が合格基準点となることが多く、宅建試験より少し高い程度と言えます。

管理業務主任者試験に合格している場合であれば、マンションの管理の適正化の推進に関する法律の5問は免除されます。

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出典:出版社HP

マンション管理士は高い年齢層に人気

マンション管理士は、40代以降の方が取得されるケースが多いようです。その背景には、マンションの管理という限られた範囲の資格であることやマンションの管理業務で退職後の年金以外の収入源を作りたいと考える方が多いことなどがあると考えられます。

マンション管理士と管理業務主任者の違い

マンションの管理に関連した資格にもう一つ、管理業務主任者があります。管理業務主任者は、マンションの管理業者が管理組合などに重要事項の説明や書類の記名・押印、管理業務に関する報告などを行う際に必要となる資格です。

マンション管理士との違いは、業務内容と独占業務の有無が主なものです。
まずは業務内容ですが、マンション管理士は管理組合や区分所有者などに対してコンサルティングなどを行い、管理業務主任者は管理業者の担当者として業務を行います。

独占業務はマンション管理士にはありませんが、管理業務主任者の場合、重要事項の説明や書類の記名・押印、管理業務に関する報告を行うことが独占業務になります。

まとめ

ここまでマンション管理士について、資格の位置付けや試験の概要などについて紹介してきました。

難易度が少し高い試験で、取得することは簡単ではありませんが、マンションの管理について学びたい方やマンション管理業界で働きたい方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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