TOEIC Bridgeで大学受験はどのような位置づけ? – 利用できる大学は?
TOEIC Bridge® Testのおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)も確認する
TOEICなどの資格試験を受験するにあたって、大学受験や就職で役に立つかどうかというのが気になる1つのポイントであるかと思います。
英語資格を利用して英語の試験を免除することのできる大学受験において、TOEICよりも難易度の易しい「TOEIC Bridge」は他資格と同様に利用することができるのでしょうか。
ここでは、TOEIC Bridgeが大学受験など将来のキャリアのために活用できるのかについてご紹介していきます。
TOEIC Bridgeの概要
TOEICでは、日常生活からビジネスでの場面まで、幅広い内容を扱っています。それに対して、TOEIC Bridgeでは英語初・中級者に合わせた内容となっており、より身近な日常での英語を題材に基礎的な力を測ることができます。
また、TOEIC BridgeはTOEIC受験へ向けた架け橋としての役割を担っているともいえます。初級者や中級者が、自分の弱点がわかりやすいように、学習に当たってのポイントを理解しやすいように問題作りがされています。
英語レベルを上級へステップアップするためのサポートも行います。さらに、試験の費用は4320円、TOEIC関連の試験のなかで最も安く設定されています。このように、初学者に優しいテストとなっています。
出題される問題
TOEICと比較して、扱われる英文や試験のボリューム、スコア表示などが違います。比較的優しい問題を短い時間で取り扱います。TOEICはリスニング100問を45分、リーディング100問を75分、計200問を2時間で解くのに対し、Bridgeではリスニング50問を25分で、リーディング50問を35分で解くので計1時間となります。
具体的な内容としては、レストランの予約やアパートの契約、仕事でのEメールのやりとり、買い物や旅行での場面が出されます。
TOEIC L&R | TOEIC Bridge L&R |
リスニング100問+リーディング100問 | リスニング50問+リーディング50問 |
リスニング45分+リーディング75分 | リスニング25分+リーディング35分 |
点数について
TOEICが990点満点の5点刻みなのに対して、Bridgeでは100点満点の1点刻みになっています。例として、2020年〜2021年の10回分のTOEIC試験の平均点は620点で、Bridgeは毎年およそ65点となっています。
大学受験などにおけるTOEIC Bridge
TOEIC Bridgeは上記にあるように、英語初心者でもTOEICの試験様式に慣れる事が出来る試験になっています。そのため、主な受験対象者は学生となります。しかしこれが大学受験に使えるかといえば必ずしもそうではありません。
確かにこのテストの主催者であるベネッセのホームページには、TOEICの他にもTOEIC Bridgeでの大学受験ができるとあります。しかし、TOEICが活用できる大学その他教育機関がおよそ300あるのに対して、Bridgeが活用できる教育機関は30程度です。このことからもわかるように、TOEIC Bridgeは大学受験においてあまり効力はないようです。
(参照URL:https://www.iibc-global.org/toeic/official_data/univ_research.html)
まとめ
いかがでしたでしょうか。ここでは、TOEICとの比較や大学受験におけるTOEIC Bridgeについて説明しました。
TOEICは大学受験においてかなり多くの大学などで活用できる一方、Bridgeはあまり活用できないことがわかりました。ですが、TOEIC Bridgeを通して学習をすることで、将来的にTOEICを受け、そのスコアを大学受験で活用させることができます。そのため、Bridgeの受験はその意味では非常に大切なステップの第一歩を担うということです。
今後の進路や英語学習の足がかりとして、TOEIC Bridgeを活用してみてはいかがでしょうか。