TEAP試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)
TEAP試験の概要
TEAP(ティープ)とは、上智大学と日本英語検定協会が共同で実施する英語運用力を図る試験です。大学レベルの英語力を求められる試験で、総合的な英語力を測定するため「読む」「聞く」「書く」「話す」の4分野から出題されます。主に高校3年生を対象とした試験で、大学入試レベルの英語を想定して作られています。ですので、難関大学でも採用されており、入試で英語試験を免除されることもあります。
TEAP試験の公式テキストは?
公式テキストはありません。見本問題が公式ホームページにアップロードされているので、まずはどのような試験か確認すると良いです。市販の本や高校で使っている教科書などで対策するといった方法があります。ここではおすすめの市販テキストをご紹介します。
TEAP対策講座
Best Teacher(ベストティーチャー)
オンラインでのBest Teacherなどが対策講座を準備しています。無料体験なども準備されており、初めて受ける方、結果が出ない方で一度試すのも良いでしょう。
6つの試験対策コースが選択可能。各試験対策に対応できる講師とレッスンをしよう。まずは無料会員登録!ベストティーチャー(Best Teacher)
TEAPのおすすめテキスト
1.「TEAP実践問題集」(旺文社)
本冊には、TEAPの基本情報と、問題(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)を2セット収録しています。CD・解答用紙付きなので、本番のつもりで取り組むことができます。CDには「リスニング音声」と「スピーキング音声・解答例」を収録しています。
2.「TEAP全パート徹底トレーニング」(三修社)
合格への決定版!初めての人にもわかりやすい工夫が満載。パート別の詳しい問題傾向、攻略法、勉強法。オリジナル「TEAPを見える化」でTEAPがひと目でわかる!TEAPに必要なキャンパスライフのコラムも充実。
3.「TEAP攻略問題集」(教学社)
徹底的な試験分析に基づいた、本書独自のオリジナル問題を収載。CD2枚つきで、本番に近い形でリスニングとスピーキングの演習にチャレンジできます。「TEAPってどんな試験?」から、「受験本番でハイスコアを獲得するコツは?」といった疑問まで、受験生の不安を解消するための、具体的なアドバイスが満載です。
4.「TEAP対策問題集改訂版【リスニングCD付】」(ステップ)
「ステップ」は、TEAP開始直後からTEAP対策に力を入れている学習塾です。その研究の成果である本書を活用して、ぜひ高得点を目指してください。
5.「はじめてのTEAP 対策問題集」(研究社)
4技能型アカデミック英語能力判定試験TEAPをあらゆる角度から分析し、実際に試験も受けた上で、その特徴と傾向を割り出し、高得点を取る対策法を完全伝授。信頼できる著者による本番さながらの模擬試験を2セット収録。ライティングとスピーキング対策は補充問題をつけてさらに充実させた。音声無料ダウンロード。TEAP CBTも研究・分析。
目次 – 【CD2枚付】TEAP実践問題集(大学入試合格のためのTEAP対策書)
もくじ
TEAPについて
TEAPの基本情報/問題構成/受験案内/成績表の見方
TEAP受験者のみなさんへ
TEAPで試されるカと,その習得方法をご紹介します。
TEAP見本問題1
Reading
Listening
Writing
Speaking
TEAP見本問題2
Reading
Listening
Writing
Speaking
解答用紙
本書に収録している「TEAP見本問題1」「TEAD見本問題2」「TEAP見本問題1リーディング・リスニング解説」「TEAP見本問題1ライティング・スピーキング解答」は、公益財団法人日本英語検定協会より提供された内容を二次利用しています。
別冊
・TEAP見本問題1解答・解説
・TEAP見本問題2解答・解説
・Reading・Listeningスコア換算
・Writing・Speaking評価基準
TEAP語彙・表現ハンドブック
・TEAP語彙のまとめ
・Writingで使える表現
・Speakingで使える表現
・Speaking試験の流れ
・最終チェックポイント
執筆―入江泉
編集―志賀淳奈
編集協力―日本アイアール株式会社、株式会社交学社,田中晶子
デザイン―林慎一郎(及川真咲デザイン事務所)
イラスト―高泰子
組版―幸和印刷株式会社
録音―有限会社スタジオ・ユニバーサル
本書の構成と使い方
構成
本書は、図のような構成になっています。
使い方
以下が、詳しい内容と使い方です。
本冊・解答用紙
TEAP情報
TEAPに関する基本情報を掲載しています。『TEAP受験者のみなさんへ。』では、各セクションのポイントと学習方法を紹介していますので、ぜひ最初にお読みください。
問題・解答用紙
見本問題が2セット収録されています。すべて本試験によく似たデザインで、スピーキングは実際の試験の手順を再現した内容になっています。
解答用紙も2セット分付いているので、切り離して実際に記入してご利用ください。
別冊・ハンドブック・CD
解答・解説・スコア換算・評価基準
本冊の問題の解答・解説を収録しています。図表を含む問題内容の和訳・スクリプト・解答例を載せています。巻末ではスコア換算表と評価基準が確認できます。
ハンドブック
持ち運びができる、直前の学習などに使えるハンドブックです。
TEAPに出そうなアカデミック英語・キャンパス英語の語句をまとめて収録しています。また、ライティング・スピーキングで使える表現や、スピーキング試験の流れ(イラスト付き)も掲載しています。
CD(表にCD1、裏にCD2が入っています。)
各問題セットのリスニング・スピーキングの音声を、それぞれCD1とCD2に収録しています。Track1のアイコンでCD番号とトラック番号を確認してください。
CD1 見本問題1 | CD2 見本問題2 | ||
トラック番号 | 収録内容 | トラック番号 | 収録内容 |
1 | リスニング 試験の説明 | 1 | リスニング試験の説明 |
2~29 | リスニング Part1 | 2~29 | リスニング Part1 |
30~63 | リスニングPart2 | 30~63 | リスニング Part2 |
64~67 | スピーキング問題 | 64~67 | スピーキング問題 |
68~71 | スピーキング対話例・解答例 | 68~71 | スピーキング対話例・解答例 |
【ご注意】CDのディスクの裏面には、指紋、汚れ、傷などがつかないよう、お取り扱いにはご注意ください。
一部の再生機器(パソコン、ゲーム機など)では再生に不具合が生じることがありますので、ご承知おきください。
TEAPについて
※本書の情報は2018年2月現在のものです。内容は変わることがありますので、詳しくは公益財団法人日本英語検定協会までお問い合わせください。
TEAPとは
TEAP(ティープ)とは,Test of English for Academic Purposesの略で、上智大学と公益財団法人日本英語検定協会が共同で開発した、アカデミックな場面(大学で学習・研究資料や文献を読む、講義を受ける、意見を述べる、文章を書くなど)での英語運用力を測定するテストです。「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能で構成されています。
内容とレベルの目安
TEAPは,日本の高校生を対象とした大学入試レベルを想定して開発されています。学習指導要領において求められる英語力に準拠しており、難易度は英検準2級~準1級程度です。ただし試験で出題される問題の文章や状況は、すべて大学教育(海外留学含む)において遭遇するものを想定しています。
スコアとバンド
TEAPには「合否」がありません。4技能すべてがスコアとバンドでフィードバックされ、バンドにはCEFRを用います。CEFRはCommon European Framework of Reference for Languagesの略で、世界的に使用されている言語能力を示す指標です。B2は英検準1級相当、B1は英検2級相当、A2は英検準2級相当を表します。
フィードバックの詳しい内容については、14ページ~15ページの【成績表の見方】をご唯ださい。
TEAPを受験するメリット
受験者のレベルに適した良質な問題
TEAPは、事前の調査分析に基づいた質の高い問題のみを採用しています。4技能試験でありながら、日本の高校生に適した内容・レベルになるように作成されているので、英語運用能力を正確に測定することが可能です。
アカデミックな英語の習得に最適
TEAPで求められる英語の能力は、すべてアカデミックな場面で実際に必要となるものです。大学進学後に海外留学を視野に入れている受験者はもちろん、大学で学問を継続するすべての受験者にとって、実力を付ける良いプロセスとなります。
充実したフィードバック
TEAPの成績表には、スコアとバンドだけではなく、今後の英語学習につなげるためのフィードバックが記載されています。受験者は、自らの弱点を把握し、どのような学習を継続すればよいかを知ることができます。
年に複数回の受験が可能
TEAPは年に3回実施されるので、スコアアップのための挑戦が複数回できます。一般入試などでは“一発勝負”となる英語試験も、「TEAP利用入試」などにおいては、受験者の納得のいくスコアを大学に提出することができます。
お問い合わせ先
英検サービスセンターTEAP運営事務局
TEL:03-3266-6556平日9:30~17:00(土・日・祝日を除く)
TEAPウェブサイトhttp://www.eiken.or.jp/teap/
問題構成
TEAPはReading、 Listening、 Writing、 Speakingの4つのセクションに分かれています。
Reading
試験時間:70分問題数:60問形式:マークシート
Part1(20問)語彙・語法
アカデミックな内容の短文の空所に入る適切な語(句)を選びます。
Part2A(5問)図表の読み取り
大学の講義などを想定した図表とそれに関する問いに対して、適切な文を選びます。
Part2B(5問)掲示・Eメールなどの読み取り
大学での掲示やEメールを想定した英文とそれに関する問いに対して、適切な文や語句を選びます。
Part2C(10問)短い英文の読み取り
アカデミックな内容の短い英文とそれに関する問いに対して、適切な文や語句を選びます。
Part3A(8問)長い英文の読み取り
アカデミックな内容の長い英文の空所に入る適切な語(句)を選びます。
Part3B(12問)長い英文の読み取り(図表も含む)
アカデミックな内容の長い英文とそれに関する複数の問いに対して、適切な文や語句を選びます。
Listeningリスニング
試験時間:約50分問題数:50問形式:マークシート
Part1A(10問)短い会話の聞き取り
大学生活を想定した短い会話と問いを聞き、それに対して適切な文を選びます。
Part1B(10問)短い英文の聞き取り
大学の講義などを想定した短い英文と問いを聞き、それに対して適切な文を選びます。
Part10(5問)短い英文の聞き取り
大学の講義などを想定した短い英文を聞き、その内容に適した図表を選びます。
Part2A(9問)長い会話の聞き取り
大学生活を想定した長い会話と複数の問いを聞き、それらに対して適切な文を選びます。
Part2B(16問)長い英文の聞き取り(図表も含む)
大学の講義などを想定した長い英文と複数の問いを聞き、それらに対して適切な文を選びます。
Writingライティング
試験時間:70分問題数:2問形式:記述
Task A(1問)課題文の要約
評論文を読み、その内容を70語程度で要約した文章を書きます。
Task B(1問)エッセイ
2種類の図表と2つの英文を読み、それらの論点と自分の意見を200語程度でまとめたエッセイを書きます。
Speakingスピーキング
試験時間:約10分問題数:4問形式:面接
Part1(1問)受験者に関する質問
Examinerから受験者自身についていくつか質問されます。
Part2(1問)受験者がExaminerにインタビュー
「○○(学校の先生など)にインタビューをする」という設定で、受験者がトピックカードの内容に沿ってExaminerに質問します。受験者は30秒でインタビューの準備をします。
Part3(1問)1つのテーマに沿ったスピーチ
トピックカードの内容について、自分の意見を約1分間述べます。受験者は30秒でスピーチの準備をします。
Part4(1問)Q&A
Examinerからさまざまな話題についていくつか質問されます。
※ReadingとListeningは同時受験です。
※Listeningの音声はすべて1回しか放送されません。
※Speakingでは、試験内容は録音され採点に利用されます。
※試験の指示文・指示音声はすべて英語です。
受験案内
【試験日程】
試験は年に3回実施されます。
試験日 | 申込期間 | |
第1回 | 7月 | 5月〜6月 |
第2回 | 9〜10月 | 7月〜9月 |
第3回 | 11〜12月 | 9月〜11月 |
【受験パターンと受験料】
受験のパターンは2つあり、それぞれの受験料は以下の通りです。
技能 | 受験料(税込) | |
2技能パターン | Reading Listening | 6,000円 |
4技能パターン | Reading・ListeningWriting・Speaking | 15,000円 |
【受験資格】
高校2年生以上であることが求められます。
2015年度TEAP受験の場合:1999年4月1日以前の生まれであること。
【スコアの有効期限】
スコアの取得後から2年度の間有効です。
2015年度TEAP受験の場合:2017年度入試まで利用可能。
【申し込みからスコア利用までの流れ】
試験のお申し込みはインターネットからのみです。下のチャートで、申し込みからスコアの利用までの流れを確認してください。
TEAPIDの登録
TEAPウェブサイト(http://www.eiken.or.jp/teap/)のお申し込みページより、TEAPIDの登録をします。
受験内容の選択
受験日・受験地域・受験パターンを選択します。その後、受験会場の選択をします。
受験料の支払い
支払い方法(クレジットカードなど)の選択をします。それぞれの方法に従って支払いを済ませると、申し込みが完了します。
受験票の印刷
受験票は送付されないので、受験者自身がTEAPウェブサイトより印刷をします。
試験当日
受験票・身分証明書・筆記用具などを持参し、選択した会場にて受験をします。
受験結果
試験の結果は、まずウェブサイトにて確認が可能になります。その後、紙の成績表が約1カ月間以内に送付されます。
スコア利用
スコアを大学に提出します。
※試験結果のスケジュールは受験時期・受験パターンにより異なりますのでご注意ください。
※結果の提出方法は大学によって異なりますので、詳しくは各大学の入試要項またはウェブサイト等をご覧ください。
成績表の見方
TEAPでは、ウェブサイトでのスコア確認に加えて、紙の成績表が送付されます。以下がその詳しい内容です。スコア換算表と評価基準については、別冊121ページ~127ページでご確認ください。
【表面】
「score」の解説:TEAPで用いられるスコアに関する解説
「CEFR」の解説:TEAPで用いられるCEFRのバンドに関する解説
TEAP Can-doリストの解説:TEAPにおける「Can-doリスト」(受験者の英語力で具合的にどのようなことができるか)の解説
【裏面】
技能別スコア:各技能の結果から算出された20~100のスコア
技能別CEFR:各技能のスコアに基づいたCEFRのレベル
Can-do statements:各技能の結果に基づいた、大学での英語使用場面で具体的にどのようなことができるかの記述
学習アドバイス:各技能においての、能力のレベルとそれに基づいた具体的な学習アドバイス
MTEAP受験者のみなさんへ。
TEAPで試される力とその習得方法をご紹介します。
・TEAPで点数を上げる究極の方法とは?
TEAPは、表面上の試験対策よりも、英語の地力を上げることが大切です。ですから、英語でのコミュニケーション能力を高めることを目標に英語習得に励みましょう。それがTEAPで点数を上げるための最善の準備です。なぜならTEAPは4技能をバランスよく学ぶことを求めている学習指導要領の内容を考慮して作成されているからです。
・試験の概要を知ろう。
しかし、試験のことをまったく研究しなくてもよいというわけではありません。みなさんがいつも通りの力を発揮できるように、TEAPに関する必要十分な知識は身に付けておきましょう。受験者のみなさんは本書にある情報をしっかりと頭に入れておいてください。そうすれば、TEAPを通じてみなさんの学習成果をしっかり示すことができます。
・TEAPが試している英語とは?
アカデミック英語・キャンパス英語が中心です。
TEAPの正式名称はTest of English for Academic Purposesです。これは「学術的目的のための英語テスト」という意味です。「学術的」というのは、「学問で用いられる」という意味です。ですからTEAPでは、学生が大学のキャンパスで遭遇する可能性の高い英語が試されるわけです。
学校での告知、教科書英語、先生との会話などが中心となります。専門的知識を必要とする問題は出題されません。例えば、社会人でなければ精通していないような、金融や法律などの専門的知識に関する英文は原則として使用されません。
・専門的な言葉を知らなくても解ける問題です。
語彙に関しても、大学の授業を理解するのに必要なものに限定されています。例えばtrust fee(信託報酬)、the board of directors(取締役会)など、学生の知識範囲から外れる語彙は原則として出題されません。
しかし、このような専門的な語彙を知らなくても、前後の文脈から推測すれば正答が得られるような場合に関しては、読解問題の一環として出題される場合があります。もちろん、その単語の意味を覚えなければならないというわけではありませんので、安心してください。
・特別な文法学習は要りません。
TEAPでは、文法の知識を直接試す問題はほとんど出題されません。ただし、基本的な英文法は4技能の基礎となりますから、よく勉強してください。つまり、文法の勉強は、実用的なものに限定すればよいのです。例えば、日常的によく使用される「原形不定詞」や「仮定法」などはTEAPの出題範囲ですが、使用頻度が低い、疑似関係代名詞のbutなどは原則として使用されません。
・「よく出る」単語はありません。
TEAPで使用される語彙は、およそ英検準1級までの語彙とされています。きわめて専門的な語彙は推測によって解ける場合以外は出題されません。また、文脈や前後の単語との接続を無視した丸暗記だけでは解けないような問題になっています。受験者のみなさんは、例文やフレーズの中で単語や熟語を覚えるようにしてください。
TEAPでは例えば、setup an account、 prevent an epidemicのような、学生生活や教科書でよく見かける語彙が出題されます。専門的で難易度が高い単語は、推測力を試す問題以外では原則として出題されません。同レベルの単語に関しては、まんべんなく出題されるようになっているため、「よく出る」単語はないのです。幅広い語彙の学習が必要となります。次ページからは、TEAPを4技能に分けて、それぞれの設問の出題意図と点数を上げるための勉強方法を説明します。
Reading Section(英語を訳さずに理解すること)
リーディングに限らず、TEAPの問題では日本語は一切使用されません。これは日本語を介在させずに英語を理解する能力を試しているからです。受験者のみなさんは英語を訳さずに理解する力を身に付けてください。
そうすれば、制限時間内での解答には問題ありません。ただし、過度の飛ばし読みをすると解けない設問が出てきます。普段の学習では、正しい発音で英文を理解しながら音読したり、アカデミックな英文を耳から聞いて英語のまま理解することを重視してください。また、論理的に、パラグラフごとのトピックやパッセージの結論を素早く正確にとらえる訓練をしてください。
・Part1→語彙・語法
単語・熟語の問題です。教科書や学生の日常生活で使用される単語や熟語が出題されます。単独で丸暗記しても解けないように、日本語では似たような意味になる単語が選択肢に並べられることがあります。したがって、前後の語句との接続に留意した上で、例文やコロケーションの中で単語を覚えていなければ解けません。単語を単独で棒暗記している人よりも、文の中で運用しながら語彙を習得した人の方が、より高い点数が取れるでしょう。
・Part2→図表、掲示・Eメール、短い英文の読み取り
大学での講義などにおいて、図表から情報を読み取る力はとても重要です。Part2Aでは、グラフを読み取って英文と結び付ける力を試しています。普段の学習の中で、教科書や新聞などに出てきた図表をそれに関連した英文と結び付けて読む習慣を身に付けましょう。Part2Bでは、大学生活の中で出会うEメールや告知などを理解する能力を試しています。TEAP全体に言えることですが、選択肢には過度に紛らわしいものはなく、英文と選択肢が正確に読み取れれば、特別なテクニックを使わなくても解答できるようになっています。
Part2Cでは、教科書や資料の英文を読み取るための基礎的な力を試しています。とりわけ、パッセージ全体のトピックをつかむ力を重視した問題になっています。英文の重要な単位であるパラグラフの構成を知り、そのトピックを正確に見抜くための論理的思考力を試しています。受験者のみなさんは学校の教科書を使って、英語を英語のまま正確に理解できるよう勉強してください
・Part3→長い英文と図表の読み取り
このパートでは、いくつかのパラグラフから構成される論説文を読み、その内容、とりわけ大局的な論理の展開と結論を読み取る力を試しています。Part3Aでは、英文の論理的な流れから、キーワードやディスコースマーカーを正確に当てはめる力を試しています。Part3Bでは、筆者が伝えようとしている重要な情報をしっかりとらえる力を試しています。このパートで点数を上げるための学習では、論説文を読む際には、パラグラフごとのトピックを1文の英語で要約する訓練をする、また英文全体を英語で要約する訓練を重ねることが重要です。
リーディング対策
・教科書等の英文を読み、パラグラフや全文を素早く要約する訓練をする。(W)
・声に出して読みながら英文をそのまま理解する訓練をする。(L、S)
・教科書等で学習した英文を耳で聞いて理解できるようにする。(L)
※()の中のセクションでも役立ちます。総合的な学習を心掛けましょう。
Listening Section(教科書の音声で対策を)
リスニングセクションでは、ナチュラルスピードで読まれる英文を聞き、その中の重要な情報を正確にとらえる力を試します。普段の学習では、英語の発音や音声変化を学び、ディクテーションなどを通じて、それぞれの英文を正確に聞き取る訓練や、聞こえてくる英文の大意をつかみ取る訓練をしてください。
キャンパスでの会話や授業など、アカデミックな場でのさまざまな種類の英語を聞き取る練習をしてください。TEAPの問題は、特別なテクニックを使わなくても、普通に聞き取って理解できれば、解けるようになっています。普段勉強している教科書の英語を、付属の音声を聞いてすべて分かるようにしておくことが一番の対策です。
・Part1→短い会話・英文の聞き取り
リスニングセクションのPart1では、1つの会話やパッセージに対して、1つずつの設問があります。Part1 Aでは、会話を聞き、それに対する設問に答えます。質問文は問題冊子には印刷されていません。印刷されているのは選択肢のみです。選択肢に先に目を通すのはかまいませんが、混乱しないように気を付けてください。最重要点さえしっかり理解できてしまえば、設問は解けます。話者を頭の中に描きながら落ち着いて聞きましょう。
Part1 Bでは、短いパッセージを聞き、その内容に関する設問に答えます。学校生活や授業で耳にするであろうさまざまな内容のパッケージが読まれます。Part1 Cでは、4つのグラフの中からパッセージの内容に合ったグラフを選択します。数の増減や割合を正確に聞き取ることが求められます。先にさっとグラフに目を通し、それらが何についてのものなのかを確認しておくと聞き取りの助けになります。
・Part2→長い会話・英文の聞き取り
このパートでは、長い会話やパッセージを聞き、それに対しての複数の設問に答えます。Part1とは異なり、状況・質問・選択肢が問題冊子に印刷されています。時間が許せば、質問文を先に読んでおくと、聞き取りの際に重視すべきところが分かるでしょう。Part2 Aでは、学校で行われるであろうさまざまな会話を聞き取ります。Part2 Bでは、主に講義を聞き取り、その重要なポイントを理解する力が試されます。最後の問題には図表があり、その図表に関する説明を聞き取って理解する力も試されます。
リスニング対策
・普段から、積極的に英語の講演に参加したり、英語の番組を視聴する。無料のインターネットのサイトを利用する。
・声に出して読みながら英文をそのまま理解する訓練をする。(R、S)
・教科書等で学習した英文を耳で聞いて理解できるようにする。(R)
Writing Section(スペリングや文法ではなく内容を重視)
ライティングセクションは、要約問題と、エッセイとして図表や記事を説明し、意見を述べる問題の2問で構成されています。要約問題では、それぞれのパラグラフのトピックと全体の論理的構成を正確に読み取り、それを指定の語数で書くことが求められます。エッセイ問題では、グラフと記事を的確に読み取り、その内容をうまく要約した上で、自分の立場を示し、その根拠を述べます。
これらの内容がグラフや記事と矛盾しないようにしなければなりません。文法やスペリングは完璧であるに越したことはありませんが、評価において最も重視されるのは、内容です。普段から間違いを恐れずにどんどん英文を書きましょう。もちろん、スペリングや文法も少しずつ直しながら、最終的には正確な英語が書けるようになることを目指しましょう。
Task A→課題文の要約
要約をするためには、まずは与えられた文章を正確に読み取ることが前提となります。その上で、それぞれのパラグラフのトピックを見抜きましょう。一般的に学術的な英文では、パラグラフはトピックセンテンスとそのサポート文から構成されています。トピックセンテンスは必然的に抽象的になる傾向があります。
また、サポート文は具体的になる傾向があります。トピックセンテンスを見抜いたら、次は文章全体の論理構成を考え、筆者が何を主張しようとしているのかを見抜きます。そして、要約文でそれらを70語程度でまとめます。
Task B→エッセイ
Task Bでは、2種類の図表と2つの文章を読み、それを200語程度のエッセイにまとめなければなりません。まずは、それぞれの図や文章が何についてのものなのかをしっかりと見抜きましょう。その上で、それら4つに共通するテーマを見抜きます。エッセイの典型的な構成は4段落構成です。まず最初の段落では、全体のテーマ・概要を説明します。そして第2段落で1つ目の文章の要約、第3段落で2つ目の文章の要約をします。
そして、最終段落で自分の意見を述べ、続けてその理由も書いて結論とします。この型を使いこなすことは、大学でのエッセイ課題で大変役立ちますから、TEAP受験を機会にしっかりとマスターしましょう。
ライティング対策
・書くために必要な基礎英文法を学習する。
・教科書等の英文を読み、パラグラフや全文を素早く要約する訓練をする。(R)
・模範的な解答を暗唱し、アカデミックライティングの論理的な型を覚える。(S)
Speaking Section(自分の意見をはっきり述べる訓練を)
スピーキングセクションは、面接官との対面型の試験です。最大の対策は、普段から教室でのアクティビティに積極的に参加し、「英語を話す」ことです。TEAPのスピーキングセクションは、学校の英語の時間を積極的に活用していれば、十分に対応できるレベルです。また、自分の身の回りのことを英語で説明する練習をすることが有効です。さらに、さまざまな社会的トピックに関して、自分自身の意見を述べる訓練をしましょう。
賛成・反対を述べた上で、その理由を提示する練習も必要です。まずは、日本語でやってみるのもよいでしょう。学校のディベートやプレゼンなどのアクティビティを利用してください。英語を話すときには、明瞭な発音で適切な速度で話すよう心掛けましょう。また、十分に大きな声で、元気に話すようにしましょう。文法や発音の多少のミスはかまいません。採点において最も重視されるのは、発話の内容ですから、間違いを恐れず堂々と話すようにしましょう。
もちろん、普段からネイティブスピーカーの音声をまねて練習し、発音や1ントネーションを矯正することも重要です。スピーキングテストに強くなるには、普段から先生や友人とペアワークで応答練習をすることをお勧めします。
Part1→受験者に関する質問
Part1は受験者自身に関する質問です。例えば、みなさんが留学したり、海外で仕事をする場合には、自分のことを紹介したり、身の回りのことを説明したりする機会が常に訪れます。そのような状況を想定して、自分の趣味や経歴、住んでいる地域また故郷や母国のことを説明する練習をしておきましょう。書いてみてから話す練習をするのはかまいませんが、最終的には自分の言葉として自然に発話できるようになるまで訓練しておいてください。
Part2→受験者がExaminerにインタビュー
Part2は受験者と面接官の立場が逆転し、受験者が面接官に質問をします。カードに書いてある質問事項に従って質問をしていきます。時間が余るようであれば追加の質問を促される可能性があるので、準備の時間に考えておくと安全です。カードの情報を聞き出しつつ、次の質問の文章を考えながらインタビューを進めましょう。また、適切な相づちなども忘れないようにしましょう。
Part3→1つのテーマに沿ったスピーチ
Part3は、1つのトピックに関するスピーチをするパートです。典型的な解答例は、ある意見に対して、賛成か反対かを宣言し、その理由を述べて裏付けるものです。発話の順番としては、まずは自分の立場をはっきりと述べ、その後に理由を続けましょう。理由に説得力を持たせるためには、具体例をうまく使うとよいでしょう。
Part4→Q&A
さまざまな社会的トピックに関して矢継ぎ早に質問され、次々と答えなければなりません。答えは言いっぱなしにするのではなく、because…のような表現を使い、サポートし説得力を持たせましょう。普段から、英語・日本語を問わず、世の中のいろいろな話題に関して自分の意見を述べる訓練をしておくことをお勧めします。
スピーキング対策
・学校でのアクティピティに積極的に参加し、たくさん英語を話す。
・さまざまな社会的トピックに対しての自分の意見を構築しておく。(W)
・普段からネイティブスピーカーの音をまねて練習する。(L)
学習に取り組むにあたって
TEAPは4技能を総合的に測定する、4技能均等スコア型の試験です。とは言っても、各技能はばらばらのものではなく、相互に関係し合っています。例えば、スピーキングが得意になるためには、情報収集のためにリーディングをする必要があります。また、相手の質問が理解できるようになるためにはリスニングの学習が必要です。また、論理的なライティングの能力と、論理的なスピーキングの能力は同時に伸ばすことができます。したがって、TEAPでの成功を確実にするためには、普段から4技能をバランスよく訓練することが重要なのです。
Goodluck!
6つの試験対策コースが選択可能。各試験対策に対応できる講師とレッスンをしよう。まずは無料会員登録!ベストティーチャー(Best Teacher)
目次 – 【CD付】TEAP技能別問題集リーディング/リスニング (大学入試合格のためのTEAP対策書)
はじめに
アカデミック英語能力判定試験であるTEAP(Test of English for Academic Purposes)は、上智大学と公益財団法人日本英語検定協会が共同で開発し、2014年7月より実施されています。
試験はリーディング/リスニング/ライティング/スピーキングの4技能で構成されており、その内容はアカデミック英語が中心です。和訳や単語の暗記などが必要とされた従来の受験英語とは異なり、総合的な英語力を試す目的で作成されています。
『TEAP技能別問題集』は、実力とスコアを伸ばしたい技能を集中して学習できるシリーズで、本書はリーディングとリスニングに特化した問題集です。
各章では、パートごとに概要・例題・解き方を掲載しています。解き方を学んだ後、オリジナルの練習問題に取り組むことができるので、一歩一歩着実に、スコアアップのための実力を付けることができます。いくつかのページに入っているコラムでは、キャンパスワードの解説をしていますので、こちらも試験対策の1つとしてぜひご活用ください。
本書は、TEAPを初めて受験される方にも、これまでのTEAPスコアをアップさせたい方にもご利用いただけます。難しく見える問題も、「まずは解いてみる」ことで内容を把握し、自分のものにすることができるでしょう。
本書が学習者のみなさまの総合的な英語力向上につながり、またアカデミック・グローバルな将来に向けての前途を開く一助となりましたら幸いです。最後に、本書を刊行するにあたって多大なご尽力をいただきました大場智彦先生、笹部宣雅先生に深く感謝の意を表します。
旺文社
Contents
はじめに
本書の使い方
TEAPについて
リスニングCDについて
Reading
リーディングの出題内容
Part 1
Part 2A
Part 2B
Part 2C
Part 3A
Part 3B
本書の「例題」は、公益財団法人日本英語検定協会より提供された「TEAP見本問題1「TEAP 見本問題 2」 を二次利用しています。
Listening
リスニングの出題内容
Part 1A
Part 1B
Part 10
Part 2A
Part 2B
スタッフ
執筆 大場智彦、笹部宣雅
編集 藏谷知江
編集協力 株式会社 CPI Japan、 日本アイアール株式会社、Michael Joyce、 鹿島由紀子
デザイン 林慎一郎(及川真咲デザイン事務所)
組版 幸和印刷株式会社
録音 ユニバ合同会社(Katie Adler、 Chris Koprowski、 Michael Rhys、 Bonnie Waycott)
本書の使い方
本書では、リーディングとリスニングの各パートを以下のように学習します。
出題内容
学習を始める前に、テストの概要を技能別に確認しましょう。
例題と解き方
例題を見ながら、問題形式を把握しましょう。「解き方」では、問題に取り組む際のポイントをおさえましょう。
練習問題・解説
練習問題に挑戦しましょう。解いたらすぐに解説でわからなかったところを確認しましょう。
復習がしやすいように、一部のパートでは問題と解説を見開きに掲載しています。問題を解くときには右ページを隠してチャレンジしましょう。
コラム
大学生活のシチュエーションについて解説しています。背景知識として参考にしてください。
TEAPについて
※本書の情報は2016年4月現在のものです。内容は変わることがありますので、詳しくは法人日本英語検定協会までお問い合わせください。
TEAPとは
TEAP(ティープ)とは、 Test of English for Academic Purposesの略で、上智大学と公益財団法人日本英語検定協会が共同で開発した、アカデミックな場面(大学で学習・研究する際に、資料や文献を読む、講義を受ける、意見を述べる、文章を書くなど)での英語運用力を測定するテストです。「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能で構成されています。
内容とレベルの目安
TEAPは、日本の高校生を対象とした、大学入試レベルを想定して開発されています。学習指導要領において求められる英語力に準拠しており、難易度は英検準2級~準1級程度です。ただし、試験で出題される問題の文章や状況は、すべて大学教育(海外留学含む)において遭遇するものを想定しています。
問題構成
TEAPはリーディング/リスニング/ライティング/スピーキングの4つのセクションに分かれています。さまざまな形式で出題されますので、内容をよく確認しておきましょう。また、受験パターンにより技能の組み合わせは異なります。
Reading | ||||
パート | 設問数 | 内容 | 試験時間 | 形式 |
Part 1 | 20 | 語彙・語法 | 70分 | マーク |
Part 2A | 5 | 図表の読み取り | ||
Part 2B | 5 | 掲示・Eメールなどの読み取り | ||
Part 2C | 10 | 短い英文の読み取り | ||
Part 3A | 8 | 長い英文の読み取り | ||
Part 3B | 12 | 長い英文の読み取り(図表も含む) |
Listening | ||||
パート | 設問数 | 内容 | 試験時間 | 形式 |
Part 1A | 10 | 短い会話の聞き取り | 50分 | マーク |
Part 1B | 10 | 短い英文の聞き取り | ||
Part 1C | 5 | 短い英文の聞き取り(図表も含む) | ||
Part 2A | 9 | 長い英文の聞き取り | ||
Part 2B | 16 | 長い英文の聞き取り(図表も含む) |
Writing | ||||
パート | 設問数 | 内容 | 試験時間 | 形式 |
Task A | 1 | 課題文の要約 | 70分 | 記述 |
Task B | 1 | エッセイ |
Speaking | ||||
パート | 設問数 | 内容 | 試験時間 | 形式 |
Part 1 | 3 | 受験者に関する質問 | 約10分 | 面接 |
Part 2 | 4 | 受験者がExaminerにインタビュー | ||
Part 3 | 1 | 1つのテーマに沿ったスピーチ | ||
Part 4 | 4 | Q&Α |
試験結果
TEAPには「合否」がありません。4技能全てがスコア(20~100)とCFERのレベル(BelowA2~B2)でフィードバックされます。
CEFRとは、Common European Framework of Reference for Languagesの略で世界的に使用されている言語能力を示す指標です。6段階あるうち、TEAPではA2からB2までの力を測定します。
この結果により、世界的なレベルでどの程度の言語使用者かという目安がわかります。ちなみに、B2は英検準1級合格者レベルといわれています。
成績表の見方
試験の結果は、ウェブサイト上、および郵送で送られる以下のような成績表で確認ができます。
スコア 各技能の結果から算出されたスコア
CEFR 各技能のスコアに基づいた CEFR のレベル
Can-do statements 各技能の結果に基づいた、大学レベルのアカデミックな場面で具体的にどのようなことができるかの目安
学習アドバイス 各技能においての、能力のレベルとそれに基づいた具体的なアドバイス
受験案内
試験日程
試験は年に3回実施されます。
第1回: 7月
第2回: 9月
第3回: 11月
※年度により異なる可能性があります。
受験パターン・受験料
受験パターンは3つあり、それぞれの受験料は以下の通りです。
4技能パターン (Reading / Listening + Writing + Speaking) 15、000円
3技能パターン (Reading / Listening + Writing) 10、000円
2技能パターン (Reading / Listening) 6、000円
受験資格
高校2年生以上。
2016年度に受験する場合、2000年4月1日以前の生まれであること。
スコアの有効期限
スコアの取得後から2年度の間有効。
2016年度TEAP受験の場合、2018年度入試まで利用可能。
申し込みの流れ
試験の申し込みは、TEAPウェブサイトにて以下のステップで行われます。
ステップ1 TEAP ID の登録
ステップ2 TEAPID でログイン
ステップ3 受験日・受験地域・受験パターンの選択
ステップ4 会場の選択
ステップ5 支払い方法の選択(クレジットカード決済またはコンビニ支払・郵便局ATM支払)→支払い
ステップ6 申し込み完了
申し込み締め切りなどの詳細は、TEAPウェブサイトで必ずご確認ください。また、試験のスケジュールは受験時期・受験パターンにより異なりますので、ご注意ください。
問い合わせ先
TEAP ウェブサイト http://www.eiken.or.jp/teap/
英検サービスセンター TEAP 運営事務局 TEL:03-3266-6556
※平日9:30~17:00(土・日・祝日を除く)、ただし試験前日・当日は以下の通り窓口開設
試験前日9:30~12:00/試験当日 8:00~17:30
リスニング CDについて
問題の音声がすべて収録されています。本文中ではトラック番号をアイコンで示しています。
【注意】付属のCDは、音楽CDプレーヤーでの再生を前提としております。パソコンなどで再生する場合、あるいはマートフォン・携帯型音楽プレーヤーに取り込む場合には不具合が生じる可能性がございますことを、あらかじめご了承ください。
目次 – 【CD付】TEAP技能別問題集ライティング/スピーキング (大学入試合格のためのTEAP対策書)
はじめに
アカデミック英語能力判定試験であるTEAP(Test of English for Academic Purposes)は、上智大学と公益財団法人日本英語検定協会が共同で開発し、2014年7月より実施されています。
試験はリーディング/リスニング/ライティング/スピーキングの4技能で構成されており、その内容はアカデミック英語が中心です。和訳や単語の暗記などが必要とされた従来の受験英語とは異なり、総合的な英語力を試す目的で作成されています。特にライティング/スピーキングにおいては、主体的に自分の意見を述べるための思考力や伝達力も試されます。
『TEAP技能別問題集』は、実力とスコアを伸ばしたい技能を集中して学習できるシリーズで、本書はライティングとスピーキングに特化した問題集です。
各章では、パートごとに概要・例題・解き方を掲載しています。解き方を学んだ後、8セットの練習問題に取り組むことができるので、一歩一歩着実に、スコアアップのための実力を付けることができます。いくつかのページに入っているコラムでは、ライティング/スピーキングにまつわる疑問やお悩みを解決していますので、こちらも試験対策の1つとしてぜひご活用ください。
本書は、TEAPを初めて受験される方にも、これまでのTEAPスコアをアップさせたい方にもご利用いただけます。難しく見える問題も、「まずは解いてみる」ことで内容を把握し、自分のものにすることができるでしょう。
本書が学習者のみなさまの総合的な英語力向上につながり、またアカデミック・グローバルな将来に向けての前途を開く一助となりましたら幸いです。最後に、本書を刊行するにあたって多大なご尽力をいただきました、入江泉先生に深く感謝の意を表します。
旺文社
Contents
はじめに
本書の使い方
TEAPについて
ライティング解答用紙について/スピーキングCDについて
Writing
ライティングの出題内容
Task A
Task B
本書に収録している例題は、公益財団法人日本英語検定協会より提供された「TEAP見本問題1」を二次利用しています。
Speaking
スピーキングの出題内容
Part 1
Part 2
Part 3
Part 4
評価基準
ライティング解答用紙
Staff
執筆 入江泉
編集 志賀淳奈
編集協力 株式会社 CPI Japan、 株式会社交学社、 Michael Joyce、 田中 晶子
デザイン 林 慎一郎(及川真咲デザイン事務所)
イラスト 駿高 泰子
組版 幸和印刷株式会社
録音 ユニバ合同会社(Chris Koprowski、 Katie Adler)
本書の使い方
本書では、ライティングとスピーキングの各パートを以下のように学習します。
出題内容
学習を始める前に、テストの概要を技能別に確認しましょう。
例題と解き方
例題を見ながら、問題形式を把握しましょう。「解き方」では、問題に取り組む際のポイントをおさえましょう。
練習問題・解説
練習問題に挑戦しましょう。解いたらすぐに解説で分からなかったところを確認しましょう。
コラム column
素朴な疑問やお悩みを解決しています。問題を解く合間に読んでみましょう。
時間アイコン
ライティングの練習問題にはアイコンが付きます。制限時間を目安に解きましょう。
TEAPについて
※本書の情報は2018年4月現在のものです。内容は変わることがありますので詳しくは公益財団法人日本英語検定協会までお問い合わせください。
TEAPとは
TEAP(ティープ)とは、 Test of English for Academic Purposes の略で、上智大学と公益財団法人日本英語検定協会が共同で開発した、アカデミックな場面(大学で学習・研究する際に、資料や文献を読む、講義を受ける、意見を述べる、文章を書くなど)での英語運用力を測定するテストです。「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技で構成されています。
内容とレベルの目安
TEAPは、日本の高校生を対象とした、大学入試レベルを想定して開発されています。学習指導要領において求められる英語力に準拠しており、難易度は英検準2級~準1級程度です。ただし、試験で出題される問題の文章や状況は、すべて大学教育(海外留学含む)において遭遇するものを想定しています。
問題構成
TEAPはリーディング/リスニング/ライティング/スピーキングの4つのセクションに分かれています。さまざまな形式で出題されますので、内容をよく確認しておきましょう。また、受験パターンにより技能の組み合わせは異なります。
Reading | ||||
パート | 設問数 | 内容 | 試験時間 | 形式 |
Part 1 | 20 | 語彙・語法 | 70分 | マーク |
Part 2A | 5 | 図表の読み取り | ||
Part 2B | 5 | 掲示・Eメールなどの読み取り | ||
Part 2C | 10 | 短い英文の読み取り | ||
Part 3A | 8 | 長い英文の読み取り | ||
Part 3B | 12 | 長い英文の読み取り(図表も含む) |
Listening | ||||
パート | 設問数 | 内容 | 試験時間 | 形式 |
Part 1A | 10 | 短い会話の聞き取り | 50分 | マーク |
Part 1B | 10 | 短い英文の聞き取り | ||
Part 1C | 5 | 短い英文の聞き取り(図表も含む) | ||
Part 2A | 9 | 長い英文の聞き取り | ||
Part 2B | 16 | 長い英文の聞き取り(図表も含む) |
Writing | ||||
パート | 設問数 | 内容 | 試験時間 | 形式 |
Task A | 1 | 課題文の要約 | 70分 | 記述 |
Task B | 1 | エッセイ |
Speaking | ||||
パート | 設問数 | 内容 | 試験時間 | 形式 |
Part 1 | 3 | 受験者に関する質問 | 約10分 | 面接 |
Part 2 | 4 | 受験者がExaminerにインタビュー | ||
Part 3 | 1 | 1つのテーマに沿ったスピーチ | ||
Part 4 | 4 | Q&Α |
試験結果
TEAPには「合否」がありません。4技能全てがスコア(20~100)とCFFRのレベル(BelowA2~AboveB2)でフィードバックされます。
CEFR とは、Common European Framework of Reference for Languagesの略で世界的に使用されている言語能力を示す指標です。6段階あるうち、TEATからB2までの力を測定します。この結果により、世界的なレベルでどの程度の言語使用者かという目安が分かります。ちなみに、B2は英検準1級合格者レベルと言われています。
成績表の見方
試験の結果は、ウェブサイト上、および郵送で送られる以下のような成績表で確認ができます。ライティングとスピーキングの評価基準については、198~200ページを参照してください。
スコア 各技能の結果から算出されたスコア
CEFR 各技能のスコアに基づいた CEFR のレベル
Can-do statements 各技能の結果に基づいた、大学レベルのアカデミック な場面で具体的にどのようなことができるかの目安
学習アドバイス 各技能においての、能力のレベルと それに基づいた具体的なアドバイス
受験案内
試験日程
試験は年に3回実施されます。
第1回: 7月
第2回: 9月
第3回: 11月
※年度により異なる可能性があります。
受験パターン・受験料
受験パターンは2つあり、それぞれの受験料は以下の通りです。
4技能パターン (Reading / Listening + Writing + Speaking) 15、000円
2技能パターン (Reading / Listening) 6、000円
受験資格
高校2年生以上。
2016年度に受験する場合、2000年4月1日以前の生まれであること。
スコアの有効期限
スコアの取得後から2年度の間有効。
2016年度TEAP受験の場合、2018年度入試まで利用可能。
申し込みの流れ
試験の申し込みは、TEAPウェブサイトにて以下のステップで行われます。
ステップ1 TEAP ID の登録
ステップ2 TEAP ID でログイン
ステップ3 受験日・受験地域・受験パターンの選択
ステップ4 会場の選択
ステップ5支払い方法の選択(クレジットカード決済またはコンビ ニ支払・郵便局 ATM支払) →支払い
ステップ6 申し込み完了
申し込み締め切りなどの詳細は、TEAP ウェブサイトで必ずご確認ください。 また、試験のスケジュールは受験時期・受験パターンにより異なりますので、 ご注意ください。
問い合わせ先
TEAP ウェブサイト http://www.eiken.or.jp/teap/
英検サービスセンター TEAP 運営事務局TEL:03-3266-6556
※平日9:30~17:00(土・日・祝日を除く) ただし試験前日・当日は以下の通り窓口開設
試験前日 9:30~12:00/試験当日 8:00~17:30
ライティング解答用紙について
ライティング本試験で使われるものによく似た解答用紙が、巻末に1回分付いています。練習問題を解く際に何度もご利用になる場合は、あらかじめコピーをしてお使いください。
スピーキングCDについて
スピーキングの例題・練習問題の音声が全て収録されています。本文中ではトラック番号 をアイコンで示しています。
注意 付属のCDは、音楽CDプレーヤーでの再生を前提としております。パソコンなどで再生する場合、あるい。 トフォン・携帯型音楽プレーヤーに取り込む場合には不具合が生じる可能性がございますことを、あらかじめご了承ください。
目次 – CD2枚付 TEAP全パート徹底トレーニング
監修者のことば
“受験生目線”の対策本!
世の中に試験の対策本は無数にありますが、私が本書の監修を引き受けるにあたって、最も重視したのは、受験生目線で制作するということでした。したがって、このイントロも、受験生の皆さんの疑問にこたえる形で書き進めたいと思います。
1.TEAPって、誰が作ったんですか?
上智大学と公益財団法人日本英語検定協会(通称英検)が共同開発したテストです。TEAPは、TestofEnglishforAcademicPurposesの略で、アカデミックな英語の能力判定テストです。つまり、大学で生活し、学習するために必要な英語の力があるかどうかを判定するテストです。
2.では、TEAPは日本で作られたものなのですね?
日本で作られたテストですが、基本的な考え方は、CEFRという世界的な言語能力の測り方に基づいています。
3.CEFRについて説明してください。
CEFRIT,CommonEuropeanFrameworkofReferenceforLanguageの略で、要するに海外で生活したり、働いたり、研究するのに必要な言語能力の基準を示したものです。
基礎段階(A1~A2)、自立した段階(B1~B2)、熟達した段階(C1~C2)という6段階で言語能力をとらえており、文法、語彙などの知識よりも、〈言葉を使っていかに行動するか〉に主眼がおかれています。
4.TEAPはどんなテストなのですか?
TEAPは、「CEFRのA1からB2」までの能力を判定するテストです。具体的には、これまで日本で主流だった読解や文法中心のテストではなく、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つの技能をバランスよく判定するテストになっています。
5.TEAPの準備をすると、どんなことに役立ちますか?
アカデミックな英語能力を判定するテスト」ですので、大学で英語を使う準備として最適なテストです。また、最近は海外の大学に交換留学するケースが増えていますが、そのようなときにTEAPで得た能力が非常に役立ちます。
6.この本の最大の特徴は何ですか?
最初に言いましたが、「受験生目線」が最大の特徴です。対策本ですから、スコアを上げる方法を詳しく示していますが、このテストのもととなっているCEFRの考え方は、〈言葉を使っていかに行動するか〉ですから、4技能をバランスよく身に付けるための学習法なども詳しく説明しています。
ひとことで言うと、対策本でありながら、英語学習本であり、英語学習の方法についても学べる本になっています。つまり、単なる試験対策を超えて、あなたの英語力を総合的に引き上げることを目標にしています。
また、TEAPはアカデミックな英語能力を測るテストです。大学生活は高校生には未知の世界ですから、キャンパス生活、キャンパス英語について楽しく学べるコラムを17本もご用意しました。
本書を使って、明るく楽しく、自立心をもって試験準備を進めてください。
2016年8月2日晴山陽一
この本のしかけ
~「こんな本で学びたい!」という声にこたえて~
受験生のストレスを軽減し、明るく楽しく、見通しをもって試験準備ができるよう、工夫に工夫を重ねました。今度は、受験生の皆さんの要望にこたえる形で書いてみましょう。
1.試験の全体像を知りたい。
TEAPは4技能を別々に測る試験です。試験の内容が複雑で、受験時間も、午前がReading70分、Listening50分、午後がWriting50分、Speaking正味10分(待ち時間あり)と、非常に長丁場です。本書では、試験の全体像を一目瞭然でわかるように、「TEAPを見える化」というコーナーを設けました。受験までの期間、1日1回はこのコーナーに目を通して、試験の流れをしっかり頭に入れてください。
2.パートごとの問題内容を知りたい。
例えば、Readingを例にとると、Part1,2A,2B,20,3A,3Bと、5つの部分から成り、それぞれ問題量も豊富です。本書は、細かい部分ごとに、問題内容、解き方のコツ、例題、練習問題、学習法のヒントなどを整理して情報提供します。ここでも、なるべくヴィジュアル化を工夫し、五感をフルに使って試験準備できるように工夫しました。
3.問題数が少ないと、万全な試験対策ができないと思うんです。
収録してある問題は、例題と練習問題を合わせると、実際の試験の2回分に相当します。したがって、本書は模擬試験問題集という側面でも、どんな対策本にも負けません。
4.実際に出題されないような問題はないですよね?
本書はTEAPの公式サンプル問題を徹底的に研究して作成してあります。すなわち、レベル、語彙、文法だけでなく、扱われているトピックの傾向・バランスまで調査して、何度もフィードバックしながら作成しました。
5.直前でも使える本を探しているのですが。
TEAPは年3回受験し、いちばんよかったスコアを使うことができます。本書を手に取ったタイミングが試験の直前だったとしても、心配ありません。「TEAPを見える化」で全体像をしっかり把握し、各パートの試験内容や攻略法をおさえたあと、《例題だけチャレンジしてください。それだけで、直前の試験対策が完結するように設計してあります。
6.できれば、楽しく自然体で試験準備をしたいです。
TEAPはアカデミックな英語能力を測るテストです。使用語彙はAWL(AcademicWordList)の570語が中心です。本書では、AWLのリストを巻末に載せました。
また、高校生にはなじみの薄い大学生活に関する必修単語50語に関しては、笑いながらあっという間に覚えられる工夫をしてあります(巻末笑って覚える!TEAP必修50単語)。このコーナーは、著者3人で音声収録もしてあります(DL音源2-61)すべての学習の前に、この音声を聞いて気楽にスタートすることをお勧めします。
とにかく、この50語を頭に入れないことには、リーディングでもリスニングでも、大きなロスをかかえることになります。最新の脳科学でも、楽しんで学んだことがいちばん頭に入ると言われています。
DL(ダウンロード)音源を使った学習法としては、ほかにもこんな学習方法もお勧めです(特に、リスニングパート)。(解き終わった問題について)スクリプトを見ながらもう1度DL音源を聞いて、どうしても聞き取れない箇所にマークを入れるのです。実際にはスクリプトを見ずに音声を聞くわけですから、どのような音のつながりのときに聞き取りにくいか、あらかじめ把握しておくことは、リスニングの精度を上げる上で、とても有効な学習法となります。
目次
監修者のことば
この本のしかけ
音声ファイルダウンロード
TEAPの見える化
TEAPはどんな試験?
この本の使い方
TEAP必修50単語
ReadingPart1
ReadingPart1 問題傾向、攻略、勉強方法
ReadingPart1 例題
ReadingPart1 練習問題
コラム1 入学
ReadingPart2A
ReadingPart2A 問題傾向、攻略、勉強方法
ReadingPart2A 例題
ReadingPart2A 練習問題
コラム2 教授とのやりとり
ReadingPart2B
ReadingPart2B 問題傾向、攻略、勉強方法
ReadingPart2B 例題
ReadingPart2B 練習問題
コラム3 学生生活の味方
ReadingPart2C
ReadingPart2C 問題傾向、攻略、勉強方法
ReadingPart2C 例題
ReadingPart2C 練習問題
コラム4 履修登録
ReadingPart3A
ReadingPartA 問題傾向、攻略、勉強方法
ReadingPart3A 例題
ReadingPart3A 練習問題
コラム5 GPA
ReadingPart3B
ReadingPart3B 問題傾向、攻略、勉強方法
ReadingPart3B 例題
ReadingPart3B 練習問題
コラム6 課題
ListeningPart1A
ListeningPart1A 問題傾向、攻略、勉強方法
ListeningPart1A 例題
ListeningPart1A 練習問題
コラム7 トラブルのもと
ListeningPart1B
ListeningPart1B 問題傾向、攻略、勉強方法
ListeningPart1B 例題
ListeningPart1B練習問題
コラム8 バイト事情
ListeningPart1C
ListeningPart1C 問題傾向、攻略、勉強方法
ListeningPart1C 例題
ListeningPart1C 練習問題
コラム9 欧米の学生生活~住環境・交通手段
ListeningPart2A
ListeningPart2A 問題傾向、攻略、勉強方法
ListeningPart24 例題
ListeningPart24 練習問題
コラム10 大学生活の呼び方
ListeningPart2B
ListeningPart2B 問題傾向、攻略、勉強方法
ListeningPart2B 例題
ListeningPart2B 練習問題
コラム11 学問の英語名
WritingTaskA
WritingTaskA 問題傾向、攻略、勉強方法
WritingTaskA 例題
WritingTaskA 練習問題
コラム12 チューターとライティングセンター
WritingTaskB
WritingTaskB 問題傾向、攻略、勉強方法
WritingTaskB 例題
WritingTaskB 練習問題
コラム13 試験勉強
SpeakingPart1
Speaking 面接全体の流れ
Speaking 全体に関するセルフチェックと勉強法
Speaking Part1問題傾向、攻略、勉強方法
Speaking Part1例題
Speaking Part1練習問題
コラム14 学生自治会による特別講義
SpeakingPart2
SpeakingPart2 問題傾向、攻略、勉強方法
SpeakingPart2 例題
SpeakingPart2 練習問題
コラム15 就職関係
SpeakingPart3
SpeakingPart3 問題傾向、攻略、勉強方法
SpeakingPart3 例題
SpeakingPart3 練習問題
コラム16 留学
SpeakingPart4
SpeakingPart4 問題傾向、攻略、勉強方法
SpeakingPart4 例題
SpeakingPart4 練習問題
コラム17 TEAP受験者の声
大学生活MAP
笑って覚える!TEAP必修50単語
AWL単語リスト
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・音声は何度でもダウンロード・再生いただくことができます。
・書籍に表示されているURL以外からアクセスされますと、音声をご利用いただけません。URLの入力間違いにご注意ください。
・ダウンロードについてのお問い合わせ先:info@febe.jp(受付時間:平日の10-20時)
TEAPの見える化
午前の試験 Reading(70分)
Part1
アカデミックな内容の短文の空所補充。<語彙・語法>
Part2A
大学の授業を想定した図表の読み取り。
Part2B
掲示・メール文(70語ほど)の読み取り。
Part2C
アカデミックな内容の英文(70語ほど)の読み取り。
Part3A
アカデミックな内容の長文(270語ほど)の空所補充。
Part3B
アカデミックな内容の長文(600語ほど)の読み取り。2問目は図表付き。
Listening(50分)
Part1A
短い会話(4往復ほど)の聞き取り。
Part1B
短い英文(70語ほど)の聞き取り。
Part1C
短い英文(70語ほど)の聞き取りと、図表の選択。
Part2A
長い会話(6~8往復ほど)の聞き取り。
Part2B
長い英文(300語ほど)の聞き取り。最後の1題は図表付き。
午後の試験 Writing(70分)
TaskA
英文(270語ほど)を読んで、70語ほどに要約。
TaskB
2つの図表と英文(200語ほど)を読んで、要約と意見の提示を200語ほどで書く。
【Writingの時間配分について】
Writingパートは、TaskAとTaskBから成りますが、この2つのタスクで求められる英語力には、大きなレベル差があります。すなわち、TaskAで求められるのは「A1以上」なのに対し、TaskBでは「B1以上」と2ランク上の英語力が求められます。
上の「目安の時間配分」は、TaskBにも十分対応できる人の場合を念頭において算出しました。しかし、たとえば、A2の英語力しかない人が、この時間配分通りに回答作業を進めると、できるはずのTaskAも急ぎ足で回答し、あぶはち取らずになる可能性があります。
この対策本での予習を通して、自分はA2以下の英語力しかない」と感じている受験生は、TaskAにかける時間を25分に増やし、TaskAでしっかりスコアがとれるように時間配分することをお勧めします。
Speaking(各受験者約10分)
Part1
受験者自身についての2~3問の質問に口頭で答える。
Part2
受験者から面接官にインタビュー。面接官の役(職業など)が伝えられ、30秒の準備ののち、インタビュー。
Part3
何かトピックが与えられ、それについて30秒の準備ののち、1分ほど単独でスピーチ。
Part4
あるトピックについて、面接官からの3~4問ほどの質問に口頭で答える。
TEAPはどんな試験?
TEAPとは
TEAP(ティープ)とは、TestofEnglishforAcademicPurposesの略語で、上智大学と公益財団法人日本英語検定協会が共同で開発した、大学で学習・研究する際に必要とされるアカデミックな場面での英語運用力(英語で資料や文献を読む、英語で講義を受ける、英語で意見を述べる、英語で文章を書くなど)をより正確に測定するテストです。テスト形式は総合的な英語力を正確に把握することができるよう「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能で構成しています。
受験資格とレベル
高校2年生以上
※受験年度で高校2年生となる生年月日以前の生まれであること。
例:2015年度に受験する場合、1999年4月1日以前の生まれであること。
難易度は、英検準2級~準1級程度。日本の高校生の英語を測定するのに最適なレベル。
試験結果と有効期間
試験の結果はウェブサイトと郵送で送られる成績表で確認します。TEAPには合否はなく、4技能すべてがスコアとバンドでフィードバックされます。バンドにはCEFRが使用されます(B2は英検準1級相当、B1は英検2級相当、A2は英検準2級相当)。また、スコアにもとづいた受験者へのアドバイスなども記載されています。
スコア取得後2年度の間有効です(取得翌年度及び翌々年度の大学入学に利用可能)。
受験パターン
使用目的やニーズによって3つの受験パターンがあります。
4技能パターンReading/Listening+Writing+Speaking 15,000円
3技能パターンReading/Listening+Writing 10,000円
2技能パターンReading/Listening 6,000円
試験日程
試験は年に3回実施されます。
試験日 | 申込期間 | |
第1回 | 7月中旬 | 5~6月 |
第2回 | 9月中旬 | 7~8月 |
第3回 | 11月中旬 | 9~11月 |
*TEAPCBTも2016年度より開始。10月中旬実施予定。
試験会場
全国11都市(札幌/仙台/埼玉/千葉/東京/神奈川/静岡/名古屋/大阪/広島/福岡)
*TEAPCBTは、2016年度は東京、大阪の2都市のみ。2017年度は、拡大予定。
採用大学
大学によって入試形態や学部、学科基準が異なります。各大学で設定している基準や必要技能、時期などは各大学のHP等で最新情報を確認して受験するようにしましょう。
北海学園大学、上智大学、立教大学、中央大学、青山学院大学、獨協大学、神田外語大学、東京理科大学、武蔵野大学、筑波大学、明治大学、早稲田大学、学習院大学、明治学院大学、関東学院大学、聖路加国際大学、東洋大学、法政大学、駒沢大学、東京女子大学、武蔵大学、専修大学、東洋海洋大学、日本体育大学、千葉工業大学、中京大学、南山大学、愛知大学、名城大学、金沢星稜大学、藤田保健衛生大学、金沢大学、名古屋工業大学、名古屋外国語大学、名古屋学院大学、常葉大学、静岡文化芸術大学、関西大学、近畿大学、神戸海星女子学院大学、関西学院大学、立命館大学、関西国際大学、同志社女子大学、龍谷大学、京都産業大学、桃山学院大学、甲南大学、京都外国語大学、広島大学、エリザベト音楽大学、広島修道大学、高知大学、福岡大学、立命館アジア太平洋大学、西南学院大学、九州工業大学、鹿児島大学
お問い合わせ先
英検サービスセンターTEAP運営事務局
TEL:03-3266-6556
※平日9:30~17:00(土・日・祝日を除く)
ただし試験前日・当日は以下の通り窓口開設
試験前日9:30~12:00/試験当日8:00~17:30
TEAPウェブサイト:http://www.eiken.or.jp/teap/
*本書の内容は2016年8月現在のものです。内容は変わることがありますので、詳しくは公益財団法人日本英語検定協会までお問い合わせください。
この本の使い方
STEP1 「TEAPを見える化」でTEAPの全体像を確認します。
STEP2 各PartまたはTaskの問題を知ろう!
特に強化したい技能のPartやTaskのページからはじめても、前から順に進めても使えます。
Part1はどのような問題か?
問題形式(問題数、問題の種類、時間、トピックなど)や問題の概要を紹介しています。
QPart1を解くときのコツ
*SpeakingやWritingはそれぞれ、「~のスピーキングのコツ」、「~のライティングのコツ」となっています。それぞれのPartやTaskの問題を解くのに必要なPointを紹介しています。徹底的に問題分析を行った著者陣がそれぞれのPartやTaskを解くのに効率のよい攻略法を伝授します。
Part1を強化するための勉強方法
*SpeakingやWritingはそれぞれ、「~の準備のための勉強方法」となっています。
それぞれのPartやTaskのような問題を解くのに普段からどのような勉強をして、どのような力を身につけるといいのかを紹介しています。
TEAPだけでなく、英語学習全般で使えるような勉強方法が満載です。TEAPの例題、練習問題を使って、英語力そのものを向上させましょう。
STEP3 例題を解きましょう!
例題
各PartやTaskの問題傾向をしっかり分析した著者陣が各Part(Task)の問題傾向、パターンに沿って例題を作成しました。例題の数がそのPart(Task)の問題パターンとも言えるでしょう。試験直前で時間がない人は、問題傾向に沿った例題を解くだけでも、十分対策になります。
STEP4 練習問題を解きましょう!
練習問題特に苦手なPartやTaskはさらに多くの問題を解くことで徹底的にトレーニングできます。詳しい解説がついているので、間違えた問題も正解した問題もきちんと身につきます。
さらに、17本のキャンパスライフの知識が身につくコラムが充実!
TEAPはその名のとおり、大学で学習・研究するのに必要なアカデミックな英語力を測るテストなので、出てくる英文も大学生活がわかっていないと解きにくい問題も多くあります。そこで、TEAPによく出るキャンパスライフの知識が身につく17のコラムを掲載しています。さらに巻末にある「大学生活MAP」で全体のイメージをつかみ、同時に関連の英単語を覚えましょう。
大学で必要なアカデミックな英語に必要な知識と同時に求められるのがその関連単語です。AWL(Academicwordlist)というアカデミックな場面で使われる570語の単語があります。AWL単語リストを巻末に掲載しました。TEAPに必須の50単語は、笑って覚えられるように音声付きで収録しています(巻末笑って覚える!TEAP必修50単語)。
まずは自分のやってみたいところから、読み進め、問題を解いてみてください!
TEAP必修50単語
*巻末に音声付き「笑って覚えるTEAP必修50単語」のスクリプトがあります。
監修者のことば
“受験生目線”の対策本!
世の中に試験の対策本は無数にありますが、私が本書の監修を引き受けるにあたって、最も重視したのは、受験生目線で制作するということでした。したがって、このイントロも、受験生の皆さんの疑問にこたえる形で書き進めたいと思います。
1.TEAPって、誰が作ったんですか?
上智大学と公益財団法人日本英語検定協会(通称英検)が共同開発したテストです。TEAPは、TestofEnglishforAcademicPurposesの略で、アカデミックな英語の能力判定テストです。つまり、大学で生活し、学習するために必要な英語の力があるかどうかを判定するテストです。
2.では、TEAPは日本で作られたものなのですね?
日本で作られたテストですが、基本的な考え方は、CEFRという世界的な言語能力の測り方に基づいています。
3.CEFRについて説明してください。
CEFRIT,CommonEuropeanFrameworkofReferenceforLanguageの略で、要するに海外で生活したり、働いたり、研究するのに必要な言語能力の基準を示したものです。
基礎段階(A1~A2)、自立した段階(B1~B2)、熟達した段階(C1~C2)という6段階で言語能力をとらえており、文法、語彙などの知識よりも、〈言葉を使っていかに行動するか〉に主眼がおかれています。
4.TEAPはどんなテストなのですか?
TEAPは、「CEFRのA1からB2」までの能力を判定するテストです。具体的には、これまで日本で主流だった読解や文法中心のテストではなく、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つの技能をバランスよく判定するテストになっています。
5.TEAPの準備をすると、どんなことに役立ちますか?
アカデミックな英語能力を判定するテスト」ですので、大学で英語を使う準備として最適なテストです。また、最近は海外の大学に交換留学するケースが増えていますが、そのようなときにTEAPで得た能力が非常に役立ちます。
6.この本の最大の特徴は何ですか?
最初に言いましたが、「受験生目線」が最大の特徴です。対策本ですから、スコアを上げる方法を詳しく示していますが、このテストのもととなっているCEFRの考え方は、〈言葉を使っていかに行動するか〉ですから、4技能をバランスよく身に付けるための学習法なども詳しく説明しています。
ひとことで言うと、対策本でありながら、英語学習本であり、英語学習の方法についても学べる本になっています。つまり、単なる試験対策を超えて、あなたの英語力を総合的に引き上げることを目標にしています。
また、TEAPはアカデミックな英語能力を測るテストです。大学生活は高校生には未知の世界ですから、キャンパス生活、キャンパス英語について楽しく学べるコラムを17本もご用意しました。
本書を使って、明るく楽しく、自立心をもって試験準備を進めてください。
2016年8月2日晴山陽一
この本のしかけ
~「こんな本で学びたい!」という声にこたえて~
受験生のストレスを軽減し、明るく楽しく、見通しをもって試験準備ができるよう、工夫に工夫を重ねました。今度は、受験生の皆さんの要望にこたえる形で書いてみましょう。
1.試験の全体像を知りたい。
TEAPは4技能を別々に測る試験です。試験の内容が複雑で、受験時間も、午前がReading70分、Listening50分、午後がWriting50分、Speaking正味10分(待ち時間あり)と、非常に長丁場です。本書では、試験の全体像を一目瞭然でわかるように、「TEAPを見える化」というコーナーを設けました。受験までの期間、1日1回はこのコーナーに目を通して、試験の流れをしっかり頭に入れてください。
2.パートごとの問題内容を知りたい。
例えば、Readingを例にとると、Part1,2A,2B,20,3A,3Bと、5つの部分から成り、それぞれ問題量も豊富です。本書は、細かい部分ごとに、問題内容、解き方のコツ、例題、練習問題、学習法のヒントなどを整理して情報提供します。ここでも、なるべくヴィジュアル化を工夫し、五感をフルに使って試験準備できるように工夫しました。
3.問題数が少ないと、万全な試験対策ができないと思うんです。
収録してある問題は、例題と練習問題を合わせると、実際の試験の2回分に相当します。したがって、本書は模擬試験問題集という側面でも、どんな対策本にも負けません。
4.実際に出題されないような問題はないですよね?
本書はTEAPの公式サンプル問題を徹底的に研究して作成してあります。すなわち、レベル、語彙、文法だけでなく、扱われているトピックの傾向・バランスまで調査して、何度もフィードバックしながら作成しました。
5.直前でも使える本を探しているのですが。
TEAPは年3回受験し、いちばんよかったスコアを使うことができます。本書を手に取ったタイミングが試験の直前だったとしても、心配ありません。「TEAPを見える化」で全体像をしっかり把握し、各パートの試験内容や攻略法をおさえたあと、《例題だけチャレンジしてください。それだけで、直前の試験対策が完結するように設計してあります。
6.できれば、楽しく自然体で試験準備をしたいです。
TEAPはアカデミックな英語能力を測るテストです。使用語彙はAWL(AcademicWordList)の570語が中心です。本書では、AWLのリストを巻末に載せました。
また、高校生にはなじみの薄い大学生活に関する必修単語50語に関しては、笑いながらあっという間に覚えられる工夫をしてあります(巻末笑って覚える!TEAP必修50単語)。このコーナーは、著者3人で音声収録もしてあります(DL音源2-61)すべての学習の前に、この音声を聞いて気楽にスタートすることをお勧めします。
とにかく、この50語を頭に入れないことには、リーディングでもリスニングでも、大きなロスをかかえることになります。最新の脳科学でも、楽しんで学んだことがいちばん頭に入ると言われています。
DL(ダウンロード)音源を使った学習法としては、ほかにもこんな学習方法もお勧めです(特に、リスニングパート)。(解き終わった問題について)スクリプトを見ながらもう1度DL音源を聞いて、どうしても聞き取れない箇所にマークを入れるのです。実際にはスクリプトを見ずに音声を聞くわけですから、どのような音のつながりのときに聞き取りにくいか、あらかじめ把握しておくことは、リスニングの精度を上げる上で、とても有効な学習法となります。
目次
監修者のことば
この本のしかけ
音声ファイルダウンロード
TEAPの見える化
TEAPはどんな試験?
この本の使い方
TEAP必修50単語
ReadingPart1
ReadingPart1 問題傾向、攻略、勉強方法
ReadingPart1 例題
ReadingPart1 練習問題
コラム1 入学
ReadingPart2A
ReadingPart2A 問題傾向、攻略、勉強方法
ReadingPart2A 例題
ReadingPart2A 練習問題
コラム2 教授とのやりとり
ReadingPart2B
ReadingPart2B 問題傾向、攻略、勉強方法
ReadingPart2B 例題
ReadingPart2B 練習問題
コラム3 学生生活の味方
ReadingPart2C
ReadingPart2C 問題傾向、攻略、勉強方法
ReadingPart2C 例題
ReadingPart2C 練習問題
コラム4 履修登録
ReadingPart3A
ReadingPartA 問題傾向、攻略、勉強方法
ReadingPart3A 例題
ReadingPart3A 練習問題
コラム5 GPA
ReadingPart3B
ReadingPart3B 問題傾向、攻略、勉強方法
ReadingPart3B 例題
ReadingPart3B 練習問題
コラム6 課題
ListeningPart1A
ListeningPart1A 問題傾向、攻略、勉強方法
ListeningPart1A 例題
ListeningPart1A 練習問題
コラム7 トラブルのもと
ListeningPart1B
ListeningPart1B 問題傾向、攻略、勉強方法
ListeningPart1B 例題
ListeningPart1B練習問題
コラム8 バイト事情
ListeningPart1C
ListeningPart1C 問題傾向、攻略、勉強方法
ListeningPart1C 例題
ListeningPart1C 練習問題
コラム9 欧米の学生生活~住環境・交通手段
ListeningPart2A
ListeningPart2A 問題傾向、攻略、勉強方法
ListeningPart24 例題
ListeningPart24 練習問題
コラム10 大学生活の呼び方
ListeningPart2B
ListeningPart2B 問題傾向、攻略、勉強方法
ListeningPart2B 例題
ListeningPart2B 練習問題
コラム11 学問の英語名
WritingTaskA
WritingTaskA 問題傾向、攻略、勉強方法
WritingTaskA 例題
WritingTaskA 練習問題
コラム12 チューターとライティングセンター
WritingTaskB
WritingTaskB 問題傾向、攻略、勉強方法
WritingTaskB 例題
WritingTaskB 練習問題
コラム13 試験勉強
SpeakingPart1
Speaking 面接全体の流れ
Speaking 全体に関するセルフチェックと勉強法
Speaking Part1問題傾向、攻略、勉強方法
Speaking Part1例題
Speaking Part1練習問題
コラム14 学生自治会による特別講義
SpeakingPart2
SpeakingPart2 問題傾向、攻略、勉強方法
SpeakingPart2 例題
SpeakingPart2 練習問題
コラム15 就職関係
SpeakingPart3
SpeakingPart3 問題傾向、攻略、勉強方法
SpeakingPart3 例題
SpeakingPart3 練習問題
コラム16 留学
SpeakingPart4
SpeakingPart4 問題傾向、攻略、勉強方法
SpeakingPart4 例題
SpeakingPart4 練習問題
コラム17 TEAP受験者の声
大学生活MAP
笑って覚える!TEAP必修50単語
AWL単語リスト
著者プロフィール
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・PCからでも、iPhoneやAndroidのスマートフォンからでも音声を再生いただけます。
・音声は何度でもダウンロード・再生いただくことができます。
・書籍に表示されているURL以外からアクセスされますと、音声をご利用いただけません。URLの入力間違いにご注意ください。
・ダウンロードについてのお問い合わせ先:info@febe.jp(受付時間:平日の10-20時)
TEAPの見える化
午前の試験 Reading(70分)
Part1
アカデミックな内容の短文の空所補充。<語彙・語法>
Part2A
大学の授業を想定した図表の読み取り。
Part2B
掲示・メール文(70語ほど)の読み取り。
Part2C
アカデミックな内容の英文(70語ほど)の読み取り。
Part3A
アカデミックな内容の長文(270語ほど)の空所補充。
Part3B
アカデミックな内容の長文(600語ほど)の読み取り。2問目は図表付き。
Listening(50分)
Part1A
短い会話(4往復ほど)の聞き取り。
Part1B
短い英文(70語ほど)の聞き取り。
Part1C
短い英文(70語ほど)の聞き取りと、図表の選択。
Part2A
長い会話(6~8往復ほど)の聞き取り。
Part2B
長い英文(300語ほど)の聞き取り。最後の1題は図表付き。
午後の試験 Writing(70分)
TaskA
英文(270語ほど)を読んで、70語ほどに要約。
TaskB
2つの図表と英文(200語ほど)を読んで、要約と意見の提示を200語ほどで書く。
【Writingの時間配分について】
Writingパートは、TaskAとTaskBから成りますが、この2つのタスクで求められる英語力には、大きなレベル差があります。すなわち、TaskAで求められるのは「A1以上」なのに対し、TaskBでは「B1以上」と2ランク上の英語力が求められます。
上の「目安の時間配分」は、TaskBにも十分対応できる人の場合を念頭において算出しました。しかし、たとえば、A2の英語力しかない人が、この時間配分通りに回答作業を進めると、できるはずのTaskAも急ぎ足で回答し、あぶはち取らずになる可能性があります。
この対策本での予習を通して、自分はA2以下の英語力しかない」と感じている受験生は、TaskAにかける時間を25分に増やし、TaskAでしっかりスコアがとれるように時間配分することをお勧めします。
Speaking(各受験者約10分)
Part1
受験者自身についての2~3問の質問に口頭で答える。
Part2
受験者から面接官にインタビュー。面接官の役(職業など)が伝えられ、30秒の準備ののち、インタビュー。
Part3
何かトピックが与えられ、それについて30秒の準備ののち、1分ほど単独でスピーチ。
Part4
あるトピックについて、面接官からの3~4問ほどの質問に口頭で答える。
TEAPはどんな試験?
TEAPとは
TEAP(ティープ)とは、TestofEnglishforAcademicPurposesの略語で、上智大学と公益財団法人日本英語検定協会が共同で開発した、大学で学習・研究する際に必要とされるアカデミックな場面での英語運用力(英語で資料や文献を読む、英語で講義を受ける、英語で意見を述べる、英語で文章を書くなど)をより正確に測定するテストです。テスト形式は総合的な英語力を正確に把握することができるよう「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能で構成しています。
受験資格とレベル
高校2年生以上
※受験年度で高校2年生となる生年月日以前の生まれであること。
例:2015年度に受験する場合、1999年4月1日以前の生まれであること。
難易度は、英検準2級~準1級程度。日本の高校生の英語を測定するのに最適なレベル。
試験結果と有効期間
試験の結果はウェブサイトと郵送で送られる成績表で確認します。TEAPには合否はなく、4技能すべてがスコアとバンドでフィードバックされます。バンドにはCEFRが使用されます(B2は英検準1級相当、B1は英検2級相当、A2は英検準2級相当)。また、スコアにもとづいた受験者へのアドバイスなども記載されています。
スコア取得後2年度の間有効です(取得翌年度及び翌々年度の大学入学に利用可能)。
受験パターン
使用目的やニーズによって3つの受験パターンがあります。
4技能パターンReading/Listening+Writing+Speaking 15,000円
3技能パターンReading/Listening+Writing 10,000円
2技能パターンReading/Listening 6,000円
試験日程
試験は年に3回実施されます。
試験日 | 申込期間 | |
第1回 | 7月中旬 | 5~6月 |
第2回 | 9月中旬 | 7~8月 |
第3回 | 11月中旬 | 9~11月 |
*TEAPCBTも2016年度より開始。10月中旬実施予定。
試験会場
全国11都市(札幌/仙台/埼玉/千葉/東京/神奈川/静岡/名古屋/大阪/広島/福岡)
*TEAPCBTは、2016年度は東京、大阪の2都市のみ。2017年度は、拡大予定。
採用大学
大学によって入試形態や学部、学科基準が異なります。各大学で設定している基準や必要技能、時期などは各大学のHP等で最新情報を確認して受験するようにしましょう。
北海学園大学、上智大学、立教大学、中央大学、青山学院大学、獨協大学、神田外語大学、東京理科大学、武蔵野大学、筑波大学、明治大学、早稲田大学、学習院大学、明治学院大学、関東学院大学、聖路加国際大学、東洋大学、法政大学、駒沢大学、東京女子大学、武蔵大学、専修大学、東洋海洋大学、日本体育大学、千葉工業大学、中京大学、南山大学、愛知大学、名城大学、金沢星稜大学、藤田保健衛生大学、金沢大学、名古屋工業大学、名古屋外国語大学、名古屋学院大学、常葉大学、静岡文化芸術大学、関西大学、近畿大学、神戸海星女子学院大学、関西学院大学、立命館大学、関西国際大学、同志社女子大学、龍谷大学、京都産業大学、桃山学院大学、甲南大学、京都外国語大学、広島大学、エリザベト音楽大学、広島修道大学、高知大学、福岡大学、立命館アジア太平洋大学、西南学院大学、九州工業大学、鹿児島大学
お問い合わせ先
英検サービスセンターTEAP運営事務局
TEL:03-3266-6556
※平日9:30~17:00(土・日・祝日を除く)
ただし試験前日・当日は以下の通り窓口開設
試験前日9:30~12:00/試験当日8:00~17:30
TEAPウェブサイト:http://www.eiken.or.jp/teap/
*本書の内容は2016年8月現在のものです。内容は変わることがありますので、詳しくは公益財団法人日本英語検定協会までお問い合わせください。
この本の使い方
STEP1 「TEAPを見える化」でTEAPの全体像を確認します。
STEP2 各PartまたはTaskの問題を知ろう!
特に強化したい技能のPartやTaskのページからはじめても、前から順に進めても使えます。
Part1はどのような問題か?
問題形式(問題数、問題の種類、時間、トピックなど)や問題の概要を紹介しています。
QPart1を解くときのコツ
*SpeakingやWritingはそれぞれ、「~のスピーキングのコツ」、「~のライティングのコツ」となっています。それぞれのPartやTaskの問題を解くのに必要なPointを紹介しています。徹底的に問題分析を行った著者陣がそれぞれのPartやTaskを解くのに効率のよい攻略法を伝授します。
Part1を強化するための勉強方法
*SpeakingやWritingはそれぞれ、「~の準備のための勉強方法」となっています。
それぞれのPartやTaskのような問題を解くのに普段からどのような勉強をして、どのような力を身につけるといいのかを紹介しています。
TEAPだけでなく、英語学習全般で使えるような勉強方法が満載です。TEAPの例題、練習問題を使って、英語力そのものを向上させましょう。
STEP3 例題を解きましょう!
例題
各PartやTaskの問題傾向をしっかり分析した著者陣が各Part(Task)の問題傾向、パターンに沿って例題を作成しました。例題の数がそのPart(Task)の問題パターンとも言えるでしょう。試験直前で時間がない人は、問題傾向に沿った例題を解くだけでも、十分対策になります。
STEP4 練習問題を解きましょう!
練習問題特に苦手なPartやTaskはさらに多くの問題を解くことで徹底的にトレーニングできます。詳しい解説がついているので、間違えた問題も正解した問題もきちんと身につきます。
さらに、17本のキャンパスライフの知識が身につくコラムが充実!
TEAPはその名のとおり、大学で学習・研究するのに必要なアカデミックな英語力を測るテストなので、出てくる英文も大学生活がわかっていないと解きにくい問題も多くあります。そこで、TEAPによく出るキャンパスライフの知識が身につく17のコラムを掲載しています。さらに巻末にある「大学生活MAP」で全体のイメージをつかみ、同時に関連の英単語を覚えましょう。
大学で必要なアカデミックな英語に必要な知識と同時に求められるのがその関連単語です。AWL(Academicwordlist)というアカデミックな場面で使われる570語の単語があります。AWL単語リストを巻末に掲載しました。TEAPに必須の50単語は、笑って覚えられるように音声付きで収録しています(巻末笑って覚える!TEAP必修50単語)。
まずは自分のやってみたいところから、読み進め、問題を解いてみてください!
TEAP必修50単語
*巻末に音声付き「笑って覚えるTEAP必修50単語」のスクリプトがあります。
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