管理業務主任者は独学でも合格できる?独学での学習の進め方から併願可能な資格まで
管理業務主任者とは
マンションの管理は、管理組合から委託を受けた管理業者が行うのが一般的です。この委託契約を締結する際に重要事項を説明したり、管理事務を組合に報告したりする際に必要とされるのが、管理業務主任者の資格です。
管理業務主任者になるためには、管理業務主任者試験に合格することが必要です。
管理業務主任者試験は、一般的に少し難しい難易度とされています。そのようなことを聞いてしまうと、独学で合格できるか気になってしまうかもしれません。
そこで、管理業務主任者試験を独学で合格することはできるのか、合格するための学習の進め方について紹介したいと思います。
独学での合格は可能
結論から言うと、独学での合格は可能です。
出題される内容は法律や会計、マンション管理と幅広いですが、参考書などに掲載されている基礎的な項目を抑えていれば、合格できる試験です。
同じ不動産関連の資格試験である宅建試験と比較すると、少し独学で合格しやすいと思います。なぜなら、合格率が宅建試験より少し高いことと出題される内容も宅建試験とそれほど難易度が変わらないためです。当然ながら、出題範囲をしっかりと学習する必要はあります。
学習の進め方
基本的な学習の進め方としては、テキストと問題集で基礎を固め、過去問演習で出題形式に慣れておくことがおすすめです。
管理業務主任者試験は基本を抑えていれば合格できる内容が出題されるためです。
他の資格試験対策と同様の学習法ですが、その方法で問題ないでしょう。
また、合格基準点は相対評価で決定されるため、他の受験者の多くが正解できない問題は正解できなくても構いません。これは言い換えると、他の受験者の多くが正解できる問題を落とさないようにすることが学習のポイントだということです。
苦手な科目があれば、その科目を重点的に学んで、解けない問題を一つ一つ無くしていきましょう。
スケジュール管理が重要
ただし、学習法そのものを計画したとしても、3ヶ月程度の学習期間を必要とすることから、継続的に学習するモチベーションの維持が課題になりやすいでしょう。
そこで、得意な科目から始めるといったことやインプットした後のアウトプットをこまめに行うといったことで、モチベーションが下がらないようにしていくこともいいかもしれません。
自分なりのモチベーション維持の方法があれば、実践していきましょう。
宅建取得者は有利
この管理業務主任者試験は、宅地建物取引士(宅建)を取得している方が次のステップとして受験することが多いです。
その背景には、この試験が宅建取得者にとって既に学習した内容が含まれていることが要因としてあります。
特に民法に関する科目は宅建試験の出題範囲とほぼ変わらず、学習時間の短縮が期待できます。そのため、宅建取得者の方は比較的独学で学習を進めやすく、合格もしやすいと思います。
マンション管理士との併願もあり
管理業務主任者は、マンション管理士と共通の科目があり、マンション管理士を目指している方や既にマンション管理士を取得している方は、その分学習時間と労力を短縮することが可能です。
両方の資格を取得することを目指すことで、効率的に独学での合格を狙いやすくすることも選択肢の一つです。
まとめ
管理業務主任者試験は独学で合格できるのか、合格するためにどのように学習を進めるべきか、などを見てきました。簡単な試験ではありませんが、しっかりと基礎を固めることで合格できます。
受験を決めた方には、是非ともテキストや過去問、問題集を活用して、合格までの道を走り抜けていただきたいと思います。