[合格へ]応用情報技術者試験後に中小企業診断士を受けよう! Wライセンスおすすめの理由も




応用情報技術者試験とは

応用情報技術者資格とは、情報技術に関する経営戦略やシステム設計・開発・運用についての幅広い知識と応用力を身につけることができる試験です。同じく情報技術に関する知識や技能を体系的に学ぶことのできるITパスポート試験や基本情報技術者試験と比較して、より応用的な試験であるこの試験は非常に難易度が高いですが、その分業務や就職等の科目が免除されていることが挙げられます。そのうちの1つとして、中小企業診断士や弁理士等の多試験の科目が免除されることが挙げられます。今回は、中小企業診断士の科目免除について見ていきましょう。

中小企業診断士とは

中小企業診断士とは、中小企業の経営課題に対する診断や助言等のコンサルティングを行う、法律上の国家資格です。中小企業の成長戦略を策定するにあたり専門家としてアドバイスをするだけでなく、行政や金融機関とのパイプ役となる等専門知識を活用した幅広い支援が求められます。

中小企業診断士となるためには年に1回の試験に合格する必要があります。まず、「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」
「運営管理(オペレーション・マネジメント)」「経営法務」
「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」 の7科目からなる一次試験
を突破する必要があります。その後のフローはいくつかの選択肢があります。1つ目は筆記試験と口述試験からなる第2次試験合格後さらに15日間以上の実務補修か診断実務に従事することです。2つ目は、中小企業基盤整備機構または登録養成期間が実施する養成過程を修了することです。これにより経済産業大臣登録の元に中小企業診断士として働くことができるようになります。

中小企業診断士の試験の中で免除制度が存在するのは、一次試験の一部科目です。応用情報技術者の資格を取得していると一次試験のうち経営情報システムの科目が受験免除となります。他の科目免除に必要となる資格は公認会計士や税理士、弁護士等特に難易度の高い資格であるため、応用情報技術者試験はその中だと比較的難易度が低い試験であると言えます。

応用情報技術者試験合格者が中小企業診断士試験を受験するメリット

まず大きなメリットの一つとして、中小企業診断士の一次試験が免除されることが考えられます。中小企業診断士の一次試験は7科目という幅広い分野の知識が必要となるため、かなりの学習時間が必要となります。そのため、1科目だけでも科目免除することができれば、その分他の科目の対策に時間を割くことができます。

2つ目のメリットとして、応用情報技術者で学んだ知識を中小企業診断士試験に応用することができるという点です。中小企業診断士の一次試験の7つの科目のうち、企業経営理論の内容は応用情報技術者試験のストラテジ分野で学ぶ知識と非常に似通っています。そのため、科目免除とう直接的なメリット以上に、応用情報技術者試験を習得しておくことで中小企業診断士試験に合格しやすくなります。
また、試験に共通する部分が多いということは、実際の実務で活かせる部分が多いということでもあります。

一方で免除制度のために、応用情報技術者試験を受験するデメリットもあります。まず、経営情報システムと比較すると、応用情報技術者試験の方が範囲が広く難易度が高いためです。そのため、中小企業診断士試験科目の免除のみを目的として応用情報を受験するのは余計な時間がかかってしまう可能性があります。また、中小企業診断士の一次試験は40点以上の足切りがある上で、受験科目の平均が60点を超えている必要があります。もし、経営情報システムの科目が得意分野であれば、あえて免除をせず得点を取りに行った方が良い場合もあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。体系的な情報技術に関する知識や技能を身につけることのできる応用情報技術者試験は、実際の業務に役立つだけでなく、中小企業診断士の科目免除として活用することもできます。科目免除のメリットは勿論ありますが、一方でデメリットとなる可能性も考えられるため、自分のレベルや受験までの期間などを鑑みた上で選択をすることが重要となります。