【最新】eco検定はどんな問題が出題される?出題範囲は?




eco検定試験(エコ検定)のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法)!も確認する

eco検定とは?

eco検定とは、環境問題に関する知識を問う検定試験です。東京商工会議所が主催する民間の検定です。
正式名称は「環境社会検定」で、地球温暖化、気候変動、土壌汚染、水質汚染など、広く環境問題について学ぶことができ、普段の生活やビジネスなどに活かすことができます。

近年では環境問題に配慮した事業活動をする企業が増えており、社員の環境教育の一環としてeco検定を活用する企業も増えているようです。

検定試験は年に2回、IBT方式(インターネット経由で受験する方式)で受験します。
受験資格には特に制限がないので、誰でも受験することができます。
マークシート式の問題を90分で解き、100点満点中70点以上で合格となります。

合格率は70~80%くらいで推移しており、合格者の多くは2ヶ月以内の学習時間で合格しているので、決して難しい試験ではありません。

eco検定の出題範囲

eco検定の問題は、公式テキストに準拠して出題されます。
主な出題項目は、検定の公式HPに掲載されています。

●持続可能な社会に向けて
環境問題への取り組みの歴史 他
●地球を知る
・地球の基礎知識
地球の自然環境、大気、水の循環と海洋、森林と土壌、生態系 他
・いま地球で起きていること
人口問題、経済と環境負荷、食料需給、資源、貧困、格差 他
●環境問題を知る
・地球温暖化と脱炭素社会
・エネルギー
エネルギーの動向、再生可能エネルギー 他
・生物多様性・自然共生社会
・地球環境問題
オゾン層、水資源や海洋環境、長距離越境移動大気汚染、森林破壊 他
・循環型社会
廃棄物処理、リサイクル制度
・地域環境問題
大気汚染、水質汚濁、土壌環境、交通、ヒートアイランド現象 他
・化学物質
・災害・放射性物質
●持続可能な社会に向けたアプローチ
「持続可能な日本社会」の実現に向けた行動計画、環境アセスメント制度 他
●各主体の役割・活動
・パブリックセクター(国際機関、政府、自治体など)
・企業の環境への取り組み
CSR、環境マネジメントシステム、製品の環境配慮、働き方改革と環境改善 他
・個人の行動
・主体を超えた連携
(引用:東京商工会議所 検定試験情報 https://www.kentei.org/eco/testinfo.html)

このような出題項目について、公式テキストに掲載されている知識と、その応用力が問われます。

また、テキスト範囲外から、時事問題も毎年出題されます。

実際にどんな問題が出る?

検定公式HPに試験問題例が掲載されています。

例①
次の文章のうち、内容が正しいものには①を、誤っているものには②を選びなさい。
パリ協定では、温室効果ガスの削減目標を先進国ごとに設定した京都議定書とは異なり、各国が自主的に緩和に関する約束を作成・提出し、約束を達成するための国内対策を実施する。

例②
「SDGs(持続可能な開発目標)」に関する記述で最も適切なものを下記の中から1つ選びなさい。
選択肢
①SDGsは、持続可能な社会の実現に向けて、それぞれ各国政府が責任を持って早期に達成することが義務付けられている。
②2015年までの目標であったミレニアム開発目標(MDGs)は、主に途上国を対象としてきた。その後継のSDGsは先進国にも途上国にも適用される。
③SDGsは、それぞれのゴールを単独で目標達成することが求められている。

このように、中学や高校で習ったような内容から、最近よく話題として取り上げられているSDGsに関する問題が出題されたりするようです。

このほかにどのような問題が出題されるのかもっと詳しく知りたい方は、公式問題集に過去問題の掲載があるので、そちらを購入してみてください。

どのように勉強する?

eco検定は公式テキストに準拠して出題されるため、公式テキストを準備することが必要です。環境問題は、日々新しい問題が登場したり議論が新しくなったりするため、なるべく最新のテキスト準備するようにしましょう。
公式テキストのほかに、公式問題集も販売されています。公式問題集には、過去問と模擬問題が掲載されています。

勉強の基本的な流れを紹介します。
まずは、公式テキストを一読して全体像を把握し、どのような知識が問われるのかを確認します。
ある程度基礎知識がわかったら、あとはガンガン過去問を解きます。
過去問を解いたら、知識が曖昧だったところをテキストで復習し、また問題演習をする。
この繰り返しをすることで、着実に実力をつけることができます。

eco検定は出題のパターンがだいたい決まっています。正誤判定、語句選択、文章穴埋め、語句説明、不適切文章選択などが、決まったパターンです。
過去問を繰り返して解くことで出題パターンに慣れていき、問題を解くスピードが上がっていきます。

試験時間は90分、解答する選択問題は全部で85問の傾向にあります。1問あたりにかけることのできる時間は、単純計算で約1分です。
問題によって難易度の差があるので簡単な問題はできるだけ素早く処理していく必要があるでしょう。
過去問で出題傾向に慣れておくことで、簡単な問題に素早く答えられたり、出題パターンで悩むことがなくなります。

このように、過去問を解くことにはメリットが多くあるので、きちんと過去問は解いておくことをおすすめします。

時事問題の対策は、普段からニュースや新聞で見聞きした環境に関するトピックについて調べるようにしておくのがよいでしょう。
環境問題に関連する話題はとても幅広いです。そのため、全てをチェックすることは不可能に近いです。
よく出るパターンとして、直近であった環境に関する国際会議、法案の提出や改正・施行のあった法令、よく話題になっている環境活動などが挙げられます。
このあたりの話題に関しては特に注目しておくとよいでしょう。

まとめ

以上、eco検定の出題内容や勉強方法などについて紹介してきました。

環境に関する知識はあらゆる分野と関わってくるためとても範囲が広いです。そのため、出題の傾向や頻出の知識、最近特に話題になっているトピックなどをきちんと確認しておくことが、試験対策として重要になってきます。

ぜひこの記事を参考にしながら、きちんと対策をしてeco検定に臨みましょう。