公務員試験 新スーパー過去問ゼミ6 数的推理 (公務員試験新スーパー過去問ゼミ)
公務員試験の数的推理おすすめ問題集・テキスト(ランキングも)
刊行に当たって
公務員試験の過去問を使った定番問題集として,公務員受験生から圧倒的な信頼を寄せられている「スー過去」シリーズ。その「スー過去」が大改訂されて「新スーパー過去問ゼミ6」に生まれ変わりました。
「6」では,最新の出題傾向に沿うよう内容を見直すとともに,より使いやすくより効率的に学習を進められるよう,細部までプラッシュアップしています。
「新スーパー過去問ゼミ6」改訂のポイント
①平成30年度~令和2年度の問題を増補
②過去15年分の出題傾向を詳細に分析
③1行解説・STEP解説,学習方法・掲載問題リストなど,
学習効率向上のための手法を改良
もちろん,「スー過去」シリーズの特長は,そのまま受け継いでいます。
・テーマ別編集で,主要試験ごとの出題頻度を明示
・「必修問題」「実戦問題」のすべてにわかりやすい解説
・「POINT」で頻出事項の知識・論点を整理
・本を開いたまま置いておける,柔軟で丈夫な製本方式本シリーズは,「地方上級」「国家一般職[大卒]」試験の攻略にスポットを当てた過去問ベストセレクションですが,「国家総合職」「国家専門職[大卒]」「市役所上級」試験など,大学卒業程度の公務員採用試験に幅広く対応できる内容になっています。
公務員試験は難関といわれていますが,良問の演習を繰り返すことで合格への道筋はおのずと開けてくるはずです。本書を開いた今この時から,日標突破へ向けての着実な準備を始めてください。あなたがこれからの公務を担う一員となれるよう,私たちも応援し続けま
す。
資格試驗研究会
本書の構成と過去問について
①学習方法・問題リスト:巻頭には,本書を使った効率的な科目の攻略の仕方をアドバイスする「数的推理の学習方法」と,本書に収録した全過去問を一覧できる「掲載問題リスト」を掲載している。過去問を選別して自分なりの学習計画を練ったり,学習の進捗状況を確認する際などに活用してほしい。
②試験別出題傾向と対策:各章冒頭にある出題箇所表では,平成18年度以降の国家総合職(国家I種),国家一般職(国家II種),国家専門職(国税専門官),地方上級(全国型・東京都・特別区),市役所(C日程)の出題状況が一目でわかるようになっている。具体的な出題傾向は,試験別に解説を付してある。
*市役所C日程については令和2年度の情報は反映されていない。
テーマ別出題頻度表示の見方
②必修問題:各テーマのトップを飾るにふさわしい。合格のためには必ずマスターしたい良問をピックアップ。解説は,各選択肢の正誤ポイントをズバリと示す「1行解説」,解答のプロセスを示す「STEP解説」など,効率的に学習が進むように配慮した。また
________(アンダーライン部分) :正誤判断の決め手となる記述
「FOCUS」には,そのテーマで問われるポイントや注意点,補足説明などを掲載している。
必修問題のページ上部に掲載した「頻出度」は,各テーマをA,B,Cの3段階で評価し,さらに試験別の出題頻度を「★」の数で示している(★★★:最頻出,★★:頻出,★:過去15年間に出題実績あり,–:過去15年間に出題なし)。
④POINT:これだけは覚えておきたい最重要知識を,図表など駆使してコンパクト
にまとめた。問題を解く前の知識整理に,試験直前の確認に活用してほしい。
⑤実戦問題:各テーマの内容をスムーズに理解できるよう,バランスよく問題を選び,詳しく解説している。問題ナンバー上部の「*」は,その問題の「難易度」を表しており(***が最難),また,学習効果の高い重要な問題には
[マーク省略]
マークを付している。
[図省略]
必修問題と[マーク省略]マークのついた問題を解いていけば,スピーディーに本書をひととおりこなせるようになっている。
なお,収録問題数が多いテーマについては,「実戦問題1」「実戦問題2」のように問題をレベル別またはジャンル別に分割し,解説を参照しやすくしている。
⑥索引:巻末には,POINT等に掲載している重要語句を集めた用語索引がついている。用語の意味や定義の確認,理解度のチェックなどに使ってほしい。
本書で取り扱う試験の名称表記について
本書に掲載した問題の末尾には,試験名の略称および出題年度を記載している。
①国家総合職,国家I種:国家公務員採用総合職試験,
国家公務員採用I種試験(平成23年度まで)
②国家一般職,国家II種:国家公務員採用一般職試験[大卒程度試験],
国家公務員採用II種試験(平成23年度まで)
③国家専門職,国税専門官:国家公務員採用専門職試験[大卒程度試験],
国税専門官採用試験
④地方上級:地方公務員採用上級試験(都道府県・政令指定都市)
(全国型):広く全国的に分布し,地方上級試験のベースとなっている出題型
(東京都):東京都職員I類B採用試験
(特別区):特別区(東京23区)職員I類採用試験
※地方上級試験については,実務教育出版が独自に分析し,「全国型」「関東型」「中部・北陸型」「法律・経済専門タイプ」「その他の出題タイプ」「独自の出題タイプ(東京都,特別区など)」の6つに大別している。
⑤市役所:市役所職員採用上級試験(政令指定都市以外の市役所)
※市役所上級試験については,試験日程によって「A日程」「B日程」「C日程」の3つに大別している。また,B・C日程には「Standard」「Logical「Light」という出題タイプがあるが,本書では大卒程度の試験で最も標準的な「Standard-I」を原則として使用している。
本書に収録されている「過去問」について
①平成9年度以降の国家公務員試験の問題は,人事院により公表された問題を掲載している。地方上級の一部(東京都,特別区)も自治体により公表された問題を掲載している。それ以外の問題は,受験生から得た情報をもとに実務教育出版が独自に編集し,復元したものである。
②問題の論点を保ちつつ問い方を変えた,年度の経過により変化した実状に適合させた,などの理由で,問題を一部改題している場合がある。また,人事院などにより公表された問題も,用字用語の統一を行っている。
CONTENTS
公務員試験新スーパー過去問ゼミ6
数的推理
「新スーパー過去問ゼミ6」刊行に当たって
本書の構成と過去問について
数的推理の学習方法合格者に学ぶ「スー過去」活用術
学習する過去問の選び方
掲載問題リスト
第1章 数と式の計算
テーマ1 数の計算
テーマ2 素因数分解
テーマ3 約数・倍数
テーマ4 商と余り
テーマ5 記数法
テーマ6 数量問題
テーマ7 覆面算,魔方陣
テーマ8 数列
第2章 方程式と不等式
テーマ9 1次方程式
テーマ10 連立方程式
テーマ11 方程式の整数解
テーマ12 不等式
テーマ13 時計算,年齢算,平均
テーマ14 集合
テーマ15 速さ・距離・時間
テーマ16 旅人算,流水算
テーマ17 ダイヤグラム
テーマ18 比,割合
テーマ19 濃度
テーマ20 百分率,増加率
テーマ21 仕事算
テーマ22 ニュートン算
第3章 図形
テーマ23 三角形
テーマ24 三角形と面積
テーマ25 円
テーマ26 円と面積
テーマ27 立体図形
第4章 場合の数と確率
テーマ28 場合の数
テーマ29 順列
テーマ30 組合せ
テーマ31 確率(1)
テーマ32 確率(2)
テーマ33 確率(3)
索引
数的推理の学習方法
●過去問を解く重要性
次の2つの問題を見てほしい。
これは確率の問題であるが,酷似していることは明らかだろう。例題1は本音の「新スーパー過去問ゼミ4」)で,例題2は本書で取り上げた問題である。旧版で学習した読者は27年度の問題は難なく解けただろう(正答は例題1が1.例題2は2)。
このように,公務員試験の数的推理では,数年後に類似問題が出題されること多い。したがって,過去問に多く触れることが数的推理を制するための近道と言ではない。
そこで本書を利用するうえで効果的な学習方法・対策を示しておこう。
●効果的な学習方法・対策
数的推理は,一言でいうと「数学」である。「数学」といっても,そのほとんどの問題は中学卒業程度までの知識で解けてしまう。しかし,数学を苦手とする人には,少々やっかいなことに,文章題や図形,さらに確率といった分野が中心で,とっつきにくい内容になっている。それだけに,数学が得意な人と不得意な人とでは,教養試験(基礎能力試験)の中で得点差が出る科目である。
ここでは,数学があまり得意でない人向けの学習方法を伝授しよう。
①重要ポイントの活用
本書では,各テーマに重要ポイントのコーナーがあり,このテーマの問題を解いていくうえで必要な数学の知識がまとめられている。ほとんどが,中学校の教科書程度の内容になっているので,教科書がなくても学べるように構成されている。ここで,必要な公式や基本事項を身につけてほしい。さらに,簡単な例題が添えられているので,これらを解くことによって,基本問題を確実に解ける基礎・基本を学ぼう。
②必修問題の解き方。
必修問題には各テーマの典型的な問題を取り上げている。内容的には中程度の難易度の問題が多いので,初めて学習に取り組む際は解けなくてもかまわない。問題を解かずに読み進めていくだけでもよい。その際,解法がSTEPごとに展開されているので,解法の流れをつかんでほしい。
③実戦問題の解き方
実戦問題は,原則として易しい問題から難しい問題の順に並んでいる。ここ数年の数的推理の出題傾向は,数年前に比べると易しい問題が増えている。実は,難しい問題を取りこぼしても,それほど合否にはかかわらない。極端な話,五肢択一式なので20%は正解できる。これをなんとか50~60%の正答率にもっていくには,基本から中程度の難易度の問題を取りこぼさないような学習が大切である。この際,苦手な人は実戦問題の応用レベルは無視しよう。そのかわり,基本レベルに重点を置いて何度も繰り返し解くことをお勧めしたい。特に,[マーク省略]の付いている問題は徹底的にマスターしよう。[マーク省略]と必修問題で約100問あるので,最低限これらを身につけて,それを自信に試験に臨んでほしい。
④学習のアドバイス
「幾何学に王道なし」
これは,紀元前の数学者であるユークリッドの言葉といわれている。ユークリッドは,当時の国王の家庭教師として幾何学を教えていた。この王様は,向学心のある人だったが,あまりにも幾何学(数学)が難しいため,ついに音を上げて,もっと幾何学を簡単に学ぶ方法はないのかと尋ねたところ,それに答えたユークリッドの言葉が,この「幾何学に王道なし」だったといわれている。国を支配する王様でも,数学はコツコツとやらなければ身につかないという意味が込められている。皆さんも,数的推理の実力をつけるには,焦らずにマイペースでコツコツと基礎づくりに励み,コツコツと応用力を身につけていこう。
◆お勧め学習方法
合格者に学ぶ「スー過去」活用術
公川受験生の定題となっている「スー過」シリーズであるが,先輩たちは本シリーズをどのように使って,合格を勝ち得てきたのだろうか。幣社刊行の『公務員試勝受験ジャーナル』に寄せられた「合格体験記」などから,傾向を探ってみた。
自分なりの「戦略」を持って学習に取り組もう!
たいところを入念に調べ,すでに時代遅れにな
テーマ1から順番に一つ一つじっくりと問題を解いて,わからないところを入れ納得してから次に進む……という一見まっとうな学習法は,すでに時代遅れになっている。
合格者は,初期段階でおおまかな学習計画を立てて,戦略を練っている。まずは各章冒頭にある「試験別出題傾向と対策」を見て,自分が受験する試験で各テーマがどの程度出題されているのかを把握し,「掲載問題リスト」を利用するなどして,いつまでにどの度まで学習を進めればよいか,学習全体の流れをイメージしておきたい。
完璧をめざさない!ザックリ進めながら復習を繰り返せ!
「本番の試験では,6~7割の問題に正答できればボーダーラインを突破できる。裏を返せばば3~4割の問題は解けなくてもよいわけで,完璧をめざす必要はまったくない。
「受験生の間では,「問題集を何周したか」がしばしば話題に上る。問題集は,1回で押解しようとジックリ取り組むよりも,初めはザックリ理解できた程度で先に進んでいき,何回も繰り返し取り組むことで徐々に理解を深めていくやり方のほうが,学習効率は高いとされている。合格者は「スー過去」を繰り返しやって,得点力を高めている。
すぐに解説を読んでもOK!考え込むのは時間のムダ!
「合格者の声を聞くと「スー過去を参考書代わりに読み込んだ」というものが多く見受けられる。科目の攻略スピードを上げようと思ったら「ウンウンと考え込む時間」は一番のムダだ。過去問演習は,解けた解けなかったと一喜一憂するのではなく,問題文と解説を読みながら正のポイントとなる知識を把握して記憶することの繰り返しなのである。
分量が多すぎる!という人は,自分なりに過去問をチョイス!
広い出順範囲の中から頻出のテーマ・過去間を選んで掲載している「スー過去」ではあるが,この分量をこなすのは無理だ!と敬遠している受験生もいる。しかし,合格者もすべての問題に取り組んでいるわけではない。必要な部分を自ら取捨選択することが,最短合格のカギといえる(次ページに問題の選択例を示したので参考にしてほしい)。
書き込んでバラして……「スー過去」を使い倒せ!
補足知識や注意点などは本書に直接書き込んでいこう。書き込みを続けて情報を集約していくと本書が自分オリジナルの参考書になっていくので,インプットの効率が格段に上がる。それを繰り返し「何周も回して」いくうちに,反射的に解答できるようになるはずだ。
また,分厚い「スー過去」をカッターで切って,章ごとにバラして使っている合格者も多い。自分が使いやすいようにカスタマイズして,「スー過去」をしゃぶり尽くそう!
学習する過去問の選び方
●具体的な「カスタマイズ」のやり方例
本書は全271問の過去問を収録している。分量が多すぎる!と思うかもしれないが,合格者の多くは,過去問を上手に取捨選択して,自分に合った分量と範囲を決めて学習を進めている。
以下,お勧めの例をご紹介しよう。
①必修問題と[マーク省略]のついた問題に優先的に取り組む!
当面取り組む過去問を,各テーマの「必修問題」と[マーク省略]のマークのついている「実戦問題」に絞ると,およそ全体の4割の分量となる。これにプラスして各テーマの「POINT」をチェックしていけば,この科目の典型問題と正誤判断の決め手となる知識の主だったところは押さえられる。
本試験まで時間がある人もそうでない人も,ここから取り組むのが定石である。まずはこれで1周(問題集をひととおり最後までやり切ること)してみてほしい。
①を何周かしたら次のステップへ移ろう。
②取り組む過去問の量を増やしていく
①で基本は押さえられても,①だけでは演習量が心もとないので,取り組む過去問の数を増やしていく必要がある。増やし方としてはいくつかあるが,このあたりが一般的であろう。
◎基本レベルの過去問を追加(難易度「*」の問題を追加)
◎受験する試験種の過去問を追加
◎頻出度Aのテーマの過去問を追加
これをひととおり終えたら,前回やったところを復習しつつ,まだ手をつけていない過去問をさらに追加していくことでレベルアップを図っていく。
もちろん,あまり手を広げずに,ある程度のところで折り合いをつけて,その分復習に時間を割く戦略もある。
●掲載問題リストを活用しよう!
「掲載問題リスト」では,本書に掲載された過去問を一覧表示している。受験する試験や難易度・出題年度等を基準に,学習する過去問を選別する際の目安としたり,チェックボックスを使って学習の進捗状況を確認したりできるようになっている。
効率よくスピーディーに学習を進めるためにも,積極的に利用してほしい。
[掲載問題リスト省略]
第1章 数と式の計算
テーマ1 数の計算
テーマ2 素因数分解
テーマ3 約数・倍数
テーマ4 商と余り
テーマ5 記数法
テーマ6 数量問題
テーマ7 覆面算,魔方陣
テーマ8 数列