畑中敦子の社会人採用 数的処理ザ・ベスト
目次
プロローグ
試聴情報と出題傾向
国家公務員
東京都職員キャリア活用
東京都職員経験者
地方公務員(県庁、市役所など)
第1部
判断推理
物撮条件からの推理
順序関係
位置関係
対応関係
リーグ戦
トーナメント戦
数量条件からの推理
真偽
集合算
暗号
その他の推理
平面図形の構成
一筆書き
移動と軌跡
軌跡の長さ
円の回転
立方体の展開図
正八面体の展開図
立体の切断
橋み木
投影図
サイコロ
第2部
数的推理
仕事算
平均算
魔方陣
比例と反比例
比と割合
濃度
利益算
方程式の文章問題
不等式の文章問題
約数・倍数
整数
整数解
余りの問題
速さの基本公式
速さと比
旅人算
通過算
通過算と流水算
流水算
場合の数
確率
N進法
等差数列
数列
図形の計量
図形の面積
接線の性質と三平方の定理
直角三角形の3辺比
三平方の定理
直角三角形の角度
平行線と線分比
相似と面積比
側面の最短経路
立体の体積
第3部
資料解釈
実数のデータ
割合のデータ
構成比のデータ
指数のデータ
指数のグラフ
増加率のデータ
プロローグ
試験情報
出題傾向
国家公務員
1経験者採用試験(係長級(事務))
民間企業等における実務経験のある人を、国の機関の係長級以上の官職に採用するための試験です。事務系(内閣府や各省庁の職員)のほか、外務省、国税林水産省などの省庁別に試験が実施されます。受験案内などは、ホームページなしで確認して下さい。試験問題は、一般的な社会人対象の採用試験と比べるとレベルが高いので、しっかりとした対策が必要です。
2020年度試験情報
2020年度実施結果
*2一般職試験(社会人(係員級))
国の機関の係員級の職員を採用するための試験です。2020年度の試験区分は技術と農業土木で、地方整備局や防衛省の機関、全国の地方農政局、地方整備局での採用になります。近年は事務区分での試験は行われておりません。
2021年度試験情報
2020年度実施結果
数的処理の出題傾向
例年、同日に実施される一般職(高卒)と同じ問題ですが、社会人採用試験の中では問題のレベルはやや高めです。
例年、判断推理7問(うち図形2問)、数的推理4問、資料解釈2問の計13問の出題です(次ページ参照)。
判断推理は、例年、最初に命題と論理が出題され、順序関係、位置関係、対応関係、試合などの問題が続きます。見た目にやや変わった印象を受ける問題もありますので、柔軟な視点で取り組む必要があります。図形分野では、展開図やパズルなどの典型的な問題を始め、幅広い範囲から出題されており、やはり変わった問題も結構あります。
数的推理は、確率、比と割合、図形(面積など)、速さの問題、方程式の文章問題などが頻出で、多少の応用力を要する問題が多いです。
資料解釈は、図(グラフ)と表が1問ずつで、計算は余りありませんが、図表をきちんと読み取る力が必要となります。
過去3年間の出題内容
3刑務官採用試験(社会人)
刑務所、少年刑務所、拘置所に勤務する職員を採用するための実験です。実は、かつ地域別に区分があり、北海道、東北、関東甲信越静、東海北陸、近畿、中国、四国、九州に分かれています。
2021年度試験情報
2020年度実施結果
数的処理の出題傾向
例年、一般職(社会人)と同様、判断推理7問(うち図形2問)、数的推理4問、資料解釈2問の出題で、傾向も一般職と似ていますが、レベルは一般職よりやや易しめです。
判断推理は、命題と論理、順序関係、位置関係、対応関係、図形分野では、パズル、展開図が頻出で、いずれも基本的な問題です。
数的推理は、場合の数、確率、速さの問題、図形の面積、整数問題などが頻出ですが、幅広い範囲から出題されています。資料解釈は、図(グラフ)と表が1問ずつで、シンプルなデータが中心です。
過去3年間の出題内容
東京都職員キャリア活用
専門的知識・スキル・経験へのニーズが高い分野ごとに区分を設定しに応じた職務経験のある人を採用します。合格者は主任級職として採用されます。職務経験や能力・専門性によっては、課長代理級での採用もあります。
2021年度試験情報
2020年度実施結果
数的処理の出題傾向
例年、判断推理、数的推理、資料解釈、空間概念(判断推理の辺形分野)が各4問という構成で出題されます(次ページ参照)。
判断推理(No.9~12)では、例年、No.9に集合算(2019年除く)、No.11に確率の問題が定位置で出題されており、その他では、順序関係が頻出です。集合算。確率とも、最近は割と基本的な問題が出題されていますが、その他の問題では、やや変わった問題や面倒な問題も時折あります。
数的推理(No.13~16)は、方程式の文章問題が頻出で、その他は割とまんべんなく出題されています。4問のうち、図形が1~2問を占め、面積の問題が多く出題されています。いずれも難易度は標準的で、基本ができていれば解けるレベルです。「資料解釈(No.17~20)は、出題される図表のパターンが決まっていますので、過去問をしっかり研究して、図表の特徴を把握し、選択肢の内容についても十分にトレーニングしておくことをお勧めします。過去3年分の試験問題は、東京都のホムページで公開されています。空間概念(No.21~24)は、例年、最後(No.24)に、移動と軌跡(軌跡の長さ、円の回転などを含む)の問題が出題されています。その他では、積み木、パズル、展開図などが頻出で、やはり典型的な問題が中心ですが、面倒な問題も時折あります。
過去3年間の出題内容
特別区職員経験者
民間企業等で培った有用な経験を、即戦力として特別区政に生かすことを目的に実施されています。職務経験年数に応じて、主任での採用も設けられています。
2021年度試験情報
2020年度実施結果
数的処理の出題傾向
数的処理については、1,2級職とも同じ問題です(近年、3級職は児童福祉等の有資格者の採用のみで、教養試験の実施はありません)。
東京都と同様に、例年、判断推理、数的推理、資料解釈、空間把握(判断推理の図形分野)が各4問という構成で出題されます(次ページ参照)。
判断推理(No.9~12)は、例年、No.9に試合(リーグ戦、トーナメントなど)。No.10に暗号の問題が出題されており、暗号は難問が多いので注意が必要です。その他には、順序関係、集合算が頻出で、いずれも基本的な問題です。「数的推理(No.13~16)は、方程式などの文章問題、確率、数列などが頻出ですが、幅広い範囲からバランスよく出題されています。また、図形の問題が例年1~2問出題され、最近は図形の面積がほぼ毎年出題されています。
資料解釈(No.17~20)は、例年、表と図(グラフ)が2問ずつ出題され、東京都と同様に、図表のパターンがある程度決まっています。過去3年分の部は、特別区のホームページで公開されていますので、過去問を研究しておいたほうがいいでしょう。例年、No.20に出題されている円グラフの問題は難問が注意してください(本編No.175参照)。
空間把握(No.21~24)は、東京都と同様に、例年、No.24に移動と軌跡が出題されています。その他では、パズル、展開図、積み木などが頻出です。
過去3年間の出題内容
地方公務員(県庁、市役所など)
近年、道府県庁、政令市のほとんどで民間経験者を対象とする社会人採用試像が行われ、全国の市町村役場でも、UIJターン希望者を歓迎し、公務員抑日が高まっています。
採用試験は各自治体で行われ、6月下旬~10月頃に1次試験を行う場合がほとんどです。自治体によっては、主に民間企業で採用しているSPI3を実施ところや、教養試験を行わず作文や面接だけで採用するところもありますが、多くの場合、1人で教養試験が課せられます。
試験問題は、自治体によってはオリジナルの問題を作成する場合もありますがほとんどは、専門の公益法人が作成する問題を採用しています。問題にはいくつかの種類があり、どの試験を採用するかは各自治体が決めますが、一般的な大卒各校用試験より難易度の低い問題を採用する場合が多いです。
ここでは、その中でも新しいタイプの試験である「社会人基礎試験」と、以前から実施されている平均的なタイプの試験についてご紹介します。
1社会人基礎試験
2013年に登場した新しいタイプの試験で、これまでに多くの自治体や団体が採用しています。
試験は、「職務基礎力試験」と「職務適応性検査」から成り、一般的な教養試験に当たる「職務基礎力試験」は、75問、90分、4肢択一で行われ、「社会的関心と理解について問う分野」「言語的な能力を問う分野」「論理的な思考力を問う分野」の3分野で問題が構成されます。
2021年度試験情報
数的処理の出題傾向
数的処理は、「理的な思考力を問う分野」として25問出題されており、内容は、判断推理、経理、資料解釈の一般的な問題ですが、難易度はかなり易しめです。
問題は易しいですが、1問当たり1~2分で処理する必要がありますので、早く正確に解く練習が必要です。
判断推理は、命題と論理、順序関係、位置関係、対応関係などが中心です。与えされる条件もわずかで、複雑な要素はほとんどありません。
数的推理は、速さの問題、仕事算、比と割合、確率など、頻出分野から出題が多いですが、基礎学力を問うようなやや変わった問題も見られます。
資料解釈は、資料から選択肢の正誤を検討するという一般的な問題もありますが、資料から簡単な数値の計算をさせる問題も結構あります。
2県庁市役所などの経験者採用試験
一般的な教養試験は、5肢択一で(50問,150分)(40問,120分)(30問,90分)などの型があります。自治体や試験区分によっては、大卒採用と同じ試験問題の場合もありますが、ほとんどは、高卒採用と同じ問題や社会人向けの易しめの問題を採用しており、受験生の負担を軽減する方向にあります。
2021年度試験情報
数的処理の出題傾向数的処理は、どの試験型でも教養試験のうちの約1/3を占め、10~16問程度の出題です。
判断推理は、5~8問程度で、そのうち2〜3問が図形の問題です。命題と論理、対応関係、順序関係、真偽、移動と軌跡、積み木などが頻出で、いずれも基本的な問題が中心です。
数的推理は、4~6問程度で、整数問題、速さの問題、図形(面積など)などの頻出分野からの出題も多いですが、マイナー分野も含め幅広い範囲から出題されています。東藤沢は、1~2問で、実数や割合のデータが中心ですが、ややレベルの高い問題もありますので、時間配分に注意が必要です。
第1部
判断推理