TOEICの勉強法 – 点数アップを目指すやり方をマスター!




TOEICとは

TOEICとは、TOEIC Listening & Reading Testのことを指します。ビジネスの場や日常生活などでの会話、文章での意思疎通といった英語能力を測るために実施されるテストになります。
以下がTOEICの概要です。

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・問題数 リスニング100問・リーディング100問
・制限時間 リスニング45分・リーディング75分の2時間
・試験方式 マークシート
・結果 Reading 495点、Listening 495点の990点満点
・開催日程 1年に10回
・開催場所 全国80都市
・申し込み方法 インターネットまたはコンビニ端末
・受験料 6,490円
・受験者数 2019年は約240万人、2020年は169万人

問題形式

リスニングとリーディングの二つのセクションから成り立っています。回答は全てマークシート方式です。

リスニング
・写真描写問題
・応答問題
・会話問題
・説明文問題

リーディング
・短文穴埋め問題
・長文穴埋め問題
・文書形式問題

スコアと採点について

TOEICでは、合格不合格といった基準はありません。その代わり、5点刻みの点数で結果が発表されます。平均点は、多少の差はあるものの、リスニングが310点程度、リーディングが260点程度、トータルで570点程度となっています。

レベルごとの勉強・対策法

TOEICの勉強方法は、その人の現時点でのレベルによって変わってきます。目標としている点数によって勉強法が異なるため、自分の点数を知ることがまずは重要です。
以下は、それぞれのレベルごとに適した勉強方法です。参考にしてみてください。

スコアがおよそ500点

日常会話や自己紹介が問題なく行えるレベルです。スコアが500点前後の人は、以下の課題があると思われます。それぞれの課題にふさわしい対策をまとめました。

・基本的な単語力の不足
→まずは基本的な単語をきちんと覚えましょう。このレベルの人は知っている単語を増やせばそのまま点数に直結します。

・英語の耳力不足
→高校までの学校における英語の授業では、主にリーディング中心の勉強しかしません。ですので、何度も英語を聞いたり、何度も音読したりすることでまずは英語耳を養うことから始めましょう。

・文法力が低い
→基礎的な参考書を使って文法を固めましょう。また、何度も精読することで英文の構造を理解していきましょう。

スコアがおよそ600点

ワーホリや一人での海外旅行、また履歴書にかける程度のレベルです。スコアが600点前後の人は、以下の課題があると思われます。それぞれの課題にふさわしい対策をまとめました。

・より高度な英語耳が必要
→具体的に、ディクテーションやシャドーイングといった方法を取り入れてみましょう。普段の音読や精読に一工夫加えるだけで効率がアップします。

・より高度な単語力が必要
→引き続き、単語を覚える作業をしていきましょう。これまでの単語を確実に覚えつつ、より多くの単語に触れていきましょう。

・読解速度を上げる
→スピードを上げて読めるようにしましょう。TOEICは時間との勝負でもあります。繰り返し精読・音読をすることでより多くの問題が解けるようにしましょう。

スコアがおよそ700点

外資系企業の足切りレベルです。スコアが700点前後の人は、以下の課題があると思われます。それぞれの課題にふさわしい対策をまとめました。

・聴いただけでほぼ理解できる、シャドーイングができる、といったレベルまであげましょう。
→具体的には、公式問題集で知らない単語をなくすことを目標にしましょう。

・単語力と読解スピードのさらなる向上を目指しましょう。
→より多くの文章を読むことが大切です。また、スラッシュリーディングを使って効率的にスムーズに理解できるようにしましょう。

スコアがおよそ800点

日本での就活で武器になるレベルです。ここまで来れば、大きな課題は特にないでしょう。あとはどれだけ正確に早く解けるかが鍵になります。どれだけ100%に近づけられるかを意識しましょう。

→過去問や問題集の数をこなしていきましょう。
→正解や不正解が自分で説明できるまでになりましょう。

受験したことのない人

受験をしたことがなく、自分のスコアがわからない人は、過去問を解いてみて自分の現時点の点数を知るところから始めましょう。その点数に応じた勉強に取り掛かりましょう。

おすすめの参考書

公式の問題集以外で点数に応じたおすすめの参考書を以下にまとめました。

600点突破を目指す方向け

『はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト 全パート完全攻略』
→TOEICを受けるのは初めての方、TOEICの構成や各セクションの対策を知りたいという方におすすめ。セクションごとの攻略法や勉強方法が書かれており、さらには模試がついています。これを使うことでTOEIC全体の流れを理解することができます。

『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』
→とにかく多くの問題をこなしたいという方におすすめ。対象は500点以上の初心者ですが、かなりのボリュームなので難易度にも幅があります。800~900点くらいの高得点を目指している人にもおすすめできます。

『世界一わかりやすい TOEICテストの英単語』
→ただの単語集のように羅列されているわけではありません。実際の問題でどのようにその単語が出題されたか、効率的な覚えかたなどが記載されています。

700~800点以上を目指す方向け

『TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リーディング2』
→リーディングの模試が5回分収録されています。公式問題集をやり終えた人が次に取り組むには最適な問題集となっています。公式より少し難易度が上がり、解説が丁寧に書かれています。

『TOEIC L&Rテスト でる模試 リーディング700問』
→この問題集には和訳があるものの解説が付いておらず、公式より難しいです。しかし解説がなくても、自分で調べる過程でかなり力がつくため、勉強になります。

800点後半~900点以上を目指す方向け

『3週間で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト900点』
→模試の200問を3回繰り返すという形式の問題集です。ただ単に問題を解き、そのまま答え合わせするだけではありません。その問題をどうして間違えたのかなど、効果的な復習方法が学べます。

『TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6』
→この問題集はレベルが高く、上級者でも間違える文法のポイントが主にまとめられています。これを完璧にこなせるようになれば、かなりの高得点が期待できるでしょう。

おすすめの通信講座

・ユーキャンTOEIC L&Rテスト対策講座
→入門から、700点くらいを目指す方におすすめです。価格はコースによって異なりますが、およそ35,000円から39,000円となっています。

・Z会キャリアアップコース TOEICテスト
→400点から800点程度を目指す方におすすめの講座です。およそ3万円の価格となっており、複数のコースが用意されています。

まとめ

ここまで、TOEICの試験概要、レベルに応じた勉強法を解説しました。
大切なのは、自分の現段階でのレベルを知ること、そしてそのレベルに応じた勉強をすることです。やみくもに難しい問題集を使ったところで効率的に英語力を伸ばすことはできません。また、一定のレベルに達したら、あとは回数をこなして問題に慣れることが大切になっていきます。
繰り返し練習し、より高い点数を目指していきましょう。

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