CGエンジニア検定は独学で合格できる?難易度や取得メリット、おすすめの対策勉強法まで




CGプログラマやソフトウェアエンジニアなどを目指している方にとっては必須の資格ともいえる「CGエンジニア検定」をご存じでしょうか。

この資格試験では、CG分野のソフトウェア・システム開発を行うための知識が問われます。

ここでは、そんなCGエンジニア検定の勉強法について詳しくご紹介していきます。

CGエンジニア検定って何?

CGエンジニア検定は、CG分野の開発や設計を行うエンジニアやプログラマのための検定です。

アニメーションや映画だけでなく、ゲームやAR、アプリなど幅広い分野で活躍できる資格です。想定職種として、CGプログラマ、ゲームプログラマ、ソフトウェアエンジニア、CADエンジニア、テクニカルディレクタなどが挙げられます。

この資格には、受験資格はありません。誰でも挑戦することができます。

試験の概要

CGエンジニア検定には、ベーシックとエキスパートの2つのレベルがあります。ベーシックでは基礎知識、エキスパートでは専門知識と応用力が問われます。

検定区分 ベーシック エキスパート
試験形式 マークシート マークシート
問題数 10問 10問
試験時間 60分 80分
受験料 5,600円 6,700円
合格基準 70点(100点満点)
出題範囲 ディジタルカメラモデル、画像の濃淡変換とフィルタリング処理、モデリング、レンダリング、アニメーション、システムと規格、関連知識 CGとディジタルカメラモデル、座標変換とパイプライン、モデリング、アニメーション、画像処理、視覚に訴えるグラフィックス、CGシステム、知的財産権、関連知識

合格するのは難しい?

CGエンジニア検定の難易度は、ベーシックは易しめ、エキスパートはやや高めとなっています。合格率に関しては、ベーシックが60%、エキスパートは30~40%ほどです。

また、合格するための勉強時間の目安として、ベーシック試験は30から50時間ほど、エキスパート試験は40から60時間ほどと言われています。

取得するメリットは?

①就職・転職で有利になる
CGエンジニア検定のエキスパートに合格できれば、CG業界での就職や転職に有利に働くことになります。ただベーシックレベルだけでは、一定の評価しか得られないかもしれません。ベーシックに合格された方は、ステップアップのためにぜひエキスパート試験を目指してみてはいかがでしょうか。

②CGの理論や知識が身に付く
CG業界で働いている方は、実践的な知識はすでに身についているとは思います。しかし、検定試験の勉強を通して、基本的な理論の復習や知識の抜けを再確認することができます。スキルアップのためにも、CGエンジニア検定はおすすめの資格といえます。

勉強法のポイント

CGを学ぶにあたって、高校数学、大学1年の数学の知識が必要とされます。そのため、数学があまり得意でないという方は復習しながら学習を進めましょう。

 

CGエンジニア検定公式問題集編集委員会 (著)
出版社: 画像情報教育振興協会; 改訂第3版 (2018/3/2)、出典:amazon.co.jp

 

①参考書を1周する
まずは、参考書を手に取ってみましょう。CG分野の全体像を掴むためにも、参考書を1周してみることをおすすめします。CGの基本概念から応用までを理解するためにおすすめの参考書は公式が出版している以下の2冊です。

<エキスパート対応>
コンピュータグラフィックス [改訂新版] <ベーシック対応>
ビジュアル情報処理 -CG・画像処理入門- [改訂新版]

また、公式が推奨する参考書として以下のものもあります。
POV-Ray による3 次元CG 制作 – モデリングからアニメーションまで-

こちらは、CGの基本概念を体系的に理空き出来る3DCG入門書となっています。

②過去問題に触れてみる
参考書を1周してある程度の知識が固まったら、問題演習に移りましょう。下記の公式問題集を利用して、出題傾向を把握しながら知識のアウトプットをしていきましょう。繰り返し問題を解くことが重要です。

CGエンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集 [改訂第三版]

前提知識がある方は②→①の順番でやる方法もおすすめです。現時点で解ける問題を把握して、足りない知識を補うという形で勉強することで効率よくインプットすることができます。

CG分野の初学者の方は、①→②の順番で毎日1、2時間ほどの勉強を1か月続けることでベーシック試験の合格が望めます。

まとめ

いかがでしたか。本記事では、CGエンジニア検定のおすすめの勉強法について解説しました。

CGエンジニアは、産業や学術分野のさまざまな領域における能力を求められます。検定試験を通して、CG分野の開発・設計を担うエンジニアにとってのスキルアップやCGエンジニアを目指す方にとっての今後のキャリアに役立ちます。

ベーシックだけでなくエキスパートであっても、しっかりと対策を取ることができれば独学で合格することができます。CG業界に携わっている方はもちろん、CGに興味のある方はぜひこの資格をチェックしてみてはいかがでしょうか。