製薬会社に就職・転職する際に必要な資格は?
製薬会社での資格
製薬会社は就職先として非常に人気です。
そのため倍率も高く、履歴書や面接で他の人と差をつけるために何か資格を取ろうと考えている人も多いのではないでしょうか。今回は、選考の中でアピールできる資格を3つ紹介していきます。
MR認定試験
医薬品の品質や有効性、安全性などの情報の提供・収集・伝達を行う人のことをMRと言います。この試験ではMRを行う上での知識を評価します。
<試験情報>
受験料:13,200円(2科目以上)
試験日:12月
受験資格:導入試験修了者など
試験方法:筆記試験
出題形式:正誤、択一式
試験時間:270分
合格基準:70〜80%
合格率:約75%
<メリット>
・顧客から信頼される
・MRの転職に有利
製薬会社でMRをしている人は、大抵この資格を取得することを義務付けられています。
そのため、転職においてもこの資格を取得しているかは重要視されています。
取得していない人でもMRになることはできますが、新卒以外だとMR認定試験に合格している人が有利になります。
この資格を取得するには、製薬企業、CSO、MR導入教育実施機関で教育を受講して修了認定を行う必要があります。
企業に在籍していない人はMR導入教育実施機関で基礎教育を受講しなければいけないので簡単に取得できる資格ではありません。
しかし、合格率は高いので、修了試験を受ける資格がある人は、勉強すれば必ず合格できるでしょう。
また、この資格があると顧客の方からの信頼につながります。
医師や看護師などに信頼してもらうためには、医薬品に関する知識を豊富に持っていなければいけません。薬剤師免許の取得は気軽にできるものではないので、MR認定試験に合格する方がハードルは低いです。
危険物取扱者(甲種)
危険物の取り扱いが可能になる資格です。特に甲種を取得すると、ガソリン・軽油など全ての危険物が扱えるようになります。
<試験情報>
受験料:6,600円
試験日:地域によって異なる
受験資格:学歴など
試験方法:筆記試験
出題形式:五肢択一式
試験時間:150分
合格基準:60%
合格率:40%以下
<メリット>
・業務の幅が広がる
・研究開発職、製造職で有利
この資格は、研究開発職や製造職として製薬業界に就職を目指す方におすすめの資格です。
製薬会社では、危険物取扱者の資格がないと取り扱えないようなものを利用して研究を行う場合があります。
また、製造の場合でも大量の危険物を扱う場合があります。
危険物取扱者を取得していない場合、非常に限定された業務しかできなくなってしまいます。
製薬会社の研究開発職や製造職は非常に人気の業界・職種なので、業務で役立つ資格を取得して有利に就職活動を進めましょう。
特定高圧ガス取扱主任者
液化酸素、液化塩素、液化石油ガス、圧縮水素、液化アンモニア、特殊高圧ガス、圧縮天然ガスの7種類の特定高圧ガスを、一定数量以上貯蔵して消費したり、他の事業所から導管により供給を受けて消費したりしている事業所において必要な選任資格です。
<試験情報>
受験料:11,400円
試験日:年3回
受験資格:なし
試験方法:講習、修了試験
合格率:90%以上
<メリット>
・業務の幅が広がる
・研究開発職、製造職で有利
・簡単に取得できる
上の危険物取扱者と同じで、こちらも研究開発職や製造職を目指している人が取得しておくべき資格です。
理由も同じで、特定高圧ガス取扱主任者の資格があるとできる業務の幅が広がるからです。
就職の際にも資格をアピールすることができるので、危険物取扱主任者と同様おすすめの資格です。
また、取得難易度が非常に低く、講習を受講して修了試験を受ければほぼ合格できるという資格になっています。
簡単に取得できて業務に役立てることができる資格なので、取得しておいて損はありません。
いかがでしたでしょうか。研究開発職などは医学部や薬学部、農学部などが有利になりますが、MRは文系でも活躍できる職業です。
しかし、専門知識があるに越したことはないので、製薬業界を目指している人は積極的に医薬品についての知識を学習していくと、周りの就職希望者と差をつけることができます。
どの職種に就くとしてもしっかりと知識をつけておくと良いでしょう。