アクチュアリーを取るメリット、デメリットは?




アクチュアリーは意味がある?意味がない?

アクチュアリーは、金融系最難関資格の一つとされる資格です。
保険会社や信託銀行などで、保険料の算定や保険や年員に関わる数理面を管理する、数理の専門家です。
今回はアクチュアリー取得のメリットとデメリットについて紹介していきます。

 

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メリット

高収入

アクチュアリーの平均年収は1000万円以上で、数ある専門職の中でも非常に高収入ということができるでしょう。
経験を積んでいくごとに年収も上がり、会社によっては2000万円以上の給料をもらえることもあるそうです。

就職・転職に有利

アクチュアリーの正会員は約2000人と少ないです。
そのため、就職・転職業界でも需要の方が多い職種とされています。
生命保険や年金などを扱う企業が多いですが、証券会社や監査法人でも活躍できる場があるので、就職・転職には非常に有利ということができるでしょう。

安定性がある

企業ごとのアクチュアリーとしての採用枠はあまり用意されていません。
少ない人数を採用して、アクチュアリーの正会員となれるような教育やサポートをしっかりとしていくというスタンスがとられています。
時間をかけて育成した社員を手放すとは考えにくいので、リストラをされる可能性は非常に少ないと推測することができます。
また、アクチュアリーの活躍の場は広がりつつあります。
リスクマネジメントなど企業経営に関わるところで活躍するアクチュアリーもいるそうです。
今後もますます需要が拡大していくでしょう。

デメリット

合格までの道のりが長い

アクチュアリーの正会員になるには、1次試験と2次試験を突破しなければなりません。
1次試験は「数学」「生保数理」「損保数理」「年金数理」「会計・経済・投資理論」の5科目の合格が必要です。
この5科目を合格することで準会員となります。
2次試験では、「生保コース」「損保コース」「年金コース」のうちの2科目の合格が必要です。
その後研修を受けた後、ようやく正会員としてアクチュアリーを名乗ることができます。
各科目の難易度は10%を切ることもあるとても難しい試験で、正会員となるのに通常5年以上、長いと10年単位で受験をしなければいけません。
難易度が高く合格までの期間が長いことが、アクチュアリーの最大のデメリットでしょう。

独立できない

他の金融系の難関資格である税理士や公認会計士などの資格のように、資格を取って実務経験積めば独立というわけにはいきません。
良くも悪くも受け身の仕事が多いので、独立してバリバリ働きたいという人であれば、他の資格を取得することをおすすめします。