航空無線通信士 英語試験問題集 傾向と対策
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はじめに
近年,航空無線通信士試験の受験を考えている方々から,英語問題の正解の根拠や英語学習の方法等がまとまった試験対策本がないかとのお問い合わせが増えてきました。
本書は,そのような要望に答えるためにまとめました.過去4回分の航空無線通信士の英語試験問題(筆記・英会話)を,実際の出題形式で掲載しています。あわせて,英文の全文和訳と解答の解説を紹介しています(英文の表記を意識した逐語訳としたため、翻訳のような、なめらかな日本語にはなっていません)。
また,限られた時間で効果が上がるよう,出題形式ごとに学習上のポイントも記載しています。重要な文法の基本事項も解説しましたので、基礎力の確認にご活用ください。さらに、英会話の問題にはネイティブ・スピーカーによる音声も用意しました。いつでも繰り返しの学習が可能になるよう,Webサイトから聴けるようにしました。本文掲載のQRコードよりアクセスするか,東京電機大学出版局ホームページ内(https://web.tdupress.jp/koukutsu2/)から利用してください。
Webサイトでは「模擬試験問題」も閲覧できるようになっていますので、受験直前の総まとめとして,時間を決めて解答してください。解説も掲載しています。英語力向上には、多くの時間が必要です。受験者の皆さんには、この参考書を踏み台にして、航空無線通信士合格後の将来も視野に入れ、運用能力向上に向けた英語学習を発展的に継続されることを期待しています。
英語工房 SACELL
代表 山村嘉雄
目次
航空無線通信士の国家試験について
第1章 英語試験過去問題
「英語」過去問題1
「英語」過去問題1解説
「英会話」過去問題1
「英会話」過去問題1解説
「英語」過去問題2
「英語」過去問題(2)解説
「英会話」過去問題2
「英会話」過去問題(2)解説
「英語」過去問題3
「英語」過去問題(3)解説
「英会話」過去問題(3)
「英会話」過去問題(3)解説
「英語」過去問題4
「英語」過去問題4解説
「英会話」過去問題4
「英会話」過去問題(4)解説
第2章 試験の傾向と対策
筆記試験(英文和訳)
筆記試験(和文英訳)
英会話
第3章 発音記号と英文法
発音記号
英文法
おわりに
航空無線通信士の国家試験について
・航空無線通信士の国家試験の試験科目
航空無線通信士の国家試験の試験科目は,無線工学,法規,電気通信術,そして英語の4科目があります。本書はこのうちの英語に特化した内容となっています。無線工学,法規,電気通信術については,本書の姉妹本である『合格精選310題航空無線通信士試験問題集 第2集』をご覧ください。
・英語の試験の出題基準
(1)文書を適当に理解するために必要な英文和訳
(2)文書により適当に意思を表明するために必要な和文英訳
(3)口頭により適当に意思を表明するに足りる英会話
となっていて、三つの科目による試験となっています。
・英語の試験の概要
英語の試験は,まず,英会話試験から始まり,次に筆記試験(英文和訳,和文英訳)になります。英会話問題は比較的ゆっくりとした速度で2回送出されたあと,普通の速度でもう1回送出されます。解答は,試験前に配布された解答の選択肢が印刷された回答用紙の中から正答を選びます。英会話の試験時間は出題内容により30分以内の時間になります。英会話の試験が終わると,次は筆記試験になります。筆記試験の試験時間は1時間30分になります。