2021 基本情報技術者 午前試験対策書 (試験対策書シリーズ)
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はじめに
基本情報技術者試験は,IT関連の様々な業務で必要とされる基本的知識を理解し,基本的な技能をもっているかどうかを判定する試験です。出題範囲は,最新技術も含む技術全般の内容が含まれるテクノロジ系知識,プロジェクトマネジメントやサービスマネジメントといったマネジメント系知識,システム戦略や経営戦略・企業と法務などビジネス関連の知識を含むストラテジ系知識など,非常に幅広い分野になっています。
2021年版の本書では,昨年から出題が強化された数学関連の知識の他,出題数が増えているAI, IoT, ビッグデータ関連の知識を中心として,最近の新しい出題傾向に合わせた改訂を行いました。
基本情報技術者の午前試験では,これらの広い範囲から出題される80問の60%以上を正解しなければなりません。学習すべき内容が多いので,試験対策としての学習を考えた場合,「限られた時間をいかに効率良く使って,出題のポイントを理解するか」ということが大切になります。
全ての分野で高い正解率を出すことが理想ですが,技術系分野が得意な人,ストラテジ系分野が得意な人など,得意・不得意があるのが普通です。本書は,苦手な分野の出題ポイントを効率良く理解して知識を習得できるよう,最新試験の出題内容を詳細に分析し,今後の試験での出題内容を予想した“午前試験対策書”の最新版としてご利用いただける構成になっています。
短時間で効率的に学習を進めるため,まずダウンロード版「学習前診断テスト」で現状の理解度を確認してください。次に,本書の出題ポイントを確認し,問題を解くことによって必要な知識を身に付けてください。解説は短時間でポイントが理解できるよう,この書籍用に書き下ろしています。
令和元年度秋期の午前試験では,ボーダーラインにあと一歩届かなかった人(合格基準の60点に10点足りない方)が,全受験者の約24%もいました。この方たちの多くは,試験前に集中的に出題ポイントを復習すれば,合格ラインに達することができた可能性が高く,本書は,このような直前の知識整理としてもご利用いただけるよう構成や説明の仕方を工夫しています。本書を上手にご活用いただき学習に励まれ,合格の栄冠を手に入れられることを心よりお祈りしております。
2020年9月
株式会社アイテック IT人材教育研究部
目次
はじめに
第1部 本書の学習方法と試験のポイント
第1章 本書の学習方法
第2章 基本情報技術者 午前試験のポイント
第2部 午前試験の出題ポイント
第1章 基礎理論
1.1 数値表現
1.2 論理演算とシフト演算
1.3 情報に関する理論
1.4 形式言語
1.5 データ構造
1.6 アルゴリズム
1.7 プログラム言語
第2章 コンピュータ構成要素
2.1 プロセッサ
2.2 メモリ
2.3 バスと入出力デバイス
2.4 入出力装置
第3章 システム構成要素
3.1 システムの構成
3.2 システムの性能
3.3 システムの信頼性
第4章 ソフトウェアとハードウェア
4.1 オペレーティングシステム
4.2 ミドルウェアとファイルシステム
4.3 開発ツールとプログラムの形態
4.4 OSS(オープンソースソフトウェア)
4.5 ハードウェア
第5章 ヒューマンインタフェースとマルチメディア
5.1 ヒューマンインタフェース
5.2 マルチメディア
第6章 データベース
6.1 データベース方式
6.2 データベース設計
6.3 データ操作(SQL)
6.4 トランザクション処理
6.5 データベース応用
第7章 ネットワーク
7.1 ネットワーク方式
7.2 TCP/IPと関連プロトコル
7.3 伝送量,伝送時間,回線利用率などの計算問題
7.4 通信サービスとモバイルシステム
第8章 セキュリティ
8.1 サイバーセキュリティと脅威
8.2 暗号技術,認証技術,PKI
8.3 リスクマネジメントと標準規格
8.4 セキュリティ対策
8.5 セキュリティ実装技術
第9章 開発技術
9.1 要件定義と設計
9.2 レビューとテスト技法
9.3 ソフトウェア開発管理技術
9.4 オブジェクト指向
第10章 ITマネジメント
10.1 プロジェクトマネジメント
10.2 サービスマネジメント
10.3 システム監査
第11章 ITストラテジ
11.1 システム戦略
11.2 システム企画
11.3 経営戦略マネジメント
11.4 技術戦略マネジメントとビジネスインダストリ
11.5 企業活動
11.6 法務
巻末資料 出題範囲(午前の試験)
索引
商標表示
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