大原で合格る日商簿記3級<第2版>
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はじめに
「簿記」を経理担当者だけが必要とする知識、と考えている方が多くいます。経理実務では、会計ソフトに入力するだけなので、知識は必要ないと考えている方もいます。
しかし、企業の経営状態を正確に数値化し、客観的に測定することのできる簿記の技術は、すべての社会人にとって身につけておくべき必須のスキルです。簿記は、会社をめぐるお金の流れを記録して、経営活動の成果を報告するための技術です。簿記を学習することで、企業がどのように利益をあげているのか、その仕組みを知ることができます。
簿記を学習する際には、検定試験の合格を目標とすることをオススメします。代表的な試験としては日本商工会議所が主催する簿記検定(日商簿記検定)があります。下位級から徐々にステップアップしていくことにより、簿記力が少しずつ身についていることが実感できると思います。3級の学習終了後は、知識が新鮮なうちに2級の学習を始めましょう(同シリーズ「大原で合格る日商簿記2級』(中央経済社)がオススメです!)。
第2版では、新しくなった2019年度以降の「商工会議所簿記検定試験出題区分表」にあわせて加筆・修正しました。2019年度からは「クレジットカード決済による販売」や「消費税」など、より実践的な内容を学習することができます。本書は、資格の大原の簿記検定講座で長年培ってきたノウハウにもとづき、最少の努力で検定に合格できるように工夫を凝らしました。
本書をフルに活用し、ひとりでも多くの方が合格の栄冠を勝ち取ることを制作スタッフ一同、心よりお祈り申し上げます。
資格の大原
大原メソッドで合格へ!本書を120%使いこなす方法
本書の活用ポイントを押さえて、最大限に使いこなし、最短ルートでの合格を目指しましょう!!
資格の大原は、簿記検定でも合格実績トップクラス!本書には、長年蓄積されたそのノウハウが詰め込まれています。
・合格のコツで、一番大事なところがバッチリわかります!ツボを押さえた効率的な学習を。
・試験に出てくるキーワードは太字でわかりやすい!
・スッキリわかりやすい図解が豊富!イメージしながら学習を進めましょう。
・本文で説明していない馴染みのない用語も簡単な言葉に置き換えて理解できます!
・重要度に合わせて簡潔にまとめています。試験で使えるテクニックも満載!
・セクションごとに練習問題を出題!何度も繰り返すほど合格力はアップ!!間違えた箇所は×マークなどをつけて見直しに役立てましょう。
・つまずきやすいところは資格の大原講師が動画で解説します!あわせて要チェック!
日商簿記3級ってどんな試験?
勉強を始める前に、簿記検定のことを確認しておきましょう。何のための、どんな試験かがわかれば、試験対策にもつながります。
1 日商簿記検定試験とは?
皆さんがこれから受験する「日商簿記検定」は、地域経済の健全な発展を目的として、日本商工会議所が実施している会社会科に関する検定試験です。学校の試験と異なり、「社会人として活躍できるかどうか」が問われるのが特徴で、出題内容はビジネスシーンで活かせるものが中心となっています。
2 日商簿記3級の試験内容について
学習開始前に試験の概要や出題内容・配点などを知ることは、大切なことです。これらを意識することにより、効率的に学習を進めることができます。
3級試験概要
受験資格:制限はなく、誰でも受験できます。
試験日:年3回(2月第4週日曜日、6月第2週日曜日、11月第3週日曜日)
試験科目:商業簿記5題以内
試験時間:2時間
合格基準:100点満点中70点以上で合格
申込受付:各商工会議所によって申込期間等が異なります。試験日の約3ヵ月前申込受付に最寄りの商工会議所へお問い合わせください。
商工会議所検索→https://links.kentei.ne.jp/examrefer
3 日商簿記3級合格のカギは?
日商簿記3級は70点以上で合格ですが、第1問、第3問および第5問の合計配点は約80点です。したがって、第1問・第3問・第5問のうち、1つでも半年目があると合格は難しくなります。しかし、逆にこれらの問が意項目となれば、合格は確実なものとなります。つまり、日商簿記3級合格のカギは、「第1問、第3問、第5問の出来にある」といっても過言ではありません。
第1問対策/各チャプター→仕訳は簿記の土台!すべてのチャプターが直結します。
第3問対策チャプター9→試算表の作成には、仕訳への理解が重要です。
第5問対策:チャプター10~12→チャプター9までの理解に加えて、決算処理がポイントです。
4 日商簿記3級はビジネスパーソンの教養!
簿記を学習すると、企業の採算性、コスト管理、さらには資金繰りといった企業の経営にとって必要な知識を身につけることができます。これは、現代のビジネスパーソンにとって、まさに必須の教養知識です。「企業によっては、日商簿記検定試験の上位級に合格することが、昇格・昇進の条件となっていることもあります。その入り口として日商簿記3級を学ぶことで、将来のステップアップにもつながります。では、いよいよ簿記の学習が始まります!本書を使って、簿記3級の合格を奪取しましょう!!
CONTENTS
読者限定特典のご案内
1解説動画
2最新のオリジナル予想問題
3解答用紙ダウンロード
大原メソッドで合格へ!本書を120%使いこなす方法
日商簿記3級ってどんな試験?
CHAPTER0簿記で学ぶこと
SECTION1簿記って何?
SECTION2貸借対照表
SECTION3損益計算書
SECTION4貸借対照表と損益計算書の具体例
CHAPTER1日々の帳簿記入
SECTION1取引って何?
SECTION2取引を「勘定」に記入する
SECTION3仕訳
SECTION4勘定への転記
SECTION6試算表の作成
CHAPTER2商品壳買
SECTION1商品売買の記帳
SECTION2返品
SECTION3引取運賃、発送運賃
SECTION4前払金、前受金
SECTION5受取商品券
SECTION6分記法
CHAPTER3現金・預金および手形
SECTION1現金
SECTION2現金過不足
SECTION3普通預金
SECTION4当座預金
SECTION5当座借越
SECTION6約束手形・
SECTION7電子記録債権および電子記録債務
CHAPTER4その他の資産および負債
SECTION1有形固定資産
SECTION2クレジット売掛金(クレジット取引)
SECTION3貸付金、借入金
SECTION4手形貸付金、手形借入金
SECTION5未収入金、未払金
SECTION6立替金、預り金
SECTION7仮払金、仮受金
SECTION8差入保証金
SECTION9消費税・株式会社の資本
CHAPTER5
SECTION1株式会社の資本
SECTION2株式会社の設立・開業
SECTION3株式会社の新株発行(増資)
SECTION4株式会社の利益
SECTION5剰余金の配当など
CHAPTER6その他の勘定および訂正仕訳
SECTION1収益、費用となる勘定科目
SECTION2ITETER主要簿と補助簿
CHAPTER7
SECTION1主要簿と補助簿
SECTION2仕訳帳と総勘定元帳
SECTION3補助記入帳
SECTION4補助元帳
SECTION5各勘定と補助簿の関係
CHAPTER8伝票および証ひょう
SECTION13伝票制
SECTION2仕訳日計表から総勘定元帳へ転記する方法
SECTION3証ひょう
CHAPTER9試算表の作成
SECTION1試算表の種類
SECTION2月次の集計
SECTION3合計残高試算表
SECTION4合計試算表
SECTION5残高試算表決算(I)
CHAPTSR10
SECTION1決算
SECTION2決算整理
SECTION3決算整理(1)商品の決算整理
SECTION4決算整理後残高試算表
SECTION5精算表の作成(1)
SECTION6貸倒れの処理
SECTION決算整理(2)貸倒引当金の計上
SECTION8決算整理(3)有形固定資産の減価償却
SECTION9有形固定資産の売却
CHAPTER11決算(II)
SECTION1決算整理(4)費用・収益の決算整理
SECTION2費用・収益の前払い・前受け
SECTION3費用・収益の未払い・未収
SECTION4決算整理(5)現金過不足の決算整理
SECTION5決算整理(6)現金の決算整理
SECTION6決算整理(7)当座借越の振替え
SECTION7決算整理(8)貯蔵品の決算整理
SECTION8決算整理(9)消費税の決算整理
SECTION9決算整理(10)法人税等の決算整理
SECTION10精算表の作成(2)
CHAPTER12帳簿の締切り、財務諸表の作成
SECTION1総勘定元帳の締切り
SECTION2損益計算書、貸借対照表作成
練習問題解答・解説