工事担任者 DD3種標準テキスト第5版




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はしがき

本書は、工事担任者「DD第3種」の資格取得を目指す受験者のためのテキストです。

本書は、各科目の主要内容を押さえることはもとより、試験に合格するためのエッセンスを抽出し、短期間で効率的な学習ができるように工夫されています。具体的には、以下に示すような特長を持っています。

1 ひとめでわかる重要ポイント
本文の中で特に重要な点や間違えやすい点を、マーク(重要)を用いて表示しています。これにより重要ポイントがひとめでわかるので、効率良く学習することができます。

2 豊富な図表
理解しづらい電気の動きや概念、機器の回路動作、法令の規定内容などを、のべ数百点にも及ぶ豊富な図や表でわかりやすく解説しています。これにより直感的にさまざまな原理や技術内容、法制度を理解することができます。

3 実力を試せる「練習問題」と「実戦演習問題」
項目ごとに理解度を確認できる「練習問題」、また、各章末には、これまでの出題傾向を踏まえた「実戦演習問題」を掲載しています。問題を解くことで、より確かな実力が身に付きます。

本書は、2013年3月の発行以来ご好評をいただいてまいりました『工事担任者 DD3種標準テキスト 第4版』の後継書籍です。本書では、これまでの試験問題を徹底的に分析し、最新の出題傾向に即した内容を盛り込んでいます。受験者の皆さんが、本書を有効に活用することにより、合格への栄冠を獲得されることをお祈りいたします。

2017年1月
編者しるす

株式会社リックテレコム 書籍出版部 (編集)
出版社 : リックテレコム (2017/2/7)、出典:出版社HP

受験の手引

1 試験実施の公示
工事担任者資格試験は、電気通信事業法第73条に基づく国家試験であり、一般財団法人日本データ通信協会が試験事務を実施している。試験は毎年少なくとも1回は行われることが総務省令(工事担任者規則)で定められており、通常は年2回実施されている。試験の実施日、場所、申請の受付期間等については、一般財団法人日本データ通信協会電気通信国家試験センターのホームページにより公示される。

一般財団法人 日本データ通信協会
電気通信国家試験センター
〒170-8585 東京都豊島区巣鴨2-11-1巣鴨室町ビル6階
〔URL〕 https://www.shiken.dekyo.or.jp
〔電話〕 (03)5907-6556(代表)

2 試験申請
試験申請の手続きには、インターネットによる申請と、書類(申請書)による申請との2通りの方法がある。
インターネットで申請する場合は、一般財団法人日本データ通信協会のホームページからインターネット試験申請受付画面にアクセスし、表示された手順に従って操作する。試験手数料は、郵便局、銀行、または指定のコンビニエンスストアで払い込む。

また、書類による申請手続きについては、以下のとおり。
① 試験申請書(兼払込取扱票)等の申請書類は、電気通信国家試験センターまたは一般財団法人日本データ通信協会各支部の窓口において無料で入手できる。郵送で取り寄せる場合は、その旨と部数を書いたメモに、宛先を明記し部数に応じた金額の切手を貼付した封筒を同封して、各事務所に郵送する。
② 郵便局の窓口で、必要事項記入済みの試験申請書(兼払込取扱票)を用いて所定の試験手数料を払い込む。
③ 受領印が押印された試験申請書(兼払込取扱票)を一般財団法人日本データ通信協会電気通信国家試験センターに郵送する。
※受領印等の日付が受付期間を過ぎてしまった場合、申請は無効となるので注意を要する。

3 試験日及び実施地
① 試験は例年2回(5月、11月)実施されており、各種別の具体的日時は申請書類に添付の「受験の手引き」に記載されている。
② 試験実施地は、申請時に、公示された地区のうちからいずれか1つを指定する。なお、試験会場の詳細については、各申請者に個別に郵送される受験票により通知される。

4 試験時間
試験時間は、1科目につき40分相当(AI・DD総合種の技術及び理論科目のみ80分)の時間が与えられる。3科目受験の場合は120分(AI・DD総合種は160分)となるが、その時間内での各科目の時間配分は自由である。

5 合格基準
合格基準は、各科目とも、100点満点で60点以上となっている。

6 試験結果の通知
試験結果は、受験者全員に試験結果通知書にて通知される。

7 資格者証の交付
試験合格者は、資格者証交付申請書を、受験地(全科目免除者は住所地)を管轄する地方総合通信局等に提出する。なお、交付申請は、試験結果通知書に記載された合格の日から3か月以内に行うこと。

株式会社リックテレコム 書籍出版部 (編集)
出版社 : リックテレコム (2017/2/7)、出典:出版社HP

目次

第I編 電気通信技術の基礎

第1章 電気回路
1 電荷と静電気力
2 静電容量
3 オームの法則と電気抵抗等
4 直流回路の計算
5 電流計と電圧計
6 交流回路
7 交流直列回路の計算
8 交流並列回路の計算
9 磁界と電磁誘導
■ 実戦演習問題

第2章 電子回路
1 半導体の性質、種類
2 pn接合とダイオード
3 ダイオード回路
4 トランジスタの構造と原理
5 トランジスタ回路
6 電界効果トランジスタ(FET)
7 半導体集積回路(IC)
■ 実戦演習問題

第3章 論理回路
1 10進数と2進数
2 論理素子
3 ベン図と論理代数の法則
4 論理回路の出力
■ 実戦演習問題

第4章 伝送理論
1 伝送量の計算
2 特性インピーダンス、反射
3 漏話
4 雑音
■ 実戦演習問題

第5章 伝送技術
1 信号の伝送
2 変調方式
3 PCM伝送
4 光ファイバ伝送
■ 実戦演習問題

第Ⅱ編 端末設備の接続のための技術及び理論

第1章 端末設備の技術
1 ADSLモデム、ADSLスプリッタ
2 IP電話システムにおける各種端末
3 LANの概要
4 LANの伝送媒体
5 イーサネットLAN
6 LANのアクセス制御方式
7 LAN構成機器
■ 実戦演習問題

第2章 ネットワークの技術
1 データ通信の伝送方式等
2 デジタル伝送路符号方式
3 伝送制御手順
4 OSI参照モデル
5 ブロードバンドアクセスの技術
6 IPネットワークの概要
7 IPアドレス
8 IPネットワークのプロトコル
9 IP電話
10 ネットワーク管理コマンド
■ 実戦演習問題

第3章 情報セキュリティの技術
1 情報システムに対する脅威
2 端末設備とネットワークのセキュリティ
■ 実戦演習問題

第4章 接続工事の技術
1 メタリックケーブルを用いたLANの配線工事
2 光ファイバを用いたLANの配線工事
3 配線方式・配線補助用品
4 ブロードバンド回線の工事試験
5 ホームネットワークの配線工事
■ 実戦演習問題

第Ⅲ編 端末設備の接続に関する法規

第1章 電通信事業法
1 総則
2 電気通信事業
3 端末設備の接続等
■ 実戦演習問題

第2章 工担者規則、認定等規則、有線法、設備令、不正アクセス禁止法
1 工事担任者規則
2 端末機器の技術基準適合認定等に関する規則
3 有線電気通信法
4 有線電気通信設備令
5 不正アクセス行為の禁止等に関する法律
■ 実戦演習問題

第3章 端末設備等規則(Ⅰ)
1 総則
2 責任の分界
3 安全性等
■ 実戦演習問題

第4章 端末設備等規則(Ⅱ)
1 アナログ電話號末
2 移動電話端末
3 インターネットプロトコル電話端末
4 インターネットプロトコル移動電話端末
5 專用通信回線設備等端末
■ 実戦演習問題

実戦演習問題 解答&解説
索引

株式会社リックテレコム 書籍出版部 (編集)
出版社 : リックテレコム (2017/2/7)、出典:出版社HP