10時間で合格! 山田ジョージのQC検定3級 テキスト&問題集




【品質管理検定(QC検定)試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)】も確認する

本書の特徴

指導実績10年のプロ講師が最短合格をナビゲート!

本書は、10年以上にわたって「QC検定(品質管理検定)受検対策」ブログを運営し、3級対策セミナーを実施している山田ジョージが執筆。時間のない社会人や独学者に向けて、完ぺきを目指すのではなく、合格レベルの問題を確実に解く「ドライ学習法」を提唱しています。初学者でも読みやすい図解を豊富に用いたテキストと模擬試験を収録して、最短ルートで合格が目指せます!

本書のポイント
1 プロ講師が必修ポイントを公開
著者は試験を10年以上徹底分析しており、各種スクールなどで豊富な講義経験のある第一人者です。合格ポイントを1冊にギュッと凝縮しています。

2 オールインワンだから1冊で合格
各テーマごとに理解度を確認する問題を収録。すぐに知識の定着が図れます。また、第9章には模擬試験106問を収録。頻出問題に取り組むことで、着実に得点力がUPします。

3 超効率的「ドライ学習法」で最速合格!
QC検定は約70%以上の正解で合格できる試験です。忙しくて時間のない社会人や独学者に向けて、合格レベルの基礎知識を確実に習得できるよう構成しています。

4 図解が豊富。イメージで攻略!
試験では聞きなれない専門用語が多く出てきます。イメージで学んですぐに理解できるよう多くの図解で説明しています。

3つのステップで合格をつかみとる!
STEP1 問題を解きながら理解できる
本書は、各テーマに必須の知識を解説した後、問題を解くことで確実に理解を深めることができるよう構成されています。図解でイメージを定着させ、知識を確実にしましょう。

STEP2 「得点力」が高まる模擬試験
テキストを一通り学習して基礎ができたら、第9章の模擬試験にチャレンジしてみましょう。試験に慣れて関連知識をさらに深めることができ、グッと合格に近づきます。

STEP3 不確かな知識、間違えた問題の再確認で理解を確実に
試験の直前にはざっとテキストを復習して、知識にモレがないかを確認しましょう。また、これまでのステップで解けなかった問題があれば、再度解いたり、該当部分の解説を精読して理解を深めましょう。

10時間で合格できます!

山田 ジョージ (著)
出版社 : KADOKAWA (2020/5/22)、出典:出版社HP

はじめに

品質管理検定(以下、QC検定)3級に挑戦される皆さま、はじめまして。日本初のQC検定受検アドバイザーの山田ジョージといいます。

QC検定は2005年にスタートしましたが、私は開始から間もなく、これまで10年以上にわたって試験分析を行ってきました。専門学校での講義や通信講座・ブログでの情報提供などを通じて、限られた時間のなかでいかに効率的に学習し、合格するかにこだわってお伝えしてきたのです。完璧を目指さず合格に特化したこの学習法を私は「ドライ勉強法」と呼んでいます。

あなたはこれまでの人生で、資格取得や受験勉強に途中で挫折した経験はないでしょうか?試験の得点は高いほうがよいですが、最初から完璧を目指してしまうことで、本来必要ないのに多くの参考書を買ったり、高価な通信教育を購入するだけで満足してしまいます。最も重要なことは、始めた勉強をやめないことです。初めてQC検定の勉治をする人は、分厚いテキストに取り組むよりも、まずは最後まで読み通せて、自分の力量に合った薄いテキストから始めることが大事です。

QC検定3級はけっして難しい試験ではありません。この試験に合格するためには、難しい問題で時間をとられ、深みにはまらないようにすることが必要です。こうした専門的な問題は捨てる勇気も必要となるでしょう。3級では、手法分野の計算問題を苦手にする方が多い傾向です。しかし、一度読んで理解できないところがあっても、ひとまず手法分野全体を通じて最後まで学習しましょう。苦手な計算問題でミスしても、他の手法分野の文章問題全体で合格ラインの50%をとればよいのです。

一番いけないのは、理解が難しいテーマに時間をかけすぎて、前に進まないことで勉強をやめてしまうことです。合格が目的なのであって、満点をとることが目的ではありません。70点で合格しようが、90点で合格しようが、資格としては同じです。そのためには、品質管理に関する最低限の大事なポイントを押さえておくことが必要です。もし、学習していてわからないことがあったとしても、立ち止まらず前へ進みましょう。徹底的にドライに取り組むことで、合格をグッと引き寄せることができるのです。

QC検定受検アドバイザー 山田ジョージ

最短でわかるQC検定3級

①合格基準は約7割
QC検定3級は、一般財団法人日本規格協会および一般財団法人日本科学技術連盟が主催し、一般社団法人日本品質管理学会が認定する品質管理に関する検定試験です。対象者は、職場の問題解決を行う事務、営業、サービス、生産、技術などすべての社員や品質管理を勉強する大学生・高等専門学校生・高校生となります。3級に求められる知識としては、①QC7つ道具の作り方・使い方を理解し、②品質改善についての支援や指導を受ければ、③職場の問題をQC的問題解決法で解決することができ、④品質管理の実践を知識として理解しているレベルです。

合格基準はおおむね70%以上となりますが、受検者の多くが日々業務に従事されている社会人です。そのため、勉強時間をとることが難しい社会人の勉強としては、徹底的に合格にこだわることが大切だといえるでしょう。

●QC検定3級の概要

実施月 年2回(9月と3月)
試験時間 13:30~15:30(90分)
合格基準 出題を手法分野・実践分野に分類。各分野の点数が約50%以上かつ総合得点が約70%以上
出題範囲 品質管理検定レベル表(Ver. 20150130.2)に基づいて実施されます
方式 マークシート
受検料(税込) 4,400円
持ち物 時計および一般電卓。HBまたはBの黒鉛筆・シャープペンシル、消しゴム。万年筆・ボールペン・サインペンは使用不可です。
受験資格 なし
申込方法(個人受検) インターネット、コンビニ端末

 

②受検者と合格率の推移
QC検定3級は第1回(2005年12月実施)の受検者数1,468人から急速に受検者が伸びています。第28回(2019年9月実施)では申込者数42,686人、受験者数37,276人にまで達している人気の検定試験といえるでしょう。試験開始当初は、7割程度の高い合格率で推移していましたが、ここ1~2年は5割程度に落ち着いています。過去の3級の試験問題では、試験ごとに極端な難易度の変化はないことから、基礎知識だけで十分対応が可能といえます。そのため、完璧を目指さず重要ポイントを押さえていく学習法がおすすめです。

●3級合格率の推移

③受験の手続き
個人での受験申込みについては、①インターネット申込み、②コンビニ端末による申込みがあります。
①インターネットによる場合は、QC検定のウェブサイトから申込みを行うことができます。なお、支払いはクレジットカード決済限定です。
②コンビニ端末では、セブンイレブン『マルチコピー機』、ローソン/ミニストップ『Loppi』、ファミリーマート『Famiポート』から申込みを行うことができます。支払いは現金のみです。
また、下記に問合せを行うことができますが、個人の場合、問合せは申込者(受検者)本人が行うものとされています。

山田 ジョージ (著)
出版社 : KADOKAWA (2020/5/22)、出典:出版社HP

10時間で合格するドライ学習法

①徹底的に合格にこだわろう
3級は、開始当初から出題範囲が狭い試験です。第20回(2015年9月実施)から多少試験範囲が広がりましたが、それでも浅い知識レベルで対応ができます。したがって、忙しい社会人の方でも10日間ほど集中して行えば、合格できるレベルにまで達することができます。

本書は、3級合格に必要な知識・問題をムダなく重点的に選択しているため、最低ラインでの合格には不要と思われる「細かで」「枝葉的」な知識は極力省いています。本書を集中して問題を解きながら読み進め、巻末の模擬試験の問題を解くことで、多少とも実務に関わっている方であれば、10時間程度の学習で合格することも夢ではありません。

実際の試験では、計算問題が出題され、問題文に対応した計算式で計算すれば解くことができます。しかし、多くの受検者が、初めて学ぶ「平方和・分散・標準偏差」などの用語の意味を完璧に理解しようとして多くの時間を費やした結果、途中で勉強を止めてしまいます。勉強しなかった人は論外として、合格できない方の多くはこの傾向がみられるため、必要以上の知識の深掘りは禁物です。

②読む+模擬試験+確認=ドライ学習法で攻略!
本書は、最短合格を可能にするため、3級の知識体系を一から解説するのではなく、頻出テーマに絞って構成しています。また、データに関する知識や計算問題が出てくる手法分野から解説を始めるのではなく、実務により近く用語の理解が問われる実践分野から開始することで、読者が苦手意識をできるだけ持たずに読み進められるよう工夫しています。

「会社から3級に合格するように言われているものの、業務が忙しく試験日まで時間がない……」「勉強が好きではないのでなるべく負担をかけずに合格したい……」という方も多いのではないでしょうか。本書では、次の3ステップでの学習方法を提案します。もちろん、必ずこの方法で学習する必要はありません。試験まで時間のある方、必要な内容をしっかり理解して合格したい方は各ステップに十分な時間をかけて、より確実に合格を目指すとよいでしょう。

1 問題を解きながら集中して最後まで読む
すでに知識のあるテーマは読まなくても構いません。知識のある方は練習問題から解き始めて、わからない部分だけ本文で確認していきましょう。時間がなく、最短合格を目指している方は、集中して解説を最初から読み、練習問題を解きながら読み進めるようにしてください。本文で解説した知識をすぐに確認・定着できるよう練習問題を豊富に配置しているため、効率的習が可能となっています。

2 模擬試験にチャレンジして間違えたところを復習
本書の第9章には106問90分の本試験を想定した模擬試験を収録しています。試験の重要論点をカバーするよう厳選して出題していますので、間違えたり理解不足のテーマがあったりすれば、すぐに該当するページに戻って復習しましょう。時間のある方は試験直前にもう一度解いてみましょう。

3 用語集や理解不足のテーマ、間違えた問題を最終確認
最後は試験直前の最終チェックです。巻末の用語集や自分が十分に理解できていないと思うテーマ、これまで間違えた練習問題や模擬試験の問題を確認して試験本番に臨みましょう。

③合格すれば2級にチャレンジ!
みごと3級に合格した場合には、2級にもチャレンジしてみるとよいでしょう。2級に求められる知識と能力は、職場における品質に関連した問題について、QC7つ道具や新QC7つ道具を含んだ統計的な手法を活用し、自らが中心となって解決や改善を自立的に実施することができるレベルです。3級では支援や指導を受けながら品質管理の問題を解決できる知識と能力が求められていましたが、2級の合格者には品質管理におけるリーダーとしての役割を果たすことが期待されています。

2級の合格基準は3級と同様ですが、新しい統計的手法に関する知識が問われたり、3級よりも各テーマについて、実務レベルでのより深い理解が求められたりするなど、難易度が上昇しています(実務レベル>用語の定義と考え方>用語の知識)。合格率は25%程度と3級よりはかなり難しくなりますが、誰でも努力して対策を行えば十分合格できるレベルです。

●2級で必要となる知識・能力

手法編 実践編
・新QC7つ道具に関する実務レベルの理解
・正規分布や二項分布の実務レベルの理解
・ポアソン分布、期待値と分散などに関する実務レベルの理解
・管理図の実務レベルの理解
・計量値・計数値データに基づく検定と推定、抜取検査、実験計画法、単回帰分析、信頼性工学など3級では出題されなかった分野の理解
・品質の概念の実務レベルの理解
・品質保証における新製品開発やプロセス保証上の用語の定義と考え方の理解
・品質経営の要素における機能別管理の用語の知識、診断・監査の用語の定義と考え方の理解
・倫理/社会的責任・品質管理周辺の実践活動における用語の知識

 

目次

本書の特徴
はじめに
最短でわかるQC検定3級
10時間で合格するドライ学習法

第1章 品質管理の実践分
1 QC的ものの見方・考え方
2 品質の概念
3 管理の方法
4 品質保証① 新製品開発
5 品質保証② プロセス保証
6 品質経営の要素① 方針管理
7 品質経営の要素② 日常管理
8 品質経営の要素③ 標準化
9 品質経営の要素④ 小集団活動(QCサークル活動)の進め方
10 品質経営の要素⑤ 人材育成
11 品質経営の要素⑥ 品質マネジメントシステム

第2章 データの取り方・まとめ方
1 データの種類
2 母集団と標本(サンプル)
3 サンプリングと測定誤差
4 基本統計量
Column1 不安な人は「4級の手引き」で基礎固めがオススメ

第3章 QC7つ道具
1 パレート図
2 特性要因図
3 チェックシート
4 ヒストグラム
5 散布図
6 グラフ
7 層別
Column2 得点力UP! スマホで調べるスキマ学習(実践編)

第4章 新QC7つ道具
1 親和図法
2 連関図法
3 系統図法
4 マトリックス図法
5 マトリックス・データ解析法
6 アローダイアグラム法
7 PDPC法

第5章 統計的方法の基礎
1 確率分布とその種類

第6章 管理図
1 管理図とは
2 管理図の作り方
3 管理図の見方と異常判定のルール
Column3得点力UP! スマホで調べるスキマ学習(手法編)

第7章 工程能力指数
1 工程能力指数

第8章 相関分析
1 相関分析
2 相関係数

第9章 模擬試験

直前チェック! 重要用語を総復習
索引

山田 ジョージ (著)
出版社 : KADOKAWA (2020/5/22)、出典:出版社HP