改訂4版 基本情報技術者 らくらく突破 表計算 (情報処理技術者試験)




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CONTENT

Chapter1 表計算ソフトの基本仕様
01 ワークシートの基本仕様
02 複数のセルをまとめて指定する「セル範囲」
03 セルに入力できる値の種類とその表示
04 他のセルの値を使う「セルの参照」
05 参照の矛盾が引き起こす「循環参照」
06 他のアプリケーションでも扱える「CSV形式」
Chapter1●章末確認問題

Chapter2 算術式の入力とセルの参照
07 セルに入力する算術式のルール
08 複写で参照先のセル番地が変わる「相対参照」
09 参照先のセル番地を固定する「絶対参照」
10 複数のワークシート間での値の参照
Chapter2●章末確認問題

Chapter3 計算を簡単にする関数
11 試験仕様表計算ソフトが備える「関数」
12 合計値を計算する「合計関数」
13 平均値を計算する「平均関数」
14 整数部を求める「整数部関数」
15 余りの値を計算する「剰余関数」
16 平方根を求める「平方根関数」
17 バラつきを示す「母標準偏差関数」と「標本標準偏差関数」
Chapter3●章末確認問題

Chapter4 関数名の条件で値を求める関数
18 最大値を探す「最大関数」
19 最小値を探す「最小関数」
20 値を丸める「切上げ関数」「切捨て関数」「四捨五入関数」
21 セル範囲の中での順位を返す「順位関数」
22 セルの個数を数える「個数関数」
23 ちょっとした操作に便利な「乱数関数」と「結合関数」
Chapter4●章末確認問題

Chapter5 条件を記述して値を求める関数
24 比較演算子を使った条件式
25 条件に合うセルを数える「条件付個数関数」
26 値によって結果を変える「IF関数」
27 IF関数を入れ子で使う論理式
Chapter5●章末確認問題

Chapter6 複数条件を組み合わせる関数
28 条件の組合せに用いる「論理関数」
29 「○かつ□」を表す「論理積関数」
30 「○または□」を表す「論理和関数」
31 「~ではない」を表す「否定関数」
32 IF関数と論理関数の組合せ
Chapter6●章末確認問題

Chapter7 セルの位置関係で値を求める関数
33 1行または1列のセル範囲から値を抽出する「照合検索関数」
34 列方向の位置関係で値を抽出する「垂直照合関数」
35 行方向の位置関係で値を抽出する「水平照合関数」
36 位置を教える「照合一致関数」と値を抽出する「表引き関数」
37 条件に該当する値を合計する「条件付合計関数」
照合関数 機能一覧
Chapter7●章末確認問題

Chapter8 擬似言語プログラムの基礎
38 擬似言語プログラムの基本構造
39 擬似言語プログラムの「宣言部」
40 擬似言語プログラムの「処理部」
41 擬似言語プログラムの「順次処理」と「選択処理」
42 擬似言語プログラムの「繰返し処理」
43 擬似言語プログラムの読み解き方法

Chapter9 マクロの仕様と読み方
44 擬似言語を使ったマクロの仕様
45 ワークシートとマクロを結ぶ「セル変数」
46 マクロの基本的な「選択処理」と「繰返し処理」
47 マクロプログラムの読み解き方法

Chapter10 午後の表計算ソフト問題に挑戦!
48 「会議室の予約管理」をテーマとした表計算ソフト問題
49 「アクセス状況の分析」をテーマとした表計算ソフト問題
50 関数・マクロの速攻解答のためのヒント集

Chapter11 MS Excelで解く表計算ソフト問題
51 MS Excelと試験仕様表計算ソフトの違い
52 試験仕様の関数に対応するMS Excelの関数

INDEX

別冊 Chapter10用 午後の表計算ソフト問題 問題小冊子
「会議室の予約管理」をテーマとした表計算ソフト問題
「アクセス状況の分析」をテーマとした表計算ソフト問題
コラム―コレは必ず出る!関数の出題頻度ランキング

イエローテールコンピュータ株式会社 (著), 原山 麻美子 (著)
出版社 : 技術評論社 (2019/1/24)、出典:出版社HP

表計算ソフト問題で午後試験を突破しよう!

より広い人材を対象とした「基本情報技術者試験」
ITが実現するさまざまなシステムが、仕事や生活の隅々にまで使われています。小学校でも、子どもたちがIT化社会で生きるための準備として、論理的思考力や問題解決能力を育むことを目的に、プログラム教育が必修化されることになりました。
情報処理技術者試験では、これらの流れに先行して、より広い分野の人材のITスキル向上を目指す制度改革が行われてきました。2009年春期試験からは、基本情報技術者の午後試験に、特定のプログラム言語を実務で扱わない受験者向けの問題題材として、表計算が加えられています。

●表計算ソフト問題の選択は、こんな人にお勧め
午後試験には「ソフトウェア開発」分野として、プログラム言語を使ったプログラム作成の基礎能力を問う選択問題1問(配点20点)が設定されています。この問題は、C言語やJavaなど5つの言語(問9~13)の中から1つの言語(1問)を選択し解答します。
特定のプログラム言語の学習経験や実務経験がない場合や、まだ習得の途中にある場合は、表計算ソフトの問題を選択する受験方法がお勧めです。

時間に追われる受験者にとってなぜ表計算ソフト問題が有利なのか?
プログラム言語を習得するには、書いたプログラムを実行するため、エディタやコンパイラをインストールするなど、実行環境を整える必要があります。

これに対して、試験で問われる表計算ソフトは、それ自体が試験用に想定された「架空」のもの。当然、実行環境も不要(実行用のソフトウェア自体が存在しない)です。
さらに、仮想のソフトなので細かな機能に関する決まりごとがなく、定義されている仕様もかなり大ざっぱ。これが、他のプログラム言語に比べて、表計算ソフトは比較的短時間での習得が可能な理由になっています。

●問8「擬似言語」対策も同時進行できる
午後試験の表計算ソフト問題には、「表計算ソフトが備える関数などの計算機能」に関する設問だけでなく、「擬似言語の仕様を用いた表計算用のマクロ※」を問う設問も含まれています。
※:あるアプリケーションが行う複数の処理を組み合わせて、記述・保存・実行できる簡易プログラムのこと。

 

そのため、問13を選択するには「表計算ソフトの計算機能」と「擬似言語仕様のマクロ」の両方を習得しなければなりません。
しかし、擬似言語は解答必須のアルゴリズム問題(午後問8)として毎回出題されており、配点も20点と高めです。つまり、午後試験では、擬似言語の習得を避けて通れないということ。
表計算ソフト問題(問13)を選択すれば、擬似言語(問8)の対策を一緒に行うことができます。これは、午後試験対策を短期間に効率よく進める必勝技でもあるのです。

受験対策が実務でも活きる表計算ソフトの知識
実務で「表計算ソフト」といえば、マイクロソフト社のMS Excelです。オフィスツールとして、どの職場や学校にも用意されているでしょう。
試験で問われる表計算は、MS Excelの機能を参考に、基本的な機能を選んで作られた「試験仕様仮想表計算ソフト」です。
そのため両者はよく似ており、表計算ソフト問題で修得した計算式の知識は、MS Excelを使った実務でも活用することができます(Chapter11「MS Excelで解く表計算ソフト問題」参照)。

●マクロの知識はVBAの習得にも使える
問8の擬似言語を正確に説明すると、「アルゴリズムを簡易的に表現するための記法」です。実際には、擬似言語を使ってプログラムの一部分を書くことが要求されるため、擬似言語=簡易言語だと言ってもよいでしょう。
問13「表計算ソフト用マクロ」の設問も、簡易言語である擬似言語で、表計算ソフトの機能を使うマクロプログラムの一部を書く問題です。
MS Excel用のマクロは、VBA(Visual Basic for Applications)を導入すれば、手軽に作成することができます。VBAはマクロ作成用の簡易言語ですから、表計算問題対策としてマクロを学習した経験があれば、実務でVBAが必要になったときも、ハードルはかなり低くなるはずです。

本書で行う表計算ソフト問題対策
表計算ソフト問題は、数学の文章題のように、選ばれる題材や提示される処理内容が毎回異なっています。計算式やマクロの仕様・書式を丸暗記しても、それだけで問題の条件に合う答えを組み立てることはできません。
ただし、「こういう条件なら、関数はこれで式はこう組み立てる」、「××という処理内容なら、こう変数を使い、こんな処理手順のマクロを記述」という特定のパターンがあります。
本書では、頻出するパターンを例題や練習問題に使い、学習の効果が短期間で得点に結びつくように作ってあります。面倒なようでも、問題を解きながら、式やマクロの組み立て方を実戦的に覚えていくのが、一番確実で効率のよい攻略法なのです。
さらに、章末問題でそのChapterの最重要事柄を確認し、総まとめとしてChapter10(問題は別冊小冊子)では、午後試験の過去問題(問13)を取り上げ、徹底的に解説しています。

●本書のChapter構成
Chapter1~2:試験仕様の仮想表計算ソフトの基本ルールを説明しています。算術式の書き方や、セルの値の参照方法などが中心となっています。
Chapter3~7:試験仕様の表計算ソフトが備えている「関数」について説明しています。関数は、複数の処理をまとめて行わせることができる、便利な機能です。
Chapter8:Chapter9で解説するマクロ習得のための準備として、問8でも問われる擬似言語やアルゴリズムの基礎を解説しています。
Chapter9:表計算ソフトと連動して、より複雑な処理を行うため使われるマクロのブログラムを説明します。
Chapter10:午後試験の過去問題を題材として、問題の解法を解説しています。表計算ソフト問題(問13)を解くために必要な知識やテクニックに重点を置いています。
Chapter11:MS Excelを使い、実務で実際に表計算ソフトを操作するときに必要となる事柄を説明しています。

MS Excelを使った学習方法?
「MS ExcelとVBAを操作して、表計算ソフトとマクロの問題を解く学習方法はどうか?」と質問されることがあります。
すでに実務でかなり使い込んでいる人なら、まずMS Excelの式やVBA(マクロ)のプログラムを考え、それを試験仕様の仮想表計算ソフト用に「翻訳」する方法がよいでしょう。
しかし、そうでない人は、仮想表計算ソフトとMS Excel、撮似言語のマクロとVBAの、合計4つの仕様を並行して理解しなければならず、学習効率は極端に悪くなります。
さらに、データ入力には莫大な手間がかかります。表計算ソフト問題をMS ExcelやVBAで解くには、その処理が必要とする値を、ワークシートにすべて正確に入力しなければなりません。
試験問題に提示される簡単なワークシートでも、20~30個のセルに値や式が入力されていますし、大きなワークシートでは、100を超えるセルへの入力が必要なことも珍しくありません。
入力作業に試験前の貴重な時間を浪費するより、紙上ではあっても、なるべく多くの問題を解くことに時間を使った方が、得点力はUPします。

●表計算ソフトの知識は、試験後にフル活用しよう!
「MS Excel→試験仕様の仮想表計算ソフト」という受験対策はお勧めしませんが、試験後は「仮想表計算ソフト→MS Excel」を、ぜひやってみてください(Chapter11で解説)。
問13は実務を題材とした問題ですので、業務でMS ExcelやVBAを使う場合のヒントとなる要素がたくさん含まれています。せっかく時間をかけて修得した専門的なスキルですから、実務にも活かして使いましょう。

イエローテールコンピュータ株式会社 (著), 原山 麻美子 (著)
出版社 : 技術評論社 (2019/1/24)、出典:出版社HP