自動車整備士最新試験問題解説3級自動車ガソリン・エンジン
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自動車整備士最新試驗問題解説《3級自動車ガソリン・エンジン》
◎試験問題は最近8か年に施行された登録試験の学科問題を年次順に収録してあります。
◎解説は解答を得るヒントを出来るだけ簡潔にまとめてあります。学習に際して詳細な部分については教科書を,また用語に関しては小社「最新版自動車用語辞典」との併用をお勧めします。
目次
平成25年3月施行(登録試験)
平成25年10月施行(登録試験)
平成26年3月施行(登録試驗)
平成26年10月施行(登録試験)
平成27年3月施行(登録試驗)
平成27年10月施行(登録試験)
平成28年3月施行(登録試験)
平成28年10月施行(登録試驗)
平成29年3月施行(登録試験)
平成29年10月施行(登録試験)
平成30年3月施行(登録試験)
平成30年10月施行(登録試験)
平成31年3月施行(登録試験)
令和元年10月施行(登録試験)
令和2年3月施行(登録試験)
25・3 試験問題(登録)
【No.1】コンロッド及びコンロッド・ベアリングに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)コンロッドの断面形状は,I又はH字形に鍛造されている。
(2)コンロッドは,ピストンとクランクシャフトを連結し,ピストンの回転運動をクランクシャフトの往復運動に変える役目をしている。
(3)コンロッド小端部のブシュの材料は,一般に,銅をベースとした合金製のものが使用されている。
(4)コンロッドの小端部には,ピストン・ピンを介してピストンが連結されている。
【No.2】ピストン・リングに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)バレル・フェース型は,しゅう動面が円弧状になっている。
(2)インナ・ベベル型は,サイド・レールとスペーサ・エキスパンダを組み合わせている。
(3)プレーン型は,最も基本的な形状で,気密性,熱伝導性に優れている。
(4)テーパ・フェース型は,オイルをかき落とす性能がよく,気密性にも優れている。
【No.3】4サイクルのレシプロ・エンジンの構造に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)アルミニウム合金ピストンは,軽量で熱伝導性が低いので,高速化復運動に適している。
(2)燃焼室は,シリンダ・ブロックとピストンだけで形成される。
(3)シリンダ・ヘッドには,燃焼室及びバルブ・シート部の冷却用のウォータ・ジャケットが,燃焼室の外周に設けられている。
(4)エキゾースト・マニホールドは,シリンダ・ブロックに組み付けられる。
【No.4】クランクシャフトのジャーナル部の数として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)一般に直列4シリンダ・エンジンの場合は5個
(2)一般に直列6シリンダ・エンジンの場合は7個
(3)一般にV型6シリンダ・エンジンの場合は4個
(4)一般にV型8シリンダ・エンジンの場合は6個
【No.5】点火順序が1-3-4-2の4サイクル直列4シリンダ・エンジンの第1シリンダが圧縮上死点にあり,この状態からクランクシャフトを回転方向に360°回したとき,排気行程の上死点にあるシリンダとして,適切なものは次のうちどれか。
(1)第1シリンダ
(2)第2シリンダ
(3)第3シリンダ
(4)第4シリンダ
【No.6】カートリッジ式オイル・フィルタのバイパス・バルブが開くときの記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)オイル・ポンプから圧送されるオイルの圧力が規定値以下になったとき。
(2)オイル・フィルタのエレメントが目詰まりし,その入口側の圧力が規定値以上になったとき。
(3)オイル・ストレーナが目詰まりしたとき。
(4)オイル・フィルタの出口側の圧力が入口側の圧力以上になったとき。
【No.7】トロコイド式オイル・ポンプに関する記述として,適切なものは,次のうちどれか。
(1)チップ・クリアランスの測定は,マイクロメータを用いて測定する。
(2)インナ・ロータが回転すると,アウタ・ロータはインナ・ロータとは逆方向に回転する。
(3)インナ・ロータ及びアウタ・ロータをポンプ・ボデーに組み付ける場合は,それぞれのロータ全面にオイルを塗布する。
(4)ボデー・クリアランスとは,ロータとカバー取り付け面とのすき間をいう。
【No.8】エンジンの冷却水温が低いとき(極低温時)のバイパス・バルブ付きサーモスタットの作動に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)サーモスタットのバルブ,バイパス・バルブ共に開いている。
(2)サーモスタットのバルブ,バイパス・バルブ共に閉じている。
(3)サーモスタットのバルブが開いて,バイパス・バルブは閉じている。
(4)サーモスタットのバルブが閉じて,バイパス・バルブは開いている。
【No.9】水冷式冷却装置の整備に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)洗浄剤を用いてラジエータを洗浄する場合は,洗浄後に,洗浄剤がラジエータ内部に残らないように水で確実に洗い流す。
(2)ウォータ・ポンプを取り外した場合,ガスケットは破損がなければ再使用が可能である。
(3)ラジエータ・キャップの開弁圧の点検は,ラジエータ・キャツテスタにラジエータ・キャップを取り付け,規定圧力でプレッシャ・バルブが閉じることを確認する。
(4)ウォータ・ポンプ・プーリなどを手で軽く回し,ベアリングに異音やがたがある場合には,一般的にウォータ・ポンプのベアリング単体のみを交換する。
【No.10】スパーク・プラグに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)高熱価型プラグは,標準熱価型プラグと比較して碍子脚部が短い。
(2)絶縁碍子は,電極の支持と高電圧の漏電を防ぐ働きをしている。
(3)接地電極と中心電極との間には,スパーク・ギャップ(火花すき間)を形成している。
(4)標準熱価型プラグと比較して,放熱しやすく電極部の焼けにくいスパーク・プラグを低熱価型プラグと呼んでいる。
【No.11】排気装置のマフラに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)吸音材料により音波を吸収する。
(2)排気の通路を絞り,圧力の変動を抑えて音を減少させる。
(3)冷却により排気ガスの圧力を上げて音を減少させる。
(4)管の断面積を急に大きくし,排気ガスを膨張させることにより圧力を下げて音を減少させる。
【No.12】図に示す燃料蒸発ガス排出抑止装置のチャコール・キャニスタの詰まりの簡易点検に関する次の文章の(イ)~(ハ)に当てはまるものとして,下の組み合わせのうち,適切なものはどれか。
1.チャコール・キャニスタのA・B・C部のエア・ホースを外し,A部からエアを吹き込んだとき,B・C部に通気が(イ)ことを確認する。
2.上記1.の状態から,C部を指などで塞いでB部からエアを吹き込んだとき,A部に通気が(ロ)ことを確認し,次にB部を指などで塞いでC部からエアを吹き込んだとき,A部に通気が(ハ)ことを確認する。
【No.13】電子制御式燃料噴射装置において,インジェクタのソレノイド・コイルの通電時間を変えることにより制御しているものとして,適切なものは次のうちどれか。
(1)燃料噴射圧力
(2)燃料噴射量
(3)燃料噴射時期
(4)インジェクタにかかる燃圧
【No.14】NPNトランジスタの電気用図記号として適切なものは次のうちどれか。
【No.15】電子制御式燃料噴射装置において,エンジンの吸入空気量を間接的に求めるためにインレット・マニホールド内の圧力を検出しているものとして,適切なものは次のうちどれか。
(1)バキューム・センサー
(2)エア・フロー・メータ
(3)ISCV(アイドル・スピード・コントロール・バルブ)
(4)スロットル・ポジション・センサ
【No.16】リダクション式スタータに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)アーマチュアとピニオンの回転力は同じである。
(2)アーマチュアの回転速度よりピニオンの回転速度の方が速い。
(3)アーマチュアとピニオンの回転速度は同じである。
(4)アーマチュアの回転力よりピニオンの回転力の方が大きい。
【No.17】オルタネータにおいてロータ・コイルに流す電流を増減させることにより行っている機能として,適切なものは次のうちどれか。
(1)出力制御
(2)回転速度制御
(3)全波整流
(4)半波整流
【No.18】オルタネータ(ICボルテージ・レギュレータ内蔵)に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)オルタネータは,ダイオードを利用して整流を行っている。
(2)ボルテージ・レギュレータは,発生電圧を規定値に調整する働きをしている。
(3)ステータ・コアの内周にはスロット(溝)が設けられており,ここにロータ・コイルが収められている。
(4)ロータ・コアは,スリップ・リングを通してロータ・コイルに電流を流すことによって磁化される。
【No.19】点火装置に用いられるイグニション・コイルに関する記述と不適切なものは次のうちどれか。
(1)イグニション・コイルは,鉄心に一次コイルと二次コイルを巻いたものをケースに収めている。
(2)一次コイルは,直径0.3~1.2mmの絶縁された銅線が100~300回重ねて巻いてある。
(3)二次コイルは,直径0.04~0.1mmの絶縁された銅線が10000~30000回重ねて巻いてある。
(4)鉄心は,薄い鉄板を重ね合わせたもので,一次ボビンの外側に配置されている。
【No.20】ダイオードに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)ダイオードは,P型半導体とN型半導体を接合したものである。
(2)発光ダイオードは,インジケータ・ランプに使われる。
(3)ツェナ・ダイオードに,電圧を順方向に加えた場合では,一般のダライオードと同じように電流が流れる。
(4)ホトダイオードは,電気信号を光信号に変換する場合に使われる。
【No.21】図に示す物質の熱による状態変化として,下の(イ)~(ハ)のみ合わせのうち,適切なものはどれか。
【No.22】鉛バッテリの定電流充電法に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)充電電流の大きさは,定格容量を表す数値の2分の1程度の値とする。
(2)充電電流の大きさは,定格容量を表す数値の3分の1程度の値とする。
(3)充電が進むにつれて充電電圧を徐々に高くする必要がある。
(4)充電初期には充電電圧を高くする必要がある。
【No.23】自動車に用いられるアルミニウムに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)比重は,鉄の約3分の1である。
(2)電気の伝導率は,銅の約20%である。
(3)熱の伝導率は,鉄の約20倍である。
(4)線膨張係数は,鉄の約10倍である。
【No.24】ドライバの種類と構造・機能に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
(1)オートマティック・ドライバは,柄を軸方向に押すだけでは刃先を回転させることはできない。
(2)ショック・ドライバは,ねじ類を強い力で緩めたりするときに用いるものである。
(3)角軸形は,軸の形状は普通形と同じであるが,軸が柄の中を貫通しているため頑丈である。
(4)スタッビ形は,長いドライバなので大きな力に耐えられるようになっている。
【No.25】図に示すベルト伝達機構において,Aのプーリが750min-1で回転しているとき,Bのプーリの回転速度として,適切なものは次のうちどれか。ただし,滑り及び機械損失はないものとして計算しなさい。なお図中の()内の数値はプーリの有効半径を示す。
【No.26】ローリング・ベアリングのうち,ラジアル・ベアリングの種類として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)ボール型
(2)ニードル・ローラ型
(3)テーパ・ローラ型
(4)シリンドリカル・ローラ型
【No.27】図に示すピストン・リングの脱着に用いられる工具Aの名称として,適切なものは次のうちどれか。
(1)スナップ・リング・プライヤ
(2)ピストン・リング・コンプレッサ
(3)コンビネーション・プライヤ
(4)ピストン・リング・リプレーサ
【No.28]「道路運送車両法」に照らし,次の文章の( )に当てはまるものとして,適切なものは次のうちどれか。
自動車の使用者は,自動車検査証の記載事項について変更があったときは,その事由があった日から( )以内に,当該事項の変更について,国土交通大臣が行う自動車検査証の記入を受けなければならない。
(1)5日
(2)10日
(3)15日
(4)20日
【No.29】「道路運送車両の保安基準」に照らし,次の文章の( )に当てはまるものとして,適切なものは次のうちどれか。
自動車の輪荷重は,( )を超えてはならない。
(1)25t
(2)5t
(3)10t
(4)15t
【No.30】「道路運送車両の保安基準」及び「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」に照らし,番号灯の灯光の色の基準として,適切なものは次のうちどれか。
(1)黄色又は白色であること。
(2)赤色であること。
(3)淡黄色であること。
(4)白色であること。