予備校講師が独学者のために書いた 司法書士5ヶ月合格法




【司法書士試験のおすすめ参考書・テキスト(独学勉強法/対策)】も確認する

目次

はしがき
本書を読む際の注意点

第1章 相手(試験)を的確に知ることから戦略が生まれる
【第1節】試験日程・試験科目
【第2節】最も怖い基準点とは?
【第3節】基準点以外に存在する「消化試合」とは?――リアリスティック
【第4節】司法書士試験とは何なのか?

第2章 受験勉強全体を貫く理念
【第1節】本書の理念――リアリスティック2
【第2節】「「P⇒Q」→「Q→P」ではない」→「自分を勉強法に合わせる」 リアリスティック3
【第3節】法律はメニュー リアリスティック4
【第4節】点獲りマシーンになる リアリスティック5
【第5節】試験に強くなる リアリスティック6

第3章 どれくらいの努力を積み上げれば受かる試験なのか?
【第1節】合格までに必要な勉強時間
【第2節】長時間勉強するには リアリスティック7
【第3節】精神論も重要 リアリスティック8、9

第4章 本試験までたどり着くための「ノルマ達成の発想」
【第1節】ノルマ達成の発想 リアリスティック10
【第2節】スケジュールの立て方 リアリスティック11

第5章 教材(三種の神器ではなく四種の神器)
【第1節】テキスト
【第2節】六法
【第3節】カコ問 リアリスティック12
【第4節】音声データー リアリスティック13

第6章 検索先の一元化VS情報の一元化 リアリスティック14
【第1節】情報の一元化とは?
【第2節】検索先の一元化
【第3節】「整理整頓」と情報の一元化・検索先の一元化との関係

第7章 アウトプットの常識を変える リアリスティック15
【第1節】インプットとアウトプット
【第2節】下からではなく上から

第8章 「読み込み」をしないテキストの読み方
【第1節】「読み込み」という考え方が間違っている リアリスティック16
【第2節】テキストの読み進め方 リアリスティック17
【第3節】思い出し方の作り方 リアリスティック18
【第4節】テキストでアウトプット リアリスティック19

第9章 カコ問分析とは「帰納的推測」である リアリスティック20
【第1節】択一
【第2節】記述

第10章 学説問題の二極化に一石を投じる第三極 リアリスティック21
【第1節】学説問題とは?
【第2節】三極の対立
【第3節】 解法

第11章 「記述特有の対策は不要である」と言える時代は終わった
【第1節】記述特有の対策は必要か?(択一との関係)
【第2節】申請書の記憶 リアリスティック22
【第3節】解法 リアリスティック23

第12章 決戦当日(本試験当日)の戦略 リアリスティック24
【第1節】時間配分
【第2節】ケアレスミスは最低のミス

第13章 答練・模試に対する誤った考え方
【第1節】答練・模試を受ける必要はあるのか?
【第2節】復習方法

第14章 覚悟から生まれるモチベーション リアリスティック25
【第1節】ほとんどの受験生の方が合格を諦める
【第2節】合格で得られる意外なもの
【第3節】常に高いモチベーションを保ち続けられる人はいるのか?
【第4節】生きるために必要なのか?

最後に

松本 雅典 (著)
すばる舎 (2013/8/20)、出典:出版社HP

はしがき

予備校講師が独学者のための勉強法を書く
この一見矛盾した試み。しかし、これは全く矛盾していません。私から言わせれば、司法書士受験生の方の〈すべてが独学者〉です。一般的な意味で言うと、「独学者」とは次の1及び2のうち、1の意味で使われます。

1模試などの「演習形式」の講座を除くと、予備校を利用していない
2予備校の基礎講座や中上級講座などの「講義形式」の講座を受講している

本書は、独学者のための勉強法を提示する書籍であるため、1の方に合わせて書かれています。しかし、それは2の方のためにもなります。なぜなら、予備校の講義形式の講座を利用しようが利用しなかろうが、結局は〈自分で勉強している時間の学習効率〉で試験の合否が決まるからです。

独学者の方のための勉強法を提示していますが、本書の目的はただ一つです。それは、「合格すること、つまり、試験で点数を獲るためだけの方法論を追求する」ということです。「合格後に立派な法律家になる」ということは、もちろん重要なことですが、はっきり申し上げて、試験勉強の段階でそれを考える余裕はありません。

現実的に、実際的に、どうすれば試験で点数を獲ることができるのかだけを追求しています。それが、「リアリスティック」に込められた意味です。司法書士試験合格までで構いません。リアリスティックに点数を獲ることだけを考えて下さい。
※本書で扱っているテーマのうち、特に重要なものは「リアリスティック2」などとしました。

なお、本書は、人によっては「そこまで口を出すな」と思われるところまで書かれていることもあります。それは、本書が独学者の方を基準として書かれているためですので、多少おせっかいなところがある点はご容赦頂ければと思います。

本書をお読み頂いた方が、ご自身で勉強する時間の学習効率を高め、司法書士試験の合格発表の日に人生最高の笑みを浮かべていることを心より祈念しております。

辰已法律研究所 專任講師 松本雅典

松本 雅典 (著)
すばる舎 (2013/8/20)、出典:出版社HP